パラサイトは伏線回収からメタファーまで完璧?半地下家族の考察まとめ!

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劇中に散りばめられたポン・ジュノ監督の「伏線アイテムやメタファー(隠喩・暗喩)」に焦点を当てて説明していきます。

パラサイトでは数多くの伏線があり、伏線回収も秀逸です。

メタファー・伏線をそれぞれ説明して伏線回収や考察まで詳しくご紹介していきます。

 

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パラサイトの伏線回収とメタファーを全て紹介!

半地下に住む貧困層の代表として描かれているキム一家。

この場所から抜け出すために、長男のギウがまず先陣を切って高台のIT社長のパク家にパラサイト(入り込む)するところから物語が始まります。

 

伏線回収①水石はギウを表してる?

キム・ギウ(チェ・ウシク)にパク家の家庭教師の仕事を紹介してくれたのは、友人のミニョク(パク・ソジュン)。

彼はギウに、財運や幸運が訪れる石として「水石」をくれました。

 

それ以来ギウは「水石」をとても大切にしています。

この水石は劇中でどんな意味を持つのか疑問に思った方は多いのではないでしょうか?

 

「水石」はギウにとって、「自分を成功へ導いてくれる、プランを達成させてくれるお守りのような存在」です。

視聴者からすると、ギウの本心を見せてくれるアイテム。

ポンジュノ監督は水石についてこう語っています▼

AはBだと特定できなく、色々な側面から見ることができる。奇妙な小道具を書いた。

この言葉から水石は多方面から意味を持つメタファーなのではないでしょうか。

 

ギウが望んでいるのは、この石をくれたミニョクのようになることです。

ミニョクがギウのプランの発端であり、常に彼ならどうするだろうか・・と考える憧れの存在です。

別の言い方をすると、ミニョクのようになるんだという縛られた観念を植え付けたのが「水石」。

 

「パラサイト半地下の家族」の予告映像で、ギウは「父さん、僕はこれを偽造や犯罪だとは思わない」と言っています。

家庭教師になる必須アイテムが大学証明書ですが、ギウは受験に失敗し続けている浪人生。

 

大学証明書を妹のキム・ギジョン(パク・ソダム)に偽造してもらいます。

するとナレーションは「それはれっきとした犯罪です」と答えています。

 

「パラサイト半地下の家族」の話は、全てはミニョクが持ってきた「水石」にはじまる一連の出来事。

 

ギウの望みは大学へ行き、就職して貧困から抜け出すことでした。

その第一歩がパク家の家庭教師として高台の豪邸へ入ることだったのです。

ミニョクの分身=裕福な家庭の象徴=成功のお守り=「水石」=ミニョクの願望です。

 

大雨で半地下の家が水没してしまったとき、ギウが持って逃げたのも「水石」でした。

避難所の体育館でギウは、父親のギテク(ソン・ガンホ)に「全て自分が責任をとる」と謝ります。

 

※ギウは「すべて自分の家庭教師からはじまった一連の事件だ」と責任を感じていました。

 

そして、あの誕生日パーティーの日に、地下室の住人をどうにかしようと地下へ降りていくギウ。

しかし、階段のところで持っていた水石を落としてしまい、反対に自分が頭を殴られてしまいます。

 

ギウは責任をとるどころか、反対に何もできない自分となり、半地下の生活へ逆戻りすることになるのでした。

ギウを富裕層の世界へ連れていってくれるお守りと信じていた水石。

ですが「水石」という名前をつけられたただの石であることは変わりありません。

石が自然にかえるように、貧困層のギウも元の場所へと戻っていくのでした

 

伏線回収②台湾カステラはパラサイトが失敗するメタファー?

2016~2017年頃に韓国ではやったスイーツ「台湾カステラ」。

SNSなどの口コミで広まり、一大ブームを巻き起こし「台湾カステラ」のお店がソウルに増えます。

 

キム家のギテクが過去に失敗した事業のひとつが、「台湾カステラ」のお店。

この「台湾カステラ」のブームは急速に冷めてしまうのでした。

 

その発端となったのは、2017年のテレビ局のドキュメンタリー番組で「台湾カステラ」の原材料が期限切れの生クリームを使っているなどの告発を紹介したこと。

テレビの情報を信じた視聴者が急に買わなくなった「台湾カステラ」。

 

後にその番組はやらせだったことが判明しましたが、結局消費者が離れてしまいブームは終わりを迎えました。

そして、ギテクのように「元台湾カステラ店のオーナー」という肩書をもった失業者が増えることになりました。

 

「台湾カステラ」のアイテムが示しているのは、ギテクは最初から今のようにひどい生活をしていた訳ではないことを示しています。

そして、ブームにのって開店し、うわさによって潰れてしまった元オーナーのギテク。

ギテクは「台湾カステラ」のブームにパラサイト(寄生)して商売をはじめたのです。

 

ブームにパラサイト=プランを持って臨むも失敗=台湾カステラ

このことから、「台湾カステラ」は「パラサイトは成功しないこと」をメタファー(暗喩)しているのかもしれません。

 

伏線回収③カメラが映し出す線の意味

「パラサイト半地下の家族」のカメラワークには、多くの(アイテム)が存在しています。

ポン・ジュノはセットを上手く利用して線を引いています。

 

例えば、パク家の2階へ上がるパク・ヨンギョ(チョ・ヨジョン)。

柱の右側には家庭教師に採用されたギウがいます。

この柱が境界線となり、ヨンギョがいる左側が富裕層でギウがいる右側が貧困層。

 

カメラワークの線=韓国の階層を表すメタファー

実は、ギウがいる右側の部屋には家政婦のムングァン(イ・ジョンウン)がいます。

カメラワークで描かれている社会階層の境界線を表す線は、劇中でいたるところに描かれています。

 

白は何色でも染まることができる富裕層、黒は決して白にはなりえない貧困層の色。

「ポスターの足は誰?」のところに映画のポスターを載せていますので、ご覧ください。

 

こちらは、半地下の窓から外を眺めるギテク。

ここにも窓枠の境界線が存在しています。

外が見える半地下の家と全く見えない地下の家に住む者の境界線。

 

ギテクの半地下の家族よりもっと下にいるのが、パク家の地下に住むムングァンの夫のような地下生活者。

高台の豪邸の家族にパラサイトするキム一家ですが、この境界線が示しているようにいつでも地下へ落ちていけることなのです。

 

富裕層と貧困層の中間に位置しているキム一家は、とても不安定な環境にいることを示しているようです。

 

伏線回収④臭いの線(ライン)

IT社長のパク・ドンイク(イ・ソンギュン)には、ライン(線)と言うセリフが多くでてきます。

「運転手(ギテク)は一線を越えない。越えているのは臭いだけだ。」と言ったドンイク。

 

このライン発言には、富裕層と貧困層をはっきり区別している意味があります。

区別はするけれど、ラインを超えなければ良い・・つまり無関心の対象となる存在なのです。

 

富裕層の自覚=見たくもないし関心もないが、超えなければ良い=越えたときは無関心でなくなるという警告=ライン

 

「パラサイト半地下の家族」のキーワードは「臭い」。

この映画では、臭いがキーポイントです。

映画のなかで、パク家とキム家がお互いの臭いをかぐことができる状況を作り出しています。

 

臭いがラインを越してしまったとき、ラストの悲劇が起こってしまいます。

 

伏線回収⑤ソファで家族の違いを対比

パク家のリビングにあるソファ。

全面には広々とした窓。

このソファが「パラサイト半地下の家族」では重要な伏線となっています。

 

メタファー:キム家の場合

「この家が自分の家だったらどこで過ごす?」とギウが尋ねます。

パク家が旅行へ出かけたとき、キム家が取った行動はソファに座って宴会を開くことでした。

 

少しの間ではあっても、まるで自分の家のようにやりたい放題する半地下で暮らすキム家。

ギウは「大学へ入って、パク家の長女ダヘと結婚する。」と心の内を告白し、両親も「たとえ少しの間でも今は我々の家だ。」と言うのでした。

 

パク家に寄生していたキム家ですが、このときはパク家と同じ位置まで到達していると錯覚しています。

 

メタファー:ムングァン夫婦の場合

元家政婦のムングァンは、地下に匿っていた夫の世話を頼みにパク家へやってきます。

そして、家庭教師のギウと美術教師のギジョン、運転手のギテクと家政婦のチュンスクの4人が家族と言う事実に気が付くのでした。

 

証拠の動画を撮影したムングァン夫婦と撮られたキム一家。

パク家にばらすと脅かされて、形勢は逆転してしまいます。

 

その後4人を脅しながらソファに座って過去を語り出すムングァン。

そしてリビングで寛ぐのでした。

 

このときのムングァン夫婦も本音をソファで告白し、安堵感を覚えていますね。

 

メタファー:パク家の場合

大雨が降って旅行を切り上げて帰ってきたパク家。

ダソンは庭のテントで寝ると言うので、ドンイクと妻のヨンギョはソファで眠ることにするのでした。

 

ソファで夫婦が交わした会話。

ドンイクは「ギウのあの臭いはラインを超えている。」と言い始めます。

車のなかでは一度もギテクに見せたことがない、臭いが不快で嫌だという顔をするドンイク。

その臭いは、腐った切り干し大根のような・・と悪気がなく話しているのでした。

 

この時、ギテクはテーブルの下に隠れていました。

この会話を聞いたギテクは、自分にはどうしようもない話をされて、貧乏から抜け出せない人間と自覚をしてしまいます。

 

このソファの存在は、映画のなかでいったいどんなアイテムになっているのでしょうか?

この日ソファには3家族が座りました。

キム一家はパク家族がいない間パク家と入れ替わり、また地下にいたムングァン夫婦がその後に座ります。

 

家族の対比をする場所=本音を告白し心の内を見せる場所=安堵感=家族の象徴がソファ

 

3つの家族を対比することで、そっくり入れ替わるメタファー効果も演出しています。

 

伏線回収⑥タバコが表すやるせなさ

キム・ギジョン(パク・ソダム)のタバコを吸う場面が話題になった「パラサイト半地下の家族」。

特に豪雨のとき水没する家に戻ったギジョンのタバコのシーンは絶賛でした。

 

彼女は兄のギウの大学証明書を偽造するときも、タバコを吸っていました。

 

タバコを吸うギジョンは、キム家のなかで一番賢くて冷静なキャラクターを演じていました。

トイレの天井に隠しておいたタバコを吸うギジョン。

結局、水没した家から彼女が持ち出したものは何も無かったのです。

 

タバコはストレスを緩和するものですが、身体を蝕む効果もあります。

彼女は美術に詳しくスキルもあるのに美大に行けない女性。

そこには自分ではどうしようもない現実に押しつぶされそうになっている姿を垣間見ました。

 

キム家の司令塔のギジョン=半ば人生をあきらめている=消えてなくなる=タバコ

 

ギジョンのタバコを吸う姿が美しかったとの声が多かった視聴者の口コミ。

筆者はなぜか、美しく咲いた花が散る前のはかなさを感じたシーンでした。

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パラサイトのダソンについての考察

 

パラサイトの中で出てくる子供「ダソン」。

このダソンは映画内で数々の不思議な行動をしています。

後にメタファーだったと気付くのですが、映画を見ている最中ではこのダソンの行動が不可解で恐ろしさも感じました。

ダソンについて詳しく考察していきます。

 

考察①ダソンの絵

パク家の長男パク・ダソン(チョン・ヒョンジュン)が描いたです。

この絵を母親のヨンギョは、「息子の自画像」と言っています。

 

しかしこの絵を見ると、下から上への矢印が描かれていますね。

ダソンは誕生日の夜、幽霊を見て気を失ったトラウマをかかえている男の子。

 

その幽霊とは、地下に住む元家政婦のムングァン夫が、夜中にパク家の台所へ出てきたときに出くわしたのです。

その地下住人を幽霊と思ったダソン。

幽霊を見たと怖がっている彼は、その幽霊を絵にしていたのです。

しかし、その絵のことを誰にも話していないダソン。

 

ムングァンの夫の似顔絵=夜になったら出てくる地下住人=ダソンの自画像

 

ポスターのところでも説明していますが、この絵はダソンが描いたパク家にパラサイトする地下住人の似顔絵。

彼はパク家でただひとり、その存在を知っていたのです。

 

この絵は、地下住人の存在を示すメタファーだったのですね

キム家の長女ギジョンがダソンの美術の先生となりました。

そのとき、ダソンが描いた絵。

こちらの絵では、誰かが芝生に立ち額から血を流しているようです。

 

誕生日パーティーの悲劇の予兆=絵

 

誕生日のパーティーでは、ギジョンが殺されてしまいます。

そのメタファーのような絵となっています。

 

伏線回収⑧無線機を買ってもらったのはなぜ?

 

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誕生日に買ってもらった無線機(トランシーバー)をとても喜んでいたダソン。

無線機は、階段も関係なく家の中と外で連絡がとれるもの。

なぜダソンは無線機を買ってもらったのでしょうか?

 

パク家の中で嗅覚が優れ第六感があるダソンは、地下住人の存在や半地下キム家の家族が自分の家にパラサイトしている状況を感じ取っていたのではないでしょうか。

ダソンが好きなインディアンも征服されるものの象徴。

彼は少しずつ得体のしれないものに浸食される恐怖を感じて、外のテントで眠ります。

 

ダソンにとって無線機はいつでも自分を守ってもらえるお守りであり、スイッチを切ればつながらなくて良い道具でした。

 

ダソンのお守り=人と関わるのは自分の用事があるとき=無線機

 

しかし、この無線機は階段(階層)も関係なく、家の外と内(身分に関係ない)で連絡がとれるアイテム。

富裕層でも貧困層でも連絡がとれる手段なのです。

 

しかし、彼は先へは進みませんでした。

生まれたときから金持ちの家に生まれ育ったダソンには、貧困層の半地下の家族や地下に住む人々の存在を知らなかったからです。

 

伏線回収⑨ダソンの不思議

 

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パク家の長男ダソン

ダソンはいち早く、地下住人の存在を知っていたし、また家庭教師や運転手そして家政婦たちに同じ臭いを感じていたのです。

ダソンは嗅覚の良さと第六感に優れた子供。

 

ギウが家庭教師としてパク家を訪れた日、インディアンのかっこうをしたダソンはギウに向かって矢を放ちます。

そしてキャンプに出かけた夜、豪雨によって家へ戻ってきたパク家。

その時ダソンは、ある種の臭いを感じ取ったのではないでしょうか?

 

幽霊の臭い・・。

怖くなったダソンがとった行動は逃げること。

外のテントで眠ることにするのでした。

 

韓国の社会=殺伐とした人間関係=ダソン

 

ダソンの父親のドンイクが一線を引いていたように、子供のダソンも知らず知らずのうちに一線を引いてしまっていますね。

韓国社会への警笛のように思える、ダソンの存在でした

 

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パラサイトは伏線回収が完璧!まとめ

 

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2019年のカンヌ国際映画祭で、韓国映画初のパルムドール(最高賞)に輝いた「パラサイト半地下の家族。」

 

主役のソン・ガンホは

私は「パラサイト半地下の家族」での“水”の表現を大変気に入っています。人々が抱える悲しみや哀れみが、水を通して描かれているんです。そしてこの映画は決して格差や分断、それらの対立を描くだけの映画ではありません。私たちが今という時代を、いかに生きるべきと問いかけているのです。

と言っています。

 

「パラサイト半地下の家族」では、悪人も善人もいなかった登場人物。

しかし悲劇が起こってしまったのです。

それはなぜなのでしょうか?

 

ポン・ジュノ監督が語ったのは共生でした。

お金持ちは、貧しい人たちの労働に“寄生”している――そういう意味合いもあると伝えたら、(マーケティングの担当も)安心していました。そして、私は考えたんです。(本当は)“寄生”ではなく“共生”になってくれればいいと。

 

伏線も多く、見終わった後にどっと(ある意味)疲れを感じた映画です(笑)。

ですがこの伏線を紐解くことで韓国の現代社会の闇を知ることができ、格差社会をより理解できることでしょう。

「パラサイト半地下の家族」は素晴らしい映画ですので、ぜひ視聴されてみてください。