2019年に「クハンダが日本を滅亡させるかもしれない」と、オカルト業界の間で話題となりました。
しかし、オカルトに詳しくなく、「クハンダって何?」という人もいるでしょう。
本記事ではクハンダが登場する予言についてご紹介します。
クハンダとは?
クハンダは2019年にオカルト業界で話題となりました。
しかし、クハンダのことを知らない人も多くいるでしょう。
そのため、まずはクハンダについての説明します。
クハンダとは?
クハンダとは鬼の1種です。
鬼ではありますが、インド神話では豊穣や人々の健康や安寧を保証するルドラ神の配下であり、仏教では南方世界を守護する神である増長天王の所有する土地でもあります。
ただし、人の精気を食らうという特徴もあります。
オカルトサイトに掲載された「聖徳太子の恐るべき予言」という記事が話題に
クハンダが話題となったのはオカルトサイトで聖徳太子が残した予言について書かれた記事がきっかけでした。
聖徳太子は予知能力を持っていたと言われることがあり、多くの予言を残しています。
また、その予言は平安京への遷都やその後に戦乱時代が訪れること、黒船の来航などを的中させていると言われています。
クハンダが登場するのも予言の1つであり、その内容が「人類の危機を示しているのではないか?」と言われ、話題を集めることになりました。
クハンダは聖徳太子の未来記が元に
聖徳太子の予言は平安時代の頃からたびたび発見されてきました。
それら聖徳太子の残したとされる予言のことを総称して未来記と呼ばれています。
その未来記の中に、「東京が八つ裂きにされる」というような内容に読み取れる予言がありました。
「東京が八つ裂きになる」という内容から、「首都の機能を分割したり、東京を解体しなければいけない状況になるのではないか?」と考えた人もいたようです。
また、東京がこのような状態になるには「大地震が起きたり、隕石が落ちたりなどの大災害が原因となるのではないか?」と予想をしている人もいました。
大災害があれば東京以外にも被害が出ることになり、東京が壊滅的な状態に陥っていることで、日本滅亡のシナリオが描かれたのです。
クハンダの内容や日本滅亡の可能性は?
聖徳太子の予言には「クハンダによって東京が八つ裂きにされる」と読み取れるものがあります。
ただし、予言は曖昧な表現をされているものであり、読み手によって解釈が異なるようなものです。
予言自体も「東京が八つ裂きにされる」というような直接的な表現はなく、実際には「東の都が親と7人の子に分かれる」というものでした。
また、聖徳太子の予言は平安時代の頃から見つかっています。
そのため、長い年月を経て、人から人へ伝わっていく過程で、いろいろな尾ひれがついてしまうこともあるでしょう。
そもそも予言には科学的根拠がありません。
可能性はゼロではありませんが、本当に予言の通りに日本が滅亡してしまうと考えている人は多くはないでしょう。
聖徳太子は首都が東京に移されることを予言
予言は信じないという人もいるでしょう。
しかし、聖徳太子は平安京への遷移や戦国時代の到来、黒船来航などを的中させていると言われいます。
また、明治維新が起こって首都が東京になることも予言していたとか。
ただし、これらも予言の解釈によって、的中していると思える人もいれば、こじつけのように感じるという人もいるでしょう。
2019年にクハンダ襲来で日本が滅亡?
もし、聖徳太子の予言が本当だったとした場合、クハンダの来襲はいつなのでしょうか?
実は予言の時期はすでに過ぎています…。
2019年のクハンダは襲来せず
聖徳太子の予言で日本が滅亡するのは2019年4月30日、もしくは5月1日と言われていました。
しかし、クハンダは来襲せず、東京は今も健在です。
もしくは来襲はしたが、気がつかなったという可能性もあるでしょう。
2016年の人類滅亡予言があるが、実現せず
2019年のクハンダだけでなく、聖徳太子は2016年には戦争や争いによって世界が滅ぶという予言していたとも言われています。
しかし、戦争や争いは絶えませんが、2016年を過ぎても世界はまだ滅んでいません。
そのため、2016年の世界崩壊の予言も外れています。
ただし、これは予言が外れているのではなく、「日本や世界が滅ぶことを予言したものではない」「予言の解釈が間違っていた」などと考える人もいるようです。
クハンダの由来や正体は?
予言に登場するクハンダとは鬼の1種のことで、その姿は体は人間で、頭は馬や牛の物とされています。
もし、予言が当たっていたとしても、このクハンダが実際に姿を現して日本を攻撃するわけではありません。
クハンダは東京を壊滅させるという大きな規模の被害をもたらすと言われていることから、地震や隕石などの自然災害と考える人は多いようです。
また、戦争やテロのような人間の争いのことと考える人もいます。
新型コロナウイルスがクハンダの正体?
予言ではクハンダが来襲するのは2019年と言われていましたが、「実はクハンダが来襲する時期は2020年だったのではないか?」という説も浮上しています。
聖徳太子の予言によると、クハンダがやってくるのは「釈迦入滅後から2500年後」となっています。
釈迦入滅にもいろいろな説があり、その1つのが紀元前480年頃です。
もし、釈迦入滅を紀元前480年とした場合、その2500年後は2020年となります。
また、2020年はコロナ大流行で日本にも大きな影響を与えたことから、「クハンダはコロナのことっだのでは?」という説が生まれたのです。
クハンダの影響で首都と七個の都市に分かれる?
聖徳太子の予言が話題となったのは「クハンダが東の都は親と7人の子供の分かれる」という内容の部分です。
「東の都」「親」を東京と解釈すれば、「7人の子供」は「札幌・仙台・名古屋・京都・大阪・神戸 博多のような東京以外の大きな都市を指すのでは?」と考えられます。
そのため、聖徳太子の予言が「クハンダの被害によって、東京の機能が8つに分割される」と解釈されることになりました。
2019年を過ぎて現在の2022年になっても、東京はまだ首都としてあり、その機能が8つに分けられてもいません。
しかし、コロナによって緊急事態宣言や不要不急の外出、経済の停滞や混乱などは起こったので、「クハンダはコロナだった」「聖徳太子の予言は当たっていた」と言う人もいます。
クハンダは五島勉の創作で嘘?
クハンダのことが広まった理由の1つとして、五島勉さんが聖徳太子の未来記についてまとめた本があります。
五島勉さんは「ノストラダムスの大予言」で有名な作家です。
ノストラダムスも、聖徳太子も、どちらも人類に大きな影響を与えるという予言を外しているため、「どちらの話も五島勉さんの創作では?」「予言は嘘なのでは?」などと思う人もいます。
しかし、予言に対する解釈は人それぞれです。
また、五島勉さんの著書では人類に警鐘を鳴らすような表現がされています。
その予言や人類への警鐘などの印象的な部分だけが取り上げられ、いろいろな人が予言の考察をして広めたりなどしたことで、予言の意味がどんどん拡大解釈されていったと考えられます。
都市伝説は尾ひれが付いて広がるものであるため、決して五島勉さんが創作をしたり、嘘をついたりしているわけではありません。
クハンダが嘘の可能性についての調査まとめ
聖徳太子の「クハンダによって東京が八つ裂きにされる」という予言は話題を集めました。
2022年現在、東京は八つ裂きにはならなかったものの、コロナによって日本は大きな影響を受けたことで、「この予言は当たっていた」と言う人もいます。
しかし、予言の解釈は人それぞれであり、都市伝説には尾ひれが付くものです。
そのため、クハンダは来襲したと言うこともできれば、来襲しなかったと言うこともできるでしょう。
あなたはどのように思いますか?