世の中には多くの心霊写真が出回っていますが、その中でも「アステカの祭壇」は霊能者でも恐る心霊写真と言われています。
その「アステカの祭壇」とは、どのようなもので、本当に恐れるべき写真なのでしょうか?
アステカの祭壇とはどのようなもの?
アステカの祭壇を知らない人は「世界遺産や歴史的建造物の名前?」などと思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、アステカの祭壇は霊能者までもが恐れてしまうものと言われています。
まずは、アステカの祭壇とはどのようなものであるのか確認しておきましょう。
アステカ文明の儀式で使われていた
アステカの祭壇はアステカ文明の儀式で使われていた物で、実在した物と考えられています。
アステカ文明は現在のメキシコ中部の辺りで、1428年~1521年頃の約100年ほど栄えた文明です。
アステカ文明で行われていた儀式というのは生贄で、生きた人間の心臓を太陽神に捧げるというものでした。
他にも、生きた人間の皮を剥ぐ、生きた人間を焼くなどの方法でも儀式が行われていたと言われています。
また、生贄となった人間の肉は貴族や司祭などの位の高い人たちが食べていたとも言われています。
生贄に選ばれる人に特に条件はなく、アステカ帝国で暮らす人の中から年齢や性別など関係なく選ばれていたそうです。
ただし、戦争によって生贄用の捕虜を手に入れていたこともあったとされています。
「生贄なんて本当に行わていたの?」「アステカの生贄は都市伝説で嘘でしょ?」などと思う人もいるでしょうが、2012年の発掘調査でアステカ大神殿のあった場所から実際に1700片を超える人骨が見つかっています。
わずか100年ほどの間に大量の人が生贄にされ、その生贄が行われた場所こそがアステカの祭壇です。
現在の意味は心霊写真
アステカの祭壇は生贄の儀式を行う場所のことですが、現在では心霊写真の1種という意味も持っています。
心霊写真のアステカの祭壇は、その場にはなかった赤っぽい霧や影のようなものが写り込んだ物です。
その赤い霧や影はアステカ文明の儀式で使われた祭具の形に似ていることから、「アステカの祭壇」と呼ばれるようになりました。
アステカの祭壇はアステカ文明のあったメキシコ限定で撮れる心霊写真ではなく、いろいろな場所で撮影され、年代や被写体などの撮影条件にも規則性はありません。
しかし、規則性がないことで「生贄となった人たちの怨念がそれだけ強いため、いろいろな場所で撮影されるのでは?」と考えられ、儀式の背景などもあることから、最強の心霊写真と言われるようになりました。
また、一般的に心霊写真は被写体や撮影者などの写真に関係する人に影響がある物とされることが多いです。
これに対してアステカの祭壇は、最強の心霊写真と呼ばれるにふさわしく、実物や画面越しに関係なく写真を見るだけで呪われてしまうほど呪いの力が強いと言われています。
そのため、「TVでは映すだけでも放送事故」と考えていた人もいるようです。
放送事故!アンビリバボーが心霊特集をやめたきっかけに?
アステカの祭壇が有名になったきっかけは人気TV番組「奇跡体験!アンビリバボー!」で、2001年に放送された心霊特集で紹介されたことでした。
「TVでは映すだけでも放送事故」と言われていたアステカの祭壇が番組内で紹介され、アステカ文明の儀式についても説明されました。
その放送後、アステカの祭壇の呪いの強さを知る多くの霊能者から「なぜアステカの祭壇をテレビに映してしまったのか」「視聴者が呪われても良いのか」などとクレームが殺到したと言われています。
このことをきっかけに「奇跡体験!アンビリバボー!」では人気の高かった心霊特集をやめることになってしまったと言われてます。
ただし、「奇跡体験!アンビリバボー!」の心霊特集をやめた理由についてはアステカの祭壇以外にもいろいろな噂があります。
また、公式に番組が心霊特集をやめた理由は説明されていません。
そのため、「奇跡体験!アンビリバボー!」が心霊特集をやめるきっかけになった理由が本当にアステカの祭壇であるのか真相はわかりません。
アステカの祭壇は真っ赤な嘘?アステカの祭壇のネタバレ!
「奇跡体験!アンビリバボー!」をきっかけに有名になったアステカの祭壇ですが、「最強の心霊写真というのは嘘なのではないか?」と考える人もいます。
アステカの祭壇は生贄となった人たちの怨念が写り込んだものと言われていますが、そもそも生贄となった人たちは怨念を持っていない可能性があるためです。
アステカ文明での生贄は太陽の神に魂と捧げる目的があり、生贄に選ばれることが名誉とされていたと考えられています。
そのため、「最強の心霊写真となるには怨念が足りない」とも考える人もいます。
また、アステカの祭壇は意識的に撮影することが可能であることもネタバレしています。
単なる撮影ミス
アステカの祭壇が多く撮影された時期は、まだデジタルカメラが広く普及しておらず、主にフィルムカメラで撮影された物でした。
フィルムカメラではシャッターを押した後にフィルムを巻く必要があります。
そのフィルムを巻くタイミングが悪いとフィルムが感光して、赤っぽい影が写ってしまいます。
そのフィルムの感光がアステカの祭壇です。
また、他にもカメラ内部のカビやフィルムを押さえる部品の写り込みなどが原因でアステカの祭壇が写ることもあります。
フィルムの性質
アステカの祭壇はフィルムの感光が原因で写り込みます。
しかし、「アステカの祭壇はなぜ赤っぽい色ばかり?」と思う人もいるでしょう。
それはカメラフィルムが赤系統の光を取り込みやすいという性質があるためです。
そのため、感光したフィルムは赤っぽい色になりやすく、アステカの祭壇も赤っぽい色のものとなります。
デジタルカメラでは映らない
アステカの祭壇は数多く撮影されてきましたが、デジタルカメラが普及してくると、その撮影情報は減っていきました。
これはデジタルカメラがフィルムを必要としないため、フィルムの感光を起こすことがなくなったためと考えられるでしょう。
心霊ビジネス
夏になると心霊特集として、TVやネットなどでは多くの心霊映像や心霊写真が紹介されます。
しかし、世の中には心霊ビジネスというジャンルがあることがネタバレされています。
心霊ビジネスとは、動画や写真の撮影や加工を行って、心霊映像や心霊写真などを作るものです。
そのため、世間に出回っているアステカの祭壇の中には、心霊ビジネスとして作られた物もあるでしょう。
心霊ビジネスを知らない人からすると、「裏バイト的な都市伝説ではないか?」と思う人もいるでしょう。
しかし、心霊映像コーディネーターの方がTV出演をして、心霊映像の裏側について赤裸々にネタバレをしています。
心霊現象は脳の働きが原因?
アステカの祭壇の正体はフィルムの感光や写真の加工などとネタバレしていますが、「心霊現象はアステカの祭壇だけではない」と言う人もいるでしょう。
たしかに、いるはずのない人の声が聞こえたり、いないはずの人が見えたりなどの不思議な体験をしている人もいます。
しかし、これらもある程度は科学によって、その真相が明らかになっています。
シミュラクラ現象
シミュラクラ現象とは、3つの点が逆三角形に配置されていると、人の顔に近い物と認識する脳の働きのことです。
この働きがあることで、3つの点があると、誰もいないはずの場所で「そこに人がいる!」と錯覚を起こしてしまうことがあります。
パレイドリア現象
パレイドリア現象とは、これまでに見たことのある物や聞いたりしたことのある音などを、今見ている物や聞こえている音などに当てはめようとすることで、本来の見え方や聞こえ方と違ってしまう脳の錯覚現象のことです。
壁の染みや模様などが人の顔に見えたりなどするのは、本人が人間の顔とはどのような物であるかを知っていて、パレイドリア現象が起こるためです。
もし、人間の顔を見たことがなければ、壁の染みや模様などが人の顔に見えたりすることはないでしょう。
また、パレイドリア現象とシミュラクラ現象の大きな違いは、必ずしも視覚情報である必要がないことです。
そのため、風の音や物音などが、これまでに聞いたことのある言葉に近い音を出した際には、「人はいないのに、声が聞こえた」と錯覚してしまうことになります。
幻覚や幻聴
人は極度の疲労状態や緊張状態、精神的に不安定な状態になると、幻覚を見たり幻聴を聞いたりすることがあります。
そのため、体の状況によってはその場にいない人が見えたり、聞こえないはずの声が聞こえたりなどすることがあります。
特に、心霊スポットのように恐怖心が強くなりやすい場所であれば、極度の緊張状態や不安の感情が強くなったりすることで、幻聴や幻覚、錯覚などを起こしてしまうこともあるでしょう。
まだ解明されていない心霊現象はたくさんある
心霊現象の中にはアステカの祭壇のように、その真相がネタバレしているものもあります。
しかし、まだ解明されていない心霊現象はたくさんあり、アステカの祭壇の中にも本物の心霊写真が含まれている可能性もあるでしょう。
そのため、アステカの祭壇を含めて、すべての心霊現象が嘘と言い切ることはできません。