僧帽筋とは、首から肩にかけて繋がっている筋肉のことです。
この僧帽筋は鍛えてもいないのに、なぜか発達しすぎてガッチリとしてしてしまうことがあります。
首は見た目の印象に影響を与えるので、僧帽筋が発達しすぎることを気にする女性は多いでしょう。
では、なぜ僧帽筋は勝手に発達してしまうのでしょうか?
僧帽筋が発達しすぎてしまう原因
僧帽筋は鍛えていないにもかかわらず、なぜか発達しすぎてしまうことがあります。
僧帽筋が発達しすぎた首が気になる女性もいるでしょう。
発達しすぎた僧帽筋をなくすためにも、まずはなぜ僧帽筋が勝手に発達してしまうのか、その原因を把握しておきましょう。
姿勢の悪さ
長時間のデスクワークやスマホの使用などによって、猫背や巻き肩になっている人は多いです。
これらの姿勢の悪い状態が続くと、首が前に出た状態となり、その首を支えるために僧帽筋を使うことになります。
そのため、姿勢が悪いと日常生活を送りながら、僧帽筋の筋トレを常に続けているような状態となってしまうのです。
筋トレをすれば筋肉が発達していくので、僧帽筋は勝手に発達していくことになってしまいます。
筋力の低下
僧帽筋が発達すると、体は僧帽筋を使った方が楽に動けるようになります。
しかし、僧帽筋ばかり使うことで、その周辺の筋肉を使わなくなってしまいます。
使わなくなった筋力は落ち、その落ちた筋力を補うために僧帽筋をさらに動かすようになることで、また僧帽筋が発達するという悪循環に陥ってしまうのです。
僧帽筋発達しすぎた場合の問題点
僧帽筋が発達すると首周りの見た目が悪くなってしまいます。
では、僧帽筋が発達するとどのような見た目となるのでしょうか?
また、他にはどのような問題点があるのでしょうか?
なで肩
僧帽筋が発達するとその周辺の筋力が低下するので、肩甲骨を持ち上げる筋力も低下して、肩の位置が下がり、なで肩となってしまいます。
また、猫背と巻き肩であれば、首が前に出て、肩が内巻きになることで、さらに肩の位置が下がってしまいます。
そのため、僧帽筋が発達しすぎてしまうと、首はガッチリしているのに強いなで肩というアンバランスな見た目となることがあるので注意が必要です。
肩こり
僧帽筋が発達してくると、周辺の筋力が落ちて、僧帽筋ばかり使うようになってしまいます。
僧帽筋は首にある筋肉のため、使いすぎで負担が偏ったり、姿勢が悪くて緊張状態が続いて固まったりなどすることで、肩こりの原因にもなってしまいます。
首周りが盛り上がる
僧帽筋は筋肉のため、発達すれば大きくなります。
僧帽筋は首の位置にあるので、大きくなると首が太く見えたり、首の根元周りが盛り上がって見えたりなどするので注意が必要です。
バストが垂れる
僧帽筋が発達すると周辺の筋力が低下して、肩甲骨を正しい位置に保つことができずに開いてしまいます。
また、肩甲骨が開くことで、巻き肩やなで肩の原因にもなってしまうでしょう。
巻き肩になると、胸周りの皮膚の引っ張りが弱くなってたるんでしまいます。
そのため、女性は胸周りの皮膚がたるんでしまうので、女性はバストが垂れてしまう原因にもなってしまいます。
むくみやすくなる
僧帽筋ばかり使うようになると、使いすぎで負担が偏ったり、姿勢が悪くて緊張状態が続いたりなどして、僧帽筋がカチカチに固まってしまいます。
僧帽筋が固まることで、血行が悪くなってむくみの原因となってしまうこともあるでしょう。
発達しすぎた僧帽筋をなくす5つの方法
僧帽筋が発達しすぎると、首周りが太くなったり、バストが垂れたり、肩こりになったりなど、いろいろな悩みを引き起こすため、女性にとっては悩みの種となるでしょう。
しかし、発達しすぎた僧帽筋をなくす方法はあります。
それらの方法を実践して、僧帽筋をなくすようにしましょう。
ストレッチ
猫背や巻き肩などの悪い姿勢を続けていると、僧帽筋が緊張し続けることになり、勝手に僧帽筋の筋トレをしている状態となってしまいます。
そのため、緊張状態で固まった僧帽筋はストレッチでほぐしてあげましょう。
緊張状態を解けば、僧帽筋の勝手に筋トレをしている状態から抜けることができます。
僧帽筋のストレッチ方法はいくつかあるので、いろいろな方法を試してみましょう。
手軽な肩回し
肩を回すだけでも、僧帽筋をほぐすことができます。
そのため、長時間のデスクワークやスマホの使用などをする場合は、椅子に座ったままでも良いので、休憩がてらに肩を回すようにしましょう。
腕伸ばし
腕伸ばしは肩甲骨を寄せて僧帽筋をほぐす方法になります。
- 腕をまっすぐに伸ばして背中の後ろで組む
- 組んだ腕を肩から後方にグッグッと5回ほど押し出しす
伸ばした腕を床の方に向け、首は天井を見るように上げる(腕を床に向ける際は肩甲骨が閉まっていること、腕が伸びていることを確認する)
- 3の状態で3回深呼吸しながら体勢をキープする
首伸ばし
グッと伸ばすことでも僧帽筋はほぐすことができます。
- 手を頭の後ろで組む
- おへそを見るように体を丸めて頭は手で押しこむ
- 2の状態を10秒キープする
- 体を戻す
- 右手で左の側頭部押さえて、首を右側に倒す
- 首の筋が伸びたところで10秒キープ
- 右側も同じように首筋を伸ばす
筋トレ
僧帽筋ばかり使っていると、その周囲の筋力が落ちてしまいます。
そのため、首の後ろ側や背中などの筋肉を鍛えるようにすれば、僧帽筋周りの筋力を落とさなくて済むので、僧帽筋の使いすぎを防ぐことができます。
僧帽筋周辺の筋肉を鍛えるのであれば、背中の筋肉を鍛えるラットプルダウンが効果的でしょう。
ただし、ラットプルダウンは器具が必要なのでジムに通う必要があります。
もし自宅で僧帽筋周辺の筋肉を鍛えるのであればトレーニングチューブを使いましょう。
チューブを柱などにかけて、両端を片手ずつに持って引っ張ることで背中の筋肉を鍛えることができます。
道具を使わない方法であれば懸垂が良いでしょう。
マッサージ
固まった僧帽筋はストレッチをすればほぐすことができます。
また、指圧などのマッサージで筋肉を直接ほぐしてあげても良いでしょう。
自分で指圧やマッサージ器具を使って筋肉をほぐしても良いですが、マッサージ店に行ってプロにほぐしてもらっても良いでしょう。
エステ
僧帽筋が固まると、血行が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
そのため、エステを頼っても良いでしょう。
エステであれば、溜まった老廃物を流してもらったり、マッサージなどをしてもらったりなどができます。
必要な施術は体の状態によって異なりますが、エステは女性の僧帽筋の悩みを解決してきているので、適切な僧帽筋の落とし方を把握しています。
「努力しても僧帽筋をなくすことができなかった」「僧帽筋の落とし方がよくわからない」という人はエステに相談することが無難でしょう。
また、エステ以外にもクリニックに相談して肩ボトックスを打ってもらうという僧帽筋の落とし方もあります。
整体
僧帽筋の悩みは筋肉や骨などに関するものなので、整体を頼っても良いでしょう。
整体では肩甲骨剥がしや針治療、電気治療などの方法で僧帽筋をほぐしてもらえます。
ただし、整体での針や電気などの治療は継続的に受ける必要があります。
また、僧帽筋をなくすことが目的であれば、整体では悩みを肩こりとだけ伝えるのではなく、僧帽筋が気になっていることも伝えておきましょう。
肩こりは僧帽筋だけが原因で起こるものではないので、針や電気などで僧帽筋以外の筋肉も広く治療されます。
しかし、僧帽筋が気になっていることを伝えておけば、僧帽筋を重点的に針や電気の治療を行ってもらえることもあります。
ちなみに整体で使う針は「針」の文字を使う人もいますが、正しくは「鍼」です。
僧帽筋が発達しすぎて悩む女性は多い
僧帽筋は気がつくとなぜか発達していたり、発達した僧帽筋は見た目が悪くなってしまったりなどするので、悩みとして抱える女性は多いです。
しかし、多くの女性が同じように僧帽筋で悩んでいるため、必要以上にコンプレックスを感じることはありません。
また、僧帽筋の落とし方はいくつかあるので、僧帽筋落としに挑戦してみましょう。