ヤモリはひょっこりと家の中に現れることがあります。
爬虫類が苦手な人は驚いてしまう人もいますが、ヤモリは縁起の良い生き物なので、邪険にしてはいけません。
ヤモリがなぜ縁起が良いと言われるのか知っておきましょう。
ヤモリは縁起の良い生き物
ヤモリは家の中で見つけると、爬虫類が苦手な人はビックリすることもありますが、縁起の良い生き物なので見つけた場合には丁寧に接してあげる必要があります。
では、なぜヤモリは縁起が良い生き物と言われるのでしょうか?
その理由をまずは把握しておきましょう。
家に出るヤモリの種類
家の中に見かけるヤモリの多くは「ニホンヤモリ」という種類で、大きさは10cm~14cmほどであり、体の色は灰色や褐色をしています。
また、体の色は環境によって濃淡が変化し、斑点模様も入っています。
名前に「ニホン」と付いていますが、実は中国からの外来種と言われていて、平安時代頃から既に日本に定着しているトカゲの1種です。
他にも「タワヤモリ」「ヤクヤモリ」の種類がいます。
しかし、タワヤモリは西日本中心、ヤクヤモリは屋久島や九州南部と生息地域が限られていることや、これらは絶滅危惧種に指定されていてあまり数が多くありません。
そのため、これらの種類が家に現れることは珍しいことでしょう。
イモリとの違い
ヤモリとイモリは名前も見た目も似ているため、区別できない人もいるでしょう。
しかし、ヤモリは爬虫類で、イモリは両生類という大きな違いがあります。
見た目の違いはイモリはお腹が赤いです。
また、イモリは両生類なので、基本的には田んぼや井戸などの水辺近くで生活することを好むので、家の中で見かける機会は少なめでしょう。
漢字で書くと家守
ヤモリは漢字にすると「家守」や「屋守」、「守宮」と書きます。
これらの漢字からわかるように、ヤモリは家を守る生き物とされてきました。
また、実際に家の中に現れなくても、夢に出てくるだけで縁起が良いとされ、幸運の象徴としても扱われています。
ヤモリの食べ物
ヤモリが家を守ってくれるのは大げさな話ではなく、実際に家を守ってくれます。
ヤモリの食べ物は昆虫で、家に被害を与えるシロアリやゴキブリなども食べてくれます。
爬虫類が苦手な人は多いでしょうが、ヤモリは夜行性であり、臆病な性格です。
そのため、人に見つからないように隠れていることが多く、主な活動時間も夜なので、家の中にいても気がつかないことも多いです。
人前に出ず、ひっそりとシロアリやゴキブリなどの害虫を食べてくれるので、家守という漢字がピッタリ当てはまっています。
家にヤモリが出るスピリチュアルでの意味
ヤモリはゴキブリやシロアリなどの害虫を食べて、家を守ってくれます。
また、このような現実的な家の守り方だけではなく、家に幸運を運んでくれる幸運の象徴としても扱われています。
では、スピリチュアルな意味では、どのような幸運をもたらしてくれるのでしょうか?
金運
スピリチュアルではヤモリは金運上昇の象徴とされています。
また、斜め上に向かって走っていく姿を見た場合には、さらに金運が上昇していることを表すとされています。
そのため、家の中で見つけた場合はその動きにも注目してみましょう。
ヤモリが大金を掴むお告げをしに来てくれた可能性があります。
転機
スピリチュアルではヤモリは幸運の象徴とされていて、運気が上がっていることを表します。
そのため、良い結果を引き寄せやすくなっていることから、行動を起こしたり、物事の決断をすると良い時期となるでしょう。
判断に迷っているときにヤモリを見たのであれば、転機が訪れているお告げの可能性があります。
防災
スピリチュアルでもヤモリは家を守る存在とされていて、火事のような家に関する災害を防いでくれると言われています。
そのため、災害に注意するようにお告げをしに現れてくれている可能性も考えられるでしょう。
特に、白いヤモリは水の神様と言われることがあり、火事から家を守ってくれる効果が高いとされています。
白いヤモリは特別
スピリチュアルの考え方では、白いヤモリは火事から家を守ってくれるだけでなく、灰色や褐色のヤモリよりも大きな幸運をもたらしてくれると言われています。
そのため、家に出たヤモリが白であれば、宝くじを買ってみたり、良縁を求めて人と会うようにしてみましょう。
ヤモリが家に出る原因
ヤモリは縁起の良く、いろいろな良いお告げをくれる生き物ですが、爬虫類が苦手な人であれば「縁起は良いので家に出ないで欲しい」と願う人もいるでしょう。
ヤモリが家で出ないようにするためには、家に入ってくる原因をまず把握する必要があります。
家の隙間
ヤモリはほんのわずかな隙間さえあれば体を通すことができます。
そのため、換気扇やエアコンの配管周り、玄関の扉など、わずかな隙間を見つけると家の中に入ってくることがあります。
1度、家の中に隙間がないか確認してみましょう。
意外と多くの隙間が見つかるはずです。
高い場所や狭すぎる場所などは対応できませんが、対応可能な場所で見つけた隙間は塞ぐようにしましょう。
また、ヤモリは人に見つからないように隠れているので、狭い場所や暗い場所を好むことが多いです。
もし、ヤモリを探すのであれば家具や家電の隙間などを確認してみましょう。
虫が多い
ヤモリの食べ物はシロアリやゴキブリなどの虫で、特にゴキブリの赤ちゃんが好むことが多いと言われています。
そのため、家の中に虫が多い場合は清潔を保ち、虫が発生しないようにしましょう。
食べる物がない家であれば、住み着くことはありません。
木造住宅
隙間が多くなりやすい古い木造住宅はヤモリが家に入ってきやすいです。
また、地面と床が近かったり、虫が住み着きやすかったり、歪みで玄関や窓に隙間ができやすかったりなどもヤモリが家に入りやすい原因となります。
暖かい地域
ヤモリは温かい場所を好む生き物です。
また、寒い場所よりも、温かい場所の方が動きも活発になります。
そのため、暖かい地域の方が出やすく、北海道のように寒い地域では出にくくなるでしょう。
ヤモリの追い出し方
ヤモリが家に入ってくる原因を把握して、対応をしたとしても、完全に侵入を防ぐことは難しいでしょう。
また、ヤモリは縁起の良い生き物なので、邪険に扱って死ぬようなことをしてはいけません。
もし、家から追い出したい場合には正しい方法で逃がしてあげましょう。
捕まえる
ヤモリが触れるのであれば、そっと捕まえて外に逃がしてあげましょう。
この方法がヤモリが死ぬ危険性がなく、1番理想的です。
もし、ヤモリが苦手で触れないのであれば、網などで捕まえると良いでしょう。
または、棒などで近くをトントンと叩いて、ヤモリを外へ誘導してあげましょう。
蚊取り線香
蚊取り線香に含まれる成分はヤモリにも有効です。
そのため、ヤモリがいる場所や玄関や窓際などのに蚊取り線香を置けば、追い出したり、侵入を防いだりなどすることができます。
ただし、逃げ場のない場所で蚊取り線香を使うとヤモリが死ぬ可能性があるので注意してあげましょう。
ヤモリは幸運の象徴
ヤモリが家に出ると幸運が訪れたり、良いお告げをしに来てくれていると言われています。
そのため、家にヤモリが出ても、退治しようと考えてはいけません。
もし、家から出て行ってもらいたい場合はそっと逃がしてあげるようにしましょう。