「偽善者」は基本的に悪い意味で使われる言葉ですが、偽善の判断は人によって異なります。
そのため、「偽善者」はどのような人に対して使うことがあるのか知っておきましょう。
また、「偽善者」が嫌われる理由も把握しておきましょう。
偽善者ってどういう意味?
偽善者を見分けるのであれば、まずはその言葉の意味を正しく理解しておかなければなりません。
そのため、まずは偽善者の言葉の正確な意味を把握しておきましょう。
偽善者とは?
偽善者とは、表面上は善い人の振る舞いをして、その裏で自分の都合の良い結果を得ている人のことです。
他人を助けたり、親切にしたりなどの活動をしているが、実はその裏で実はお金や権利などが動いているのが定番イメージでしょう。
また、お金や権利などを得なくても、善い人の振る舞いによって「優しい人」や「親切な人」など、自身の評価を高めることも偽善者に含まれます。
偽善者の特徴6選を紹介!
偽善者は善い人の言動をするが、本当の目的が一致しておらず、自分の都合の善い結果を得ていることです。
本当の目的は言動の裏側で動いているので、その見極めは難しいでしょう。
しかし、偽善者の特徴はいくつかあるため、それらの特徴を把握しておきましょう。
特徴①:社交的で、いい人に見える
偽善者には自分の評価を高める目的で、善い人を演じています。
周囲から善い人と思われるには外面を良くする必要があるので、とにかく周囲からの好印象を得ることにこだわります。
そのため、人と関わることに積極的で、人助けや人が嫌がることなどを率先して行っていることも多いです。
これらの行動によって、表面上は社交的で善い人に見えます。
本当に善い人である可能性もありますが、あからさまに好感度稼ぎを露骨にする人には注意しましょう。
特徴②:自己愛が強い
自分の評価を高めたいと思っている偽善者は、徹底して自分の好感度を上げようとします。
それだけ好感度に固執するのは自己愛が強さが原因です。
自己愛が強いと「みんなから好かれる自分が好き」という考えとなり、周囲からの好感度が高いほど、その欲求は満たされます。
そのため、偽善者は相手のためではなく、好感度稼ぎをして自己欲求を満たす目的で他人に親切にします。
場合によっては親切の押し売りをしてきてうざいこともあるでしょう。
特徴③:人の不幸話が好き
不幸話は信頼する相手にしかできないことが多く、聞ける機会はあまり多くありません。
そのため、人の不幸話が好きな人は普段から好感度を上げて、不幸話をしてもらえる関係性を築く目的で接していることもあります。
また、不幸話を聞けた際には、親身になって話を聞くふりをして、どんどん話の深い部分まで聞き出そうとしてくる場合もあるので注意が必要です。
場合によっては、警戒をして話を伏せても、無理に聞き出そうとすることがあり、うざいこともあるので注意しましょう。
特徴④:自己満足できる行動しかしない
偽善者は他人を助けるふりをして、本当は自分の欲求を満たしているだけの場合もよくあります。
職場で後輩が仕事でわからない部分があると、やり方を教えずに後輩の代わりに仕事をするのは定番例です。
後輩には仕事を教えなければ再び同じ仕事でつまづいてしまうので、後輩のためにならず、根本的な解決にもなりません。
しかし、代わりに仕事をして後輩から感謝されれば、自己欲求を満たすことはできているので、その後のことは考えていません。
また、本当に親切な人であれば経験のない仕事でも後輩の仕事を手伝うでしょうが、偽善者の場合は仕事を手伝う苦労と満たされる欲求のバランスが割に合わないと手伝わないこともあるでしょう。
特徴⑤:口先だけで実際に行動しない
偽善者は裏の目的を達成するために、必要ないことには興味を示しません。
そのため、普段は善い人のように振舞っているので、あれこれと親切な態度を取りますが、親切にしても得が薄いと判断すると適当な言い訳をして逃げることもあります。
親切なときと、そうでないときでムラが激しいことは大きな特徴なので注意しましょう。
また、好感度稼ぎのために、できないことを「できる」と言うことがあり、結局いつまでも頼んだことを実行しないことも多いので、頼みごとをする際には注意が必要です。
特徴⑥:いいことは人前でしかしない!
偽善者の大きな特徴は、とにかく周囲からの好感度を上げることに固執することです。
そのため、困っている知り合いを助けるのも、その知り合いからの好感度を上げたり、その知り合いが周囲に助けてもらったことを伝えて口コミ的に評価が上がることなどを期待してのことです。
もし、困っている人が知らない人で、周囲に誰もいなくて口コミで評判が広がることを期待できなければ、見捨てることもあるでしょう。
状況や相手によって、態度が大きく変わるのでうざい印象を持たれることも多いです。
偽善者が嫌われる理由3選!
「偽善者で表面上だけでも、善い人でいてくれるのであれば問題ないのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、どれだけ善い人を徹底して演じても、偽善者と判断されれば嫌われることが多いです。
偽善者とバレることで嫌われる理由はいくつかあるので確認しておきましょう。
理由①:利用されている気がするから
偽善者であることがバレると、これまでの行いが「人のためを思ってではなく、本当は自分のためだった」と思われます。
また、「目的達成のために利用された」と思う人もいるでしょう。
これらの印象を持つことで、その後に善い行いをされても「結局は自分のため」「また他人を利用している」などと思うようになってしまいます。
理由②:信用できないから
偽善者とバレた場合、これまでの善い行いと本当の目的が一致していなかったことがわかります。
言葉と行動が一致しないのは典型的な信用できない人の特徴でしょう。
そのため、偽善者と思った相手のことは何も信用できなくなってしまいます。
理由③:本心がわからない
偽善者は善い人を演じています。
そのため、偽善者とバレた場合は、これまでずっと本心を見せずに接してきたこともバレてしまいます。
本心がまったくわからない人は信用できません。
ましてや、自分を偽ってまで本心を隠してきたとあれば、さらに信用できなくなるでしょう。
偽善者は八方美人や腹黒と同じ意味?
偽善者は善い人を演じながら、裏で別の目的を達成しようとしています。
そのため、偽善者を八方美人や腹黒と同じ意味のように思う人もいるでしょう。
しかし、これらは少しずつ意味に違いがあります。
全く違う意味の言葉
八方美人はどこから見ても欠点のない美人という意味で、偽善者の意味は全く違います。
しかし、八方美人は誰に対しても愛想良く振る舞うという意味で使うこともあり、こちらの意味では偽善者と意味は似ています。
ただし、八方美人は誰に対しても愛想良く振る舞うので、その目的が相手から好印象を得ることに特化しているという違いがあります。
また、相手によって態度を変えるので、必ず善い人を演じることになるとも限りません。
腹黒の方が悪人
腹黒も偽善者と同様に、表面上は善い人のように振る舞い、裏で別の目的を持つことです。
ただし、その目的はお金や権利、人を貶めることなどの悪巧みに特化しています。
偽善者の場合は自己愛の欲求を満たしたり、周囲から好印象を得たりすることも裏の目的に含まれるので、腹黒はより悪人が使うイメージです。
偽善者と優しい人の違いは?
偽善者は善い人を演じていて、裏の目的は隠しています。
そのため、本当に優しい人であるかどうかの違いを見極めるのは難しいことも多いです。
偽善者と優しい人を見分けられるように、優しい人の特徴も把握しておきましょう。
優しい人は誰にでも思いやりがある
偽善者は目的達成のために、損得を考えて善い行いをする、しないの判断をしていることが多いです。
そのため、苦労と結果のバランスが悪かったり、知らない人であれば困っていても助けないこともあります。
しかし、優しい人は相手や状況、損得に関係なく、常に善い行いすることが大きな違いです。
穏やかな性格の人
優しい人は他人を傷つけることを好まないので、穏やかな性格をしていることも多いです。
偽善者も表面上は善い人を演じているので穏やかな性格をしているようにも見えますが、あくまでもそれは演じている性格であり、裏の目的もあります。
そのため、思い通りに事が運ばないときや、目的達成に執着しすぎたりなどしたときには、不意に本心が現れることもあります。
優しい人であれば、そのようなふとした瞬間に見える本心も、穏やかなものであり、普段との性格に差は感じられないはずです。
自分が偽善者だとわかる診断がある!?
他人のために良かれと思ってしたことが、実は相手ではなく自分のためであったということはよくあります。
そのため、自分が無意識のうちに偽善者となっていることもあります。
偽善者は嫌われることも多いので、無意識のうちに自分が偽善者となっていないか、診断で確認してみましょう。
自分が偽善者かどうか気になる人も多い
偽善者は自分が気がつかないうちになってしまう可能性があります。
また、周囲に偽善者と思われると嫌われる可能性もあります。
そのため、特にアンケートや研究が行われたことはありませんが、自分が偽善者かどうか気になる人も多いはずです。
少しでも気になったのであれば、診断テストで確認してみましょう。
偽善者度診断を紹介!
偽善者度診断は「GoisuNet」さんで無料で行うことができます。
他にもいろいろな心理テストや占いがあるので、試してみましょう。
偽善者はどんな人か把握して注意しておこう
偽善者は表面上は善い人ですが、その裏には別の目的を持っています。
偽善者を見極められないと、その目的達成のために利用されてしまうこともあります。
そのため、偽善者を警戒できるように、その特徴を把握しておき、見極められるようにしておきましょう。