【疑問解決】電気はつくのにエンジンがかからないときの原因と対処法

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車のエンジンがかからなくなった場合、焦ってしまう人は多いでしょう。

しかし、ドアを開けた際に車内の電気がつくこともあります。

「エンジンはかからないのに、電気はつく?」

車がこのような状況になる原因はいくつか考えられます。

焦らずに適切な対処ができるように、エンジンがかからなくて電気がつく状態となる原因について知っておきましょう。

エンジンがかからないのに電気はつくのはどんな状況?

車に乗ろうとした際にエンジンがかからなければ焦ってしまうでしょう。

しかし、エンジンはかからなくても車内の電気はつくこともあります。

そのため、「車が完全に壊れたわけではない?」と考える人もいるでしょう。

車のエンジンがかからなくて電気がつく状態になる原因はいくつか考えられます。

適切な対応をするためにも、まずはどのようなことが原因の候補となるのか知っておきましょう。

可能性①:バッテリー

まず疑うべきはバッテリーの電圧低下です。

車のエンジンをかけるためにはセルモーターという部品を動かす必要があり、そのセルモーターを動かすためにバッテリーの電力を使います。

もし、バッテリーの電圧が低下していて、セルモーターを動かす電力が足りなくなっていればエンジンはかかりません。

車内の電気をつけるのもバッテリーを使いますが、セルモーターと比べると必要な電力は少ないです。

そのため、消耗や故障などの何らかの理由でバッテリーの電圧低下すると、エンジンがかからないのに電気はつくことがあります。

可能性②:セルモーター

車のエンジンをかけるためにはセルモーターという部品を動かす必要があります。

もし、そのセルモーターが故障していれば、バッテリーの電圧が十分であってもエンジンはかかりません。

故障しているのがセルモーターだけで、他の部品に故障がなければ車内の電気はつくでしょう。

セルモーターの寿命は一般的に10年~15年走行距離10万キロほどと言われています。

そのため、長く乗り続けた車であればセルモーターの故障も疑いましょう。

可能性③:ヒューズ

セルモーターを動かすにはバッテリーから電気を流す必要があります。

そのため、もしバッテリーからセルモーターまでの間の電気回路が故障した場合には、セルモーターに電気を流すことができないので、エンジンはかかりません。

このような場合はヒューズが故障していることがよくあります。

ヒューズは必要以上に強い電気が流れた場合に、事故を防ぐために電気を遮断してくれる部品です。

そのヒューズが故障すると電気を流さない状態となります。

バッテリーとセルモーターが正常であっても、その間に故障したヒューズがあれば電気を止めてしまうので、エンジンがかからないのに電気はつく状態になるでしょう。

可能性④:シフト

車によってはシフトがパーキングやニュートラルに入っていないとエンジンがかからない物もあります。

たいていの車はこの仕様となっていると思って良いでしょう。

そのため、単純なヒューマンエラーが原因でエンジンがかからないと勘違いすることもあります。

シフトがうっかり意図しない位置となることもあるので、まずはシフトポジションを確認してみましょう。

可能性⑤:スマートキー

スマートキーの車であれば、ボタンを押すだけでエンジンがかかるタイプもあります。

もし、そのスマートキーが電池切れや故障をしているとエンジンをかけることはできません。

車内の電気はバッテリーからの電力でつくため、スマートキーが電池切れや故障をしていても電気はつくでしょう。

スマートキーの電池は定期的に交換するようにして、もし反応が悪くなったり、電池切れのサインが確認できれば点検や電池交換を早めに行いましょう。

可能性⑥:季節

冬はエンジンのかかりが悪くなりやすいです。

これはバッテリーが寒さによって性能を落としていることが原因です。

そのため、冬になればセルモーターは動かせないが車内の電気はつけるくらいまでバッテリーの性能が落ちることもあります。

また、エンジンオイルは冬になれば寒さで固まってしまうことがあります。

エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすために必要な物なので、固まってしまうとエンジンの動きが悪くなり、かかりが悪くなります。

さらに、動きの悪いエンジンを動かすためには大きな電力を必要とするので、バッテリーの負担も大きくなります。

冬であればバッテリーの性能が落ちているため、エンジンはよりかかりにくくなるでしょう。

要注意!エンジンがかからない場合の異音とは?

何とかエンジンをかけることができても、もしそのエンジンからいつもは聞こえない音が聞こえてくるのであれば車が危険な状態の可能性があります。

場合によっては事故の原因となり、取り返しのつかない状態となることもあります。

そのため、どのような異音が鳴れば危険サインなのか知っておきましょう。

異音①:カチカチ

もし、カチカチと音が鳴っている場合は必要な電力が足りない状態でエンジンが動いてしまっている可能性があります。

主な原因はバッテリーの電力不足です。

消耗や故障、冬の気温による性能低下などによってエンジンに十分な電気を送ることができていない可能性があります。

エンジンが正常な状態で動いていないので、カチカチと音が鳴った場合には車の運転は避けましょう。

また、バッテリーの劣化や故障などが原因の場合はいくら時間をおいても解決しません。

カチカチと聞こえた場合は車の点検や修理をすることが望ましいでしょう。

異音②:カタカタ

エンジンがカタカタと音が鳴る場合はオーバーヒートの可能性があります。

オーバーヒートはエンジンが熱くなりすぎて正常に動けなくなることです。

走らなくなった車のボンネットを開けると、エンジンから煙と熱が上がってくるという映画などでよく観る状態となります。

場合によっては車両火災の原因となるので、カチカチと鳴る場合よりも危険となる可能性があります。

無理に走ると取り返しのつかない状態となるため、すぐに車のエンジンを切り、車を動かさずにロードサービスを呼んで対応してもらうことが望ましいでしょう。

また、部品のベルトが故障した場合もカタカタと音が鳴ることがあります。

もし、バッテリーの充電に必要なベルトが故障した場合はバッテリー上がりの原因となるので注意が必要です。

異音③:ピピピ

車の走行中にピピピと急に電子音が鳴って驚く人もいるでしょう。

この音はドライバーに何らかの危険や注意を知らせるための機能です。

車によって機能は異なりますが、シフトがパーキングに入っていない・車線から逸脱している・衝突しそうなどの場合に警告音として鳴ることがあります。

エンジンがかからないのに電気がつくときの対処法

エンジンがかからないのに電気がつく場合の原因がわかれば、その原因に合わせた対処をすることができます。

では、具体的にどのような対処法があるのでしょうか?

バッテリーを充電する

バッテリーの電力が不足の場合は、バッテリーを充電することで問題が解決することがあります。

バッテリーの充電には車2台のバッテリーをケーブルでつないで、バッテリーが正常な方の車のエンジンをかけるジャンピングという方法があります。

ただし、車の知識がないと危険なこともあるので、必ず車に詳しい人と一緒に行うようにしましょう。

プロに頼む

素人が車の点検や修理を行うことは難しく、危険なこともあります。

そのため、車に異常がある場合は無理をせずにプロに依頼しましょう。

「プロに頼むであれば原因を把握しておく必要はある?」と思う人もいるでしょう。

しかし、原因を把握しておくことは、プロに依頼が必要であるという判断や、そのプロに車の状態を伝えるためなどに必要となります。

また、安全に車に乗るためにも車の異常を見つける知識は身につけておかなければなりません。

「エンジンはかからないが電気はつく」まずは原因の把握から

エンジンはかからないが電気はつくという状況になる原因はいくつか考えられます。

バッテリーやセルモーターなどの原因を把握することができれば、車を点検や修理などに出す際に状態を正確に伝えることができます。

また、車は異常がある状態で走ることは危険です。

特に、カチカチ・カタカタなどと音が鳴る場合は事故の原因となり、後で取り返しのつかない状態になってしまうこともあります。

安全に車を運転するためにも、車の異常は察知できる知識を身につけておくようにしましょう。