職務質問されたら「警察手帳を見せてください」というべき?職質されやすい人5選も紹介!

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あなたは職務質問をされたことはありますか?

悪いことをしていなくても突然、警察官に話しかけられたらびっくりしますよね。

逆に一度も職務質問をされたことが無い人もいますが、職務質問をされやすい人には共通点があります!

出来れば避けたい職務質問…

されてしまった時の対応とされやすい人の特徴5選について紹介していきます!

職務質問されたら「警察手帳を見せてください」というべき?

職務質問された時に警察官に「警察手帳を見せてほしい」と言うこと自体は、結論から言うとアリです!

職務質問では氏名・住所・連絡先のヒアリングのほか、勤務先、行先と用件、更には所持品検査にまで及ぶことがあり、とにかくプライベートなことを突っ込まれます。

警察官を装った犯罪も増えているこのご時世、話しかけてきた相手が「本当に警察官なのだろうか…」と心配になる方も少なくはないでしょう。

自分の身分証を出すことで個人情報が抜かれて悪用されるのでは?と不安になる方もいるはず。

相手の身分をこちらも把握することは、職務質問をされた側の権利でもあります。

ただ、警察手帳の呈示のスタンスを理解したうえで、聞き方や対応には注意が必要です。

警察手帳の呈示は義務?

まず、警察手帳の携行については勤務中は必須・警察手帳の呈示の義務については法令により定められています

私服警官であっても同様で、警察官は違反した場合に厳重な処分が下されます。

現在、警察手帳の呈示に関する法令は二つあります。

①警察手帳規則
※全国共通ルール

(証票及び記章の呈示)
第五条
職務の執行に当たり、警察官、皇宮護衛官又は交通巡視員であることを示す必要があるときは、
証票及び記章を呈示しなければならない。

②警視庁警察手帳規程
※東京都(警視庁)のルール。各都道府県でほぼ同一の内容のため代表して抜粋します。

提示義務(5条)
職務の執行に当たり、警察官であることを示す必要があるときは、
本体を開いて証票及び記章を呈示し,身分を明らかにしなければならない
通達 警視庁警察手帳規程の運用について
『警察官であることを示す必要があるとき』とは、
職務の執行に当たり、相手方から身分証の呈示を求められたとき、
又はあらかじめ相手方に警察官であることを知らしめる必要があるときをいう

要は、あくまで警察官が円滑に職務を遂行するために呈示する、ということです。

例えば路上で、道端にいた警察官にいきなり「お前警察だろう!警察手帳見せろよ!義務なんだろう!」と絡むのはもちろんNG行為です。

強要すると、逆に罰せられてしまう可能性があるので要注意です。

「警察手帳を見せてください」というのは逆効果?

呈示の義務があるとはいえ、警察官も同じ人間です。

ただ単にケンカ腰で要求してしまうと「疑っているのか?」と心証を悪くしてしまったり、余計な時間がかかってしまう可能性もあります。

職務質問には直ちに応じ、こちらも身分を速やかに明かしながらも、「警察手帳を念のため見せていただけますか?」とあくまでお互いのために、と同等の姿勢で対応するのがベターと言えます。

職務質問されたら見せるといいものはある?

では、職務質問されたときに持っていたら良いものはあるのでしょうか。

一番は、身分証です。

すぐに身分証を呈示すること=職務質問を早く終わらせることになります。

持ち歩いていない場合、何者であるかを証明するために身分照会に時間がかかります。

指名手配犯ではないか・前科は無いか・捜査線上に浮かんでいる関係者ではないか等、あらゆる角度から調べられるのです。

身分証が手元にない場合、一から自分の情報を伝え、クレジットカードや会員カードといった他カード類の呈示を求められたり、家族や勤務先の連絡先を伝えたり、と少々面倒なことにもなります。

一方、弁護士を盾にして一切職務質問に応じないという強気な方法をインターネット上で推奨する人もいます。

弁護士の書いた文章が効果的?

2009年に戸館さんという弁護士が「職務質問されたらこれを見せて下さい」とビラを配っていたことが話題となりました。

書面の内容はざっくりまとめるとこういった内容です。

警察官に通告

  • 書面の保持者は職務質問に応じる意思はない
  • 写真撮影や指紋を押すことに応じる意思もなく、同意なく行うと憲法違反である
  • 本書面の提示以降に質問等を行うことは令状が無い限り許されない
  • 上記に違反すると国会賠償請求など法的措置を取ることになる
  • 不明点はこちらまで(法律事務所の所在地、弁護士の氏名、連絡先)

元々は東京都内のホームレスが不当な職務質問を受けていることへの抗議として作成したものが、職務質問のときにこれを見せると良い!とインターネット上に出回ったようです。

戸館弁護士自身も、職務質問の違法性について唱えており、弁護士を盾にして職務質問を拒否すること自体は法的に問題はなく正当な権利の一つです。

ですが、弁護士の書面を見せたり弁護士の名前を出すことで、「なぜそんなことを知っているのか」「普段から持ち歩いているのはなぜか」と逆に怪しまれ、余計に時間がかかってしまうというケースもあるようなので要注意です。

急いでいる時はどうすればいい?

急いでいる時、予定に遅刻しそうな時の職務質問ほど厄介なものはないでしょう。

早く終わらせるポイントは3つです。

①質問には端的に答える
②身分証を求められたら速やかに呈示する
③急いでいる理由とともに、身分照会を丁寧に急かす

つまり、協力的な姿勢を見せるということです。

不本意かもしれませんが、拒否する=やましいことがある、不審だ、とされてしまうのです。

警察官は「あなたが怪しいから」職務質問をしているのです。

急いでいるからと言って逃げるのは絶対にやめましょう!

あまりにも不当な職務質問にはどうすればいい?

強引で不当とも思える職務質問をしてくる警察官も一部にはいます。

上から目線の失礼な口調で話しかけてきたり、人目に目立つ場所で場所で職務質問を続けたりと、嫌な思いをさせられることもあるでしょう。

そういった警察官の様子を撮影したものが、「職質 違法」「職質 喧嘩」といったワードで動画サイトに多くアップされています。

こうやって実際に撮影すること自体は問題ありませんが、アップロードには肖像権の兼ね合いがあるため、モザイク等で個人が特定できないよう加工する必要があります。

https://twitter.com/NIPPS420g/status/1582335133583298560

また、不当な職務質問に関しては、過去に裁判でも違法な職務質問であるとして認められた判例もあります。

・ミニバイクを運転中の女性を私服警官が職務質問。
警察だと名乗らず警察手帳も見せない警察官を、女性は不審者と思い逃走しようとしたところ腕をつかまれ転倒し負傷、持病の精神疾患も悪化したとして損害賠償を請求。
→「名乗らないまま腕をつかんでおり、警察官の行為は違法である」として、約300万円の支払いを命じる判決。
・職務質問の際に所持品検査をされマルチツール(電動工具)が見つかった男性。
没収の上、軽犯罪法違反として書類送検されるも、男性は違法として損害賠償請求。
→「当人に明らかに異常な行動が見られない限りは犯罪行為を疑う理由はなく違法」として、職務質問及び所持品検査を違法と認定。
不当な職務質問を受けた証拠として動画撮影は有効な手段の一つですので、もしものために覚えておきましょう!

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