【造田博】死刑執行がまだ?!執行されない理由と最悪な両親をもった生い立ちとは?

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1999年9月8日に起きた池袋通り魔殺人事件の犯人、造田博は2002年に死刑が確定しています。

なぜ未だに死刑は執行されないのでしょうか。

今回は、死刑執行がされない理由と造田博の生い立ちについて深堀しながら、事件前後の衝撃的なエピソードについても紹介します。

死刑執行されない理由・現在

造田博は2002年1月8日、東京地裁で死刑判決が下されました。

弁護側は「精神分裂病による妄想の影響下にあった」と不服とし、控訴します。

しかし犯行前の対人関係に何ら問題が無かったことや、事件の周到さと残忍さから、2007年4月29日に最高裁で棄却され死刑確定となります。

そして現在、事件から20年以上経つ今も死刑執行されないことに対し疑問の声や遺族から憤りの声が上がっています。

造田博は拘置所でどのような生活を送っているのでしょうか。

造田博に死刑が執行されない理由は体調不良?!

造田博の死刑がなかなか執行されない理由は、本人の健康状況が原因とされています。

死刑執行が停止される例外的な規定として、「心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によって執行を停止する」ことが定められている(同法479条1項)。
死刑執行時に心神喪失状態であれば、執行は停止されなければならない。
参考文献:ヒューライツ大阪

実際に死刑執行停止のリストに入っているという話もあるようで、心神喪失状態が理由とも言われているようですね。

事実、造田博は事件の数年前から複数の公的機関に支離滅裂な手紙を送っており、統合失調症の疑いがあるとされています。

造田博は廃人を極めた?!造田博の現在とは?

造田博は現在、およそ健康であるとは言えない、廃人のような状態で日々を過ごしているようです。
  • ひとことも言葉を発さない
  • 食事とトイレのときしか動かない※死刑囚は個室で一人で食事を取る
  • トイレは流さない
  • 着替えもしないので、シャツは黄ばみ、異臭が凄い

果たして本当に「心神喪失の状態」なのかはわかりませんが、造田博がこのような状況である以上死刑執行は先延ばしになる可能性が高いと言えるでしょう。

死刑判決後執行までの期間は6か月?!

本来、死刑判決から執行までの期間は6か月と刑事訴訟法という法律で定められています

法第475条は「死刑の執行は法務大臣の命令による」とし、「判決確定から6カ月以内にこれを執行しなければならない」
参考文献:法務省ホームページ

しかしながら「訓示規定」としてであり、絶対的な強制力はないようです。

執行までの期間が長すぎるという問題が、たびたび法務大臣と記者の間でも論争となっています。
池袋通り魔殺人事件も例外ではなく、遺族は死刑が執行されないことへの憤りを「全国犯罪被害者の会」にて吐露していました。

法務省の平成10年8月発表によると、死刑確定から執行まで死刑囚が拘置所に収容された平均期間は、最近10年間では6年に達するということです。事件発生から通算すると10年を越える死刑囚が大半を占めています。遺族の中には自分の存命中に刑が執行されるか危惧している人が大勢います。

遺族は彼等死刑因が犯した罪を認識し「死んでお詫びをします」といってこの世から去ることを望んでいます。

【衝撃】造田博の生い立ちとは?両親が最悪すぎる?

一説では、造田博が凶行に走った背景には家庭環境が関係しているのではないかとも言われています。

特に両親が与えたであろう苦痛は、造田博の思春期の人格形成に大きく影響を与えた可能性があります。

それでは、造田博の壮絶とされる生い立ちを見ていきましょう。

【プロフィール】造田博の高校や生年月日

名前:造田 博(ぞうだ ひろし)
生年月日:1975年11月29日 ※2023年1月現在47歳
出身:岡山県倉敷市
家族構成:両親と4歳違いの兄の4人家族
最終学歴:県立倉敷天城高校 中退

父親は大工をしており、母親は被服工場で下請けの縫製のミシン内職をしていました。

幼少期は貧困家庭ではなく、むしろ経済的にはそれなりに恵まれた家庭だったようです。

しかし、造田博が小学校高学年に上がったころから、少しずつ歯車が狂っていきます。

最悪な造田博の両親!大金を獲得後に造田家に起こった悲劇とは?

代々造田博の父方は兼業農家をしており、祖父が亡くなるタイミングで父親は土地を相続しています。

造田博が小学校高学年のころ、父は相続した土地を売ったことで大金を手にしたといいます。

次第に父は体調不良を理由に仕事を休みがちになりますが、目の前の大金を目にして金銭感覚が狂ってしまったのかもしれません。

造田博の中学生時代

造田博が中学生になるころには、母が保険の外交員として働きに出るようになります。

しかし、母も外の世界に触れてしまったためか、働きに出始めてから服装が派手になり、パチンコを打つようになりました。

以後、両親ともにパチンコからパチスロ、競輪、競艇など一通りのギャンブルにのめり込み、この頃から闇金にも手を出し始めていたようです。

造田博の高校時代

造田博は中学からそれなりに勉強が出来ましたが、中学3年から特に努力を重ね、進学校である県立倉敷天城高校に進みます

高校ではあまり目立つ生徒ではなかったようですが、成績は優秀だったようですね。

しかし、造田博が高校2年に上がったころ、両親は家財道具を持ち出し、ギャンブルで作った約4千万円の借金を残し失踪します。

兄は大学進学ですでに家を出ており、1人残された造田博は連日取り立てに来る借金取りに怯え、無論お金も無く、苦労して入った高校も中退することとなりました。

造田博は高校を中退後、兄を訪ねた?

高校生活を強制終了することとなり、大学進学への夢も絶たれた造田博は、両親の失踪の約2か月後に広島県福山市で一人暮らししていた兄のもとへ身を寄せます。

パチンコ店で住み込みしながら働くも長続きせず、以後職を転々とするようになります。

  • 弁当屋でのアルバイト
  • 造船所での船舶塗装
  • 京都の染色工場
  • 自動車部品工
  • 住宅美装など土方系

1999年に池袋通り魔殺人事件を起こすときに勤務していた東京都足立区の新聞販売店までに14回もの転職を繰り返していたようです。

高校生の造田博がいきなり高校生活と進学の道が絶たれ、働きに出ざるを得なくなるというのはどれだけ過酷だったことでしょう。

兄は弟が離職するたび励ましますが、徐々に落ち込みがひどくなり、自分の殻に閉じこもるようになったといいます。

失踪した両親も一時期兄のもとにおり再度すぐに蒸発した、という噂もありますが真偽は不明です。

造田博の衝撃的なエピソード4選!

造田博は池袋通り魔殺人事件の前より、異常行動を起こしています。

お金や異性への執着が感じられる奇行もあり、事件を引き起こす片鱗が見えていたとも言えるでしょう。

中でも、池袋通り魔殺人事件を含めた衝撃的なエピソードを4つ紹介します。

①万引きを繰り返す

広島で兄のもとにいた頃、造田博は万引きや無賃乗車を繰り返していました。

発覚するたびに兄が謝罪に行き弁償するも、転職を繰り返しお金に困っていた造田博は、所持金が尽きるたびに繰り返します。

万引きの中にはナイフの窃盗もあり、刃物携帯による銃刀法違反で罰金刑にも処されていますが、罰金も兄が立て替えたようです。

②好きな子へのストーカー

造田博の小学校の同級生であった女性に好意を抱き、ストーカーじみた行為にも走っていました。

1996年ごろに受けた仕事の面接でも「彼女との結婚資金を貯めたい」と話していたようですが、在学中はおろか卒業後もほとんど会話したことが無かったようです。

彼女に電話や手紙を繰り返すほか、彼女の自宅に突撃し父親に追い返されることもあったようで、現在であればストーカー規制法に触れそうな内容ですね。

造田博のアメリカ渡航についても、彼女がシアトルに行っていたからだとの噂もあり、結局会えずじまいで自暴自棄になり日本領事館に保護されたとの説もあります。

③意味不明な手紙を兄に送る

造田博は池袋通り魔殺人事件の2年ほど前に、衆議院や裁判所、在日外国大使館や官公庁などに異常な内容の手紙を出していました。

いたずらにしか見えない手紙でしたが、外務省だけが保存しており、捜査で証拠品として使用されています。

『日本の大部分は小汚い者達です。この小汚い者達は歌舞伎町で、人間でなくなっても、動物でなくなっても、生物でなくなっても、存在しなくなっても、レイプし続け、暴行をし続けると言っています。存在、物質、生物、動物が有する根本の権利、そして基本的人権を剥奪する能力を個人がもつべきです。この小汚い者達には剥奪する必要があります。

国連のプレジデントに届けて下さい。

Hiroshi Zota  造田博』

引用元:文春オンライン

また、万引き等から自信を庇ってくれていた兄に対しても意味不明な手紙を送っています。

『助けて下さい。造田博にレイプされました。僕の彼女も造田博にレイプされました。造田博が僕の彼女のお腹に子供を作りました。世界中の人たちに助けてもらいます。国際裁判をします。僕達にはどうすればいいのかわかりません。お知えて下さい。国連の親父たちに言ってもらいたい。

造田○○(注:兄の名前)と彼女』

引用元:文春オンライン

全て造田博の妄想の世界で作られた内容ですが、異常な精神状況だったのが見て取れますね。

④池袋通り魔殺人事件

池袋通り魔殺人事件は、造田博が1999年9月8日11時35分ごろに池袋の東急ハンズ池袋店前(現在はニトリ)で起こした無差別殺傷事件です。

女性2人が死亡、6人が重軽傷を負っています。

買い物客と通行人に突如襲い掛かった通り魔殺人は前代未聞であり、当時大きな衝撃を与えました。

池袋通り魔殺人事件については別記事で詳しくまとめていますので、併せてご覧ください。

死刑執行がされないのは健康状態が理由!池袋通り魔殺人事件は不幸な家庭環境が引き起こした可能性が高い

いかがでしたでしょうか。

造田博の死刑が執行されないのは健康上の問題ですが、法律に守られているとも言えます。

壮絶な生い立ちはあれど、殺人鬼に同情の余地はありません。

死刑囚である造田博の今後の動向からも目が離せませんね。