スマホに着信。
画面を見ると非通知の文字。
どこからの電話が判断ができず、「出るべきか?」「無視すべきか?」と悩んだ経験はありませんか?
多くの人が対応に悩む非通知の電話には、どのような対応をすることが適切なのでしょうか?
また、誰から、どこから、どのような目的で、かかってくるのでしょうか?
非通知でかかってきた電話番号は調べられる?
非通知で着信すると、まず「出るべきか?」「無視すべきか?」で悩む人は多いでしょう。
対応に悩む理由の1つには、誰からの電話かわからないということがあります。
では、非通知で着信した場合に相手の番号を知る方法はあるのでしょうか?
非通知の仕組みとは?
電話をかけた際には相手の電話に直接接続されるわけではなく、接続局を経由することになります。
非通知の場合、発信側の情報がその接続局から相手に送信されません。
発信者の情報が接続局でストップしてしまうので、かけられた側は誰からの電話か知ることができません。
これが非通知の仕組みです。
非通知からの番号を知る方法は?
非通知の電話は情報が接続局でストップするので、誰からの電話か知ることはできません。
しかし、接続局までは情報が届いていることにはなります。
では、接続局で止められた情報を確認する方法はないのでしょうか?
アプリで調べられる?
スマホにはいろいろなアプリがあるので、「非通知の番号を知るアプリも探せばあるのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、接続局に集められる情報は個人情報の塊であり、強固なセキュリティによって厳重に守られています。
そのため、一般的なスマホアプリでセキュリティを破って、接続局の情報を抜き取ることは難しいでしょう。
もし、セキュリティを破れるアプリがあったとしても、当然ながら個人情報を抜き取るようなことをすれば犯罪となります。
136で調べられる?
NTTには136とかけると、その電話にかかってきた最後の電話の日時や番号を音声で知らせてくれるサービスがあります。
そのため、「非通知でも136を利用すれば相手の番号を確認できるのでは?」と思う人もいるようです。
しかし、136では非通知で着信した番号が教えてもらえません。
また、136以外にも公衆電話や国際電話などからの着信も番号を教えてもらうことはできません。
警察なら調べられる?
警察は非通知の番号を調べることができます。
ただし、「誰からの電話か知りたい」「何回もかかってきて困っている」などの理由では、警察に頼んでも番号を調べてもらうことはできません。
警察に番号を調べてもらえるのは、身の危険があったり、何らかの被害に遭ったりなどの事件性があるときだけです。
逆に、事件性がある場合は対応してもらえるので、身を守るためにも早く警察に相談するべきでしょう。
非通知で電話をかける目的
一般人では非通知の電話は番号を調べるのは難しいです。
では、なぜそこまでして相手は自分の番号を隠したいのでしょうか?
非通知で電話をかける目的にはどのようなものがあるのでしょうか?
番号を知らせたくない
電話番号を他人にあまり知られたくないと思う人は多いでしょう。
そのため、用事で会ったことがない人に電話をかけたり、お店に問い合わせの電話をかけたりなどする際に、非通知を利用する人もいます。
非通知の電話がかかってくると警戒してしますが、これらの理由もあるので必ずしも怪しい電話というわけではありません。
通知できない理由がある
企業からの電話は、いろいろな理由があって非通知でかかってくることがあります。
その理由は正当なものであり、非通知で電話をかけるのは怪しい企業というわけではありません。
では、企業が電話番号を隠さないといけない理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
折り返しされたくない番号
企業によっては、会社の電話以外に従業員に仕事用のスマホを支給している場合もあります。
もし、外部にそのスマホの番号が知られると、業務時間外にまで着信するようになるでしょう。
そのため、スマホを使った場合のように何らかの理由があって、知られたくない番号を使う際には非通知でかけられる場合があります。
相手のプライバシーを守る
電話のかけ間違いをすると、別人に繋がってしまいます。
また、電話番号から企業名を検索できることも多いです。
そのため、もし企業が電話のかけ間違いをすれば、「○○さんですか?」「先日購入していただいた商品について」などと話してしまうと、誰が、どの企業のサービスや商品を利用しているなどの、情報が他人に漏れる危険性があります。
しかし、非通知でかければ、かけ間違いをしても相手にはどこからの電話か確認できないので、情報が漏れにくくなります。
一時的に利用している回線
就活シーズンや事故発生時の対応などで電話を多く使う場面では、臨時の回線を引いて対応することもあります。
一時的に使う回線なので、一定期間が過ぎるとその番号は使えなくなります。
もし、番号を通知していると「急に電話が繋がらなくなった!」と相手を混乱させる可能性があるでしょう。
そのため、非通知で番号を知らせないことは不要な混乱を避けるための配慮という場合もあります。
詐欺や勧誘
非通知であれば、詐欺や勧誘などを警戒する人は多いでしょう。
犯罪などの目的で電話をかける場合は、当然ながら相手は素性を隠さなければいけません。
そのため、非通知にして、誰から、どこからの電話であるかわからないようにしています。
また、詐欺や勧誘以外にも、ストーカーやイタズラなども相手は素性を隠す必要があるので、非通知を利用する場合があります。
非通知電話への4つの対処法
非通知は必ずしも怪しい電話というわけではなく、必要があってかかってくる場合もあります。
しかし、事前に電話の内容を確認することはできません。
では、非通知でかかってきた電話にはどのような対処をすべきなのでしょうか?
対処法①:電話に出ない
もし、非通知で着信した際に、相手に心当たりがなければ出ないようにしても良いでしょう。
詐欺や勧誘などでかかってきても、電話に出なければ被害に遭うことも迷惑な思いをすることもありません。
ただし、必要な電話を取り逃がさないように注意は必要です。
また、無視しても着信はするので、何回もかかってきて迷惑に感じる場合もあります。
対処法②:着信拒否設定をする
非通知の電話は無視しても、何回もしつこくかかってくることもあります。
もし、着信が迷惑ならば非通知を着信拒否設定してしまいましょう。
着信すらしなくなるので、より安全になります。
ただし、すべての非通知を着信拒否してしまうので、企業などからの電話で非通知で着信する可能性があるときは、設定を外し忘れないようにしましょう。
対処法③:番号を変える
非通知を着信拒否しても、相手が番号を通知すれば電話は繋がってしまいます。
そのため、相手が身バレしても良いと開き直られてしまうと、着信拒否では対応できなくなります。
また、相手がなりふりかなわなくなったことで、身に危険が迫る可能性もあるでしょう。
もし、身を守る必要が出てきた場合は、すぐに電話番号を変えましょう。
番号が変わってしまえば、相手は電話をかけられなくなります。
対処法④:情報を渡さない
非通知の場合は迷惑な電話か、必要な電話かは出てみないと判断できません。
もし、迷惑な電話だった場合は、名前や住所などの個人情報を与えないようにしましょう。
また、できるだけ早く切るようにしましょう。
ただし、急に電話を切るようなことをしてはいけません。
相手を逆上させると何をされるかわからないので、なるべく丁寧な口調と対応をしましょう。
非通知の電話番号は調べられないが対処法はある
非通知の電話はアプリや136を使っても番号が調べられません。
そのため、迷惑な電話か、必要な電話かを事前に確認することもできません。
しかし、着信拒否や情報を渡さないなどの対処法はあります。
これらの方法を把握しておき、身を守れるようにしておきましょう。