黄櫨染は天皇陛下のみ許された禁色?何色で染色方法や退位の礼の方法とは

豆知識

平成最後の4月30日、退位の礼の実施を告げる「退位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」という儀式に臨まれた天皇陛下。

 

その時のお召し物である「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」とは、一体どのような服装なのか、本当に天皇陛下のみに許された色なのか調査しました。

今まで知らなかった皇室のしきたりを簡単に見ていきましょう。

黄櫨染(こうろぜん)・黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)とは?

 

黄櫨染御袍、黄櫨染って一体何?

というのを、読みやすいように「簡単に」「わかりやすく」まとめました。

 

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)とは

 

まず、黄櫨染御袍について調べてみました。

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)とは、平安時代以降の日本の天皇が重要な儀式の際に着用する束帯装束の、「黄櫨染」の色の袍のことである。

 

つまり、重要な儀式の時に天皇陛下が着る黄櫨染という色の袍(昔からある形式の服/上記画像のような形)のことです。

 

黄櫨染ってどんな色?

 

次に「黄櫨染」の色についてですが…

色名の一つ。淡く赤みがかった茶色。ウルシ科ハゼの若芽の煎汁(せんじゅう)に蘇芳すおうを重ね染めし、酢、灰などを用いて染色した色。嵯峨さが天皇(786~842年)以来、天皇が儀式で着用する袍の色と定められ、もっとも厳格な禁色であった。今上天皇も着用する。太陽の光をを象徴し、光の当たり具合で色が変化するという非常に複雑で奥の深い染色とされ、染めるたびに少しずつ異なるという。現代では染色作家たちが取り組み、それに近い色を実現している。

 

画像のような色のことを指します。

といっても色の定着が大変難しく、同じように染色しても全く同じ色にはならず、染色工程も大変なものらしいです。

 

▼このように太陽に透かすと赤く見える

引用:染色作家祐斎

 

この色は平安時代から「天皇陛下のみが着用を許される色」とされていました。

黄櫨染の染色方法とは

 

一応、染色方法はわかっています。

10世紀の『延喜式』によれば、綾1疋を黄櫨染に染めるには、櫨14斤、蘇芳11斤、酢2升、灰3斛、薪8荷を用いるとあり、山櫨(ヤマハゼ)の樹皮と蘇芳(すおう)の芯材を使って染められたことが分かる。櫨染めはやや褐色がかった黄色に染まり、蘇芳はやや黒っぽい赤色に染まるため、仕上がりは鮮烈な日光の色と云うよりも深くて落ち着いた印象の黄褐色系から赤褐色系になる。

 

とはいえ、やはりとっても難しいとのことで同じ色に染め上げるには何年も経験を積んで近づけるのがやっと…といった所のようです。

 

黄櫨染は普通に見ると黄土色に似ていますが、太陽光・蛍光灯・見る時間・経過時間等によって色が変化するとのことです。

 

退位の礼は、いつどこでどのような方法?

天皇陛下の退位に伴う「退位礼正殿の儀」は4月30日の17時から皇居・宮殿「松の間」で行われることがわかっています。

儀式は約10分ほどで終わると言われています。

 

この時には皇后様や皇太子ご夫妻ら成年皇族はもちろん、

  • 閣僚
  • 衆参正副議長
  • 最高裁長官
  • 国会議員
  • 都道府県知事
  • 市町村長の代表

約300人が参列するそうです。

 

午後5時ごろに天皇陛下と皇后様が一緒に松の間に入室します。

その時に皇位の証しとされる

  • 璽(じ)
  • 勾玉(まがたま)
  • 天皇の印の御璽
  • 国の印の国璽

これらを「案」と呼ばれる台の上に置く。

 

安倍首相が辞を述べた後に、陛下からのお言葉があるそうです。

 

天皇陛下、最後のお言葉とは?平成から令和へ

 

退位の礼の時、最後に天皇陛下がお言葉を述べられます。

この時に何を仰ってくださるのかはまだわかりませんが、天皇陛下がご自身で何度も考えてお言葉を作り上げたと報じられました。

 

事件や苦しい災害が多かった平成。

その度に天皇陛下、皇后さまは国民に寄り添ってくださいましたね。

これから露出は減ることが予想され寂しくなりますが、天皇陛下と皇后さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

 

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