「八田與一」（はったよいち）は2022年6月、大分県別府市でバイクに乗った大学生2人を車で跳ねて逃げた「別府ひき逃げ死亡事件」の容疑者です。
その事件により八田容疑者は、「重要指名手容疑者」に指定され捜査が全国に及んでいますが、未だに逮捕されていません。
最近、重要指名手配容疑者が相次いで確保されたことも記憶に新しく、SNSやインターネットにより、情報が素早く全国に行き渡るようになった昨今ですが、指名手配されているのに捕まっていないのはなぜでしょうか？
大分県警が発表した八田與一容疑者に関する情報件数は5000件を超えているようです。時効になるまでの残された時間が刻一刻と迫る中で逃げ続ける八田容疑者。
今回は、この八田與一容疑者が指名手配されているのになぜ捕まらないのか？
9つの理由と、目撃情報や死亡説、韓国への逃亡説や現在の懸賞金などについて調査してきました！
八田與一は指名手配されてるのになぜ捕まらない？9つの理由とは？
「別府ひき逃げ死亡事件」は、バイクに乗った大学生2人が車で追突され、1人が死亡1人が負傷しました。
日本の警察の捜査力は世界的にみても非常に高く、ひき逃げ死亡事故の検挙率は98.９％と言われています。
しかし「別府ひき逃げ死亡事件」に関しては、証拠が大量にあったにも関わらず逃げられ、重要指名手配容疑者に指定される異例の事態となっています。
それでは、八田與一容疑者は指名手配されているのになぜ捕まらないのか？事件の概要と共に、捕まらない理由を9つほどみていきましょう。
八田與一が起こした「別府ひき逃げ死亡事件」とは？
2022年6月29日午後7時45分ごろ、大分県別府市内の交差点に信号待ちで停車していたバイク2台に、制限速度の40キロを大幅に超えるスピードで追突し、バイク2台の大学生を死傷させました。
八田與一容疑者も、自身の車が大破しましたが救護義務を怠り、車をその場に残して逃走しました。
大破した車内には、財布やスマートフォンが残されており、付近の防犯カメラには素足で道を横切って走って逃げる八田容疑者が映っていましたが、それを最後に姿を消しました。
八田與一が指名手配に！懸賞金は800万円！？
負傷した大学生によると、死亡した友人は事故現場付近の商業施設で、八田與一容疑者に言いがかりをつけられたと言っており、また八田容疑者の車がブレーキをかけた形跡がないことから、容疑者が怒りから故意に追突した可能性があり、道路交通法では初の「重要指名手配犯」指定されました。
死亡した遺族や友人などで結成された「早期解決を願う会」は、有力情報の提供に私的懸賞金を500万円、警察庁から捜査特別報奨金300万円の計800万円の懸賞金がかけられることになりました。
そのためSNSやインターネット上では、その懸賞金を求めて八田與一容疑者を探す人間が多数出てきています。
捕まらない理由①整形している
八田與一容疑者が捕まらない理由に、整形をしている可能性があります。
元警察の捜査官によると、「人は変わっていく」そうで整形をしてその容姿を変えることは可能性として充分あるそうです。
そしてそういう場合は「声だけが頼り」と、声でその人物を判別するそうですが、幸いにも容疑者の場合は、本人の動画が拡散されているため手掛かりにしやすいとのことです。
捕まらない理由②変装を続けている
同じ元警察の捜査官の話で、「指名手配された犯人は、とにかく変装する」そうで、メガネをかける、髭を剃る、髪型を変える、太るなど、とにかく事件当時と同じ状態でいることをしないそうです。
下記のように、InstagramやSNSで八田與一容疑者のさまざまな変装パターンを画像化したアカウントがあり、変装後のイメージがしやすくなっています。
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捕まらない理由③すでに死んでいる
持ち物や証拠画像、動画や防犯カメラ画像が多数あるにも関わらず、八田與一容疑者が逮捕されないため、一部では「もう死んでるのでは」と死亡説も囁かれています。
指名手配版の中には、長い逃亡生活に疲れ、自ら死を選択するものも多いそうです。
確かにその時は逆上していたが、ふと冷静になってみると自分のしたことへの罪の重さや、いつまで続くかわからない逃亡生活を悲観して死を選択することは、充分にあり得ることです。
”死人に口なし”とよく言いますが、被害者家族の気持ちを思うと八田與一容疑者が死んでる可能性はあまり考えたくないでしょう。
捕まらない理由④韓国などの海外へ逃亡している
国外へ逃亡するとなると、逃亡を手引きする協力者の存在が不可欠で、さらに海外への逃亡となれば偽造パスポートの準備や出国手続きなど、反社会的勢力の協力なしには不可能とも思えます。
ただ、八田與一容疑者の異常性を考えると、こういった反社会的勢力との繋がりもなくは無いと考えられます。
また、八田容疑者は韓国人で韓国に逃げたという人がいましたが、これは特に確認された情報ではないようです。
家族が韓国人という情報も不確かです。
捕まらない理由⑤島に潜伏・リゾートバイトをしている
2007年に千葉県市川市で、英会話教師のリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件で指名手配され、のちに逮捕・無期懲役となった市橋達也受刑者は、逃亡中に沖縄の無人島で数ヶ月暮らしています。
この市橋達也受刑者の逃亡の手記が出版されており、それを参考に無人島に潜伏しているとも考えられます。
また、八田與一容疑者は以前に、安比高原でリゾートバイトをしていたことがあるそうで、その経験から人の少ないリゾート施設で働くことも考えられます。
捕まらない理由⑥土木関係会社の寮で生活
警察が調査したところ、指名手配犯の6割が逃亡中に労働するなどして生活費を稼いでおり、また7割が実名のまま働いていたことがわかっています。
先の市橋達也受刑者も土木関係のバイトをし、生活費を稼いでいたことがわかっています。
土木関係の会社では、昔ほどではありませんが素性について詳しく聞かれることもあまりなく、即日入社で寮で住み込み労働というのが現在でも多い業界です。
そのため、八田與一容疑者が生活費や逃亡費を得るために土木関係の会社で働いていることも考えられます。
捕まらない理由⑦家族や彼女が匿っている
重要指名手配犯に指定され、1年以上逃げおおせるには、家族や恋人などの手助けがないと不可能だとも思われ、匿う人物がいるのではないかと噂されています。
八田與一容疑者が整形をし、偽名を使って恋人を作り、その恋人は何も知らずに匿っている可能性もあります。
また、家族の中でも母親が八田與一容疑者に甘いという証言も聞かれますので、何かしら逃亡の手助けをしている可能性もあります。
捕まらない理由⑧反社会的勢力のサポートを受けている
実は、八田與一容疑者は前科2犯で、高校時代に同級生をナイフで刺して逃走した罪で少年院に収監され、その後2021年にマッチングアプリで知り合った女性を監禁した罪で留置場へ留置、執行猶予中に現在の犯行を犯しました。
この時留置場で、同じく留置されていたある反社会勢力の人物と接触しており、その人物は反社会勢力の世界に詳しく、八田與一容疑者は法のくぐり抜け方など様々な質問をしていたとのことです。
このことからも、容疑者が反社会勢力のサポートによって、逃亡を続けている可能性もあると思われます。
捕まらない理由⑨山林で自給自足生活
八田與一容疑者は、キャンプ好きであったことも知られています。
キャンプ好きであれば、キャンプギアなどの知識や使い方などにも精通し、ある程度自然の中で生活する術を知っている、と考えてもおかしくはありません。
ほとんど人と接触せず、たまに買い出しする程度でわずかな食料と自給自足で、山林で生活する可能性もまた否定できないでしょう。
八田與一の潜伏先は大阪の西成？関東での目撃情報も多数！？
八田與一容疑者は事故後、付近の防犯カメラ画像に裸足で走って逃げるのが記録されていますが、画像に写っているのはそれが最後で、その後ヨットハーバーにTシャツが捨てられていたのを最後に足取りがわかっていません。
しかし、全国に指名手配されたことによって、意外にも多くの目撃情報が寄せられています。
それではここから、八田與一容疑者の目撃情報や潜伏先について見ていきましょう。
八田與一の目撃情報は3700件以上！？関東に潜伏の可能性が高い？
大分県警察の発表によると、八田與一容疑者の目撃情報は、2023年11月までに3700件以上にのぼり、そのうち関東での目撃情報が1325件、九州での目撃情報が471件、関西での目撃情報が420件となっています。
特に、関東での目撃情報が特筆して多く寄せられています。
昔から、姿を隠すなら人が多い都会がいいと言われているそうで、他の地域よりも圧倒的に人が多く、また周辺の人間に関心のない東京などの大都市圏では、指名手配犯が潜伏しやすいと考えられます。
八田與一が大阪のホストクラブに体験入店していた？
2023年に八田與一容疑者によく似た男が大阪のホストクラブに体験入店していたとの情報があります。
「八田與一容疑者」にそっくりの人物が体験入店してきた。
と、SNS投稿したことで一時騒然となりました。
しかしその後、その人物は店に現れなかったとのことで真意の確認はできていません。
潜伏先候補①大阪の西成
八田與一容疑者は以前から大阪府西成のあいりん地区に関心を持っていたといいます。
身分証なしでも働くことができる日雇い労働が多く、事情がある人やホームレスなどが多く集まるこの町では、潜伏しやすいのではないでしょうか？
実際に「八田與一容疑者に似た男を見た」という男性は、作業着にタオルを巻き、大きな荷物を持って、下向きで歩いていたと言っています。
本人の確認をしていないので真相はわかりませんが、西成に潜伏している可能性は充分考えられます。
潜伏先候補②東京の歌舞伎町
関東での目撃情報が1番多い八田容疑者が、ホストとして働きながら歌舞伎町に潜伏していると話す人もいます。
日雇いの作業では得られる報酬はたかが知れており、身分を伏せて高収入を得るのにホストという仕事は都合がよく、ある程度の逃走資金を確保できます。
世界最大の繁華街とも言われる歌舞伎町は、やはり事情がある人が潜伏して働くには好都合で、可能性は高いと言えるでしょう。
八田與一を見つけたらどうする？私人逮捕しても良い？
八田與一容疑者には、多額の懸賞金がかかっており、見つけた場合、私人逮捕してもいいのでしょうか？
個人による逮捕権というのは、現行犯のみに適用されるもので、八田容疑者の場合は逮捕状による通常逮捕なので、私人逮捕はできません。
いずれにしても、かつて殺人未遂を起こしたり、バイクに突っ込むなど衝動的で極めて危険な人物のため、見かけたらまず110番をして警察に情報を提供するようにしましょう。
八田興一は指名手配だがなかなか捕まらない！
「別府ひき逃げ死亡事件」は発生から1年半以上経過し、いまだに八田與一容疑者は逃亡を続けています。
八田興一指名手配になってなぜ捕まらない？理由として、反社会的勢力が関わっていると考えることもできます。
しかし、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の市橋達也受刑者は、特に誰にも頼らずに2年半もの間逃げ続けました。
八田與一容疑者は、前科2犯という極めて危険な人物で、留置場で一緒だった男性の話によると、犯罪に手を染めることに微塵も罪悪感がない男だと言っており、凶悪な犯罪者であることは確かです。
仮に八田與一容疑者を見つけても、自分の手で私人逮捕などしようと考えず、まずは110番して警察に情報を提供するようにしましょう。
そして、できるだけ早い逮捕と事件の早期解決を願うばかりです。