「リョウメンスクナ」の物部天獄のモデルはいる?呪術廻戦との関係は?

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みなさんは、都市伝説の「リョウメンスクナ」をご存知ですか?

ネット発祥の怪談話として有名ですが、その「リョウメンスクナ」を生み出したのはカルト教団と言われている天魁教の教祖「物部天獄(もののべてんごく)」ではないかと言われています。

天魁教とはどんな教団だったのか?リョウメンスクナ」とは一体何なのか?なぜ、物部天獄は「リョウメンスクナ」を生み出したのか?深まるナゾを探って行きたいと思います!

物部天獄とはどんな人物?

「リョウメンスクナ」を生み出したとされている物部天獄とは一体どんな人物で、何のために両面宿儺を生み出したのでしょうか?早速詳しく調査していきましょう。

都市伝説「リョウメンスクナ」の登場人物は?

都市伝説の「リョウメンスクナ」は解体業者の人が、岩手県のとある古いお寺を解体した時に起こった出来事、体験した事を語ったものとなっています。

既に誰にも利用されなくなった古いお寺の解体を複数人で行っていたところ、本堂の奥の密閉された部屋から黒ずんだ長い木箱が発見されます。

2mぐらいの大きさの木箱は古いものらしく、ところどころ木が腐っており、凡字の様な物が書かれた白い紙が貼り付けられているが、ボロボロではっきりとは何が書かれているかは分からない。

かろうじて読めたのが「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ??二封ズ」だった。

そのお寺の管理業者に確認すると、すごい剣幕で元住職が絶対に開けるな!と言っていると伝えられます。その事を現場に伝えようとするも、既に興味を持ってしまった中国人のバイト作業員2人の手によって開けられてしまっています。

その中には奇形児のような「頭が両側に2つくっついた、腕が左右2本ずつ、足は通常通りの2本足の人間のものと思わしきミイラ」が入っていたのです。

面白がって開けた中国人のバイト作業員は、何も話せない放心状態となり病院に送られる。

その後、元住職が血相を変えて到着し「開けたんか!開けたらしまいじゃ・・・」と言い、一緒にきたいた息子さんに「お前、リョウメンスクナ様をあの時京都の寺に絶対送ると言ったじゃろう!!送らんかったんか!!」と怒鳴りつけた。

その後元住職によって、語り主の業者の人たちは御祓を受けるも「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」と言われてしまいます。

そして、その後木箱を開けてしまった中国人作業員の内1人は、医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、もう1人は精神病院に移送された。

解体作業員も3名謎の高熱におかされ、語り主も釘を踏み抜いて足を縫う大怪我をおってしまいます。

これが都市伝説の「リョウメンスクナ」が発見された時の出来事のようです。

蠱毒を人で行った恐怖の人物

元住職も恐れ、解体業者の作業員を不幸に見舞った「リョウメンスクナ」。

このミイラの「リョウメンスクナ」を作ったと思われているのが「物部天獄」という人物です。

かなりの危険思考を持った人物で、見世物小屋からシャム双生児などの複数人の奇形を持った人を大金を使って買い取っり、蠱毒(こどく)という恐ろしい呪術を行ったといいます。

その蠱毒という呪術はたくさんある呪術の中でも、呪う力が最も強く、想像をはるかに超える恐ろし方法がもちいられる。

蠱毒は古代中国発祥の呪法で、ムカデや蛇やカエルなど100種類の毒虫や生き物を壺の中に入れて閉じ込め共食いをさせ、最後まで生き残った一匹を使って呪いをかけるというもの。

物部天獄はその蠱毒を奇形を持った人間を使って行うという、おぞましい非人道的なことをしていたのです。

カルト教団天魁教の教祖だった?

「リョウメンスクナ」を生み出した「物部天獄」とは一体何者なのか?

都市伝説の中では「物部天獄」はカルト教団の教祖をしていたと言われていますが、その教団は密教だったということで名前が明かされていません。

しかし「リョウメンスクナ」と同じようなミイラが出てくる別の都市伝説がもう一つあります。

それが在日朝鮮人の金成羅が教祖のカルト集団「天魁教」が作ったと言われている「アシュラさん」です。

カルト集団である天魁教には先代の教祖が残した経典があり、その中に「人工的に即身仏を作り呪いの道具にする」という方法が存在していた。

そして金成羅によってつくられた呪いの道具「アシュラさん」は顔が2つに腕が複数本ある人間のミイラだったとその姿を見た教団関係者が言っています。

その「アシュラさん」とは正に「リョウメンスクナ」と同じものだったのです。

その事から、物部天獄こそがこのカルト集団「天魁教」の初代の教祖だと言われています。

遺書を残し自殺、関東大震災の前日だった

物部天獄が生み出した「リョウメンスクナ」は呪術に使われる呪いの道具だったと言われています。

では物部天獄は「リョウメンスクナ」を作ってまで一体何を呪いたかったのでしょうか?

物部天獄が呪いたかったもの、それは「日本の国」だと言われています。

なぜならば、物部天獄は悪行を繰り返したのち最後には自分の首をきり斬り自殺をはかっているのですが、その際に自分の血で「日本滅ブベシ」と遺書を書き残したからです。

そして物部天獄が自殺をした日は、なんと関東大震災の前日だったようです。

その事から、関東大震災は「リョウメンスクナ」を使った物部天獄の呪いで起こったのではないかとまで言われています。

物部天獄が作ったこけしがオークションに出品?

物部天獄が作ったされるこけしがオークションに出品されて、話題になったことがありました。

そのこけしとは一体どんなものなのでしょうか?詳しく調べてみたいと思います。

何だこれ!?ミステリーで鬼こけしが取り上げられる

2018年にヤフオクにあるこけしが出品されて話題になりました。

それが何だこれ⁈ミステリーで取り上げられた「鬼こけし」です。

なぜ、何だこれ⁈ミステリーで取り上げられたかというと、この「鬼こけし」の頭には角が2本生えており、底の部分に「物部天獄」と毛筆で書かれていた事から、都市伝説の「リョウメンスクナ」に関連するものではないか?と噂となったからなのです。

鬼こけしは物部天獄が作った?真相は?

オークションに出品された「鬼こけし」は本当に物部天獄が作ったものだったのでしょうか?

確かに「鬼こけし」の底の面には「リョウメンスクナ」を生み出したとされている物部天獄と同じ名前の漢字が記載されています。

出品者の情報を見ると…?

出品者によると、この「鬼こけし」が保存されていたのは明治時代の蔵だったという事です。

物部天獄が自害した関東大震災は大正に起こっていもので、物部天獄が大正前後の時代に生きていたと考えられます。

そのため、明治時代にもあった蔵であれば、物部天獄と関連があったとしても不思議ではありません。

物部天獄の名前の入れ方もおかしい?

ただし、明治時代からある蔵で発見された、というだけでは本物かどうかは分かりません。

さらに詳しく出品者の情報を調べると、自作のグッズやマイニングマシンなどの改造品が出品されていることが分かりました。

また、某国の総書記のイラストが入ったTシャツなども出品されているようで、ジョーク作品を作るのが好きな人という感じもします。

ですから、「鬼こけし」の出品者の制作物の一つではないかと思われます。

また底に記載の「物部天獄」の文字ですが、これを「もののべてんごく」と読むとするならば、左から読む必要があります。

しかし本当にこれが大正時代に作ったものだとするならば、「てんごくもののべ」と書いてあることになります。

なぜなら大正時代は文字は右側から書く時代で、昭和に入ってから左から書くようになったからなのです。

その事からもこの「鬼こけし」は出品者が現代に創作で作ったものと思われます。

物部天獄と呪術廻戦との関係は?

最近であれば「リョウメンスクナ」と聞くと、都市伝説の「リョウメンスクナ」よりアニメ化もされている漫画の呪術廻戦に出てくる「両面宿儺(すくな)」を思い浮かべる人も多いと思います。

物部天獄と漫画の呪術廻戦には何か関係はあるのでしょうか?

漫画「呪術廻戦」の中に物部天獄は出てこない

「両面宿儺」が出てくるということは、漫画「呪術廻戦」にも物部天獄が出てくるのか?と思う人も多いと思います。

物部天獄が生み出したとされる「リョウメンスクナ」と漫画「呪術廻戦」に出てくる最凶最悪の呪いの王こと「両面宿儺」は発音が全く同じですし、呪いという共通の話題があるので関係があるのではないかと思われがちです。

しかし、漫画「呪術廻戦」に物部天獄が出てきたことはありません。

呪術廻戦に登場する両面宿儺は「日本書紀」に由来

漫画「呪術廻戦」に出てくる最凶最悪の呪いの王「両面宿儺」のモデルとなっているものはあるのでしょうか?

調べてみたところ、「呪術廻戦」の「両面宿儺」の由来となっているものは、日本に伝存する最古の歴史書と言われている『日本書紀』において、適役として登場しているということが分かりました。

飛騨の国に実在していた鬼神

『日本書紀』においての「両面宿儺」は、飛騨の国に実在していた頭の前後両面に顔を持つ異形の人、鬼神であったと言われています。

また合計8本の手足を持ち、足は膝裏の窪みやかかとがなく剣術に優れており、4本の腕で弓矢を同時に操りその圧倒的な力で皇命に逆らっていたと言われています。

そして、最後には天皇が派遣した難波根子武振熊(なにわのねこたけふるくま)によって退治されたと言われています。

物部天獄の「リョウメンスクナ」の都市伝説とは別物?

『日本書紀』に出てくる「両面宿儺」の見た目は、頭が複数あり手足も合計8本など異形の形をしています。

これはやはり物部天獄が生み出した「リョウメンスクナ」の風貌と似ているものがあります。

しかし、物部天獄が生み出した「リョウメンスクナ」は古代中国発祥の呪法蠱毒を奇形を持った人間を利用し、人工的に即身仏を作り呪いの道具にするというものだったのに対し、『日本書紀』に出てくる「両面宿儺」は異形の鬼神であったことが分かりました。

そのため、物部天獄の「リョウメンスクナ」と『日本書紀』の「両面宿儺」は全くの別物であると言えそうです。

『日本書紀』は奈良時代の書物であることを考えると、物部天獄が生み出した奇形を持った人間を利用し人工的に作った「リョウメンスクナ」が、異形の鬼神「両面宿儺」に見た目が似ている事からそのように名前がつけられたのではないかと想像できます。

2ちゃんねるで話題になった呪いの木箱

都市伝説の「リョウメンスクナ」として2ちゃんねるで話題に話には、呪いの木箱が出てきました。

元住職に御祓はしてもらったが、長生きできないと言われた物語の語り主。

納得が行かなかった語り主はその後元住職の息子さんと連絡を取り、話を聞くことにしました。

あの木箱の中身について聞いたところ、大正時代に見世物小屋に出されていた、頭が2つ手足が四本のシャム双生児だったそうです。

とある部落で生まれた一卵性の双子が、対照的体部でくっついた状態で生まれ、数年は親と一緒に暮らしていたが、お金に困った親に人買いに売られてしまった事から、見世物小屋に行くことになります。

そしてその見世物小屋でカルト教団の教祖物部天獄に買い取られた後に、蠱毒によりミイラとされてしまったということです。

都市伝説の舞台は岩手県

都市伝説の「リョウメンスクナ」の舞台と言われているのは、岩手県です。

呪いの木箱が発見されたお寺が岩手県にあったとされており、その中に入っていたシャム双生児のミイラの出生地も岩手県のとある部落とされています。

物部天獄が登場するゲームや漫画は他にも!

ネットを中心に都市伝説となって広まっていっている物部天獄ですが、今ではネットを飛び出し、ゲームや漫画にも出てくることがあるそうです!

フリーホラーゲーム「怪異症候群」

物部天獄が出てくるゲームとして上げられるのが「怪異症候群」です。

サークル『夕闇の季節』が制作したフリーホラーゲームで、無料で配られています。

プレイをする人は、怪異に巻き込まれた少女の美琴を操作して、怪異から助かる方法を探っていくという物になります。

その起こる事件の一つとして天魁教の教祖である物部天獄と呪いの道具としての「リョウメンスクナ」が登場します。

サークル『夕闇の季節』のサイトから無料でダウンロードできますので、気になった方は是非トライしてみてくださいね!

荻野真による日本の漫画のシリーズ「孔雀王」

荻野真著の日本の漫画シリーズの孔雀王」には、都市伝説の物部天獄のモチーフとなったとされている話が出てきます。

とある刑務所で連続変死事件が発生するのですが、調査のため潜入した孔雀は、そこが人も施設も生き埋めにされた宗教家の浦上天獄の私設刑務所だったと知ります。

この話に出てくる凶悪犯達の汚れた魂を収集するのが悪魔の宗教団体「黒き箱舟の会」の宗教家の浦上天獄が、都市伝説の物部天獄の元のストーリーではないかと言われています。

お話が気になった方は、ぜひ荻野真著「孔雀王 退魔聖伝」も読んでみてください!

両面宿儺を生み出した物部天獄とは何者か?呪術廻戦との関係は?

ここまでカルト集団の天魁教の教祖である物部天獄と、その物部天獄が生み出したと言われている呪いの道具「リョウメンスクナ」について調べてきました。

「リョウメンスクナ」とは天魁教の教祖である物部天獄が、古代中国発祥の呪法蠱毒で奇形を持った人間のミイラを作り呪いの道具として利用していたことが判明。

漫画「呪術廻戦」に出てくる同じ名前の「両面宿儺」は、『日本書紀』に出てくる異形の鬼神の「両面宿儺」がモチーフになっていることが分かりました。

同じ発音の名前ですが全く別物で、関係はなかったようです。

今回取り上げた都市伝説や日本古来の鬼神以外にも、さまざまな都市伝説や言い伝えがあります。

調べていくと恐怖を感じるものもありますが、興味深いものも多くあります。

皆さんも都市伝説などを調べる時はくれぐれもパンドラの箱を開かないよう、気をつけながら調べてみてくださいね。