「ゴールデンカムイ」で広く知られるようになった、北海道の先住民族として知られているアイヌ民族。
彫りが深く美しい目鼻立ちなためか、芸能界でもゆかりがある人が多いと言われています。
そこで今回はアイヌ民族にルーツがあると噂されている芸能人を30人ピックアップ。
公表・公言されている情報なのか噂の真偽も含めて調べてみました!
また、アイヌ民族の特徴もお伝えしていきます。
- アイヌ民族の芸能人ランキングTOP30!
- アイヌ民族の芸能人㉚ 秋田春蔵
- アイヌ民族の芸能人㉙ 貝澤耕一
- アイヌ民族の芸能人㉘ 木之元亮
- アイヌ民族の芸能人㉗ ペナンぺ・パナンペ
- アイヌ民族の芸能人㉖ 大泉洋
- アイヌ民族の芸能人㉕ 小田茜
- アイヌ民族の芸能人㉔ 多原香里
- アイヌ民族の芸能人㉓ 宇梶静江
- アイヌ民族の芸能人㉒ チカップ美恵子
- アイヌ民族の芸能人㉑ 安藤ウメ子
- アイヌ民族の芸能人⑳ 松前ピリカ
- アイヌ民族の芸能人⑲ 結城幸司
- アイヌ民族の芸能人⑱ MAREWREW
- アイヌ民族の芸能人⑰ 萱野茂
- アイヌ民族の芸能人⑯ 萱野志朗
- アイヌ民族の芸能人⑮ 浦川治造
- アイヌ民族の芸能人⑭ 砂澤ビッキ
- アイヌ民族の芸能人⑬ アト゜イ
- アイヌ民族の芸能人⑫ 深月ユリア
- アイヌ民族の芸能人⑪ 酒井美直
- アイヌ民族の芸能人⑩ 居壁太
- アイヌ民族の芸能人⑨ 三橋美智也
- アイヌ民族の芸能人⑧ OKI
- アイヌ民族の芸能人⑦ 岡崎朋美
アイヌ民族の芸能人ランキングTOP30!
近年映画化されたゴールデン・カムイでも注目を集めたアイヌ民族。
そんなアイヌ民族の方たちは、エキゾチックで彫りの深い顔立ちで知られ、美しい人も多いため芸能界でも活躍している人が多いと言われています。
それでは、早速アイヌ芸能人にはどのような方がいるのかチェックしてみましょう!
アイヌ民族の芸能人㉚ 秋田春蔵
アイヌ民族運動家として活動していた秋田春蔵さん。
北海道アイヌ協会の設立時にアイヌに対する差別について弁論し優勝した後、北海道ウタリ協会の理事を務め「アイヌ文化振興法」の制定に力を尽くしました。
アイヌ民族についての知識や文化を私たちが知れるようになったのも、秋田春蔵さんのように活動してくれていた方々のおかげ。
ただ、秋田春蔵さんはアイヌ民族のために尽くしていますが、出身がアイヌかどうかははっきりと明示されていないようです。
アイヌ民族の芸能人㉙ 貝澤耕一
貝澤耕一さんは芸能人とはちょっと違いますが、アイヌ文化研究科として有名な方。
アイヌ民族というルーツを公表し、その生き方を現在に伝えています。
町議会議員の父親が残した土地で農業を営み、二風谷ダム建設差し止め訴訟の原告となって裁判に勝訴しました。
やがて自身が中心となり植林活動を手がける「NPO法人チコロナイ」設立します。
現在はチコロナイの理事長として植林など自然に対する活動家としての地位を確立、さまざまなイベントを通して自然と触れ合う活動も展開しています。
アイヌ民族の芸能人㉘ 木之元亮
日本テレビ系「太陽にほえろ!」の5代目新人刑事ロッキーこと岩城創(いわき はじめ)役でデビューした木之本亮さん。
北海道釧路市出身ということと、日本人離れした端正な顔立ちからアイヌの血を引いているのではないかと噂になりました。
たしかに、髭の生えたロッキーは顔が日本人離れした濃さですね。
しかし、木之本亮さんがアイヌ民族だったという事実はなかったようで、アイヌ芸能人の疑いは単なる噂で終わったようです。
アイヌ民族の芸能人㉗ ペナンぺ・パナンペ
「ペナンぺ・パナンペ」の川上竜也さんと川上将史さんは、北海道平取町出身のお笑い芸人。
団体職員として活動する傍ら、2015年にお笑いコンビ「ペナンぺ・パナンペ」を結成し、アイヌの言葉や文化のネタでM-1グランプリにも毎年挑戦しています。
また、お2人は「恰好良く、面白く」をテーマに、「ポッドキャスト」でアイヌ語のネタを50音順で配信。
まだアマチュアですが、もしかすると芸人が本業になるかもしれないアイヌ芸能人です!
今後の活躍が楽しみですね。
アイヌ民族の芸能人㉖ 大泉洋
俳優でタレントの大泉洋さんにもアイヌ芸能人という話が一時期ありました。
それは「オーラの泉」出演時に江原さんに「前世がアイヌ民族の長だった」という話をされたため。
しかし、現在の大泉洋さんはアイヌ民族のルーツがあったという発表はなく、噂も消えたようです。
北海道江別市出身で、目周りのはっきりした顔立ちとくるくるの天パからは、もしかしたらアイヌの血が入っているかもとは思ってしまいますね。
「オーラの泉」で印象的だったのが、「戦いで負けそうな時に歌ったり踊ったり話したりして士気を高めていた」という話。
前世から人を笑わせるユーモアを持ち合わせているなんて、さすがですね。
アイヌ民族の芸能人㉕ 小田茜
小田茜さんは1990年に第4回全日本国民的美少女コンテストのグランプリ受賞をきっかけに芸能界入り。
受賞当時は小学生であったにもかかわらず大人びた外見と欧米人とのハーフかと思わせるような日本人離れした顔立ちで話題になりました。
そんな小田茜さんの外見はアイヌ民族の血が混ざっているからかも、と噂されています。
小田茜さんの出身は栃木県真岡市出身。
この真岡という地名がアイヌ語が由来だと言われていることも噂の後押しになったようです。
しかし、小田茜さんが実際アイヌの血を引いているかどうかの情報は公開されておらず、真相はわかりません。
アイヌ民族の芸能人㉔ 多原香里
多原香里さんはアイヌの歴史学者であり政治活動家でもあります。
先住民族の権利宣言案などに関する多くの論文を執筆しており、海外の生活を10年以上経験。
国政にアイヌの若者で女性という立場が不利であるとして出馬を表明するも残念ながら落選しました。
北海道ウタリ協会で副理事長を務めた祖父の存在や、鈴木宗男さんが設立した新党大地の副代表を務めた経験もあります。
アイヌ民族の芸能人㉓ 宇梶静江
俳優の宇梶剛士さんの母親で、詩人や絵本作家として活動する傍らアイヌの解放運動家、アイヌ刺繍や古布絵でアイヌ文化の継承活動をしています。
アイヌ出身を公表した上でアイヌのために活動されているアイヌ芸能人のひとりです。
彼女の90年の歩んだ壮絶な歴史は、2023年には「大地よ〜アイヌとして生きる〜」というドキュメンタリー映画にもなったそうです。
アイヌ民族の芸能人㉒ チカップ美恵子
チカップ美恵子さんは家族もアイヌ民族で知られる文筆家兼アイヌ文様刺繍家で、アイヌ芸能人として知られます。
「チカップ」という名前はアイヌ語で鳥を表します。
伯父にアイヌの長老として有名な山本多助さん、兄にアイヌ民族活動家である山本一昭さんがおり、本人も「森と大地の言い伝え」や「カムイの言霊」といった著作を発表したりと民族活動に力を注ぎました。
『チカップ美恵子の世界』(北海道新聞社)読了。チカップ美恵子さんのアイヌ刺繍作品は色使いもデザインも美しく、正に芸術。その鮮やかな作品の数々と詩と共に載せたのがこの本。伝統を踏襲しながら現代アートとして昇華しているからほんと凄いです。何度眺めても魅了されてしまう。 pic.twitter.com/jFXb6YAEgP
— 八島礼❄️書評家・編集者・シナリオライター (@Ray_8island) April 21, 2020
アイヌ民族の芸能人㉑ 安藤ウメ子
北海道帯広市フシココタン出身、ムックリ(口琴)とウポポ(歌)の名手として知られるアイヌ音楽家。
音楽家としてはトンコリ奏者のOKIさんと一緒にCDなどを出しているほか、アイヌ語講師やアイヌ文化の保存活動も行っていました。
こうした活動からはアイヌの音楽への限りない愛が感じられますね。
2004年に亡くなってしまうも、その2年後に全曲集「けうとぅむ」というDVDが発売されたり海外のレーベルから注目されたりしているようです。
アイヌ音楽伝承者、安藤ウメ子(故人)とOKIによるモダン・アイヌ伝統音楽大傑作CD『ウポポサンケ』の冒頭を飾っていた、あの名曲が、ドイツのレーベルPINGIPUNGから7インチ化。嬉しい!!。これで再評価されてアルバムまるごとLP化されること熱望中。トンコリのミニマルな浮遊感と… pic.twitter.com/CRDYoCoMm9
— 森本書店 (@MorimotoShoten) October 27, 2017
アイヌ民族の芸能人⑳ 松前ピリカ
北海道出身の民謡歌手で17歳で芸能の道を目指し旅芸人の一座に加入、ピリカ花子と名乗っていましたが、20歳から松前ピリカと名前を変えています。
「ピリカ」とはアイヌ語で「美しい」を意味しているため、彼女もまたアイヌ芸能人としてルーツを公開しながら活躍されていたということが分かります。
美声で知られ、松前ピリカ一座を作って巡業し、一世を風靡したとされます。
白黒の写真しか探せませんでしたが、鼻が高くとても美しい女性で声までいいなんて、まさに「ピリカ」ですよね。
故郷での慈善活動も広く知られていて、寄付により飛行機などを寄贈、戦後は義経公園内の桜などを植樹したことでも有名です。
アイヌ民族の芸能人⑲ 結城幸司
版画家、木彫作家、ロックシンガーと多才な活躍をしているのが、結城幸司さん。
結城幸司さんは、アイヌ解放運動活動家の結城庄司さんを父に持ち、自らもアイヌ民族運動に参加するなどアイヌに関わる活動をされています。
ほかにもアイヌアートプロジェクトに参加したり版画家としても活動していて、アイヌ民族運動家として全国で公演も行っているそうです。
アイヌ民族の芸能人⑱ MAREWREW
「MAREWREW」はアイヌの伝統歌である「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動している女性4人組のヴォーカルグループ。
アイヌ民族の芸能人⑰ 萱野茂
萱野茂さんは、アイヌ芸能人というよりもアイヌの有名人という方が正しい方。
生前、北海道の先住民だったことを正しく理解してもらおうと力を尽くした方で、アイヌの郷土品を自ら集めて「二風谷アイヌ資料館」を開き、館長を務めていました。
また、彼はアイヌ民族からは初めての国会議員になった人物でもあります。
国会の委員会で史上初となるアイヌ語での質問も有名で、「ウエペケレ集大成」の著者として賞を受賞しています。
アイヌ民族の芸能人⑯ 萱野志朗
萱野志朗さんは萱野茂さんの息子で父亡き後は「二風アイヌ資料館」の館長を務めています。
父親の公設秘書をしながらアイヌ民族党を立ち上げましたが、資金繰りが難しく立候補者を擁立できず断念しました。
アイヌ民族の存在を広げようとラジオでアイヌ語講座を行うほか、北海道平取町で町議会議員を務めました。
アイヌ民族の芸能人⑮ 浦川治造
浦川治造さんも、アイヌ有名人。
アイヌの有名な長老(エカシ)で、関東のリーダーとして活動していた方で、東京アイヌ協会名誉会長として精力的に活動し、アイヌ文化の継承と振興などに力を入れてきました。
アイヌ古布絵作家の宇梶静江さんは浦川治造さんの姉で、俳優の宇梶剛士さんは甥になるそうです。
アイヌ民族の芸能人⑭ 砂澤ビッキ
砂澤ビッキさんは、木彫の彫刻家として知られるアイヌ芸能人。
22歳の時に木彫を始め鎌倉へ移住してモダンアート協会に所属した砂澤ビッキさんは、北海道と関東を拠点に多くの展覧会に出展していました。
北海道を中心に屋外彫刻も数多く制作し、大胆かつ繊細で原始的。なのに現代を感じさせるという魅力的な作品の数々で知られます。
カニやイセエビ等、本当にそのまま海の中にいそうな彫刻ですよね。
自然を大事にするアイヌだからこそ、自然への鋭敏な観察力があるのかもしれませんね。
アイヌ民族の芸能人⑬ アト゜イ
アトゥイと発音するアト゜イさん、本名は豊岡征則さんというそうです。
アト゜イさんはアイヌ民族で構成された「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」を立ち上げた後は作詞、作曲家として活躍し、音楽と舞踊をメインとする活動をしています。、
父はアイヌ民族ではありませんが母がアイヌ民族で、アイヌ民族の集落で生まれ育ったという経験があり、小学校の時に自身がアイヌ民族であることから差別を受けたため学校に通わなくなったという壮絶な過去も公表しています。
アイヌ民族の芸能人⑫ 深月ユリア
深月ユリアさんは国内外の映画に出演している女優ですがダンサー、占い師、モデル、脚本家、ライターなど多彩な才能を持つ女性です。
アイヌ民族の父親とポーランド人の母親の間に生まれたハーフという、アイヌ民族にルーツを持つアイヌ芸能人です。
母方がポーランドの魔女の家系で幼少期から霊感を持つとSNSで公表し、「魔女系女優・占い師」としての活動が多いそう。
霊というとアイヌ民族のシャーマンも有名で、未来視が得意だという話もあります。
もしかすると、深月ユリアさんは魔女×シャーマンのサラブレットで、不思議な力がとても強い方なのかもしれませんね。
アイヌ民族の芸能人⑪ 酒井美直
北海道帯広市出身の歌手である酒井美直さんは、父親が幕別町チロットコタン出身のアイヌ人で「美直」の読み方「ミナ」は、アイヌ語で「笑う」という意味があります。
音楽活動の一方で財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構アイヌ文化アドバイザーにも選ばれています。
ゲーム音楽家としても知られ、アイヌ民族のフィールドワークを行っている浜渦正志さんと「IMERUAT」(Mina名義)を結成して活動していることからもアイヌへの愛を感じられます。
アイヌ民族の芸能人⑩ 居壁太
居壁太(いかべ ふとし)さんはアイヌ文化振興・研究推進機構文化アドバイザーとして活動されている、アイヌの伝統的な弦楽器トンコリの奏者。
OKIさんを中心に結成されたバンド「OKI DUB AINU BAND」のメンバーでもあります。
各地の公演で、アイヌの人は感謝の気持ちを持ち常にありがとうを忘れない、そして何よりも相手の気持ちをいちばんに考える民族だと訴えています。
残念ながら2023年に亡くなってしまいましたが、その人柄のせいかライブ中はいつも温かい空気が流れていたのだとか。
アイヌ民族の芸能人⑨ 三橋美智也
北海道函館市出身の歌手でレコード売上1億円超えの、三橋美智也さんもアイヌ芸能人の噂がありました。
出身地が北海道だったことでアイヌと何か関係があるのではないかと一部の方から疑われていたそうです。
彫りの深い顔立ちも噂になった理由かもしれませんね。
しかし、これはネット上で疑われただけの話で、本人がアイヌ民族だったと話している事実はありません。
あくまで噂に過ぎなかったようですね。
アイヌ民族の芸能人⑧ OKI
OKI(オキ)さんは樺太アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者。
北海道で生まれて神奈川県で育ち、大学時代に自身がアイヌの血を引いていたことを知ったと言います。
アイヌの伝統音楽をベースにした音楽を作り、アイヌ音楽をヘビーな音楽に変身させた曲がユニークです。
OKIさんを中心として結成されたバンド「OKI DUB AINU BAND」は世界各国の音楽フェスティバルにも出演するほどの活躍ぶりです。
ちなみに、息子さんはレゲエがルーツのバンドASOUNDのドラマーをしているManawさん。
ASOUNDのManawさんもまた音楽の才能溢れるアイヌ芸能人と言えそうですね。
7/10(日)HO-HAI出演、OKI DUB AINU BAND。アイヌに歌い継がれる伝承曲に、アフログルーヴ、レゲエ、ロック等が混在した越境DUBサウンド!!
果たしてStudio Xでどんな音楽・音像を体験することになるのかとても楽しみです! pic.twitter.com/HIR5WVKKMJ— CRAZY BANANA (@crazy_banana_jp) July 5, 2022
メンバー全員がアイヌ出身なことを明かしています。
マレウレウとはアイヌ語で「蝶」を意味しており、トランスな感覚が特色の歌やアイヌウポポを再現する貴重なグループ。
NHK教育の人気子ども番組「にほんごであそぼ」に出演するほか、アニメ「オトナの一休さん」に楽曲を提供する等、メディアでも活躍しています。