ケツ毛バーカー事件は2006年に起こりました。
mixiに実名登録していた2人の被害者・村岡万由子さん、白鯛素久さんの個人情報や性的な画像が流出してしまったこの事件は、ネット社会となった現代では誰が被害者となってもおかしくないもの。
けつ毛バーガーとはいったいどんな事件だったのでしょうか。
ネットや情報流出の怖さを知るためにもけつ毛バーガー事件について詳しく知っておきましょう。
けつ毛バーガー事件の真相がヤバい!?
ケツ毛バーガー事件は、その名前から食品事故や事件のように思う人もいるでしょう。
しかし、その事件の内容はネットや情報流出に関するものであり、誰が被害者となってもおかしくない恐ろしい事件でした。
事件が起こったのは2006年ですが、2024年の現在でも誰もが被害者となるリスクを抱えていくことになるのは間違いありません。
そのリスクから身を守るためにも、ケツ毛バーガー事件がどのような事件であったのか、知ってほしいと思います。
けつ毛バーガー事件の概要は?
ケツ毛バーガー事件は被害者男性の使っていたパソコンがウイルスに感染したことで、保存されていたデータがネット上にバラ撒かれてしまった事件のことです。
ネットにバラ撒かれたデータはパソコン持ち主の個人情報や勤務先の企業情報などです。
流出したデータの中で、特に問題視されたのは恋人女性との性的な写真でした。
女性がM字開脚している写真などあられもない画像が多数流出すると、あっという間にネット上で拡散されてしまいました。
そのため、事件に巻き込まれる形で恋人女性も大きな被害を受けることになります。
事件当時はネットや情報流出への関心が高まりや、事件の話題性があったことなどからニュースでも大きく取り上げられました。
なぜケツ毛バーガーと呼ばれるのか?
「パソコンのウィルス感染や情報流出がなぜケツ毛バーガーと呼ばれるのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。
この事件がケツ毛バーガーと呼ばれる理由は流出した被害女性の写真にあります。
流出した写真には被害女性の裸の写真が含まれていて、その写真にお尻の間から毛が見えるものがありました。
お尻で挟まれた毛ということでケツ毛バーガーと呼ばれるようになりました。
ネットではインパクトの強い名前や表現を誇張して名前をつけられることがあり、ケツ毛バーガーもその1つです。
ケツ毛バーガー事件が起こった原因は?
ケツ毛バーガー事件が起こった原因は、被害者男性の使っていたパソコンがウィルスに感染したことが原因です。
さらに実名でmixiに登録していたために身バレする羽目にもなっています。
ここからはなぜウイルス感染を引き起こしてしまったのか、なぜ身元が特定されてしまったのかを解説していきます。
彼氏がファイル共有ソフトを使っていた
被害者男性のパソコンがウィルス感染した原因はファイル共有ソフトの「Share」を利用していたためです。
このshareは、ネットを通して様々なデータを全く知らない人と共有できるというシステムのソフトです。
ファイル共有ソフトを使うことで、他のユーザーが持っているファイルをダウンロードしたり、自分の持っているファイルを他のユーザーがダウンロードできるようにすることが可能になります。
そのファイル共有ソフトは無断で著作権のある音楽や動画などのデータがやりとりできるため、当時問題視されていました。
PCがウィルスに感染
違法性が指摘されるものの、「Share」を利用していたことがきっかけで写真が出回ったわけではありません
何者かがこのソフトを利用してウイルスを忍ばせたことが、流出の直接の原因です。
男性のパソコンは、パソコンに保存されたファイルを勝手にネット上にバラ撒くというウィルスに感染してしまいました。
恋人である被害者女性の写真のみならず、個人情報や勤務先の企業情報などが流出するという惨事に見舞われたのです。
SNSを通して身バレする
被害者男性は日本のSNSの元祖とも言えるmixiを実名で利用していました。
個人情報が流出したことで、被害者男性はmixiを通して身バレしてしまいます。
また、被害者男性のミク友には恋人である被害者女性との写真や情報もあったため、被害者女性も身バレまでしてしまいました。
個人が特定されたことで、流出した情報や写真はさらに拡散の勢いを強めることになりました。
mixi拡散のキーとなる人物「亞問」
mixiでの拡散に関しては亞問という人物がキーポイントのようです。
亞問さんは被害女性である村岡万由子さんがmixi内で参加していた出身高校のコミュニティの掲示板に情報が流出したと書き込んだ人物です。
2ちゃんねるなどのネット掲示板でもこの事件が話題となり、亞問さんはmixi内にコミュニティを立ち上げ、流出画像を貼ることで拡散させました。
mixi運営は亞問さんを悪質と判断し、サイトから強制的に削除しました。
情報拡散に使われたSNSの株価は大暴落
被害者の2人が特定されるきっかけとなったmixiは実名登録制でした。
mixiは、知り合いの紹介がないと入会できない決まりの上、実名登録性だったため安心してサービスの利用ができると当時は考えられていました。
しかし、その実名登録によって個人が特定され、事件の被害が大きくなるきっかけとなってしまいます。
この事件によって、そのSNSの信頼性や安全性は崩れて株価が大暴落する事態に。
320万円だったmixi株価はけつ毛バーガー事件後には190万円まで下落してしまいました。
また、ネットで実名を使うことの危険性も世間で大きく認知されるきっかけにもなりました。
村岡万由子と彼氏の白鯛素久の現在がヤバい!?
被害者となった2人の実名をご紹介します。
パソコンから情報流出をした被害者男性は白鯛素久さん、写真を流出されてしまった被害者女性は村岡万由子さんです。
お2人の現在のついて調べてみました。
村岡万由子の現在は介護師?
まずは画像が流出してしまった被害者の村岡万由子さんについてです。
村岡万由子さんは大阪府堺市で生まれ、事件当時は徳島県警の少年課補導員として働いていたことがわかっています。
県警に所属しているにも関わらず、性的な写真が流出してしまったということで本人も周囲も大きなショックを受けたことでしょう。
写真は交際相手である白鯛素久さんの趣味で撮影されたものと言われていますが、ばっちりカメラ目線の画像もあるため村岡万由子さんの同意の元で撮影されているはずです。
けつ毛バーガー事件後、村岡万由子さんは徳島県警を退職したようです。
その3年後には生まれ故郷である大阪・堺市の小学校でスクールカウンセラーを務めていたと言われています。
そのときには結婚をしており、子供も授かっていたという噂がありました。
お相手はけつ毛バーガー事件の男性ではないようなので、事件の騒動で破局してしまったようです。
村岡万由子さんの現在について調べてみるとネット上には介護職員として働いているという噂がありました。
真偽の程は定かではありませんが「介護施設には老人ばかりで当時の騒動を知る人がいないから」と言われています。
事件から20年近くが経った現在も「けつ毛バーガー」と検索すれば画像は出てきますし、事件を知っている人は多く残っているためもっともらしい理由のように思えますね。
白鯛素久の現在は別の女性と結婚で改名?
パソコンから情報流出をした被害者男性は白鯛素久さんです。
白鯛素久さんは当時三洋電機の社員でした。
三洋電機では業務情報などを自宅で使用する場合は許可を取ることが義務付けられていたようですが、白鯛素久さんは許可を取らずに自宅に情報を持ち帰っていました。
白鯛素久さんが規則を守らなかったことで社員名簿や集合写真といった個人情報、三洋電機の社内情報なども流出してしまいました。
そのためネットでは「同情の余地なし」と考える人も多いようです。
ケツ毛バーガー事件後、白鯛素久さんは会社から厳正な処分を受け、その後に退職したようです。
珍しい名字であるため、新たに交際した女性の婿養子に入り改名したのではと推測されているようですが詳しい情報はありませんでした。
ケツ毛バーガー事件は誰が被害者になっても不思議はなかった
ケツ毛バーガー事件はウィルスによって情報や写真が流出した事件です。
ネットが身近なツールとなった現在、誰が被害者になってもおかしくありません。
ネット上にアップロードされてしまった画像や動画などのデータは、半永久的に残ってしまい、消すことが難しいと言われています。
現在ではプライバシー保護のための「忘れられる権利」が注目されていますが、それでも流出した情報や写真を完全にネットから消すことは難しいです。
そのため、普段から使っているスマホやパソコンから情報や写真が流出することのないように、ネットやセキュリティの知識を身につけるようにしておきましょう。