漫画「クレヨンしんちゃん」は原作者が亡くなってからも続き、アニメも国民的アニメとしてのポジションを築いています。
これほど人気の高い「クレヨンしんちゃん」ですが、その原作である漫画「クレヨンしんちゃん」はアニメとは異なる部分がいろいろとあります。
そのアニメとの違いに「怖い」と感じる読者もいるようです。
では、原作「クレヨンしんちゃん」のどのようなところが怖いと感じるのでしょうか?
都市伝説とともに見ていきましょう。
「クレヨンしんちゃん」の原作はアニメと違って怖い?
アニメ「クレヨンしんちゃん」は子どもから親の世代まで、幅広い層の人気を得ています。
原作も同様に高い人気を得ていますが、原作とアニメの違いに「怖い」と感じる読者もいるようです。
特に、原作初期はその傾向が強いと言われています。
では、原作のどのような部分に読者は怖いと感じてしまうのでしょうか?
しんちゃんの口が悪すぎ?
アニメ「クレヨンしんちゃん」での母のみさえの呼び方は「母ちゃん」です。
しかし、原作でも基本的には「母ちゃん」ですが、「みさえ」や「お前」などと呼ぶこともよくあります。
また、「妖怪ケツデカおばば」や「妖怪ケチケチおばば」などと言って煽ることもあります。
これは父のひろしの真似をしているもので、いつもみさえに「パパの真似をしてはいけない」と怒られています。
父のひろしは「父ちゃん」と呼んでいますが、「今年の冬のボーナスもわずかでしたなぁ」などと安月給であることや、みさえの尻に敷かれて情けないなどとチクリするセリフを言うことがあります。
他にも、粘土で天安門広場を作ったり、園長先生に対して「組長!命もろた」と言ってエアガンを撃ったりなどの子どもらしくない振る舞いも多くありました。
過激な描写もされている?
原作ではみさえとひろしが夜の営みをしようとする場面がたびたび登場しています。
その描写はぼやかしたものではなく、しっかりとセリフや絵で表現されています。
ただし、しんちゃんが起きてきたり、みさえとひろしがプロレスごっこしていると勘違いして混ざろうとしたりなどして、夜の営みが妨害されることがお決まりのパターンです。
他にも、しんちゃんは市民プールでかわいい監視員を見つけると「チクビ何色?」や更衣室では「あの人、あんた(みさえ)よりおっぱい大きい」などと言っています。
原作ではこれらのような絵やセリフが少し過激に表現されているシーンがあります。
アニメに負けない原作トラウマ回
アニメ「クレヨンしんちゃん」では、たびたびトラウマ回やホラー回が放送されて話題となることがありますが、原作ではアニメを超えるトラウマ回があります。
原作トラウマ回ではまつざか先生と恋人の徳郎さんが結婚します。
ただし、その前に徳郎さんは化石発掘のためにアフリカへ行くことになり、まつざか先生は徳郎さんの帰国を待つことになるのでした。
しかし、徳郎さんはアフリカで反政府グループの爆弾テロに巻き込まれて死亡してしまいます。
徳郎さんが死亡したことを知ったまつざか先生は、徳郎さんの後を追おうとするのでした。
最終的には徳郎さんの手紙によって、まつざか先生は命を絶つことを思い止まります。
この話は登場人物が死んだり、その死亡原因がテロであったりなど、重い展開からこの話は原作のトラウマ回として有名です。
また、アニメには内容がそぐわないためか、この回はアニメ化されていません。
なぜ原作とアニメで異なるのか?
原作初期ではしんちゃんの口が悪かったり、下ネタに関する絵やセリフがストレートに表現されていたりなどします。
当然ながら、これらはアニメの「クレヨンしんちゃん」では見られない描写です。
原作とアニメでこのような違いがあるのは、原作が連載されてたのが青年誌であり、「クレヨンしんちゃん」がもともとは大人向けの漫画だったためです。
そのため、原作のしんちゃんは大人を皮肉るような言動をしたり、絵やセリフが大人向けのものとなっています。
特に、連載初期は大人向けの色が強く出ています。
【都市伝説】「クレヨンしんちゃん」の4つの裏設定
「クレヨンしんちゃん」はアニメが1992年から続き、映画も大人気です。
また、原作は1990年から連載が始まり、原作者が亡くなってからも連載が続いています。
このような人気のある作品には噂や都市伝説が付き物のようになっています。
「クレヨンしんちゃん」の原作にもいくつかの裏設定があると都市伝説として囁かれています。
では、「クレヨンしんちゃん」にはどのような都市伝説があるのでしょうか?
裏設定①:しんちゃん死亡説
「クレヨンしんちゃん」で有名な都市伝説はすでにしんちゃんが死亡しているというものです。
実はしんちゃんは交通事故で亡くなっていて、みさえとひろしは「しんちゃんが生きていればこのような楽しい生活を送っていたであろう」という想像を描いていると言われています。
漫画やアニメの長寿作品では、このような夢オチや妄想オチは都市伝説として定番でしょう。
裏設定②:ひろしは元女性
ひろしは原案では元女性でみさえと友人関係だったと言われています。
みさえはドジな性格であることは作中からわかります。
そのドジなみさえを「助けたい」「支えてあげたい」と思ったひろしは恋愛感情を持つようになり、みさえと結婚するために性転換をしたそうです。
ただし、原作のどこにもひろしが元女性であった描写はなく、根拠となる情報も特にないようです。
裏設定③:ひまわりは養子
「クレヨンしんちゃん」の有名な都市伝説はしんちゃんが既に亡くなっているというものです。
しんちゃんを亡くしたみさえとひろしは、両親が失踪して独りとなったひまわりと出会い、しんちゃんの代わりとなる希望として家族に迎え入れたと言われています。
また、野原一家でひまわりだけ髪色が異なるのは血の繋がりがないことを表す設定と言われることもあるようです。
ただし、ひまわりはみさえが妊娠と出産するところや、家族で名前を決めるなど、しっかりとストーリーで描かれています。
裏設定④:シロは病気
シロはしんちゃんが道に捨てられていたところ家に連れて帰ったことで家族となりました。
そのストーリーでは、誰が、どうしてシロを捨てたのかまでは描かれていません。
そのシロが捨てられた理由が病気で長くない命であったからと言われています。
しかし、シロが登場する回はいつも元気であり、常に病気で苦しんでいたり、弱っていたりなどするような描写はありません。
原作に負けないアニメ「クレヨンしんちゃん」のトラウマ回
原作の「クレヨンしんちゃん」は大人向けに描かれていました。
そのため、子供向けに描かれているアニメとは違う部分があり、しんちゃんの言動に怖いと感じたり、ストレートな下ネタの絵やセリフなどに違和感を感じる人もいるでしょう。
しかし、普段は明るい話が中心のアニメ「クレヨンしんちゃん」でも、たびたび恐怖や違和感を感じるようなトラウマ回・ホラー回が放送されます。
それらの話は普段とのギャップが大きくて、「本当に怖い」「不気味な話」などと話題になることもあります。
では、原作に負けないアニメ「クレヨンしんちゃん」のトラウマ回・ホラー回にはどのような話があるのでしょうか?
呪いのフランス人形だゾ
ある日、ひろしは同僚からフランス人形をもらいます。
そのフランス人形をひまわりは気に入ったようでした。
しかし、そのフランス人形は人には不吉なことを起こす物だったことが判明します。
しんちゃんがそのフランス人形をひまわりから取りあげようとすると「汚い手で触るな」とフランス人形が怒ります。
人形が喋ったことに驚いたしんちゃんはみさえにそのことを伝えます。
みさえはしんちゃんの言葉を信用しませんでしたが、しんちゃんと同じようにひまわりからフランス人形を取りあげようとすると再び喋り出します。
フランス人形は「大切に扱ってくれたひまわりを自分たちの世界に連れていく」と言うと、他のおもちゃたちがしんちゃんとみさえに襲いかかってきました。
そのとき、ひろしが帰宅するも家の扉が消えてしまい…。
恐怖のエレベーターだゾ
風間くんは幼稚園バスを降りて自宅のマンションへと向かいます。
そこでしんちゃんの姿を見かけます。
しんちゃんが風間くんの自宅があるマンションのエレベーターに乗り込むところを見た風間くんも、そのエレベーターに乗り込みます。
しかし、そこにしんちゃんの姿はありませんでした。
不思議に思いながらも7階のボタンを押して、風間くんはエレベーターで自宅のある階に向かいます。
すると、エレベーターは7階を通りすぎて8階に到着します。
風間くんは再びエレベーターで7階を目指しますが、次は6階に着いてしまいます。
エレベーターを使うことを諦めて階段で7階を目指しますが、いつまでも7階にたどり着くことはできませんでした。
1度、マンションの1階まで降りてきた風間くんは見たことのないエレベーターを見つけます。
そのエレベーターに乗るとマンションの屋上にたどり着きました。
屋上からは幼稚園バスが見えましたが…。
おともだちができたゾ
ある日、野原一家はひろしの会社の保養所へとやってきました。
その保養所は鍵がかかっていなかったり、誰かの食べ残しがあったりなど、誰かがいるような形跡がありました。
しかし、野原一家以外には誰もいません。
そんな中、ひまわりは誰もいないはずのカーテンに向かって必死に何かを話していました…。
オラとオラの対決だゾ
しんちゃんはみさえにイタズラが見つかてしまい、罰として庭の草むしりをするように言われます。
しかし、しんちゃんは草むしりをサボって、遊びに行ってしまいます。
しんちゃんが帰宅すると、草むしりは終わっていました。
みさえに尋ねると、「しんちゃんがやった」とのことで、ご褒美のプリンまでもらいます。
プリンに喜んだしんちゃんでしたが、少し目を話した隙にプリンがなくなってしまいました。
みさえにプリンのことを尋ねると「しんちゃんが食べた」とのことでした。
その後も身に覚えのないことが次々と起こり、ついにしんちゃんは家の中でもう1人のしんちゃんを発見します。
しんちゃんはもう1人のしんちゃんを追いかけますが…。
殴られウサギの逆襲だゾ
ネネちゃんとネネちゃんのママは不機嫌になると、ウサギのぬいぐるみを殴って気持ちを落ち着かせます。
ある日の夜、そのウサギのぬいぐるみが動き出し、ネネちゃんとネネちゃんのママに復讐を始めます。
最終的にネネちゃんとネネちゃんのママはウサギのぬいぐるみに追い詰められ…。
怖いと言われる原作のクレヨンしんちゃんも読んでみよう
「クレヨンしんちゃん」は幅広い層に人気のある作品で、原作者が亡くなっても漫画やアニメが続いています。
その「クレヨンしんちゃん」の原作は大人向けに描かれていた漫画であったことから、子供向けのアニメ版とは少し異なった作品となっています。
特に、連載初期は大人向けの色が強いです。
原作も漫画もどちらも違った面白さがあるので、原作を読んだことがない人は1巻から読んでみても良いでしょう。