iPhoneから電話を発信した際に、「通話中または通信中」とテキスト表示されて繋がらない場合があります。
このテキストが画面に出た場合は「相手から着信拒否の設定をされている」と言われることがあります。
本当に「通話中または通信中」と表示された場合は、着信拒否されてしまっているのでしょうか?
それとも、このテキストが表示される理由は他にあるのでしょうか?
電話をかけると「通話中または通信中」と表示される理由とは?
iPhoneで電話をすると「通話中または通信中」のテキスト表示がされて、繋がらない場合があります。
このような場合、なぜ電話が繋がらないのでしょうか?
その理由はいくつか考えられます。
①すぐに切れる場合
「通話中または通信中」画面に出て、コール音も鳴らずにすぐ切れるのであれば着信拒否されている可能性があります。
ただし、本当に通話中や通信中などで、単純に電話が繋がらないだけの可能性も考えられるので、あくまでも判断材料の1つです。
そのため、何度か時間を空けてかけ直してみも良いでしょう。
かけ直しが繋がるかどうかも、判断材料の1つに加えることができます。
②コールが鳴ってから切れる場合
コールが鳴ってから切られる場合は相手は電話がなってから切ったことになるので、着信拒否はされていないと判断できます。
ただし、相手が「電話に出たくない」と思っている可能性はあるので、しつこくかけ直しをしてしまうと、嫌われて本当に着信拒否されてしまう可能性はあるでしょう。
しかし、単純に用事などで電話に出られないだけの可能性もあり、そのような場合は相手からかけ直してきてくれることもあります。
③時間帯が決まっている場合
普段は電話が繋がるのに、夜になると決まって電話が繋がるなくなるという場合もあるようです。
そのような場合は相手がおやすみモードを使っている可能性があります。
おやすみモードは電話やラインなどの通知を切ることができ、作業や睡眠などの妨げにならないようにする機能です。
夜の決まった時間帯から電話が繋がらなくなるのであれば、相手は就寝時にiPhoneをそのおやすみモードにしている可能性があります。
Androidにも「おやすみモード」がある
Androidにも、iPhoneと同様に睡眠を妨げないように通知を止める機能があります。
Androidではおやすみ時間モードという名前で、端末によってはベッドタイムモードと呼びます。
そのため、相手がAndroidを使っている場合でも、夜の決まった時間帯から電話が繋がらなくなるのであれば、これらのモードを使っている可能性があるでしょう。
Night Shiftとの勘違い
Night Shiftは日暮れ後に睡眠の妨げになると言われている画面のブルーライトを徐々に減らして睡眠の周期を保ってくれる機能です。
しかし、Night Shiftという名前がおやすみモードの機能を持っていそうなため、勘違いをして睡眠時にNight Shifを設定してしまう人もいます。
設定ミスした本人が悪いのですが、通知を切ったつもりなのに電話が鳴ることで、その電話をかけてきた相手にイラっとしてしまうこともあるので注意が必要です。
「通話中または通信中」と表示される場合、相手に着信履歴は残る?
電話が繋がらなくても相手の電話に着信履歴が残っていれば、かけ直しをしてくれる可能性があります。
また、電話が繋がらなかった際に「自分が電話をかけたことを知らたくない」「しばらく様子を見たい」などと思うこともあるでしょう。
そのため、着信履歴の有無が非常に重要な問題となることもあります。
では、着信履歴はどのような場合に残ったり、残らなかったりするのでしょうか?
着信履歴が残る可能性はある
コールが鳴らずにすぐに切れたとしても、相手の電話と一瞬でも繋がったのであれば着信履歴が残る可能性は高いでしょう。
逆に、誤発信などで着信履歴が残したくないと思った場合でも、ワンコールでも鳴ってしまうと着信履歴が残ってしまうので注意が必要です。
着信履歴が残らない可能性も?
基本的には一瞬でも電話が繋がれば着信履歴は残ります。
しかし、着信拒否されている場合は着信履歴が残らないので、相手は電話がかけられたことにすら気がつかないでしょう。
ただし、相手がおやすみモードで繋がらなかった場合は着信履歴が残ります。
そのため、電話が繋がらなかった場合に着信履歴の残る・残らないは着信側の設定によって決まることになります。
音声ガイダンスから着信拒否の可能性が探れる?
いつも「通話中または通信中」と出て電話が繋がらなかったり、コールもなしにすぐ切れたりなどする場合には着信拒否をされている可能性があります。
ただし、あくまでも可能性であり、確定ではありません。
そのため、「なぜ、いつも繋がらないのか?」と、いきなり相手に詰め寄るようなことをしてはいけません。
着信拒否の判断をするには、いろいろな判断材料を集めたうえで総合的に判断をする必要があります。
その判断材料として音声ガイダンスは加えておくべきでしょう。
電話が繋がらない場合にはキャリアごとに異なる音声ガイダンスが流れます。
では、それらの音声ガイダンスはどのような判断材料となるのでしょうか?。
ドコモの場合
ドコモには迷惑電話ストップサービスというサービスがあります。
このサービスに番号が登録されると以下の音声ガイダンスが流れます。
迷惑電話ストップサービスの音声ガイダンスの種類はこの1種類のため、音声は固定されています。
そのため、もしこの音声が流れたのであれば、着信拒否された可能性が高いと判断して良いでしょう。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでは電話が繋がらなかった際の音声ガイダンスが10種類以上あります。
それらの音声ガイダンスは状況によって使い分けられていて、着信拒否で流れる音声は以下通りです。
- 恐れ入りますが、お客様のお電話からはお繋ぎできません。ご了承ください。
- 都合により、このお電話からはお繋ぎできません。ご了承ください。
- お客様のお電話は受け付けできません。ご了承ください。
また、非通知の電話を着信拒否した場合に流れる音声は以下の通りです。
- 恐れ入りますが、お客様のお電話からはお繋ぎできません。ご了承ください。
- 恐れ入りますが、電話番号の前に186をつけてダイヤルするなど、お客様の電話番号を通知しておかけ直しください。
- 恐れ入りますが、お客様の電話番号が確認できません。お客様の電話番号を通知しておかけ直しください。
ただし、着信拒否で使われている音声は他の理由で電話が繋がらならい場合でも使われているため、確証となるわけではありません。
しかし、判断材料や目安にはなるでしょう。
auの場合
auには迷惑電話撃退サービスというサービスがあります。
もし、このサービスに番号が登録された場合は以下の音声ガイダンスが流れます。
- おかけになった電話番号はお客様の都合によりお繋ぎできません
他の音声の種類がないので、ドコモと同様にこの音声は固定されています。
そのため、この音声が流れた場合には着信拒否された可能性が高いと考えて良いでしょう。
iPhoneからの設定ではガイダンスが流れない?
着信拒否の設定はキャリアのサービスからだけでなく、iPhoneは端末の設定から行うことも可能です。
ただし、iPhoneから設定した場合ばキャリアのサービスの場合とは異なり、基本的には音声ガイダンスは流れません。
また、電話はコールも鳴らず、通話中の「ツー、ツー」という音が鳴ります。
ドコモなら着信拒否を確定で判断できる?
発信側と着信側の両者ともドコモの回線を利用していた場合は特番通話のサービスである114を利用すれば、相手の電話が通話中もしくは電話が通話できない状態であるかを調べることができます。
そのため、いつも「通話中または通信中」と出て、電話が繋がらない場合には114で通話中ではないかを調べてみましょう。
着信拒否をされているかを確認することはできませんが、通話ができる状態であるにもかかわらず電話が繋がらないという状況を確認することは可能です。
このようなサービスがあるのはNTTがもともと固定電話のサービスから始まっているためです。
固定電話は通話中だけでなく、受話器が上がっていると繋がりません。
そのため、常に固定電話が繋がらない場合には、受話器が上がっている可能性を判断する方法の1つとして、114のサービスがあります。
「通話中または通信中」だけでは着信拒否は確認できない
iPhoneで電話をかけた際に「通話中または通信中」と表示され、繋がらない場合は「着信拒否されている」と言われることがあります。
しかし、本当に通話中や通信中で繋がらないだけの可能性もあり、そのテキストだけで判断することはできません。
着信拒否されているかはコールの有無や音声ガイダンスなどの判断材料を集めて、総合的に判断する必要があります。
そのため、「なぜ着信拒否したのか?」といきなり相手を問いただすようなことや決めつけはせず、まずは情報を集めて、いろいろな角度から判断するようにしましょう。