インターネット上で奇病として話題となっている「天使病」。
実は、かかってしまうと100%死んでしまうと言われているとても恐ろしい病気なのです。
しかし、ファンタジックな名前からは、そんな恐ろしい病気のようには思えませんよね。
一体天使病とはどのような病気なのでしょうか?
また、かかってしまったり闘病していたりという方はいるのでしょうか?
今回は天使病とはどんな奇病なのか、イラストや写真を交え詳しく調べていきます。
病状を調査!を「本当にあるのか?」
そもそも奇病として恐れられている「天使病」とは一体どんな病気で、いかなる症状が現れるのでしょうか?
死亡率100%と言われたら、恐怖で慄いてしまいますよね。
人間には翼など生えてはいませんが、天使病という奇病は翼が背中に現れると言われています。
果たして実在する病気なのか、それとも架空の病気なのか、実在するとしたらどのような症状が現れるのかを調べていきます。
奇病の1つ「「天使病」」とは?
私たち人間の背中には羽や翼と呼ばれるものはついていませんが、それが生えてくるというのです!
つまり天使病とは、背中から羽が生えてくるという奇病で、その姿がまるで天使のように見えることからこの名前がついたようです。
突如出現した翼は成長と共に大きくなり、栄養や体力を奪い続け持ち主を衰弱させ、ついには命を奪ってしまうとのこと。
背中に翼が現れるなんて信じがたいですよね。
しかもその翼が人命を犯すような病気に発展するなんて恐ろしすぎますが、この天使病とはどこが発端となっているのでしょう?
天使病の発生元はユーラシア大陸
天使病という名の奇病は21世紀初めごろ、第三次大戦が終結した直後にユーラシア大陸で発生し、その後に世界各地に蔓延したとされています。
発生当初には化学兵器によるものではないかと考えられていましたが、最初の患者が発生した地域が戦地から離れていたためその線は薄くなりました。
”翼に生命を奪われる”という奇妙な症状をもたらすこの奇病によって、多くの国家が崩壊し、世界を震撼させていたようです。
恐怖の奇病!天使病5つの特徴
ファンタジー感溢れる病名とは裏腹に、発症した者は命を落とすと言われる天使病。
人々を恐怖の底に陥れた天使病とは、発症してしまうとどのような症状が出てくるのか気になるところです。
何かこの病気ならではの症状や大きな特徴のようなものがあるのでしょうか?
調べてみると、その特徴は3つあるようです。
天使病の特徴①100%死に至る
最も恐ろしいのは一度発症してしまった者は助からない、つまり100%の確率で命を落としてしまうことでしょう。
つまり、翼が生えてきた人はもう諦めるしかなく、皮肉なことに文字通り空へと旅立ってしまうのです。
天使病の特徴②初期症状は風邪に似ている
天使病の初期症状は「微熱~38度程度の発熱」「のどの違和感」「頭痛」といった、風邪に似ている症状が現れると言われています。
正直、これだけでは、本当に天使病にかかってしまったのか、それとも単なる風邪やコロナのような病気なのかは判断ができないですよね。
天使病は、発症(発熱)して10日くらい同じような症状が続くそうです。この10日程度の潜伏期間の後、背中から羽が生えはじめるとされています。
天使病の特徴③背中に翼が生え衰弱する
神話に出てくる天使のように背中から翼が生えてくることも大きな特徴です。
しかしこの翼は鳥のように自由に空を飛べる者ではなく、恐ろしい病気の症状。
発熱して10日くらい経った後、身体中に激しい痛みが走り、それから背中に羽が生えはじめるのだと言います。
背中に現れた翼は成長に比例して患者から容赦なく栄養を奪い続け、翼自体も成長するため患者はみるみる衰弱し、やがて死に至るという極めて難解な奇病。
天使病の特徴➃代謝・キズの治りが悪くなる
天使病にかかってしまうと、羽部分に優先して栄養が届けられるようになるそうです。
身体の栄養がその分不足してしまうことから、代謝の低下や傷の治りが悪くなるという症状が現れるようになるといいます。
発症してしまった後にケガをしてしまったら、その分直りが悪くなってしまうため、最悪の場合ここで命を落としてしまうことに…。
また、栄養分の不足からか、貧血のような症状が起こることもあるそうです。
天使病の特徴⑤幻覚症状により強い罪の意識を持つ
感染してしまうと、薬によって起こる禁断症状のように、強烈な幻覚に悩まされることも特徴のひとつ。
現実にはあり得ないことを幻覚として見せ、死へと導いていく奇病だということです。
自分の意思とは関係ないところで起こる幻覚症状によって、強い罪の意識を持ってしまうことがあるようです。
身体的な苦痛だけでなく、精神的にも影響を及ぼすなんて恐ろしいですよね。
恐ろしすぎる?天使病・恐怖の症状とは?
美しい翼に食い尽くされてしまう恐ろしい天使病を発症すると、どんな症状に悩まされることになるのでしょうか?
発病するとすぐに症状が現れて、ただただ死を待つしかないとしたら悲しすぎますよね。
段階的に症状が現れてくるのか、どんな症状があるのかを詳しく見てみましょう。
天使病の症状①風邪のような初期症状
初期の症状としては、よくある風邪の症状とよく似ているようです。
具体的には微熱あるいは38度以上の発熱、咳や頭痛などが主な症状のため、これらのみでは一般的な風邪との見分けがつきにくいようです。
しかもこの症状、最初に発症してから10日ほど続くうえ、インフルエンザのようなウイルス性の病気同様に潜伏期間が存在します。
天使病の症状➁強い幻覚症状と罪の意識で苦しむ
発症した人が苦しむ症状のひとつに、強い幻覚症状が現れるということがあります。
しかもこの幻覚症状によって罪の意識で苦しむことになるというのです!
自分は何も悪いことをしていないのに正気を保つことができず、まるで罪を犯したかのように追い込むような強い幻覚に苛まれ、精神的にも参ってしまうのでしょう。
天使病の症状③背中に痛みがあり小さな翼が生える
やがて、背中に違和感を感じそれが激痛へと変わっていきます。
そして天使の翼みたいなものが出現し成長し続け、おとぎ話に出てくる天使のような姿へと変貌していきます。
この翼は発症した人の栄養を全て奪い続けるため貧血の症状や、やせ細っていくなど衰弱していく様子が目に見えるようになっていきます。
美しい翼に成長していくには、自身の体力を失うという大きな代償がついてくるのでした。
天使病の症状➃新陳代謝が下がり免疫機能が衰える
天使病という奇病は全ての栄養源が翼部分に最優先に集まるため、翼部分ばかりが成長し続け、新陳代謝の低下を招いてしまいます。
新陳代謝は体が傷を負った際にそれを治癒させる役割も担っている、とても重要な機能です。
それが翼を優先するということは、発症後に傷を負った場合に治りにくくなってしまうだけでなく、治癒するまでにそこから雑菌が入ってしまうことも考えられます。
天使病の症状⑤食事を拒否
体力が衰えると、栄養を摂るために食事は不可欠なもの。
それなのにこの奇病は、食事を拒否してしまうんです。
翼が栄養を持っていってしまうのに、栄養源である食事を取れないとなると、やせ細り、衰弱の一途を辿るしかなくなってしまいますよね。
天使病の症状⑥翼の成長とともに全身激痛が走る
突如現れた翼が成長していく奇病、天使病。
背中の翼は体内の栄養分を搾取しているため、当然著しく成長を遂げていきます。
ただ成長するだけならまだいいのですが、大きくなるにつれて身体中を激痛が走るという症状に悩まされるのです。
勝手に現れ栄養を奪い、翼の大きさに比例するように痛みも大きくなっていくというなんとも非情な病気なんです!
天使病の症状➆翼が背中を突き破り死に至る
身体中の栄養分を奪い成長した翼は、とうとう背中を突き破ってしまいます。
それが原因となり死に至るのです。
天使病の致死率の高さは翼の成長による衰弱が大きな原因だと推察される方も多いのではないでしょうか?
実は、衰弱は直接の死因ではないのです。
栄養分を最優先で翼部分に吸収させ、代謝の低下をはじめとするさまざまな症状を起こした結果、ナイフで刺されたように体を突き抜けて死に至らしめることが死因。
まるで「悪魔の翼」ですよね。
天使病の感染経路は?
これほどまでに恐ろしい天使病とは、どんな感染経路を辿って発病するのでしょうか?
天使病ウイルスというものが存在していて、このウイルスに感染することによって発病するらしいことはわかっています。
感染経路がわかれば、防ぐこともできるかもしれませんよね。
残念ながら決定的な経路は不明ですが、空気感染により拡散してしまうという説もあるようです。
このような奇病が風邪のように鼻や口から感染するなんて末恐ろしいですね。
天使病の治療方法はある?
感染すると死に至る天使病ですが、治療方法はないのでしょうか?
調べたところ、完全な治療法はありませんが、翼の成長を遅らせることは可能なようです。
翼の成長を妨げることができるさまざまな成分を調合した薬があり、服用することで症状を抑えられるとのこと。
ほかにも「最高の幸せを感じると完治する」という情報も出ているようなのです!
精神的な状態により快方へ導くことが可能なようで、それは並大抵の幸福ではなく、生きるうえで最大級に値する幸せを感じることです。
この幸せがどんな作用をもたらすのかは不明ですが、完治が望めるのであれば信じてみたくなりますよね。
奇病「天使病」は本当にあるのか?実例を徹底調査!
感染した人間を死に至らしめてしまう天使病という奇病、本当に実在するのでしょうか?
初めて聞いた言葉でにわかには信じられないという方もいるでしょう。
でも、実在したら怖すぎると思いませんか?
そこでここからは、名前は可愛らしいのに人々を恐怖に陥れる天使病が実在するのかどうかを調べてみましょう。
天使病は架空の病気
実は「天使病」というのは架空の話で、実在する病気の中にこのような奇病は存在しません。
ゲームやマンガの中でのフィクションのお話でした。
実際にネットで検索すると、さも実在するかのように書かれて、写真やイラストが入っているものもあるので混乱することもあるでしょう。
でも大抵は「架空の病気」と紹介されています。
【写真あり】天使の羽が生えた少年がいた
感染するとしに至る恐ろしい奇病である天使病は作り話ですが、実はイギリスで翼が生えている少年が実在するというニュースがあったのです!
確かに写真からは背中に毛のふさふさした翼が生えているように見えますよね。
2015年にイギリスの「The Daily Mail」が報じた内容によると、天使の翼を持つ男の子はケンブリッジシャー州フェンスタントンに暮らすオリバー・ブラウンくん。
天使病に出てくるような翼に思えますが、全く違います。
オリバーくんの翼の正体は「先天性色素細胞性母斑(CMN)」という病気の症状で生まれつきある黒褐色のアザのことです。
胎児期に起こる病気で発症部位や範囲は異なるものの100人に1人の割合で見られ、毛が生えるケースもあるそう。
オリバー君はそのあざが大型で背中の肩甲骨周囲に大きく広がっていたため、天使の翼のように見えるんです。
病変部が20cm以上になる大型の場合、悪性腫瘍化するリスクも高く、それが脳や脊髄に広がると、命の危険性に関わります。
患者の8割が母親の胎内で遺伝子に変異が起きているとのこと。
オリバー君は生まれてすぐに「先天性色素細胞性母斑」と診断され、うなじ部分から両肩、そして背中の上半分にかけてアザがあります。
かわいらしく見えますが、大きなあざは5~10%の確率で悪性腫瘍化するため、オリバー君は3ヶ月に1度は定期検診を受け、日々の努力も欠かせないそうです。
天使病を元にしたイラスト作品は?
背中に翼が生える天使病をモチーフにしたイラストなどの作品が、SNSをはじめたくさん出回っているようです。
今また天使病的ショートショートを一本描いてるので上がったら読んでほしいな https://t.co/a1VKfPJtnQ
— 山崎ハルタ (@harutan044) August 16, 2021
天使病の少年 / テヅカ pic.twitter.com/raY58xc8ut
— 39music ☆ end of cbdq (@39vocamusic) November 14, 2022
リクエスト貰いました! 天使病だって!翼うまく描けなくてすみません。 pic.twitter.com/rLdeaZQ6Tr
— みかの みみぃ (@MMimixi) December 5, 2022
中には押井守さんの作品を原作に、世界中に蔓延した天使病の発端を探し旅をする少女セラを描いた作品「セラフィム 2億6661万3336の翼」という冒険ものもあります。
ほかにも独自の世界観で描いたオリジナル作品がたくさんあります。
【死亡率100%】恐怖の天使病とは?症状や実在するのかを調査!
今回は発病した人は100%命を落とすという奇病、天使病について調査しました!
- 天使病は感染経路が不明なうえ、初期症状が風邪と酷似している。
- 体の栄養分を奪いながら成長し続け、最終的には体を突き破って死に至らしめる病気。
- イギリスには「先天性色素細胞性母斑(CMN)」という病気により天使の翼のような母斑を持つ男の子がいる。
このような恐ろしい病気が実在したらと思うとゾッとしてしまいますが、あくまで架空の話なので真にうけないようにしてくださいね。