【落とし穴新婚夫婦死亡事故】全容とドッキリ失敗がヤバい!?なぜ助けなかった?

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落とし穴はテレビや動画などでは定番のドッキリです。

仕掛けにひっかかった人を観て、笑ったことのある人は多いでしょう。

本来は楽しいはずの落とし穴ですが、過去に死亡事故が起きていて、ニュースでも取り上げられました。

では、なぜ人を楽しませる落とし穴で、事故は起こってしまったのでしょうか?

また、誰が落とし穴で死亡してしまったのでしょうか?

サプライズで死亡?新婚夫婦の落とし穴死亡事故とは?

ドッキリの定番である落とし穴で死亡事故が起こったのは2011年です。

その落とし穴はテレビや動画などの企画ではなく、一般の人が行ったものでした。

では、なぜ一般の人が落とし穴を行ったのでしょうか?

また、なぜ死亡事故へと繋がったのでしょうか?

まずは事件の経緯を確認しておきましょう。

(※新婚夫婦の落とし穴死亡事故は事件であり、被害者と加害者がいます。また、近年では忘れられる権利が重要視されています。そのため、本記事では被害者と加害者の名前は伏せ、事件の内容が主体となっています。)

計画と準備

結婚から4カ月しか経っていない新婚夫婦の妻は、愛する夫に誕生日サプライズとして落とし穴を計画します。

妻は友人たちに声をかけ、砂浜に6時間かけて落とし穴を作りました。

その落とし穴は幅が2.4m、深さが2.5mもの大きなもので、ビニールシートで穴を隠して砂を被せたものでした。

この落とし穴に夫婦2人で落ちて、思い出にするつもりだったようです。

夫を誘い出す

落とし穴が完成後、妻は夫を落とし穴のある砂浜に誘い出します。

時刻は22:00で、砂浜は真っ暗でした。

落とし穴作りを手伝った友人たちは、2人の様子を暗闇に隠れて見守っていました。

サプライズの実行

妻は夫を誘導して、2人で落とし穴に落ちることに成功します。

その様子を見守っていた友人たちは、クラッカーを鳴らすために穴へと駆け寄りました。

友人たちは驚いた表情の夫や、笑顔の妻などのリアクションを期待していました。

しかし、友人たちは穴の中の悲惨な状況を目にします。

想定外の事故

夫婦は穴に頭から落ち、上半身が腰まで埋まってしまいました。

友人たちは急いで夫婦を助けようと砂を掘りますが、腰まで埋まるほどの砂は簡単には掘れません。

また、砂浜の砂はサラサラしていて、掘ってもすぐに上から砂が流れてきます。

友人たちの力だけでは夫婦を助けられず、夫婦が穴に落ちてから45分後に119番に通報します。

夫婦の救出と結末

通報によってレスキュー隊による救助活動が始まりました。

しかし、レスキュー隊も夫婦の救助は難航し、2人を助け出せたのは救助活動開始から1時間後となります。

生き埋めになった夫婦はすぐに救急車で病院に搬送されましたが、窒息で命を落としてしまいます。

当時、この事件はテレビや新聞などのニュースで取り上げられました。

その際に落とし穴の映像や写真が公開されています。

夫婦が落とし穴に落ちて、穴が砂である程度は埋まった状態です。

それでもかなりの深さがあると、落とし穴の映像や写真からはわかります。

夫婦が穴に落ちた際には、もっと深さがあったと考えられるので、どれだけ危険なものであったか想像できるでしょう。

落とし穴で死亡事故が起こった原因は?

落とし穴はドッキリの定番で、テレビや動画などの企画でもよくあります。

それらはどれも楽しく観ることができます。

では、楽しく観れるはずの落とし穴で、なぜ事故は起きてしまったのでしょうか?

また、なぜ夫婦は助けられなかったのでしょうか?

どうして落とし穴?

ドッキリとしては定番の落とし穴ですが、大きな穴を掘るのは重労働です。

そのため、ドッキリの定番と言っても、一般の人がサプライズで落とし穴を選択することは少ないでしょう。

しかし、妻は夫へのサプライズで落とし穴を選びました。

これは事件の数日前に、妻があるテレビ番組で落とし穴の企画を見て影響を受けたためと言われています。

ただし、当然ながらテレビの場合は安全をしっかりと確保したうえで、落とし穴を作成しています。

素人が作った落とし穴では、その安全性を十分に確保できなかったと考えられているようです。

素人が作った落とし穴

テレビなどで観る落とし穴は、穴が崩れないように壁に板が貼られ、壁面と底には大量のクッション材が使われています。

しかし、事件の落とし穴は底にマットが敷いてあるだけだったようです。

深さが2.5mもある場合は、ウレタンなどの柔らかいクッション材がもっと必要です。

また、穴に被せられていたのはブルーシートでした。

ブルーシートに足を取られた夫婦は、前方に倒れこむ形で落下したことで上半身が埋まったと言われています。

本来は、薄い発泡スチロールで垂直に落下できないと危険なようです。

さらにブルーシートは周囲の砂を巻き込んで、穴を崩落させます。

砂は想像するよりも重く、埋まってしまうと抜け出すことが容易ではなく、掘るのも大変です。

これらの知識が不十分な状態で危険な落とし穴を作ってしまったことも、事故に繋がった原因と言われています。

サプライズのタイミング

サプライズが実行されたのは夜の22:00の砂浜です。

そのため、街と違って真っ暗でした。

また、当日は新月であり、普段よりも辺りは暗かったようです。

暗くて足元が見えづらくなっていたことで、ブルーシートに足を取られて前方に倒れこみやすくなっていたと考えられます。

落とし穴死亡事故のその後

サプライズのつもりが、落とし穴によって新婚夫婦は命を落としてしまいました。

では、サプライズを手伝った友人たちは、その後どうなったのでしょうか?

また、事件に対する世間の反応はどのようなものだったのでしょうか?

死亡事故として報道

この事故では新婚夫婦の命がなくなっています。

そのため、世間では「まだ新婚なのにかわいそう」「喜ばせようとしただけなのに」など、悲しむ声が多くありました。

ただし、中には「こんなの危険に決まっている」「自業自得」など厳しい意見もあったようです。

特に、新婚夫婦の知人が事故現場を訪れる様子はネットを中心に話題となりました。

「事故現場に来るには服装がカジュアルすぎる」「手間の女性はパンツまで見えている」など、こちらにも厳しい意見が出ていたようです。

亡くなった夫婦を悼むことに、ファッションもパンツも本来は関係なく、気持ちが大切です。

しかし、夫婦や友人たちに厳しい意見があったことから、事故現場を訪れた知人たちまでも厳しい意見が飛び火してしまったと考えられます。

また、当時では放送に問題がなかったのでしょうが、パンツが映っているのであれば、映像を流す側も少し配慮が必要であったと言えるでしょう。

現代であればパンツにモザイクを入れたり、アングルを変えたりなどされるでしょう。

犯人の書類送検

事故後、落とし穴を作った友人6人は十過失致死とか海岸法違反で書類送検されました。

また、すでに亡くなっている妻も被疑者死亡のまま書類送検されました。

ただし、妻も友人も殺意があって落とし穴を作成したわけではありません。

そのため、友人たちは起訴猶予処分となり、妻は死亡していることで不起訴処分となりました。

民事訴訟にも発展

事故後、夫側の両親は妻の両親と友人たち6人に損害賠償を求めて民事訴訟を起こしています。

裁判では妻と友人たちの過失が認められましたが、2人が場の空気を読んで自ら穴に落ちたとも考えられることから夫にも4割の過失が認められました。

そのため、夫側の両親は9100万円を請求しましたが、4130万円の支払いが命じられます。

内訳は妻の両親が約1030万円、友人たち6人に約3100万円でした。

その後、訴訟は控訴されますが、2015年に和解が成立しました。

落とし穴は死亡事故もあるので素人がやるには危険

2011年に新婚夫婦がサプライズの落とし穴で死亡する事故が起こっています。

テレビなどでよく観る落とし穴ですが、それらはしっかりと安全に配慮して作られたものです。

素人が十分な知識なく落とし穴を作ると非常に危険なのでやめましょう。

事件後は、関係者が裁判をしたり、ファッションやパンツなどで無関係の知人が厳しい意見も浴びています。

当事者だけでなく、周囲にも影響を与えることも考えないといけないでしょう。

また、落とし穴に限らず、テレビではたびたび危なそうな企画をやっています。

それらも専門家や医者などが監修して、しっかりと安全性が保たれたものです。

安易に真似しないようにしましょう。