「ずっと若いままでいたい」と思う人は多くいるでしょう。
しかし、年齢による老いを止めることは現代の技術ではできません。
ただし、見た目だけ老いないという点では、ハイランダー症候群があれば実現する可能性があります。
では、そのハイランダー症候群とは、一体どのような病気なのでしょうか？
また、ハイランダー症候群になった人はいるのでしょうか？
ハイランダー症候群ってどんな病気？
ハイランダー症候群は老けなくなる病気として知られています。
人によっては夢のような病気に思えるでしょう。
では、そのハイランダー症候群とは、具体的にどのような病気なのでしょうか？
ハイランダー症候群の症状
ハイランダー症候群になると、ある年齢から身体の成長や変化が止まって見た目が変わらなくなると言われています。
そのため、もし20歳で身体の成長や変化が止まった場合、その後はずっと見た目が20歳のままとなります。
しかし、もし10歳で身体の成長や変化が止まった場合も、身体は10歳のままです。
身体が成長しないので、身体の作りが大人にならない可能性が考えられるでしょう。
また、身体の成長や変化が止まっても寿命は延びないので、不老不死というわけでもありません。
ハイランダー症候群で有名な人
ハイランダー症候群は見た目が老けなくなるので、人によっては夢のような病気です。
そのハイランダー症候群と噂される有名人がいます。
では、その有名人とは誰のことであり、本当にその見た目は変わっていないのでしょうか？
イザベル・アジャーニ
フランスの女優であるイザベル・アジャーニさんは「ハイランダー症候群では？」と言われています。
上記は1974年に主演で出演した映画『アデルの恋の物語』のイザベル・アジャーニさんです。
このとき、イザベル・アジャーニさんは19歳でした。
Bellekte yer eden sahneler, izlenilesi filmler 65 : La reine Margot (1994) pic.twitter.com/sS5EbuRFRd
— thejune8 (@thejune8) March 23, 2014
そして、上記は1994年に映画『王妃マルゴ』に出演したイザベル・アジャーニさんです。
映画『アデルの恋の物語』から20年ほど経ち、40歳近くなったにもかかわらず、その見た目はほとんど変わっていません。
そのため、イザベル・アジャーニさんは「ハイランダー症候群では？」と噂されています。
荒木飛呂彦
【無理矢理バズろうとしてる人】
アキネーターみたいなケンシロウ
「お前はもう死んでいる？」以下、荒木飛呂彦の比較画像
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ pic.twitter.com/cr0eJuvCnc— もののけ (@mononoke_2525) June 9, 2020
日本人では、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦さんが「ハイランダー症候群では？」と言われています。
荒木飛呂彦さんは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の表紙カバーの折り返しにある作者コメントで、自身の写真を何度か掲載されています。
その写真の姿が何年経っても変わらないので、ファンがざわつくこととなりました。
あまりにも見た目が変わらないことから、テレビでも取り上げられたこともあるようです。
また、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作品に合わせて「石仮面で不老不死になったのでは？」と、ファンからは言われています。
ハイランダー症候群はデマ？
フランスの女優であるイザベル・アジャーニさんや、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦さんはハイランダー症候群では？」と言われています。
しかし、実はハイランダー症候群は架空の病気であり、実在しません。
そのため、都市伝説やネタなどとして扱われています。
また、ハイランダー症候群で年齢が20歳以上で見た目が小学生くらいの少女の画像が出回ったこともありますが、それもデマです。
では、なぜハイランダー症候群はこれほど認知度が広まったのでしょうか？
ハイランダー症候群の認知が広まった理由
雑誌『月刊ニュータイプ』で2012年9月から2016年まで連載されていた漫画『悪魔のリドル』で、ハイランダー症候群は架空の病気として登場します。
ハイランダー症候群を患う首藤涼は明治時代から見た目を変えることなく生き続けています。
『悪魔のリドル』は人気のある作品で、2014年にはアニメ化もされたことで、日本でハイランダー症候群の認知が広まりました。
また、アメリカのホラー映画『エスター』に登場する外見が変化しない少女も「ハイランダー症候群では？」と言われることがあります。
しかし、作中で少女がハイランダー症候群という説明はありません。
これは映画『エスター』の公開が2009年なので、漫画『悪魔のリドル』でハイランダー症候群の認知が広まったことで出てきた後付け考察と考えられます。
ハイランダー症候群の元ネタ
ハイランダー症候群は1986年に公開された映画『ハイランダー 悪魔の戦士』が元ネタと言われています。
映画『ハイランダー 悪魔の戦士』は、首をはねられない限り永遠に生き続ける運命にある不死の者という戦士たちが闘うストーリーとなっています。
主人公も不死の者となり、歳を取ることなく何百年もの時を過ごしました。
この歳を取らない設定と、映画のタイトルであるハイランダーが結びつけたものが、ハイランダー症候群の元ネタと言われています。
ハイランダー症候群に似た病気はある？
ハイランダー症候群は漫画『悪魔のリドル』に登場する架空の病気であり、実在しません。
しかし、ハイランダー症候群の症状に近い病気はあります。
その病気とは成長障害で、ホルモンの分泌不足や染色体や主要臓器の異常などによって、発育で何らかの障害が起こる病気です。
成長に障害が起こるので、低身長になったり、大人になっても幼い体型になったりなどします。
ただし、年齢よりも若く見える程度であり、寿命が延びて不老不死となるわけでもありません。
そのため、ハイランダー症候群のようにいつまでも若いままとはいきません。
ハイランダー症候群と逆の病気もある？
ずっと若いままでいられるハイランダー症候群は実在しない病気です。
しかし、その逆に急速に老化が進む病気は実在しています。
では、急速に老化が進む病気とは、どのようなものなのでしょうか？
早く老化する病気とは？
指定難病のウェルナー症候群は、急速に老化が進むように見える病気です。
思春期を過ぎる頃から脱毛や白内障が起きたり、筋肉や皮膚が痩せたりなどすることで、急速に老化が進んだように見えます。
また、悪性腫瘍や心筋梗塞などによって、40代で亡くなる方も多かったようです。
しかし、現代では医療の進歩によって平均寿命が延びたことで、60代の方も増えています。
ウェルナー症候群の原因
DNAが傷つくと、WRNと呼ばれる遺伝子が修復してくれます。
そのWRNが変異することでウェルナー症候群が起こると言われています。
ただし、WRNの変異とウェルナー症候群の症状との関係性はわかっていません。
ウェルナー症候群の治療法とは？
ウェルナー症候群の治療法はまだわかっていません。
そのため、悪性腫瘍や白内障などが現れた場合に、一般患者と同様の治療で対処するしかありません。
また、傷が治りにくいこともあるので、怪我に注意する必要があります。
もし、足に深い傷を作ってしまうと、痛みや感染が続いて足を切断しなくてはいけなくなるケースもあるようです。
ハイランダー症候群は実在しない
フランスの女優であるイザベル・アジャーニさんや、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦さんが「ハイランダー症候群では？」と言われることがあります。
しかし、ハイランダー症候群は漫画『悪魔のリドル』に登場する架空の病気で実在しません。
これらは「それだけ見た目が若く見える」という憧れやネタとして扱われたものです。
また、世の中にはまだ解明されていない病気や身体の謎があることから、都市伝説的な扱いをされている病気でもあります。
そのため、ハイランダー症候群がいつか発見される可能性もゼロとは言い切れないでしょう。
現代では老化を止めることは絶対できないとされていますが、もしハイランダー症候群の発見と解明がされれば、若さを維持する技術が登場するかもしれません。