デスマフィンと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
デスマフィンという言葉は知らなくても、糸を引いているマフィンや納豆の味がすると言われたマフィンが販売されていた事を知っている人が多いのではないでしょうか。
マフィンと言えばふわふわで甘く、糸を引いたりする要素は全く無いはずなのに、普通ではありえない現象が起こってしまいました。
今回は、販売されたマフィンによって集団食中毒が発生した事件を調査し、食中毒を起こした張本人である店主は夜逃げしたのか?店舗再開の可能性はあるのか?について解説していきます。
デスマフィンとは?食中毒の原因になった5つの理由も!
デスマフィンという言葉が生まれた現場は2023年11月に「デザインフェスタ」と称され開催されたアートイベントの会場です。
そこでどのようにしてデスマフィンという言葉が生まれる事件が起こってしまったのでしょうか?
デスマフィンとは一体どんなマフィンだったのか?その特徴と食中毒の原因になった5つの理由を紹介していきます。
【動画あり】デスマフィンってなに?
これはヤバヤバのヤバでしょ😭😭😭 pic.twitter.com/QTmMecwKct
— 千影 (@chikage178) November 13, 2023
動画の中で糸を引いているマフィンが確認できます。(ショッキング注意)
こんな状態になってしまったのはマフィンの保管方法や調理設備の衛生管理がずさんであったことが原因だとして、後に「人を殺しかねないマフィンだ」と評価され、この一連の事件に「デスマフィン」という通称が付けられることになったのでした。
デスマフィンは元々、イベント会場で出店していた焼菓子店「Honey✕Honey xoxo(ハニーハニーキス)」が販売していたマフィンで、それを購入して食べた人が次々に体調不良を訴えたということです。
映像からも非常に危険な状態であり、食べるには適していないことが伝わってきますね。
厚労省がデスマフィンをリコール対象として発表
リコールとは「重大な健康被害が発生するおそれがある商品を回収する」ということなのでつまり、デスマフィンは危険すぎるので回収の対象となったということです。
厚生労働省では製品の危険性によってCLASSI〜CLASSⅢまでのランク分けを行っており、デスマフィンは健康への危険性が一番高いCLASSIに分類されたということです。
これはフグに匹敵する評価を受けたことになります。
気軽に食べたマフィンが実は「毒のあるフグくらい危険でした」と言われるのはシャレになりませんね。
デスマフィンの原因①食品添加物が不使用だった
デスマフィンになった原因①は、食品添加物が不使用であったことです。
ハニーハニーキスは「無添加の手作りマフィン」を謳っており、防腐効果のある食品添加物が使用されていませんでした。
加えて、細菌の増殖を防ぐ役割がある砂糖の使用量を減らしていたことも、マフィンの保存性を低下させる原因になった可能性があるようです。
無添加で身体に良いことをアピールしていたのが、逆に健康被害を起こしてしまうのは本末転倒と言えるでしょう。
デスマフィンの原因②材料選びに問題があった
デスマフィンになった原因②は、材料選びに問題があったことです。
マフィンにはりんごやブルーベリーなどのフルーツが使用されていたのですが、大きなフルーツを使用すると焼き加減が難しくなるようなので、火が完全に通っていないフルーツがあった可能性があります。
見た目の良さと引き換えに安全性を犠牲にしてしまったということでしょう。
デスマフィンの原因③マフィンの焼き加減が甘い
デスマフィンになった原因③は、マフィンの焼き加減が甘かったことです。
パン職人の竹谷光司さんによると、マフィンの焼き加減が甘いように見えるとのことでした。
焼き加減が甘いとマフィンの中の細菌が完全に殺菌されずに残り、その後増殖してしまう危険性があるので焼き加減には注意が必要なのでしょう。
増殖した菌だらけのマフィンは想像したくないものですね。
デスマフィンの原因④保管方法が間違っていた
デスマフィンになった原因④は、保管方法が間違っていたことです。
デスマフィンは販売の5日前に製造され、冷蔵保存がされていませんでした。
店舗担当者によると「1人で製造するので間に合わないため、5日間作り続けた」ということですが、最長5日間も常温で保存されたマフィンというのは素人が聞いても危険だと分かるでしょう。
一般的に10℃〜60℃が食品の菌が増殖する危険温度帯と言われていますので、危険温度帯に放置され続けたマフィンの中で菌が急速に増えていったことになります。
デスマフィンの原因⑤販売日には消費期限が過ぎていた可能性も
デスマフィンになった原因⑤は、販売日には消費期限が過ぎていた可能性があることです。
無添加のパンの消費期限は2〜3日だと言われています。
無添加を謳っていたデスマフィンは消費期限が2〜3日のものを最長5日も常温で放置していたことになりますので、販売日にはすでに消費期限が過ぎていた可能性があり、いかに危険性が高い食品であったのかが想像できますね。
食品衛生の知識が全くなかったのか、危険とわかって仕方なくやっていたのか、どちらにせよ「食」を扱う者として言語道断の振る舞いであることは間違いないでしょう。
デスマフィンの保健所の調査の結果は?処分なしに批判の声も
食品衛生法「腐敗した食品を販売してはいけない」
↓
どのような状態を腐ったというか定義なしバグでしょ
デスマフィンは法律の穴を突いた脱法腐敗マフィンだったのか pic.twitter.com/yUHouHg1AH
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) December 19, 2023
デスマフィンの騒動を受けて保健所がハニーハニーキスの調査を行いました。
しかし、調査の結果は「食中毒とは断定できない」という驚きの結果となりました。
お店に対しての行政処分が見送られたことに対して、被害を受けた人たちや事件をニュースで知った人たちから批判の声が上がっています。
デスマフィン事件の店主のその後は?夜逃げして販売を再開する可能性も!?
ここまで危険な食品を販売していたのにも関わらず、処分されなかった店主はその後どうなったのでしょうか?
夜逃げして販売を再開する可能性があるのではないかという噂もあるようですが、実際のところはどうなのかを調査しました。
ここからは、デスマフィン騒動後のお店や店主の動きを追っていくと共に、噂の真相についても解説していきます。
店主のその後①SNSアカウントを削除
店主は事件後にお店のSNSアカウント(インスタ、X)を削除しています。
お店のアカウントは問題のあった商品(デスマフィン)の回収を受け付けている窓口だったのですが、予告もなく突然アカウントが削除されてしまいましたので、被害にあった方々は戸惑ったことでしょう。
店主のその後②店主と連絡が取れない!?
店主がSNSアカウントを削除してしまったのなら、連絡を取る手段は電話をかけることしか残されていません。
しかし、ホームページに掲載されている番号に電話をかけてもつながらないばかりか、消費者庁が公表した店舗へのお問い合わせ先がホームページ掲載の番号とは別の番号になっており、こちらもつながりません。
店主とは完全に音信不通になってしまいました。
店主のその後③店舗が閉業?
ハニーハニーキスはGoogle Map上では閉業と表示されています。
予告もなくSNSアカウントを閉鎖し、続けざまに店舗も閉業してしまうと全てを投げ出してしまったような印象を受けますね。
このような悪い印象を与えてしまう行動は自分の立場をさらに追い詰めてしまう結果になるのではないでしょうか。
店主のその後④店舗に多数の不在票が…夜逃げの噂も
閉業したハニーハニーキスの店舗のポストには多数の不在票が入っており、ポストの中を店主が確認した形跡も無いようです。
そのため、店主が夜逃げしたのではないかという噂が立っています。
店舗ではマフィンの回収を行っていたので、返品の配達もあった可能性がありますが、不在票が入っているということは返品したはずのマフィンが購入者の元へ返ってしまうという最悪のケースも考えられます。
その場合、被害に遭われた購入者の怒りは収まることはないでしょう。
店主のその後⑤商品の回収を終了
ハニーハニーキスは2023年11月20日で商品の回収を終了しています。
厚労省によると、回収対象のマフィンが3000個に対して851個が回収されたとのことです。
回収期間が終わってから店主の行方が分からなくなったので「逃げたのではないか?」という噂が出ているようです。
店主のその後⑥商品の販売を再開する予定も!?
デスマフィン事件後、YouTubeチャンネルで販売を再開するという動画がアップされたようですが、これは事件に便乗した釣りアカウントの可能性が高いようです。
アカウントの再生数を稼ぐ目的なのか、デマ情報である可能性が高く、販売を再開するという情報は今のところありません。
また、ハニーハニーキスのサイトを騙る偽サイトの存在も確認されていて、中には偽サイトのURLを貼り付けて「営業を再開している」という投稿をしている人もいるようです。
しかし、弁護士ドットコムの記事には「今後も営業再開の予定はない」と書かれており、再開の可能性は低いので、ハニーハニーキスと調べて出てくる公式サイトは偽物かも知れません。
店主は現在もデスマフィン事件に対応していた?
ここまでは店主が夜逃げをしたような印象を受ける情報ばかりでしたが、その一方で店主は今回の事件に関する対応と調査結果などを掲載したHPを公開しています。
HPには連絡先も公開されており、店主は逃げたわけではないようです。
悪い印象ばかりが先行していましたが、店主は店主なりに誠実に対応しようとしていたのでしょうか。
しかし、マフィンの回収が終了したことを考えると、事件の被害者への保証などはすでに終了している可能性は高いです。
デスマフィンのお店はどこにあった?商品は以前から危険だった!?
イベント会場で販売されていたマフィンが事件の発端というわけですが、ハニーハニーキスの店舗はどこにあったのか、という疑問が浮かんで来ました。
イベントで販売できるくらいなので信頼できるお店と認識されていたのでしょうか。
口コミなどから今までの評判を調査しましたので、ここからはデスマフィンのお店はどこにあったのか?商品は以前から危険だったのか?ということについて解説していきます。
デスマフィン事件のお店『ハニーハニーキス』
デスマフィンを販売していた「ハニーハニーキス」の店舗は東京都の目黒区にありました。
東急東横線の都立大学駅の近くにあり、周辺には大学や住宅街があり、好立地の物件なのでお客様もたくさん歩いていたものと思われます。
マフィンの他にクッキーやバナナケーキ、シフォンケーキなどが売られており、街のケーキ屋さんという印象です。
ハニーハニーキスの商品は以前から危険だったとの声も
実際にハニーハニーキスの商品を購入した人の口コミを見ていくと、賞味期限切れの商品を売るなど以前から危険だった可能性が出てきました。
糸引きマフィンのハニーハニーキス可哀想だなぁって思いながらでも本当は美味しいんでしょって口コミ見たら、過去にも賞味期限切れの商品売ってるやんけ!しかもめっちゃ元からやばいって口コミやん
イベントとかのお店は実店舗があるなら口コミ見てから買ったほうがいいなと思いました— usagipy (@usagipycom) November 15, 2023
また、店舗のSNSが削除される前はお菓子の製造過程などの写真も掲載されていたようですが、製造場所にはカビのようなものが付着していたことが確認されており、衛生面でも危険だったことが想像できます。
デスマフィン事件の店主の対応がひどすぎる!?
デスマフィンを販売した店主は事件後に商品の返品返金対応を行いましたが、この対応が原因で再び炎上することになります。
その理由として、返金には商品の現物とレシートが必要としたことが挙げられます。
商品を全部食べてしまったり、商品やレシートを捨ててしまった人には返金の対応ができないと言うのです。
事件発覚直後に店主自らが「商品は食べずに処分してください」と発表したのにも関わらず処分した人の対応は行わないことや、レシートがそもそも発行されていないケースもあるようで店主の対応に批判が集まりました。
実際に購入した人からは対応に不安の声も
実際にデスマフィンを購入した人からは対応に不安を感じる声が出ており、特に被害者を不安にさせている点が3つあります。
デスマフィンは想像以上に危険な食べ物だった!
ニュースで見たり聞いたりして知っていた人も、ここまでひどい事件だったとは思わなかったのではないでしょうか。
デスマフィンとは、知識不足が招いたあまりにも危険すぎる事件であり、「食の安全」について考えさせられる出来事でした。
私達も普段から自分の口に入るものはしっかり安全を確認していきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。