国民的人気アニメ「ドラえもん」で放送された作品の中で、「タレント」というタイトルの回は、1984年に放送されたと噂される回で、作画やストーリーがおかしく、実際の映像や証拠画像がないという都市伝説になっています。
また、「死ネ」という文字がタイトルに見えるという噂もあります。
この記事では、そんな「タレント」について、映像とともに徹底的に真相を追及していきたいと思います。
また、他のドラえもんの都市伝説として有名な回、「行かなきゃ」についてもお話していきます。
ドラえもん「タレント」の概要を紹介!放送日や実際の写真・映像は?
アニメ番組ドラえもんにはいくつもの都市伝説がありますが、その中のひとつが「タレント」という作品です。
この「タレント」という回は作画の完成度が高くなく(ゆがんでいる、顔が長く描かれている等)、音声もとぎれとぎれでストーリーも意味不明だと言われています。
一体なぜこのような回が放送されたのか、どんな目的でドラえもんタレントを放送したのでしょう。
しかし、公式記録にはそのような回はありませんし、その日に放送された回は別のものとされています。
それでは、「タレント」はどのような内容だったのか、早速見ていきましょう。
ドラえもん幻の回「タレント」の内容は?
ドラえもんの番組で放送されたと言われている「タレント」という作品は、多くの目撃者が存在しており、具体的な放送日時も明らかになっています。
この回の内容については、複数のバージョンが存在していますが、最も有名なものは以下のようなものです。
- ある雨の日、ドラえもんに対してのび太が「地下世界の商店街に行ってみたい」と言う。
- ドラえもんが通り抜けフープのような道具を取り出して地底へ行く。
- そこでベレー帽をかぶった女の子に出会い、封筒と鉛筆とインク瓶を渡される。
- 女の子が壁の中に消え、ドラえもんとのび太も追いかける。
- 警察官のような男と泣いている青年に出会い、「撮影ならアチラだ」と言われる。
- 木琴のような板が並ぶ通路の先に地球のミニチュアがあり、割れて黒い血液のような液体が流れ出る。
- ドラえもんとのび太双方が驚いて抱き合い、そこで話が終わる。
何かを暗示しているような終わり方は、なんとも不気味な感じがしますよね。
ドラえもんの「タレント」には別のストーリーも?
アニメ番組ドラえもんの作品として放送されたと言われる「タレント」には、上記のストーリーとは異なるストーリーもあると言われています。
そのストーリーは以下のようなものです。
- のび太がドラえもんと部屋で話していると、突然空き地に飛ばされる。
- 空き地には見知らぬ人たちが3、4人いて、ドラえもんとのび太は彼らと会話する。
- その後、商店街のシーンに切り替わり、また別の見知らぬ人たちと会話する。
会話の内容は不明で、終始無音だったと言われています。
突然画面が変わったり、音が全くの無音になってしまったりという話はありますが、何の展開もないまま終わるというのは、ちょっと考えられませんよね。
これは「謎の回」と言われるのもわかる気がします。
ドラえもんの「タレント」が放送されたのは1984年7月?
ドラえもんの「タレント」というタイトルの作品は、1984年7月20日(金)19:00に放送されたと言われています。
ですが、公式発表では、この日に放送されたのは「のび太の童話旅行」と「四次元ポケットのスペア」というタイトルの作品でした。
この回の映像や証拠は今も見つかっていません。
ドラえもんの「タレント」にまつわる8つの説と真相は?
なぜ、ドラえもんの「タレント」という作品が放送されたと噂されるのか、また、そのような回が存在していると噂される理由については、確かな情報はありません。
しかし、いくつかの仮説があります。
その中には、放送中の事故、記憶内容の混同、レンタルしたビデオテープへの重ね録り、電波障害、2ちゃんねるで作られた都市伝説などがあり、以下で詳しく見ていきます。
説①放送に間に合わなかった
ドラえもんの「タレント」は、放送するべき回の収録が間に合わず、カットされた回が放送されたものだという説があります。
この説によると、「タレント」はドラえもんの収録が途中で中止された回で、そのまま放送されてしまったのだといいます。
1984年のドラえもんの「タレント」が放送されたとされる年には、1度脚本が間に合わずに収録がカットされてしまった回もあったのだそう。
その時、「尺を合わせるために急遽採用されたのがタレントだったのでは」と言われています。
最近放送された別アニメではありますが、アニメ「銀魂」のように、作画や脚本が間に合わない時でもあえて流している作品もありますから、場繋ぎのために流した可能性もありそうですよね。
しかし、公式記録では別の回が放送されていることが発表されており、関係者からのコメントもありません。
ありそうではあるものの、信憑性は高くなさそうです。
説②複数の物語と混同している
「タレント」の存在を主張する方々は、ドラえもんの番組内でで放映された、別の作品と混同している可能性があります。
この説によると、「タレント」は複数の作品において似た場面があり、記憶が混ざりあっているというものです。
「タレント」の終わり方からは、のび太が作った地球が壊れてしまう「地球製造法」の回が想像されますし、映画「のび太の創生日記」でも、地球は生まれる前に滅びてしまったことがあります。
地球が壊れるというインパクトは、やはり衝撃的ですよね。
また、のび太とドラえもんが地下に行く話は「地底の国探検」「ようこそ地球の中心へ」も彷彿とさせます。
どれも有名な作品なので、何度かTV放送もあり、これらが記憶の中で混ざってしまったのではないかと考えられています。
説③別のアニメと混ざっている
当時放送されていた別のアニメと混同されている可能性もあります。
この説によると、「タレント」というタイトルの作品は、ドラえもんとは異なるアニメ番組のシーンをドラえもんの番組のシーンだと思い込んで覚えていてストーリーがごちゃまぜになってしまったというものです。
藤子F不二雄先生の作品で、キテレツ大百科の発明品に関してはドラえもん作品との類似性も多く見受けられます。
そんなキテレツ大百科では、「ウルトラ迷路でウロウロどっきり!?」で、迷路の壁にキテレツの友だちのみよちゃんが吸い込まれてしまうシーンが放送されています。
このシーンは、地下世界の女の子が壁に吸い込まれていくシーンに似ているような気もしますね。
アニメドラえもんにおける都市伝説の一つ「タレント」の正体は、キテレツ大百科「冥府刀」のアニメ版「ウルトラ迷路で ウロウロどっきり!?」の再放送なのではないかと言われている。
※「タレント」とは公式記録上に存在しないが、多数の目撃者がいるかつて放送されたとされる謎の回。 pic.twitter.com/gp1dnQJvOT— アララ (@SHG_ARR) June 10, 2024
説④ビデオテープによるもの
ビデオテープが原因だったという説もあります。
この説によると、ドラえもんのビデオテープをレンタルビデオ店から借りた人が、テープにイタズラをしたり、重ね録りをしたりして、内容が滅茶苦茶になっていたものを、他の人が観たというものです。
これを放送されたものと勘違いして、都市伝説化していったという説です。
先ほどお話したようなドラえもんの他の話やキテレツ大百科のワンシーンを重ね撮りしていたとしたら、それはもう支離滅裂なお話ができあがることでしょう。
しかし、レンタルビデオ店のビデオテープは録画ができないようツメが折られていた覚えがあります。
返却後も確認はするでしょうし、放送を「見たことある」という人もいることから、この説の可能性はあまり高くないのではないでしょうか。
説⑤ドラえもん「ゆめの町ノビタランド」の放送事故
ドラえもんで放映された作品に「ゆめの町ノビタランド」があります。
「ゆめの町ノビタランド」は、ドラえもんのアニメ放送の第一話としても有名な回ですが、実は「タレント」はこの作品の放送事故だったという説があります。
この回と「ガリバートンネル」には、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃん等のメインの子どもたちと一緒にいる謎の男の子がいますが、その後の回には現れないので長らく「謎」だと言われていました。
記念すべき第1回 ゆめの町ノビタランド ですな。 https://t.co/BfR7HyW3aX
— 下道のRyu (@MazNCRXda3) December 29, 2023
しかし、この容姿を見てみると、なんだか長細すぎて…。
タレントの作画でお話されていた歪んだ細長い人そのままではないでしょうか?
そして、ドラえもんも今と違い歪んでいるように見えます。
この説では、「ゆめの町ノビタランド」放送時に起こった電波障害によって、途切れ途切れに放送されてしまうことで意味不明なストーリーが放送されてしまったのでは、とされています。
しかし、この「ゆめの町ノビタランド」の放送は1979年4月2日。
その後の再放送は2019年になったため、1984年7月20日(金)19:00に放送されたとされる「タレント」とは時期的にずれてしまっていますね。
残念ながらこの説もあまり有力ではなさそうです。
説⑥NGやカットシーンを間違って放送した
ドラえもんのNG・カットシーンの誤放送だったという説もあります。
この説によると、ドラえもんの番組を制作するプロセスの中で発生したカットシーンやNGシーンを誤って放送してしまったものが「タレント」だというものです。
たしかに、それなら支離滅裂なストーリーになるのも頷けますし、この説なら無音で商店街に行って見知らぬ人と会うバージョンの「タレント」も放送できそうですね。
説⑦電波障害
この説によると、特定の狭い地域で、ドラえもんの様々なアニメの一部が重なって映ってしまったのではないかということです。
その結果「タレント」という回が存在したように見えたのだということです。
この説は、「タレント」という回の一部に、他の回に似たシーンがあることから支持されています。
キテレツ大百科で壁に吸い込まれていく「みよちゃん」と、「のび太ランド」のいびつな作図、それに、次の見出しの「魔界大冒険」の一幕のような2人で抱き合うシーン、「地球製造法」の地球のミニチュアが割れてしまうシーンなど、組み合わせれば確かに噂の「タレント」になりそうです。
ただ、「こんなに複数のアニメが重なってしまうものなのか?」ということは疑問で、この説も信ぴょう性には欠けている感じがします。
説⑧都市伝説でデマだった
ドラえもんの「タレント」に関する話題は、2002年に2ちゃんねるで書き込まれたものが最古とされています。
その時の2チャンネルには、証拠としての動画もアップされていたようですが、現在は見られなくなっているようです。
その後、ネット上で広まり、様々なバリエーションや再現動画が作成されました。
つまり、ドラえもんで放映されたと言われる「タレント」は、2ちゃんねらーのでっちあげやネット民の悪ふざけなどによって生まれた架空の話である可能性もあります。
2ちゃんねる由来の都市伝説なら、放送があったとされる日に別の回があるのも納得ですし、もしかしたら2ちゃんねるで後付けしているのかもしれませんね。
ドラえもんには他にも都市伝説回がある?「行かなきゃ」の内容は?
ドラえもんには、「タレント」の他にも、都市伝説となっている作品があります。
例えば「行かなきゃ」は、1996年9月23日の深夜に放送されたと言われる謎の回です。
ドラえもんの放送時間は通常なら金曜日夜7時からでしたが、この回は深夜の2時から放送されたといいます。
オープニングもなくはじまったこの回は10分間という異例の短さで終わったと言います。
内容は、BGMもなく、1人で暗闇の中をひたすら無言で歩くのび太の後姿が映されていて、ふと立ち止まって振り返り、「行かなきゃ」と呟くというもの。
その番組の終了時刻は1996年9月23日の午前2時10分。
この時間にドラえもん作者の藤子F不二雄先生が亡くなったと言われています。
藤子F不二雄先生は、映画「ドラえもん誕生」の時にも話していたように、のび太のキャラクターを作る時には自分をモデルにしていたようです。
そののび太が行かなきゃということは…。
この回はドラえもんの原作者である藤子・F・不二雄先生が亡くなった日に放送されたということで、追悼番組だったのではないかという説もありますが、亡くなる時間までぴったりというのは少し変な気もしますね。
ネットでは、
ドラえもんの「いかなきゃ」が中途半端な怖い話よりも怖い…
— ほり (@hori_san000) June 29, 2017
という反応があるほか、
ドラえもんのいかなきゃの話の方は普通に感動的な奴に感じるけどなあ
— はべ (@rapla_) August 15, 2011
という声も上がっています。
アニメの一時代を築いたドラえもんのこの回は、ファンなら感動号泣ものな気がします。
ドラえもんには、のび太の設定のようにたくさんの「こだわり」が詰まっています。
こちらの記事では、ドラえもんの身長やプロフィール「129.3」に隠された秘密を掲載しています。
ドラえもん「タレント」のタイトルが「死ネ」になっていた?証拠画像は?
ところで、ドラえもんで放映されたと言われる「タレント」というタイトル名は、内容から見てもあまり「タレント」っぽい感じがしませんよね。
なぜ「タレント」というタイトルなのでしょうか?
実は、このタイトルを歪めてかいてしまうと上の絵のようにタイトル自体が「死ネ」という文字に見えてしまいます。
噂では、ドラえもんのオープニングにこの歪んだ文字が放送されたというものもあり、「タレント」という作品の不気味さが増長してしまっているように思います。
また、この「タレント」というタイトルは、同人誌を作る際に誤って伝え聞いたものが広まったとも言われていますが、真実はわかりません。
中国版Wikipediaのエピソード一覧にドラえもんの「タレント」が書かれてる?
中国版Wikipediaの「ドラえもん」として記載のあるエピソード一覧をみると、エピソード名「タヒネ」と記載があるようです。
日本においては、アニメ番組ドラえもんの「タレント」は都市伝説として捉えられているので、それを知った者がいたずらで記載した可能性もあります。
また、中国版Wikipediaは、日本版とは編集者や管理者が異なるため、内容の信頼性や正確性には注意が必要です。
ドラえもんの「タレント」は実際の映像がある?
ドラえもんで放映されたと言われる「タレント」という作品は、実際の映像が見つかっていません。
しかし、この回をファンが再現した動画やMAD動画はいくつかあり、実際見てみると不気味な感じがよく分かります。
途中まではドラえもんのエピソードにありそうな感じがする分、終わり方の怖さがジワジワと伝わってきますね。
都市伝説「タレント」「行かなきゃ」はドラえもん人気の証明?
この記事では、ドラえもんの都市伝説として有名な「タレント」と「行かなきゃ」という回を取り上げ、その内容や真相に迫りました。
どちらの回も実際の映像や証拠は見つかっておらず、様々な仮説や噂が飛び交っています。
しかし、それだけにドラえもんの魅力や人気の高さを感じることができます。
ドラえもんは、子供から大人まで幅広い世代に愛される国民的アニメですが、その裏には不思議や怖さも隠されているのかもしれません。
ドラえもんの都市伝説は、ファンの想像力や創造力の賜物とも言えますが、あくまでフィクションであることを忘れずに楽しみましょう。