マンチカンは「猫界のダックスフンド」とも呼ばれ、手足が短く愛らしい見た目でとても人気があります。
日本でもその人気の高さからSNSやペットショップなどでも見かけることが多いですね。
愛らしい見た目のマンチカンですが、その見た目に反して実際飼うとなると寿命の短さや病気のなりやすさから後悔する人も。
この記事では、マンチカンの性格や特徴と飼ってはいけないと言われる9つの理由をご紹介していきます!記事の後半で飼い方にも触れていきますのでぜひ最後までご覧ください!
マンチカンを飼ってはいけない9つの理由!性格がキツくて世話が大変?
人気の高いマンチカンですが、「飼ってはいけない」といわれることがあるのはご存じですか?この記事の前半では、飼ってはいけない9つの理由を一つずつ解説していきます!
また、マンチカンは一部で性格がキツイと言われることもありますが、実際はどんな性格なのでしょうか?マンチカンの性格についても詳しく調べてみました。
人気猫・マンチカンとは?
マンチカンは手足が短く愛らしい見た目で人気の種類です。
短足で有名なマンチカンですが、実は短足のタイプは全体の2〜3割程度で手足が他の一般的な猫と変わらないマンチカンもいます。また、手足の長さだけでなく毛色や柄のバリエーションも豊かで個体ごとに違った魅力があることも特徴です。
マンチカンの性格は一般的には穏やかで聡明です。甘えん坊で人懐っこく比較的飼いやすい猫種と言えます。
飼ってはいけない理由①寿命が短い
マンチカンの平均寿命は11〜13歳です。猫全体の平均寿命は15歳と言われるため比較すると寿命が短いといえるでしょう。
マンチカンは「骨軟骨異形成症」という遺伝的な疾患を抱えるリスクが高く、これが寿命の短さにつながることがあります。
また、もともと突然変異から生まれた猫種であるため短足の個体同士を交配させることにはリスクがあり、他の種類よりも早期に亡くなる可能性が高いといわれています。
飼ってはいけない理由②値段が高い
マンチカンは純血種で、他の純血種との交配が認められていません。そのため短足種、長足種に関わらず希少価値の高い猫種です。
特に手足の短い種は希少性が高く、かつ需要も高いため高額で販売されています。
飼ってはいけない理由③世話が大変
マンチカンは健康を維持するために、定期的な健康チェックをする必要があります。
また、マンチカンは抜け毛が多い種類です。特に長毛種は毛が絡まりやすいため、こまめなブラッシングが必要です。
飼ってはいけない理由④野良猫の存在
マンチカンは理由②にある通り、一般的にブリーダーやペットショップで高額販売されています。野良猫がたくさんいる一方で、ペットショップなどでの需要を増やすことが問題になることもあります。
飼ってはいけない理由⑤しつけが難しい
マンチカンは活発で好奇心が旺盛です。遊ぶことが大好きなのでいたずらをすることも多く、しっかりとしつける必要があります。
人懐っこい一方で繊細な面もあるため、しつけ方には注意が必要です。大きな声で叱るなど怖がらせると逆効果となるため気を付ける必要があります。
飼ってはいけない理由⑥病気になりやすい
前述の骨軟骨異形成症以外にも、遺伝的な病気にかかるリスクがあるため病気になりやすいと言えます。
そのため健康を保つには細やかなケアが必要となります。
飼ってはいけない理由⑦性格に個体差がある
マンチカンは一般的に穏やかで人懐っこいと言われていますが、性別や遺伝によっても個体差があります。
オス:甘えん坊で好奇心旺盛
メス:オスよりも落ち着いてクール
性格には個体差があるため、性格がきつい子も中にはいるようです。
飼ってはいけない理由⑧ペットショップが儲かるから
特徴的な見た目のマンチカンは高額で取引されることが多く、一部の愛好家やペットショップの利益目的で繁殖が続けられている現状があります。
飼ってはいけない理由⑨不幸な猫が増える可能性がある
マンチカンの約7割が足が長い個体です。ですが足が短い個体の方が人気が高いため、たくさん繁殖させようと短い個体同士を交配させることで奇形・死産のリスクが高まります。
無理な繁殖が繰り返されることで、健康に問題を抱える猫が増える可能性も否定できません。
マンチカンがなりやすい病気や治療費の相場は?飼育に向いてない人はどんな人?
マンチカンは愛らしい見た目で人気の猫種ですが、その短い足や骨の構造のため、健康面で注意が必要な点が多くあります。また病気になった場合、治療にかかる費用も少なくありません。
マンチカンを飼う前に知っておきたい病気のリスクと、マンチカンを飼うには向いていない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
マンチカンがなりやすい病気や怪我は?
マンチカンがなりやすい病気は以下の3つがあります。
・下部尿路疾患:膀胱と尿道の病気で特に突発性膀胱炎になりやすいとされています。
・消化器疾患:他の猫と比較し嘔吐や下痢など消化器疾患になりやすいです。
マンチカンの病気の治療費が高すぎる!?
病気になった場合治療費はどのくらいかかるのでしょうか?前述のなりやすい病気の治療費の一例をみてみましょう。
・外耳炎:耳の処置や薬などで5000~8000円程度。
・下部尿路疾患:検査費や処置、薬などで1万~3万円程度。
・消化器疾患:検査費、入院費、点滴治療などで4万以上かかる場合も。さらに内視鏡検査をする場合1回5万円以上かかることもあります。
また、入院・通院が必要になった場合には日数に応じて治療費もさらにかかってきます。
ランはじ㊗️退院!肺炎で1週間入院・治療費が12万かかったので保険に入っておいて本当に良かった… pic.twitter.com/9YvCuRaUB4
— 🐱🐱 (@tansokulancelot) October 16, 2022
マンチカンを飼って後悔した人も?
実際にマンチカンを飼ってみたら予想以上の出費があったあり、世話に手がかかりすぎて後悔する人もいるようです。
マンチカンが向いてない人①しつけができない人
マンチカンは好奇心が強くいたずら好きな一面があります。そのためしつけができない人には向いていないでしょう。
いたずらねるちゃんを発見!😁
物を落とす事を覚えました😱#ねるちゃん #マンチカン pic.twitter.com/hHFbrcvJdi— ねるちゃん 短足マンチカン (@munchkinneru) March 22, 2022
マンチカンが向いてない人②経済的な余裕がない人
マンチカンをブリーダーやペットショップから購入する場合高額となる上に比較的病気になりやすい猫種のため、突発的に治療費が必要になることもあります。
継続的に治療が必要になる可能性があることを考慮すると経済的な余裕が求められます。
マンチカンが向いてない人③世話の時間が取れない人
マンチカンは甘えん坊な性格が多く、飼い主とのコミュニケーションを必要とします。
忙しい生活で時間を取れない方には向いていないかもしれません。
マンチカンを飼育するときに必要な物や注意点は?
では、実際にマンチカンを飼うことにした場合、どのようなものを準備したら良いでしょうか。
マンチカンを迎え入れる際には、通常の猫に必要なものに加え、マンチカン特有の足の短さや好奇心旺盛な性格を考慮して準備を進める必要があります。
マンチカンの飼育時に必要なものや注意すべきポイントを詳しくまとめました。
マンチカンの基本的な飼い方は?
マンチカンは太りやすい体質のため、肥満にならないよう運動ができる環境を整えましょう。
遊ぶことも大好きですが足が短く、足腰に負担がかかりやすいためフロアマットや高さの低いキャットタワーを用意し、家の中でたくさん運動ができるようにするのがおすすめです。
うちのみたらしちゃん、マンチカンでめちゃ短足なんだけど、ダックスフントとかと同じようにヘルニアとかになりやすいらしいから出来るだけ腰に負担かけたく無い…健やかに大きくなって…あんよ短し歩けよみたらし… pic.twitter.com/1LoLlbrSA2
— もーりー (@mly0320) April 6, 2020
マンチカンを飼育する時に必要な物は?
猫を迎え入れる時に必要なケージ、キャリー、トイレ、爪とぎなどはすべて揃える必要があります。
その他マンチカン向けに用意が必要なものはブラッシング用品、低めのキャットタワー、遊ぶためのおもちゃなどがあります。迎えてからでも間に合いますので、その子に合ったものを用意できるといいですね。
注意点①ご飯をあげすぎない
太りやすいため、ご飯をあげ過ぎないように注意しましょう。低カロリー・高たんぱく質のフードもおすすめです。
注意点②定期的なブラッシングを行う
マンチカンには短毛種と長毛種の2タイプがあります。どちらのタイプでも抜け毛が多い猫種ですので、短毛種は1日1回、長毛種は1日2回を目安にブラッシングを行いましょう。
また性格的にも甘えん坊なのでブラッシングを行うことで信頼関係を築くことができます。
注意点③コミュニケーションはしっかり取る
人懐っこい性格が多いため、コミュニケーションをしっかりとるようにしましょう。
コミュニケーションやスキンシップを取ることでストレス軽減にもつながりますので一緒に過ごす時間を持ちましょう。
注意点④誤飲・誤食に気を付ける
好奇心が強いマンチカンは誤飲しやすいため、身の回りの物には注意が必要です。
特に子猫の時期には誤飲が多いため、おもちゃや小さいモノなどを置きっぱなしにせず目を離す時には片付けるようにしましょう。
マンチカンを飼うには注意点も理解することが重要!
マンチカンは見た目が愛らしく、人気の高い猫ですが、飼うには多くの配慮が必要です。特に健康管理やしつけ、食事に関する注意点をしっかりと守る必要があります。見た目だけで判断するのではなく、必要なケアやコスト面も理解した上で、マンチカンとの生活をしっかりと考えることが大切です。