ミニクーパーは、街中ですれ違ってもセンスのよさに思わず振り返ってしまうという人もいるくらいオシャレな車。
一方で「ミニクーパーやめとけ」と言う人もいるのだとか。
こんなにかっこよくて高性能の車なのに、なぜそんなことを言われるのでしょうか?
今回はミニクーパーを買うことをおすすめしない理由と、「こんな人なら向いている」というミニクーパーをストレスなく乗れるタイプをご紹介したいと思います!
【世代別】ミニクーパーやめとけと言われる理由
ミニクーパーは、2002年に発売以降、2回のフルモデルチェンジを経ています。
そんなミニクーパーを、第1世代、第2世代、第3世代に分けて「ミニクーパーやめとけ」と言われる理由を調べてみました!
【第1世代】ミニクーパーやめとけと言われる理由
2002年にはじめて販売されたのが、こちらのミニクーパー第1世代。
このデザインのよさに多くのファンを獲得し、今でも人気がある車です。
しかし、実はミニクーパーの第一世代は、消耗品のサイクルが早くてすぐに故障して不具合を起こしてしまいがちだと言います。
特に、
- ドアミラーやパワーウィンドウが正しく開閉しない
- ドアロックやエアコンが正常に動作しない
- 冷却水漏れ
- エンジンの不調(エンスト、異音、加速不良など)
- オイル漏れ
- ライトがつかない
ということが頻繁に起こっているようです。
ミニクーパーの第一世代が壊れやすいのは、複雑な構造をしている上に高性能なため部品の方がもたないからだと言われています。
特に、第1世代は徳に部品の品質自体があまりよくないため故障も多くなってしまうのだそう。
ミニクーパーは輸入車なので、修理の際には海外から部品を取り寄せることになり、その分お金も時間もかかってしまうことになります。
一説によると、ミニクーパーの維持費は国産車の1.5倍以上かかってしまうのだそうです。
そのコストを考えると整備士など車のプロたちが「ミニクーパーやめとけ」と言いたくなるのも無理はないでしょう。
さらに、ミニクーパーはもともとスポーツカーとしての性能を重視して制作されているからか、街中のように細い道での操作性も実はあまりよくありません。
運転ビギナーの方はよく車体の小さい車を勧められると思いますが、ミニクーパーはやめておいた方が良いでしょう。
また、第一世代のミニクーパーは「後部座席が狭すぎる」「ガソリンがあまり入らない」といった車体の小ささによるデメリットも多いようです。
【第2世代】ミニクーパーやめとけと言われる理由
ミニクーパーは2007年にフルモデルチェンジされ、第2世代が発売されました。
第2世代は見た目は第1世代とほとんど変わりませんが、エンジン等車の中身を大幅に改良しています。
第2世代以降は第1世代よりも丈夫であり、しっかりとメンテナンスをすればイメージされているほど、すぐに故障するということはありません。
それでも、まだハイパワーのミニクーパーに耐え続けられる部品は少ないようで、整備士によるとまだ故障する頻度は高めなのだそう。
第1世代程は壊れないにしても、部品の取り寄せ等で時間もお金も余計にかかってしまうのは一緒。
車体の大きさも変わっていないため、後部座席が狭い問題やガソリンあまり積めない問題は解決できていません。
【第3世代】ミニクーパーやめとけと言われる理由
ミニクーパーの第3世代は2013年に発売されました。
第2世代までのミニクーパーは3ドアまででしたが、第3世代のミニクーパーは5ドアのものも登場しています。
「ミニクーパーなのに全然ミニじゃない」と揶揄われることも多い第3世代ですが、後部座席の狭さを改良するために車体を大きくしたためです。
ミニクーパーって後ろから見ると車高も車幅も意外とあるし名前の割に結構デカく見えるな
— T (@Takuan_kkhs) April 20, 2019
馬力の強さはそのままに、カーナビの場所等の機能面も大きく向上したといいます。
また、部品がしっかりしているものが多いためか、第2世代よりも故障しにくいといわれています。
ただ、それでも故障時には海外から部品を取り寄せなければならないのは従来通りで、タイヤの大きさ等市内での取り回しの不自由さは残っています。
第3世代も群を抜いてオシャレですが、やはり維持費がかかることと操作性からかなり運転に慣れている、お金に余裕がある方でないとおすすめは出来なさそうです。
ミニクーパーはやめとけと言われる7つの理由は?
「ミニクーパーはやめとけ」と言う人もいるでしょう。
人気のある車なのに選んではいけないと言われることにはいくつかの理由があります。
ミニクーパーの購入を検討している人は、事前のそれらの理由を把握しておきましょう。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由①維持費が高い
ミニクーパーは軽油で走る物もありますが、多くのモデルがハイオク車なのでレギュラーガソリンで走る車よりもガソリン代が高くなってしまいます。
また、ミニクーパーは輸入車のため、修理の際には海外から部品を取り寄せる必要があり、その分だけメンテナンス費用が高いです。
さらに、モデルにもよりますが、ミニクーパーは比較的に消耗品のサイクルが早いと言われています。
自動車税や保険料、車検代なども他の車と同様にかかってくるので、ミニクーパーは維持費が他の車と比べて高くなりがちです。
その目安として国産車の1.5倍以上かかると言われることもあります。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由②不具合が多い
第1世代は特に故障しやすいイメージがあるミニクーパー。
そのため整備士さん等車のプロの中には「ミニクーパーやめとけ」とアドバイスを送る方も少なくありません。
第2世代、第3世代ならちゃんとメンテナンスをしておけばそこまで壊れることもないと言いますが、やはりハイパワーなミニクーパーについてこれる部品は中々ないのか、SNSでも度々「壊れた」という話が呟かれています。
部品の取り寄せをせずに済めばいいのですが、エンジン等大きなトラブルが起こってしまった場合はどうしても部品を輸入しなければならないこともあり、修理に時間もお金もかかってしまうのは辛いところですね。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由③小回りが効きにくい
ミニクーパーは小さいため、小回りが効きそうというイメージを持つ人は多いでしょう。
しかし、ミニクーパーの最小回転半径は5m~6mほどです。
これに対して軽自動車の最小回転半径は4.5m~5mほどとなっています。
そのため、ミニクーパーに乗ってみて、「意外と小回りが効かない」と感じてしまう人もいるので注意が必要です。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由④ガソリンスタンドに頻繁にいく必要がある
ミニクーパーは普通自動車ですが、車体が小さいため、ガソリンタンクも容量が小さめとなっています。
その容量は40L~50Lくらいで、ローバーミニというモデルであれば、ガソリンタンクの容量が34Lとさらに小さいです。
もし、1カ月で1000kmの走行をする場合の給油回数は2~3回であり、よく走るという場合には給油が1週間で必要になることもあるでしょう。
頻繁にガソリンを入れなくてはならないのは、たしかに面倒ですね。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由⑤管理の手間がかかる
ミニクーパーは消耗品のサイクルが早いです。
そのため、こまめにメンテナンスをしていないと事故に繋がる危険性があります。
また、ミニクーパーは輸入車であり、部品は海外からの取り寄せとなることもあり、修理に時間がかかることもあるでしょう。
そのため、故障しないように常に管理をしておく必要があり、手間を感じてしまうこともあります。
また、ミニクーパーはホイール部分が汚れたり傷が目立ちやすいとSNSで呟いていた方もいます。
せっかくのオシャレな車ですから、やっぱりかっこよく使いたいもの。
どうしても汚れは気になってしまうらしく、こまめに洗車やメンテナンスをしているようですよ。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由⑥後部座席が狭い
ミニクーパーは、元々がスポーツカーとしての性能を重視して作られているため、後部座席にスペースをあまりとっていないようです。
そのため、「思ったより後部座席が狭い」という感想を持つ方も多くいます。
もちろん前側の座席の場所を動かして後部座席を広げてあげることもできるのですが、そうすると運転席が狭くなってしまい、運転しづらくなってしまいます。
ちょっと体格が良い人の場合は、冗談じゃなく後部座席からはみ出してしまいそうになります。
シティハンターの獠が乗ってるミニクーパーって本当に狭いうえに重ステFFで運転するの大変だったのよね。体の大きい人が乗るとマジでマンガみたいになっちゃうw でもだからこそ乗ってるって言ってた人をたくさん知ってるわw 愛よね。はうあー♪ pic.twitter.com/rvitKiM72I
— 鷺沢世蓮 (@kotomaseren) July 27, 2023
いつも乗るのが1人か2人等少人数ならまだいいのかもしれませんが、ファミリーカーとして使うには無理がありそうですね。
Xでは「同じサイズの日本車ならもっと座席もトランクも広く作れるのに」という意見もありました。
ただ、3ドアでなく5ドアのものならもう少し広めで、通常の体格の大人ならちゃんと後ろに乗せられるそうですよ。
ミニクーパーはやめとけと言われる理由⑦買取の値が下がる
「ミニクーパーやめとけ」と言われる最後の原因が、買い取りの時に大分買いたたかれてしまうということ。
ミニクーパーは新車の時の価格は400万~500万くらいしますが、中古の場合は価格が急に下落してしまいます。
写真の中古のミニクーパーは140万円になっていますが、買い取りの時はさらに低価格だったに違いありません。
オシャレにカスタマイズしても、買い替えの時にあまり高値で買い取ってもらえないのはつらいところですね。
乗るなと言われても!ミニクーパーに乗ることのメリット
維持費がかかったり、管理に手間がかかったりなどすることから、「ミニクーパーやめとけ」と言われることもあります。
しかし、ミニクーパーにはこれらのデメリットだけでなく、メリットも多くあります。
そのため、ミニクーパーを購入する検討材料として、メリットも把握しておくようにしましょう。
ミニクーパーに乗るメリット①とにかく運転が楽しい
ミニクーパーはポテンシャルが高く、アクセルを踏み込んだときにストレスなく加速をしてくれます。
また、アクセルを強く踏み込めばグングン加速し、軽い踏み込みでもスイスイと進んでくれます。
そのため、長距離ドライブや山道走行などでも、爽快で快適な運転ができ、運転が楽しいと感じることもできるでしょう。
ミニクーパーに乗るメリット②走行安定性が高い
ミニクーパーはポテンシャルが高いです。
特に、高速走行中と直進走行中は地面に張り付いているかのような安定性を感じられ、走行中の車内は静かで落ち着いた運転ができます。
そのため、高速道路での長距離走行のときには、ミニクーパーで走る楽しさを強く実感できるでしょう。
ミニクーパーに乗るメリット③エンジン音がかっこいい
ミニクーパーは見た目が可愛らしいです。
しかし、その見た目とは裏腹に高いポテンシャルを持っている車で、エンジン音はスポーツカーのような音が鳴ります。
見た目とギャップのある力強いエンジン音が好きというミニクーパーのファンも多いです。
また、ミニクーパーにはグレードがあり、「ワン」と「クーパー」は気筒数が3ですが、「クーパーS」と「JCW」は気筒数が4となっています。
そのため、エンジン音にこだわりたい場合は「クーパーS」と「JCW」がおすすめです。
ミニクーパーに乗るメリット④カスタムが無限大にある
ミニクーパーは人気の高い車のため、いろいろな専用のカスタムパーツが販売されています。
カスタムパーツにはフロントバンパーやホイールのように見た目に分かりやすい物から、ブレーキやアクセルのペダルなどの内部の物まで幅が広く、その組み合わせは無限大です。
そのため、同じミニクーパーでも、全然見た目の違うミニクーパーにドレスアップさせることが可能です。
幅広いカスタムが楽しめることもミニクーパーのメリットでしょう。
ミニクーパーはお金持ちしか乗れない?ミニクーパーの運転のしにくさや似合う人は?
「ミニクーパーはやめとけ」と言われることもありますが、ミニクーパーを選ぶメリットもいろいろとあります。
そのため、ミニクーパーを購入するのであれば、自分に適した車であるかを慎重に見極める必要があるでしょう。
どのような人がミニクーパーに合っているのか、その判断をいろいろな角度から行ってみましょう。
ミニクーパーはお金持ちしか乗れない?
ミニクーパーは維持費がかかります。
そのため、お金にゆとりのある人が乗る車という印象を持っている人もいるでしょう。
しかし、ミニクーパーにはMINIが提供しているメンテナンスパックがあります。
3年で11万円ほどのスタンダードプランと3年で8万5000円ほどのライトプランがあり、これらのプランを利用すれば、オイル交換や一部の部品代、工賃などでメンテナンスサポートを受けることができます。
3年だけでなく5年のプランもあったり、2年延長パッケージがあったりなどもあり、予算や車の使い方に合わせてプランを選ぶことができます。
これらのサポートをうまく活用すればミニクーパーの維持費は少し抑えることができるでしょう。
そのため、必ずしもお金にゆとりがある人しか乗れない車というわけではありません。
ミニクーパーは運転しにくい?ミニクーパーに似合う人とは
ミニクーパーは小回りが効かなくて運転しにくいと言う人もいるでしょう。
たしかに、ミニクーパーの最小回転半径は5m~6mで、軽自動車と比べると小回りは効きません。
しかし、ラージサイズのミニバンやセダン、スポーツカーほど小回りが効かないというわけではなく、あくまでも「思っていたよりは小回りが効かない」という印象です。
そのため、人によっては運転しにくいと感じない人もいるでしょう。
逆に、高速走行や直線走行時の安定性や、高いポテンシャルによるスムーズな加速などで、運転がしやすいと感じる人もいます。
そのため、ミニクーパーは車の運転が得意でないと乗れない車というわけではありません。
ただし、地味な点ではありますが、右ハンドルのミニクーパーであれば運転に慣れるまでは運転しにくさを感じることになるでしょう。
ミニクーパーはデザインが可愛いため、若い世代や女性からの人気があります。
しかし、若い世代の人しか乗らない車というわけではなく、クラシックなデザインは中高年の年齢層からも人気です。
また、スポーツカーのようなエンジン音や、カスタマイズの幅広さなどから、車にこだわりのある人たちからも人気があります。
そのため、ミニクーパーは非常に幅広く、いろいろな人に似合う車とも言えるでしょう。
ミニクーパーは何年乗れるのか?
ミニクーパーは故障しやすいというイメージを持たれることもあります。
しかし、第2世代以降で、メンテナンスをしっかり行っておけば、簡単に故障してすぐに乗り換えが必要になるということはないでしょう。
乗り換えはメンテナンスパックが3年、5年と設定できるため、これらの期限が切れるタイミングで乗り換えを検討する人はいます。
大切に扱って、10年以上も乗り続けるという人もいますが、その場合は維持費が高くなっていくので注意しましょう。
ただし、中古車で購入した場合は、購入時の状態にもよって何年乗れるかは大きく変わります。
そのため、事前によく状態を確認するようにしましょう。
ミニクーパーの中古が安い理由とは?
ミニクーパーは新車で購入すると300万円はします。
また、モデルやグレードによっては400万円以上することもある高級車です。
そのため、お金にゆとりがある人の乗る車と思っている人もいるでしょう。
しかし、ミニクーパーは第3世代まで進み、2023年には第4世代が生産されることになっています。
世代が進むにつれて旧代の価格は下がっていくため、モデルやグレードにもよりますが中古車であれば100万円台で購入できるようにもなっています。
また、維持費や管理の手間などがあることから、好きな人が欲しがる車であり、万人に求められる車ではありません。
好きな人だけが求める車のため、他の車と比べると需要が落ちるので、値段が落ちやすいという側面もあるでしょう。
ミニクーパー所有者のレビューも紹介!
ミニクーパーはデザインが好きで購入される方は多いです。
カスタムの幅も広いため、ドレスアップを楽しみたいという方は多いでしょう。
そのため、逆にカスタムされていないミニクーパーが貴重という声も。
また、ただ走るだけでなく、いろいろな楽しみ方ができるからこそ、ミニクーパーへの愛着は強くなりやすいでしょう。
故障しやすいと言われるミニクーパーですが、愛着があって大切に10年乗る人もいます。
それだけ多くのファンを持つ車ということでもあります。
バイクネタじゃありませんが
今日、長年共に過ごしてきたもう1台の相棒とお別れしました。
総走行距離87,000km
次の新しいオーナーさんと巡り合えるか分からないけど、10年間本当にお疲れ様でした!#ミニクーパー#MINI pic.twitter.com/4SW1psLu4P— hiro11@CBR650R (@hiro11_CBR650R) January 23, 2022
ミニクーパーは幅広いファンを持つ車
維持費がかかったり、故障しやすかったりなどすることから「ミニクーパーやめとけ」と言われることもありますが、かわいいデザインや幅広いカスタマイズ性、走行の安定性などから高い人気を得ています。
「すぐ壊れちゃう困った子」として扱われるミニクーパーですが、手がかかってしまう分かわいくもあるのか、多くの人の愛を獲得しているようですね。
デメリット部分はカバーできることも多くあります。
そんなミニクーパーですが、実は、2024年3月に第4世代が日本に上陸。
10年ぶりにフルモデルチェンジされたミニクーパーは、EV仕様になっているものもあるそうです。
「買い換えようかな?」と思っている方、チェックしてみてはいかがでしょうか?