「nmmn」という言葉を聞いたことがない人もいるでしょう。
それもそのはず、「nmmn」は隠語であり、大っぴらに使わることの少ない言葉です。
では、なぜ「nmmn」は隠れて使う必要のある言葉なのでしょうか?
「nmmn」とは何?
nmmnは隠語として使われ、広く一般的に使われる言葉ではありません。
そのため、nmmnの意味を知らない人も多いです。
まずはnmmnとはどのような言葉であるのか、その意味を知っておきましょう。
実在する人物を題材とした作品のこと
「nmmn」の読み方は「なまもの」です。
nmmnとは実在する人物を題材にして二次創作をすることや、その作品のことを指します。
二次創作はアニメや漫画などの作品から作られることが多いです。
しかし、nmmnの場合は実在する人物から作られます。
そのため、「生身の人間」から二次創作を作ることから「なまもの」と呼ばれ、その「なまもの」を「namamono」とアルファベットにして、さらにそれぞれの子音だけにすることで「nmmn」が由来となっています。
nmmnの対象は誰?
二次創作については法律やファンアートなどのいろいろな角度からの解釈があり、非常に繊細な部分です。
nmmnも実在する人物から作られる二次創作で、その対象はアイドルや俳優などが含まれることもあり、例外ではありません。
そのため、二次創作ではいくつかの暗黙のルールやマナーのようなものがあります。
そのルールやマナーにはいろいろなものがあります。
その中でも主なものは、作者がネット上でコメントが検索にかからないようにすることを求めている場合はその指示に従う、二次創作についての方針や作品元の解釈についてなどは干渉し合わないなどです。
これらのルールは人気ゲーム実況者集団「○○の主役は我々だ!」が公式に発表している自分たちの二次創作に関するルールが基準になっていると言われています。
また、二次創作をするのであれば、これらのルールやマナーを知っておかなければいけないと言われるほど重要なものとなっています。
参考:ブロマガの主役は我々だ!「夏コミ参加のお知らせ&二次創作ルール(2019.07)」
「hnnm」とは何?
「hnnm」とは「半なま」のことです。
人気のアニメやゲームなどの中には舞台や映画になり、二次元のキャラを俳優が演じることもあります。
二次元のキャラが俳優が演じで三次元になることから「2.5次元」と呼ばれています。
その「2.5次元」の俳優をnmmnの対象とした場合は、「半分なまもの」という意味で「半なま」と呼ばれるのです。
「はんなま」もnmmnと同様に、アルファベットに変換して子音だけにして、「hnnm」と書きます。
「hnmn」と「nmmn」の違いは?
hnmnは「半なま」という意味で、舞台や映画に登場する人物が対象になります。
これに対してnmmnはアイドルや俳優などの人物が対象です。
そのため、hnmnとnmmnの違いは「人が演じたキャラクター」と「人物そのもの」を対象にするという違いがあります。
nmmnのルールとは?
nmmnには、作者の意図に従って検索避けをしたり、二次創作の作品に対して干渉しすぎないなどのルールやマナーがあります。
ただし、二次創作を許可する人や許可されている作品もあれば、一切の二次創作を認められないという場合もあります。
また、二次創作のルールやマナーには法律に沿った内容となっていない部分もあります。
そのため、nmmnのルールやマナーを守れば、必ず次もトラブルが起こる危険性がなくなるというわけではないことを把握しておかなければなりません。
nmmnは「隠れるべき」
nmmnはルールやマナーがあり、その1つとして「隠れる」「目立ちすぎない」などのものも含まれています。
実際にnmmnという言葉自体が隠語であり、その意味を知らなかった人も多くいるでしょう。
では、なぜnmmnは隠れたり、目立ちすぎないようにしなければいけないのでしょうか?
「隠れるべき」理由とは?
nmmnは二次創作を指す言葉です。
二次創作は二次的著作物との違いや公表権、翻案権など、著作権に関する部分で扱い方に繊細さが求められます。
特に、nmmnはアニメやゲームが対象ではなく、実在する人物を対象にするのでトラブルの危険性がより高いこともあり、その取り扱いはより慎重さが求められるでしょう。
そのため、不要なトラブルまで引き起こすことのないように、「nmmnは隠れることがルールやマナー」と言う人もいます。
また、nmmnを隠すためのルールもあるので、それらのルールを知っておきましょう。
ルール①:対象者、関係者、ファンの目に触れないように細心の注意を払う
nmmnは実在する人物を対象にするので、作品内容によっては対象者やファンが不快に思ってしまう可能性があります。
そのため、nmmnを見たくないという人もいるでしょう。
しかし、ネットで作品を公開している場合は、うっかり対象者やファンなどの目に入ってしまう危険性もあります。
見たくない人がnmmnを見てしまうことを防ぐために、J禁やP禁などの文字を使うようにしましょう。
これらは同人用語で、「J禁」は「ジャニーズ事務所関係者閲覧禁止」や「P禁」は「一般人閲覧禁止」などの意味で、事前にnmmnであることを忠告することができます。
また、対象者のイメージを大きく崩すような内容であれば、対象者や関係者に損害を与えてしまう可能性もあるでしょう。
他にも、nmmnのアンチが「二次創作を見つけた」と関係者などに晒してしまう危険性も考えられます。
もし、これらのことが起こればトラブルに発展する可能性は高く、nmmnに対する規制が厳しくなることも考えられ、ファンがどんどん肩身の狭い思いをしていくことになってしまうでしょう。
そのような事態を避けるためにも、nmmnはなるべく人の目に触れないようにして、ファンの間でひっそりと楽しむことがマナーとなっています。
ルール②:人前で閲覧しない
nmmnは実在する人が対象です。
そのため、もし対象者のことを知らない人が見た場合、間違った印象を持たせてしまう可能性があります。
間違った印象を他人に与えてしまうことは、対象者や関係者にとっての損害に繋がる危険性があるので、nmmnは他人の目に入らないように、人前での閲覧は避けるべきとなっています。
ルール③:人に勧めたり、紹介したりしない
nmmnに対して否定的な考えを持つ人もいます。
また、nmmnのことが広まりすぎてしまうと、トラブルの危険性を高めることにも繋がってしまうでしょう。
nmmnでトラブルが起きれば、規制が厳しくなってしまう可能性があります。
そのため、nmmnは人に勧めたり、紹介したりなどせずに、仲間内だけでひっそりと楽しみ、安全を守ることがルールとなっています。
ルール④:拡散しない
自分のお気に入りの作品を多くの人に紹介したいと思うことはあるでしょう。
しかし、nmmnの場合は作品が広く認知されるほど、トラブルの危険性を高めてしまうことになります。
そのため、nmmnで好きな作品や作者などに出会ったとしても、SNSなどで情報を拡散したりしないことがルールとなっています。
ルール⑤:nmmnに関する作品のブックマークは非公開に
ネット上にはnmmnに関する作品が見られるサイトやサービスなどがあったりします。
また、それらのサイトやサービスには作品のブックマーク機能があり、他のユーザーがブックマークしている作品を見ることができるものもあります。
これは本来、どのような人が、どのような作品を見ているのかを参考にできる機能です。
しかし、もしそのブックマークの中にnmmnがあれば、見たくない人と思っている人がnmmnを見たり、nmmnアンチに見つかって晒しや叩きの行為などに遭ってしまうなどの危険性があります。
nmmnの拡散にも繋がってしまうので、nmmnに関する作品のブックマークは非公開にしておくことがルールです。
ルール⑥:伏せ字や隠語を使用する
ネット上でnmmnの作品を公開したり、作品に対してコメントをしたりなどする際に、名前やプロフィールなどの対象者に関する情報をそのままテキストにしてしまうと、検索で引っかかって見つかってしまう可能性があります。
そのため、nmmnでは対象者や関係者に繋がるような言葉は伏字や隠語などを使って、検索避けしておくことがルールです。
ルール⑦:誰でも見られる場所にnmmnやBLを思わせる発言をしない
nmmnは拡散しないことがルールです。
そのため、SNSでnmmnが見られる場所を広く知らせることはルール違反となります。
もし、SNSでnmmnについての情報を投稿する場合は、フォロワーをnmmnファンだけにして、フォロワーだけが投稿を見れるようにするなどの工夫をしましょう。
ルールを守らないとどうなる?
もし、ルールを守らずにnmmnを作り、情報を拡散したりなどすると、対象者本人や関係者などの目に入ってしまう可能性があります。
その内容によっては信用毀損や業務妨害、名誉毀損などとなってしまう可能性があり、対象者や対象者の所属事務所などから訴えられてしまう危険性もあるでしょう。
ただし、見つからなければ良いというわけではなく、前提として法律を守ることが必要であることは認識しておく必要があります。
すとぷりのnmmnは可能?
すとぷりとは、Youtubeやツイキャスなどで主に歌手活動をしている6人組のグループです。
そのすとぷりはメディアではメンバーがイラストキャラクターで表現されています。
可愛らしいキャラクターのため、二次創作の対象となることがあり、ファンのために公式からキャラクターの扱い方について、丁寧に説明がされています
すとぷりのnmmnは投稿可能?
本来、人物やキャラクターの公式の画像や動画のスクリーンショットをSNSに投稿することは肖像権や著作権の侵害です。
しかし、すとぷりではファンが、すとぷりが好きなことがわかるような内容であれば、公式の画像や動画などのスクリーンショットを投稿しても良いとしています。
また、自分で楽しむ分には公式画像を使ったり、自分で描いたイラストなどをグッズにしても良いともされています。
ただし、メンバーや他のファンが不快に思うような使い方をしてはいけないとも言われています。
nmmnは全員が不快に感じるとは限りませんが、一定数、もしくは多くのファンとメンバーが不快に感じてしまうことでしょう。
そのため、すとぷりのnmmnをSNSなどで広く投稿することは避けるべきでしょう。
>> すとぷり「「すとぷり」を知ってくれたみなさんへのお願い」
閲覧者を不快にさせない配慮は必要
すとぷりでは公式の画像や動画などのスクリーンショットを投稿したり、自分で楽しむ分にはグッズを作っても良いとしています。
ただし、これらの場合もnmmnと同様にメンバーや他のファンが不快な思いにさせない配慮は必要です。
公式からは他人を否定したり、責めたりするようなことなく、「思いやりを持って行動すること」をお願いされています。
そのため、すとぷりのファンであれば、他のファンを不快にさせないというルールを守るようにしましょう。
ルールを守れないとブロックされる?
すとぷりにはファンが多く、SNSでもいろいろな人がすとぷりに関する投稿を行っています。
そのため、もしnmmnをSNSで拡散してしまうと、多くのすとぷりのファンの目に入り、他のファンに不快な思いをさせないというルールを破ってしまうことになるでしょう。
すとぷりからは他人を責めないようにして欲しいというお願いも出ているため、優しいすとぷりのファンから叩き行為を受けることはない可能性はあります。
しかし、多くのファンからSNSでブロックされて、孤立してしまう可能性はあるでしょう。
すとぷりではルールを明確にしてくれているので、そのルールに従って楽しむようにしなければなりません。
にじさんじのnmmnは可能?
にじさんじとは、バーチャルライバー用のライブ配信サービスアプリです。
また、運営所属のバーチャルライバーグループのことです。
可愛いバーチャルキャラやかっこいいバーチャルキャラが多いため、それらのバーチャルキャラが二次創作の対象となることがあるようです。
しかし、にじさんじでは二次創作のことを新しい文化として受け入れていられています。
二次創作作品を販売可能!
本来、二次創作は繊細な部分があり、「隠れる」ということがルールの1つとしてありました。
しかし、にじさんじを運営しているANYCOLOR株式会社では、二次創作は新しい文化や公式の人気を支える要素の一部などと考えられているようです。
そのため、二次創作に対して積極的な歩み寄りをしていて、二次創作に関するガイドラインを公式に発表しています。
そのガイドラインでは二次創作の販売まで可能となっています。
ファン活動を超える事業活動は禁止
にじさんじでは二次創作や、その販売まで可能となっています。
ただし、販売を事業規模で行ってはいけない、公式画像をそのまま使ったグッズの販売は禁止など、細かくルールがあります。
もし、誰かがルールを破ると、せっかく二次創作に寛容な対応をしてくれているのに、二次創作が禁止されてしまう可能性はあるでしょう。
そのようなことにならないためにも、しっかりとガイドラインは確認しておかないといけません。
最低限のマナーや公式ライバー・キャストの意向の順守は必要
にじさんじでは二次創作に対して寛容な対応をしてくれています。
しかし、どのような内容の二次創作をしても良いというわけではありません。
ライバーやキャストには個別の意向があるので、その意向は順守する必要があります。
そのため、にじさんじのnmmnを作成するのであれば、その内容が対象となるライバーやキャストの意向にそむかないものであるか、よく確認しなければなりません。
また、他にもいろいろなルールが細かく決められているので、しっかりと確認しておくようにしましょう。
nmmnはルールを守って楽しむ
nmmnのような二次創作を楽しむにはいくつかのルールがあります。
また、法律面にも注意が必要です。
ただし、ルールや法律を守る以前に、他人を不快な思いをさせるようなことは人として行ってはいけません。
そのため、nmmnは人としてのマナーを意識したうえで楽しむべきものと理解しておきましょう。