指名手配犯が捕まらない衝撃理由7選!犯人を見つけた場合の対処法とは?

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指名手配に関するニュースはよく流れていたり、指名手配犯のポスターが街中に貼られていたりなどします。

しかし、その指名手配犯がいつまでも捕まらずに数年、数十年と時間が経つこともあり、怖い凶悪犯が逃げ続けていることに不安を感じる人もいるでしょう。

指名手配犯はどうしてニュースで情報が拡散し、警察が追っているにもかかわらず、なぜなかなか捕まらない場合があるのでしょうか?

指名手配とは?

指名手配という言葉はよく耳にします。

しかし、何となくの意味はわかっても、具体的な意味を知らない人もいるでしょう。

そのため、まずはそのルールについて確認しておきましょう。

指名手配とは

警察の動きの基本として、犯人が遠くへ逃げたとしても東京で起きた事件は東京の警察が、大阪で起きた事件は大阪の警察が犯人の捜査を行うことになります。

しかし、遠くへ行方をくらました犯人を捜すことは困難です。

そのため、他の都道府県の警察にも情報を提供して、犯人の逮捕や身柄の引き渡しなどの協力を頼みます。

この他の都道府県の警察に協力を求めた状態が指名手配です。

指名手配は主に逮捕状の出ている被疑者の行方が掴めなくなった場合に活用される捜査方法の1つです。

ニュースなどでよく耳にする言葉のため、凶悪犯の逃亡や大事件の捜査などだけで使われるものと思っている人もいるでしょう。

しかし、報道されているのは主に特別手配という大きな事件の指名手配であり、ニュースにならない事件でも一般指名手配が行われることもあります。

そのため、小さい事件なら指名手配されないわけではありません。

公開捜査との違い

指名手配となっても、すぐに情報が公開されるわけではありません。

指名手配はあくまでも全国の警察が協力して犯人を捜査しているような状況であり、一般にその情報は公開されません。

しかし、警察の捜査だけで犯人を捕まえることが困難となった場合に、公開捜査の段階に移り、犯人や事件の情報などを公開して一般からの情報提供を呼びかけるようになります。

そのため、ニュースやポスターなどで情報が流れていることがすでに公開捜査の段階であり、その前段階として指名手配があります。

指名手配と時効

事件が起これば検察官が犯人を訴えることになります。

しかし、犯罪を起こしてから一定期間が過ぎると、検察官は公訴権という犯人を訴える権利が消滅してしまいます。

これがいわゆる時効です。

時効までの期間は起こした犯罪のないようによって異なり、一部の犯罪には時効がありません。

また、指名手配中も時効までのカウントは進みます。

そのため、指名手配犯となっても一定期間逃げのびることができれば、罪に問えなくなってしまいます。

ただし、犯人が海外に逃亡するなどの特定の条件が満たされれば、時効の停止が行われ、その間は時効までのカウントが停止することになります。

指名手配犯が捕まらない理由7選!

指名手配犯は多くの警察が捜査をしても捕まらないことがあります。

また、情報を公開して一般からの情報提供を募っても捕まらないこともあります。

情報が広く拡散して、警察が追っているにもかかわらず、なぜ捕まえることができないのでしょうか?

写真と実物の差

公開捜査になると、指名手配犯の顔写真や似顔絵などが公開されます。

しかし、その似顔絵があまり似ていなければ、犯人を見つけることはできないでしょう。

写真も防犯カメラの切り抜きで画像が粗かくて顔がよく見えなかったり顔の角度によって大きく印象が異なったりなどした場合も見つけることが難しくなるでしょう。

また、見つからないまま何年も時間が経過することで老化によって顔が変わったり、整形によって顔を変えてしまっている可能性もあります。

そのため、実物と写真に差が出ることで指名手配犯が捕まえられなくなる理由となることもあるでしょう。

整形での逃亡で有名なのは英語講師のリンゼイ・アン・ホーカーさんの殺害事件で指名手配された市橋達也容疑者でしょう。

市橋容疑者は自らの手でホクロを切り落としたり唇をハサミで切って小さくするなどして顔を変えていたので、見つかったときには実際の顔とポスターの写真では顔が別人のようになっていました。

亡くなっている

事件後に犯人が人知れず自殺したり、事件の関係者などに殺害されて、その遺体が見つからないことがそのまま捕まらない理由となることもあります。

また、犯人が逃亡中に病気や事故などで亡くなることもあるでしょう。

そのため、犯人の死がきっかけで指名手配犯が見つかることもあります。

「おい!小池!」と目を引くキャッチコピーのポスターで有名な、放火殺人で指名手配された小池俊一容疑者は病死がきっかけで見つかっています。

小池容疑者は2005年から2012年まで岡山市のアパートで女性に匿われていましたが、そのアパート内で病死されました。

しかし、匿ってくれていた女性に小池容疑者は名前を名乗っていなかったことで、女性は遺体の名前を葬儀屋に伝えることができませんでした。

そのことが理由で葬儀屋は不審に思い、警察に連絡したことがきっかけで小池容疑者は見つかったようです。

国内にいない

指名手配犯が捕まえられない理由としてよく挙がるのは国外逃亡でしょう。

国外にまで逃亡されてしまうと、日本の警察は捜査に行き詰ってしまうことが多いです。

これは海外では日本の指名手配犯を見つけても、日本に引き渡す義務がなく、捜査協力を頼むことが難しいためです。

ただし、近年では他国への評判を気にして捜査に協力してくれる国は増えてきていて、犯人を強制送還してくれることもあるようです。

また、韓国とは犯罪人引き渡し条約を結んでいるので、指名手配犯を引き渡してもらうことができます。

協力者がいる

指名手配されている状態では、人前に出ることが大きなリスクとなり、名前が明せないので仕事も住むところも確保することが難しいです。

そのため、逃亡生活は簡単なことではありません。

しかし、協力者がいて、住む場所や食事などが支援されている場合は人前に出るリスクを抑えながら逃亡生活をすることができるので、見つかりにくくなります。

気がつかない

人混みの中で知り合いとすれ違っても気がつかないことも多いでしょう。

それがニュースやポスターなどで一瞬しか顔を見たことがない指名手配犯であれば、さらに気がつくことは困難です。

そのため、近くにいたのに誰も気がつかなかったということは非常に多く、指名手配犯が見つかったときに「あの人が!」と思う人もいるようです。

認知されていない

公開捜査によって犯人の情報が拡散されていたとしても、その情報が日本に住む人の全員に認知されることはありません。

そのため、指名手配犯と接しても、その人が警察に追われている人と気がつくこともできない人もいるでしょう。

捜査が進んでいない

世界から見ると日本は安全な国ではありますが、それでも小さいものから大きなものまで、毎日事件は多く起こっています。

大量の事件が起こるので、警察では事件の処理が追いつかなくなっていて、捜査が後回しにされたり捜査規模が縮小されたりなどすることもあります。

そのため、なかなか捜査が進まないことが指名手配犯が捕まえられない大きな理由の1つとしてあるようです。

指名手配犯を見つけた場合

逃亡中の指名手配犯を自分が見つける可能性はゼロではありません。

しかし、指名手配犯を見つけた場合にはどうすれば良いのでしょうか?

また、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?

暴行してはいけない

指名手配犯を見つけた場合、腕に自信がある人であれば自ら取り押さえようと考える人もいるでしょう。

しかし、一般人は現行犯以外の取り押さえは違法なので、自分で捕まえてはいけません。

また、取り押さえる際に相手に怪我を負わせてしまった場合は、逆に自分の方が罪に問われてしまう可能性もあります。

相手は事件を起こしている怖い人物でもあるので、自力での確保はしないようにしましょう。

警察に連絡

一般人では現行犯以外の取り押さえはできないので、警察に連絡をしましょう。

相手は怖い凶悪犯である可能性もあるので、自らの身を危険にさらすことはありません。

また、できるだけ指名手配犯の情報を集めようとして、接触を試みたり、尾行するようなこともやめましょう。

犯人に「バレている」と気づかれてしまうと、また行方をくらませてしまう可能性があります。

報酬金が出る

指名手配犯に関する情報提供をして、その情報が有力なものであれば警察庁から報酬金が支払われます。

支払われる報酬金は事件や情報などの条件によって異なり、上限は300万円となっています。

ただし、匿名で情報提供をした場合は報酬金がもらえないので注意しましょう。

指名手配中の情報を確認するには?

指名手配に関するニュースはよく流れていますが、しばらくするとそのニュースは流れなくなってしまうことが多いです。

また、指名手配犯はニュースで流れたり、交番の掲示板に貼られているポスターだけではなく、他にも多くいます。

逆に、ニュースでは流れていないが、すでに解決して指名手配から外れることもあり、常に指名手配の情報は変わっていきます。

そのため、現在は誰が、どのような事件で指名手配犯となっているのかを把握することは難しく思えるでしょう。

しかし、現在の指名手配犯の情報は警察庁のホームページから確認することができます。

出典:警察庁ウェブサイト

指名手配犯は捕まらないわけではない

指名手配犯がなかなか捕まらないこともあります。

しかし、何年もかけて捜査を続けることで犯人が捕まることもあります。

その指名手配犯を捕まえるには一般からの情報提供も重要です。

犯人を追い詰めるためにも、少しでも気になることがあれば警察に相談や連絡をしてみましょう。