美形が多いとされるアイヌの人々ですが、芸能界にもアイヌ民族にゆかりのある人が多いようです。
北海道の先住民族とされるアイヌ民族、歴史の教科書で知った人も多いでしょう。
その深い顔立ちが日本人との違いとされていますが、少数民族となってしまった今、どこにいるのでしょう。
またアイヌ芸能人について公表しているかどうかも含め、調べてみます。
アイヌ民族の芸能人ランキングTOP30!
日本人とは顔の違いが見られるアイヌ芸能人にはどのような方がいるのか、また公表されている方もいるのか見ていきましょう。
28位:秋田春蔵
アイヌ民族運動家として活動していた秋田春蔵さん。
北海道アイヌ協会の設立時にアイヌに対する差別について弁論し優勝した後、北海道ウタリ協会の理事を務め「アイヌ文化振興法」の制定に力を尽くしました。
アイヌ芸能人として知られますが、出身がアイヌかどうかは不明。
27位:貝澤耕一
町議会議員の父親が残した土地で農業を営み、二風谷ダム建設差し止め訴訟の原告となって裁判に勝訴しました。
やがて自身が中心となり植林活動を手がける「NPO法人チコロナイ」設立します。
現在はチコロナイの理事長として植林など自然に対する活動家としての地位を確立、さまざまなイベントを通して自然と触れ合う活動も展開しています。
26位:木之元亮
日本テレビ系『太陽にほえろ!』の5代目新人刑事ロッキーこと岩城創(いわき はじめ)役でデビューした木之本亮さん。
北海道釧路市出身ということと、日本人離れした端正な顔立ちからアイヌの血を引いているのではないかと噂になりました。
しかし、そういった事実はなくアイヌ芸能人の疑いは単なる噂で終わったようです。
25位:小田茜
1990年に第4回全日本国民的美少女コンテストのグランプリ受賞をきっかけに芸能界入り。
受賞当時は小学生であったにもかかわらず大人びた外見と欧米人とのハーフかと思わせるような日本人離れした顔立ちで話題に。
出身地の真岡という地名はアイヌ語が由来だと言われていることからアイヌ芸能人ではないかとの噂がありましたが真相はわかりません。
24位:多原香里
多原香里さんはアイヌの歴史学者であり政治活動家でもあります。
先住民族の権利宣言案などに関する多くの論文を執筆しており、海外の生活を10年以上経験。
国政にアイヌの若者で女性という立場が不利であるとして出馬を表明するも残念ながら落選しました。
北海道ウタリ協会で副理事長を務めた祖父の存在や、鈴木宗男さんが設立した新党大地の副代表を務めた経験も。
23位:宇梶静江
俳優の宇梶剛士さんの母親で、詩人や絵本作家として活動する傍らアイヌの解放運動家、アイヌ文化の継承者としても様々な活動をされています。
アイヌ出身を公表した上でアイヌのために活動されていることからアイヌ芸能人のひとりです。
22位:チカップ美恵子
チカップ美恵子さんは家族もアイヌ民族で知られる文筆家兼アイヌ文様刺繍家で、アイヌ芸能人として知られます。
「チカップ」という名前はアイヌ語で鳥を表します。
伯父にアイヌの長老として有名な山本多助さん、兄にアイヌ民族活動家である山本一昭さんがおり、本人も『森と大地の言い伝え』や『カムイの言霊』といった著作を発表したりと民族活動に力を注ぎました。
21位:安藤ウメ子
北海道帯広市フシココタン出身、ムックリ(口琴)とウポポ(歌)の名手として知られるアイヌ音楽家。
音楽家としてはトンコリ奏者のOKIさんと一緒にCDなどを出しているほか、アイヌ語講師やアイヌ文化の保存活動も行っていました。
こうした活動からはアイヌの音楽への限りない愛が感じられますね。
20位:松前ピリカ
北海道出身の民謡歌手で17歳で芸能の道を目指し旅芸人の一座に加入、ピリカ花子と名乗っていましたが、20歳から松前ピリカと名前を変えています。
「ピリカ」とはアイヌ語で「美しい」を意味していてアイヌ芸能人のひとりです。
美声で知られ、松前ピリカ一座を作って巡業し、一世を風靡したとされます。
故郷での慈善活動も広く知られ寄付により飛行機などを寄贈、戦後は義経公園内の桜などを植樹したことが有名。
19位:結城幸司
結城幸司さんは、アイヌ解放運動活動家の結城庄司さんを父に持ち、自らもアイヌ民族運動に参加するなどアイヌに関わる活動をされています。
ほかにもアイヌアートプロジェクトに参加したり版画家としても活動、アイヌ民族運動家として全国で公演も行っているそうです。
18位:MAREWREW
アイヌの伝統歌である「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動している女性4人組のヴォーカルグループ。
17位:萱野茂
萱野茂さんは、アイヌが北海道の先住民だったことを正しく理解してもらおうと力を尽くしました。
自ら集めたアイヌの郷土品を展示している二風谷アイヌ資料館の館長であり、アイヌ民族からは初めての国会議員として知られます。
国会の委員会で史上初となるアイヌ語での質問も有名で、「ウエペケレ集大成」の著者として賞を受賞しています。
16位:萱野志朗
萱野茂さんの息子で父亡き後は二風アイヌ資料館の館長を務めています。
父親の公設秘書をしながらアイヌ民族党を立ち上げましたが、資金繰りが難しく立候補者を擁立できず断念しました。
アイヌ民族の存在を広げようとラジオでアイヌ語講座を行ったり、二世議員として立候補するも落選しています。
15位:浦川治造
アイヌの有名な長老(エカシ)で、関東のリーダーとして活動。
東京アイヌ協会名誉会長として精力的に活動し、アイヌ文化の継承と振興などに力を入れてきました。
浦川治造さんは宇梶剛士さんとは甥と叔父という関係です。
14位:砂澤ビッキ
22歳の時に木彫を始め鎌倉へ移住してモダンアート協会に所属した砂澤ビッキさんは北海道と関東を拠点に多くの展覧会に出展していました。
北海道を中心に屋外彫刻も数多く制作し、大胆かつ繊細で原始的でありつつ現代を感じさせる作品の数々で知られます。
13位:アト゜イ
アトゥイと発音するアト゜イさん、本名は豊岡征則さんというそうです。
「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」を立ち上げた後は作詞、作曲家として活躍、モシリのメンバーはアイヌ民族で構成されていて音楽と舞踊をメインとする活動をしています。
自身がアイヌ民族であることから差別を受けて、小学校に通うのを辞めてしまったという過去を公表していることからアイヌ芸能人であることがわかります。
12位:深月ユリア
深月ユリアさんは国内外の映画に出演している女優ですがダンサー、占い師、モデル、脚本家、ライターなど多彩な才能を持つ女性です。
アイヌ民族の父親とポーランド人の母親の間に生まれたハーフで、れっきとしたアイヌ芸能人です。
母方がポーランドの魔女の家系で幼少期から霊感を持つとSNSで公表し、「魔女系女優・占い師」としての活動が多いそう。
11位:酒井美直
北海道帯広市出身の歌手である酒井美直さんは、父親が幕別町チロットコタン出身のアイヌ人で「美直」の読み方「ミナ」は、アイヌ語で「笑う」という意味があります。
音楽活動の一方で財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構アイヌ文化アドバイザーにも選ばれています。
ゲーム音楽家としても知られ、アイヌ民族のフィールドワークを行っている浜渦正志さんと「IMERUAT」(Mina名義)を結成して活動していることからもアイヌへの愛を感じられます。
10位:居壁太
居壁太(いかべ ふとし)さんはアイヌ文化振興・研究推進機構文化アドバイザーとして活動されているトンコリ奏者で北海道出身です。
各地の公演で、アイヌの人は感謝の気持ちを持ち常にありがとうを忘れない、そして何よりも相手の気持ちをいちばんに考える民族だと訴えています。
9位:三橋美智也
北海道函館市出身の歌手でレコード売上1億円超えの、三橋美智也さんもアイヌ芸能人の噂がありました。
ですがこれは、出身地が北海道だったことでアイヌと何か関係があるのではないかとネット上で疑われただけであくまでも噂だったようです。
8位:OKI
【1週間先行配信】OKI DUB AINU BAND、5年ぶりの新作『UTARHYTHM』をリリース。アイヌ文化と、モダンな音楽のアップデーテッドな融合はどうなされているのか。https://t.co/3So1HhInID pic.twitter.com/CTTdoFpNfR
— オトトイ (@ototoy_info) March 3, 2016
OKI(オキ)さんは樺太アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者です。
北海道で生まれて神奈川県で育ったのですが、現在は北海道にお住まいとのこと。
アイヌの伝統音楽をベースにした音楽を作り、アイヌ音楽をヘビーな音楽に変身させた曲がユニークです。
OKIさんを中心として結成されたバンド「OKI DUB AINU BAND」は世界各国の音楽フェスティバルにも出演するほどの活躍ぶり。
メンバー全員がアイヌ出身でマレウレウとはアイヌ語で「蝶」を意味しており、トランスな感覚が特色の歌やアイヌウポポを再現する貴重なグループとして活躍されています。