この世界には、未だに解明できていない謎がたくさんあります。
怪奇現象や難解事件、神隠しなどの伝説の話がネット上や噂話などでどこにでも転がっています。
不可思議な話の一つに、「消えていくカナの日記」という話はご存じでしょうか?
当記事では、「消えていくカナの日記」について考察を紹介していきます。
消えていくカナの日記とは
「消えていくカナの日記」というのは、”ケント”という男性が自身の彼女である”カナ”の様態について掲載したブログ記事のタイトルとなっています。
日記には、カナと一緒に過ごした思い出や彼女が描いた絵などが投稿されていました。
綴られた日記のタイトルにはブログを書き始めてから~日目と表記されており、日付が経つたびに日記の内容が鬱々としていて花の絵も雑になっていきます。
日記の内容には、カナが難病にかかりケントが看病しているようでした。
花の絵も初めたばかりの投稿ではとても上手な絵だったのですが、次第にその花は子どもが描き殴ったような絵になっていきます。
絵を綺麗に描けなくなったカナですが、それでも何かを伝えたかったように彼女は花の絵を描き続けます。
カナの病態は進行するばかりで、ケントは彼女が絵を描くたびにそれを写真に撮ってブログに投稿し続けます。
やがて、112日目という最新の日記から投稿は途絶えてしまいます。
最後のブログには、カナではなくケントが描いた木の絵の写真が投稿されていました。
このブログ記事は何のために投稿されたのか気になりますね。
雨穴さんが作成したフィクション
実は「消えていくカナの日記」というブログ記事は架空のもので、Youtuberとして活動されている雨穴さんが作った物語です。
物語の内容としては、上記で紹介したブログの真相を読者が考察して読み解いていくという話になっております。
雨穴さんがこの物語について語っている動画を自身のYouTubeチャンネルでアップロードされています。
概要欄には、「※この動画の内容はフィクションです」と掲載されているので作り話で間違いないようです。
監禁事件という真相が隠されたブログ
「消えていくカナの日記」を見た読者が、実はこのブログはカナが監禁生活から抜け出すためのSOSのメッセージであることに考察します。
ケントがカナを監禁しており、カナは監禁生活から抜け出すため描いた花の絵にSOSのメッセージを隠してケントにブログを投稿するように仕向けました。
この時ケントは、花の絵を自慢したいという純粋な気持ちであると汲み取りカナの願いに答えて投稿したのです。
しかし、このブログは読者に真相を知ってもらうためのカナの最後の希望でした。
消えていくカナの日記は実在する?
この話の発信源は雨穴さんであり、本人もフィクションとYoutubeの概要欄に掲載しております。
しかし、この話が本当にただの作り話なのでしょうか?
実はこの日記があたかも実話であったような事を匂わせるような点が2つあります。
一つ目はyahoo知恵袋でこの話を調べたところ、妙に閲覧数が多い事が気になります。
質問者さんが「消えていくカナの日記」は実話であるのかについて聞いた投稿があるのですが、閲覧数が3万以上も上回っているのです。
回答ではほとんど「ない」という答えでしたが、「それと似たようなブログはあった」と書いてありました。
実話だとすれば、この日記は10年以上前になるのでタイトルや内容を忘れていて曖昧な記憶として留まっている人が多いのかもしれません。
二つ目は、雨穴さんが動画で妙な言葉を放っていた事です。
Youtubeの17:50あたりで、「現実と空想がごちゃまぜになっているのです」と言って動画が終わってしまいます。
動画の最後のオチとは言え、「消えていくカナの日記」が空想という事は言い切れるのでしょうか?
監禁されていたカナの末路を考察!
この物語は、読者が真相を解き明かした後に警察に通報して終わります。
カナが実際どうなったのかは分からないままです。
ですが、この監禁事件の末路には3つのシナリオが考察されています。
一つずつ見て行きましょう。
カナは助かっている説
一つ目は、「カナは助かった説」です。
なぜカナは助かったのか、その糸口はケントが逮捕前と逮捕後に描かれた木の絵にあります。
逮捕後の木の絵は、精神鑑定を図ったものでケントの心理状態を表します。
逮捕後の絵をみると、新たに切断された木の枝が一本生えています。
また、新たに尖った木の枝も一本増えているのです。
この絵を心理学的観点から解析すると、尖った枝は攻撃性を示し、切断された枝は絶望を示すようです。
彼は、カナに対して新たな絶望と攻撃性を抱いていた事になります。
つまり、監禁事件の末路に当てはめるとケントはカナに裏切られ逃げられてしまったと解釈できます。
カナを捉える事が出来ないまま、警察に捕まってしまい彼女に対する憎しみの憎悪が攻撃的な感情になったのではないのでしょうか?
カナは殺された説
2つ目は、「カナが殺された説」についてです。
木の絵はカナである事を表したという一説がありました。
そして、木のそばにある椅子はケントを表しています。
なぜこの絵がケントとカナを表しているかというと、タイトルが関係しています。
「消えていくカナの日記」と、切断された木の枝を考えるとそれがカナであることを想像できますね。
隣にある椅子は、カナを見守っているケントのようにも見えます。
そう考えると、逮捕後の木の絵は頸部と思われるような上の部分の枝が切断されているので、首を切断されてしまったのではないのかと言われています。
カナはもともと存在しない説
3つ目は、「カナは元々存在しない説」について解説します。
この一説が考えられる要素は、「消えていくカナの日記」というタイトルに隠されています。
現実と想像が曖昧になっているというケントの精神的特徴から、彼は犯罪の衝動を抑えるためにもう一人の人物が彼の内から実在していたと言えます。
もう一人の人物とはカナの事であり、ケントの心の中にカナがいるという解釈です。
つまり、「消えていくカナの日記」が作られたということはケントの良心を消すためだと考えられています。
「消えていくカナの日記」を彷彿とさせる実際の事件
上記でも前述しましたが、この物語は本当に作り話なのでしょうか?
実際、「消えていくカナの日記」という話を彷彿させるような事件がありました。
話の中に出てきたジェーン誘拐事件も、実際にあった事件と言えます。
長岡京ワラビ採り殺人事件
1975年5月23日に、長岡京市内にあるスーパーマーケットでパートをしている主婦二人が山にワラビを取りに行って行方不明になりました。
そして、2日後に山頂付近で二人の遺体が発見されました。
主婦Aのポケットからは、SOSのメッセージが書かれたレシートが出てきました。
そのメッセージには、「オワレテイル たすけて下さい この男の人わるい人」と書いてあったようです。
木々や竹が生い茂った山に「たすけて下さい」というメッセージがあったことは、「消えていくカナの日記」の話と似ていますね。
ピザの注文で救助を要請した事件
米フロリダ州で恋人に監禁された女性が、ピザ注文サービスを使って助けを呼んで無事救出された事件がありました。
注文画面のコメント欄に、「監禁されています。911に助けを呼んでください」と書き込んでいました。
デジタル機器を使ってSOSを求めていた事や、監禁という点が似ていますね。
ピザ配達員の機転で女性の命が救われた事件
ドミノピザの店員が配達先で男性に商品を手渡したところ、その後ろで女性が口をパクパクさせながら訴えていました。
「助けて」「通報して」と言っているように見えたピザの配達員は、その場を離れ警察に通報します。
こちらも似たような事件ですね。
「消えていくカナの日記」の衝撃のカナの末路を徹底考察!まとめ
「消えていくカナの日記」は、本当に実在するのかは未だにわかっていません。
しかし、それと似た事件や今でも助けを求めている人はたくさんいます。
もしこれが真実だったとすれば、カナさんは助かっていてほしいですね。