国民的アニメとして愛され続けているクレヨンしんちゃんの作者、臼井義人さんの遺書をご存知でしょうか?
2009年9月11日、臼井義人さんは52歳ととても若い年齢で亡くなっています。
当時、親しみあるアニメの作者が亡くなり、国民に大きな衝撃を与えました。
そんな臼井義人さんの残した遺書の内容・死因について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
「クレヨンしんちゃん」の作者の遺書がネット上に公開されている?
臼井義人さんは2009年9月11日、趣味である登山に出かけたきり帰ってくることはありませんでした。
発見されたのは8日後の9月19日。
死因は全身を強く打ったことによる肺挫滅(ざめつ)とのこと。
その後、遺書と思われる不気味な画像が発見され、臼井さんの遺書ではないかと話題になりました。
遺書らしきものがネット上に公開
こちらが臼井義人さんの亡くなったあとに発見された、通称「赤いしんちゃん」です。
普段のクレヨンしんちゃんでは考えられないほど不気味なゾッとする絵になっています。
臼井さんが亡くなったあとに発見されたことから、臼井さんの遺書ではないかと噂になりました。
かあちゃん ひま ネネちゃん かざまくん ボーちゃん まさおくん とうちゃん シロ
ごめんね おらもう
人気アニメの作者にしか分からない、悲痛な思いがあったのでしょうか?
限界を迎えた臼井さんが最後に残したメッセージとして拡散されていったのです。
亡くなった同じタイミングで公開されて話題に!
ネット上で発見された先ほどの画像が、臼井義人さんの遺書としてここまで話題になったのには理由がありました。
それは臼井さんが亡くなった日と同じ日に、ネット上に公開されたからです。
偶然とは思えないこの重なりに、臼井さんは出かける直前に遺書としてこの世に残したと言われています。
しかし、画像はパソコンで簡易的に描かれたもので、大物漫画家が描いたとは思えないほどお粗末なものです。
「臼井さんほどの人がパソコンで描くのか?」といった疑問も浮上し、さらには謎は深まっていきました。
臼井儀人の遺書の真相がヤバすぎる!?
臼井義人さんが亡くなってから半年、ついに赤いしんちゃんに隠された謎が解明されました!
なんと、赤いしんちゃんを描いたのは臼井さんではなく、全く関係のない第三者だったのです。
その人物はネット上に、「臼井儀人さんの遺書の真相」といったタイトルのブログを立ち上げました。
そして、「あれ(赤いしんちゃん)は俺が作った」と衝撃のカミングアウトを行っています。
赤いしんちゃんは臼井さんの遺書だと信じていた人達にとって、とてもショッキングな一言でした。
作成した本人がブログで説明
衝撃のカミングアウトを行ったこの男性、このような画像を作ったのは初めてではないようです。
これまでにも赤いしんちゃんのようなオマージュ画像をいくつか作成しており、ネット上で公開していたとか。
赤いしんちゃんに関しては、本人が描いたかのように取り上げられるのを楽しんでいたようです。
しかし、本当に臼井さんが亡くなってしまい、メディアでも大きく取り上げられる事態に。
そのことを知った男性は自責の念から今回の経緯を発表し、カミングアウトを行ったのでした。
結果的に赤いしんちゃんの正体は、この男性による大きな”釣り”行為であり、愉快犯による仕業であることが分かったのです。
臼井儀人の遺書は他にもクレヨンしんちゃんにある?
赤いしんちゃんが臼井義人さんの遺書ではないことが分かりましたが、この一件以外にも噂は多く存在します。
クレヨンしんちゃんの作中には、臼井義人さんの遺書が隠されていると考えられているのです。
ファンの間で話題となった、臼井さんの精神状態が反映されている回についてご紹介します。
①松坂先生失恋編
クレヨンしんちゃんの主人公であるしんちゃんが通う双葉幼稚園には、まつざか先生という女性がいます。
まつざか先生に彼氏ができ、交際は順調かと思いきや彼氏の徳郎さんはアフリカへ旅立つことに。
「新種の恐竜を発見するんだ」と、意気込む徳郎さんをまつざか先生は見送りました。
しかし、徳郎さんはアフリカへ渡った数日後、宿泊先のホテルで無差別爆弾テロに巻き込まれ死亡。
まつざか先生はショックのあまり、徳郎さんの後を追って死ぬことを考え始めます。
その結果、浴びるようにお酒を飲んだりボクシングで身体をぼろぼろにしたりと自暴自棄になるのです。
この話を読んだ読者からは、「臼井さんの精神状態が反映されている」として心配の声が上がりました。
②ターミネーターvsしんのすけ編
クレヨンしんちゃんには2010年の未来から、風間くんがやってくる回があります。
そのときに野原一家は興味本位から、「2010年はどうなっているの?」と質問するのです。
しかし、風間くんは気まずそうに目を逸らし、「どうしても聞きたいですか?」と会話を濁していました。
臼井儀人さんが亡くなったのは2009年9月11日です。
残されていたストックの作品で連載は続きましたが、2010年にはついに連載終了を迎えています。
作品の将来を予測したのかと思えるほど一致しており、ファンの間で話題となりました。
③かすかべ岳にモーレツアタックだゾ編
臼井儀人さんが亡くなった当時、「他殺なのではないか?」との声も上がっていました。
2003年に放送されたこの回では、しんのすけが崖から落ちそうになっているシーンがあります。
しんのすけの様子と臼井さんの死を重ね合わせた読者から、「殺されることを予言していたのでは」といった声が。
臼井さんの死は他殺なのか、それとも自殺なのか、ファンの間での論争は止まりませんでした。
そのほか、クレヨンしんちゃんの怖い回について下記記事でもまとめています。
臼井儀人の死因は自殺?他殺?
臼井儀人さんのあまりに早すぎる死に、ネット上では様々な意見や憶測が飛び交っていました。
自殺や他殺説、進行していた宗教が関係していたのではないかと意見する人まで。
臼井さんの死因や発見されたときの様子など、気になる情報をまとめて紹介します。
山から転落してしまう
臼井儀人さんは2009年9月11日、群馬県と長野県の境にある荒船山で登山中に転落し亡くなりました。
死亡推定時刻は11日の午後、全身を強く打っており、鼻は潰れて顔の判別がつかないほどだったようです。
この事故に関して事件性はなく、警察は転落による事故死だと判断しました。
死因は全身打撲による肺挫傷
臼井義人さんは全身打撲による肺挫傷によって亡くなっています。
肺挫傷とは、肺に強い衝撃が与えられることで起きる肺自体の打撲で、肺の中で出血が起こるのです。
そのせいで胸に強い痛みが発生し、結果的に呼吸困難に陥ってしまいます。
発見された臼井さんはグレーのTシャツにチェックのシャツ、服はボロボロでズボンは脱げて下着姿だったようです。
これを聞いた一部の人からは、「登山にしては軽装すぎる」との声が上がりました。
転落死のきっかけの写真がある
臼井儀人さんの遺体が発見されたとき、リュックサックの中からデジタルカメラが発見されました。
デジタルカメラの中には、臼井さんが最後に撮ったのではないかと思われる写真が残っていたのです。
最後に撮ったと思われる写真は荒船山の艫岩(ともいわ)の絶壁から、下を見下ろす写真だったことが明らかになっています。
このことから、撮影に夢中で足を滑らせたのではないかと考えられているのです。
自殺だと言われる理由3選
足を滑らせたことによる落下死だと考えられていますが、なかには自殺だと主張する人も多く存在します。
臼井義人さんの死には、不可解な謎がいくつか残されているからです。
自殺だと言われている理由について、3つ紹介しますのでご覧ください。
タクシードライバーの証言
臼井さんが事故に遭った当日、家族には「夕方までに戻る」と伝えていました。
しかし、荒船山まで臼井さんを乗せたタクシーの運転手には、違った言葉を残しているのです。
「帰りはどうするつもりですか?」と聞かれた臼井さんは、「考え中だ」と答えたと言います。
家族と運転手への返答が違うことから、自殺を目的に荒船山に入ったのではないかと考えられるのです。
大人気漫画の重圧
クレヨンしんちゃんは20年以上の歴史があり、日本を代表とする漫画として多くの人たちに知られていました。
そのため、臼井さんには大人気漫画・アニメの作者といった重圧が重くのしかかっていたのではないでしょうか?
その重圧に耐え切れず、自殺を選んだのではないかと考えられています。
また、漫画界ではシリアスな漫画より、ギャグ漫画を描いている人の方が繊細な方は多いようですね。
作風が変わった
亡くなる2年ほど前から作風が変わったという声も多く聞かれます。
吉祥寺キャットウォークで有名な漫画家のいしかわじゅん先生も、「ストーリーが重くなった」と語っていました。
これに関しても繊細な臼井さんの精神状態が、徐々に落ち込んでいったのではないかと考えられるのです。
奥さんが自殺はないと明言
臼井義人さんの自殺説について、臼井さんの奥さんがはっきりと否定しています。
その理由の1つに、信仰している宗教が関わっているというのです。
自殺はないと言われる理由や、臼井さんが信仰していた宗教についても解説していきましょう!
宗教の教義上、自殺はないと話している
臼井義人さんの死因に関して、ネット上では自殺ではないかと騒がれていました。
しかし、これに対し臼井さんの奥さんが、「信仰している宗教の教義上、自殺はありえない」とはっきりと否定したのです。
臼井さんのことを長年支え続けてきた奥さんの言葉ですから、とても信憑性の高いものですよね。
それでは臼井さん家族が信仰していた宗教とは、どのような宗教なのでしょうか?
臼井儀人が信仰していた宗教はエホバの証人?
臼井儀人さんの信仰していた宗教は「エホバの証人」ではないかと言われています。
生前の臼井さんは、聖書の勉強をしていると語っていたことがありました。
「家に来た宗教関係の人の影響で、今は聖書の勉強をしている。漫画のネタにするつもりで始めたが大変面白かった」
最初は漫画のネタ集めとして始めたようですが、思ったよりも面白かったようですね。
エホバの証人の布教活動は家庭を訪問して行うことで有名なため、名があがったのでしょう。
また、キリスト教の聖書を元に独自の解釈で教えを広めているようです。
葬儀がキリスト教式
臼井さんの葬儀はキリスト教式で行われており、家族はこのようなコメントを残しています。
「最後に、私たち家族は将来の希望として、主人と再会できる日を心から楽しみにしております」
エホバの証人には、”死後は信じた者のみ楽園に行ける”という教えがあり自殺を禁じているのです。
赤いしんちゃんは臼井儀人の遺書ではない!死因は登山中の転落死
臼井儀人さんの亡くなった理由と、遺書と呼ばれる謎の画像について解説してきました。
赤いしんちゃんの正体は第三者がふざけて作ったオマージュ画像で、遺書ではないことが分かりましたね。
死因に関しても、家族の証言や最後に撮影された写真から、登山中の転落死で間違いないようです。