撮り鉄などファンが多く、運行ダイヤが正確だと世界から評価されている日本の鉄道。
そんな鉄道で、自殺を図り電車飛び込みをする人が後を絶ちません。
人間の身体が、ものすごい速度で加速した電車と接触したらどうなってしまうのか…考えたくもありませんよね。
今回は、電車飛び込みを見たという証言を皮切りに、死体の状態や、なぜ電車に飛び込むのか、その背景を深堀していきます。
電車への飛び込みを見た人の衝撃の体験談5選
実際に、電車飛び込みを見た方の体験談を紹介します。
ショッキングな内容が多いので、読み進める際はご注意ください。
食事が喉を通らなくなってしまった・・・
食事は喉を通りません。
駅員さんは死体をマグロと呼んでいました。
マグロとは電車に轢かれた死体を指す鉄道職員の隠語
- 頭と尾を切られて売りに出されるマグロから連想される
- 解体されたマグロと染み出す血から連想される
いずれにしても、亡くなってしまった方に大変失礼なので、公で使用されるのは禁止されている言葉です。
とはいえ、酷い轢死体を目の前にしたら、敬意どころではないですよね。
無意識につぶやいてしまうでしょう。
肉片の塊を焼いて後処理を・・・
ミンチになった肉片が・・・
2回体験しました。
1回目は勤務している職場近くの踏切で起きました。
ミンチになった肉片が見えてしまい、こういう死体をマグロと言うのだと理解しました。
しかもうちの職場に乗務員がちりとりを借りに来て、肉片を集めていました。
もちろん、そのちりとりはすぐに廃棄しました。
2回目は最寄り駅で見ました。
線路沿いの道を駅に向かって歩いていたのですが、男性が側溝にはまっているのが見えました。
毛布がないのか、駅員さんが駅のポスターを剥がしては上にかけていました。
むごいものです。
この投稿者も2回、電車飛び込みの遺体を目撃しています。
そして、この方はミンチになった遺体を見て「マグロ」という隠語を理解しました。
目にした惨状を表す単語が、しっくり来たのでしょう。
列車に挟まれて内臓が・・・
1回目は車と電車の衝突事故で、2人とも内臓が見えていました。
車が車両に挟まれて、救出するのに時間がかかってしまい、2人とも亡くなってしまったそうです。
2回目は、女子高生がホームに座っていて、特急に跳ねられました。
女子高生に注意する方もいましたが、女子高生は無視していました。
消えることのない血糊が・・・
電車にぶつかって跳ね返った人と女の子が運悪く衝突してしまい、女の子は足を骨折して救急車で運ばれました。
遺体があった場所には、人の形に脂?血糊?のようなものが残り数か月たっても消えませんでした。
電車の飛び込みを見てしまった人のトラウマとは?
電車の飛び込み死体は、肉片が飛び散る、内臓が飛び出すなど、状態がかなり悪いようですね。
例え、自殺に失敗して一命を取り留めたとしても、身体が負うダメージは計り知れないでしょう。
このような凄惨な事故の目撃者は、精神的に大変なショックを受けてしまい、トラウマを抱えてしまうようです。
事故で受けたトラウマが、日常生活に及ぼす影響やむごさ、心理的ストレスに目を向けていきます。
食欲がなくなる
事故を目撃したストレスや悲しみで、摂食中枢が鈍くなり、食欲を感じにくくなってしまいます。
中には、遺体を連想してしまうのか、肉類に拒否反応を示す方もいるようです。
さらに、ストレスを感じて、体内の血糖値が上昇する場合があります。
食事をしていないのにストレスのせいで血糖値が上がると、脳が満腹と勘違いしてしまうのです。
電車に乗れなくなる
事故を目撃したせいで、電車に恐怖心を抱いたり、拒否反応を示してしまいます。
多くの人が日常的に電車に乗れるのに、当事者は「なぜ自分だけ…」と余計にストレスを感じ、苦しんでしまいます。
本来であれば、電車はとても便利な乗り物で、通勤や通学で利用する方にとって生活にかかせません。
イレギュラーな事態が起こり、電車が利用できなくなるのは本当に辛いですね。
PTSDにかかる
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、生死に関わるような危険な出来事を体験したり、目撃したりすることで発症します。
トラウマが忘れられず、何度も繰り返し思い出されて、恐怖を感じ続けてしまうという病気です。
具体的な症状をまとめました。
- 事件のフラッシュバック、幻覚、悪夢
- トラウマを連想させる人、場所、物、記憶を避ける
- 怒りや憎しみ、発作的な激しいイライラなど、神経が過敏になる
- 睡眠障害や集中力の低下
- ネガティブな思考
- 楽しくない、感動できないなど、感情が乏しくなる
電車飛び込みを見たために、長期間、PTSDに悩まされる人もいるようです。
目撃者だけではなく、事故車両の運転士もPTSDにかかり、そのまま退職してしまうケースもあります。
電車飛び込みは、意図せず関わってしまった人の人生を狂わせてしまうのです。
死体と目が合うトラウマ
事故車両の運転士は、自殺をする人と目が合うという噂が多いです。
掲示板で見つけた気になる書き込みがありました。
じーちゃんがそれで耐えれんくてやめた。
さらに、運転士をしていた方の体験談を見つけました。
書き込みを一部紹介します。
その男性と衝突寸前に目が合いました。
死亡した男性が最後に見たのは私の顔って事になりますね。
電車への飛び込みを見ないようにする対処法とは?
列車を使わない
シンプルに、1番の対策は電車を使わない事です。
代替手段としては、バス、自転車、自動車が考えられます。
自転車は大変そうですが、ダイヤ遅延や渋滞などの影響を受けにくいメリットもあります。
駅から離れる
電車を利用しなくても、電車飛び込みを見てしまう可能性はあります。
駅周りには行かないように、回り道をしてでも避けましょう。
踏切も、人と電車が接触してしまう可能性が高い場所です。
できるなら、踏切も避けて行きましょう。
後方車両に乗る
駅のホームから電車に飛び込む自殺は、ほとんど先頭車両側で起きます。
後方車両を選ぶだけでも、電車飛び込みを見てしまう確率はグッと減ります。
事故なので絶対に安全とも言い切れませんが、どうしても見たくない方は、なるべく後方車両に乗るようにしましょう。
駅を変える
2013年頃から本格化したホームドアの設置。
ホームドアの自殺抑止効果は抜群に高く、設置された駅での自殺件数は1ケタ台まで減少しています。
ホームドアが設置された駅に変えられるなら、思い切って変えましょう。
また、自殺志願者は、人通りの少ない駅を選ぶ傾向があるようです。
人が多すぎると、実行しづらいのでしょう。
なるべく、人通りが多い駅を利用すると、電車飛び込みに遭遇する確率を減らせるでしょう。
電車への飛び込みが起こりやすいタイミングとは?
電車飛び込みが起こりやすいタイミングについて、様々なデータを調査した結果をまとめました。
飛び込みが増える時期は?
年間を通じて、4月・5月の春先が自殺率が高くなる傾向があります。
春は、温暖な気候で過ごしやすく、お花見や新生活の始まりで、世の中全体が明るい気分になりますよね。
しかし、世の中の明るい雰囲気とは裏腹に、非常にストレスが溜まりやすい時期という一面もあります。
新しい環境は、慣れない作業や初対面の仲間に緊張してしまい、知らず知らずの内にストレスが溜まりがちです。
失敗ばかりで落ち込む事も多いのではないでしょうか。
GW明けに心身の不調を訴える「五月病」も、環境の変化が大きな要因です。
描いていた理想と現実のギャップで溜まったストレスが、限界を超えてあふれてしまうと、逃げ道の一つとして自殺を思い付いてしまうのでしょう。
飛び込みが増える曜日は?
最も飛び込み自殺が多い曜日は、日曜日の夜から月曜日にかけてです。
自殺までは考えなくても、日曜日の夜には「明日からまた1週間が始まるのか…」とため息をつく方も多いのではないでしょうか?
一方で、週末は減少傾向にあるようです。
しかし、週末だけでは気持ちのリセットができず、学校や仕事に行きたくない絶望感が、自殺への後押しをしてしまうのでしょう。
飛び込みが増える時間帯は?
電車飛び込み自殺が増える時間帯は、夜の8時以降や早朝です。
夜の8時以降とは、サラリーマンなら残業後の可能性がありますね。
仕事の疲れが溜まり、帰りの電車を待つ間に、ふと死を思い付いてしまうのでしょう。
また、自殺を志願する人は、なるべく人気の少ない場所や時間を選ぶようです。
早朝や深夜帯は人通りが少なく、自殺の時間帯として選ばれる可能性が高いのでしょう。
生存率0%!?電車飛び込み自殺を選ぶ理由を考察
自殺の方法は他にもあるはずなのに、なぜわざわざ電車に飛び込むのでしょうか。
試すわけにもいかないので、自殺者側の視点にたってみて考えてみました。
ノンブレーキの快速電車ならほぼ即死できる
快速電車は、始点から終点までの長距離を、ものすごいスピードで走り抜けます。
しかし、周りに遮蔽物が無い線路をずっと走るのではなく、あるポイントで駅を通り抜ける場合もあります。
自殺者は、事前に快速電車の通過駅と通過時間を調査し、タイミングを見計らって飛び込むのです。
快速電車は、電車そのものの重量にスピードが上乗せされて、万が一ぶつかれば生存率は皆無、頭からぶつかれば即死だそうです。
確実かつ、すぐに意識を飛ばせる死に方として、電車飛び込みが選ばれるのでしょう。
通勤途中に衝動的に飛び込んでしまう
鬱々とした気持ちを慢性的に抱えている人が、突然死にたい衝動にかられた場合、電車は実に手ごろな自殺方法と言えるでしょう。
飛び降り自殺は確実な死に場所を探さなくてはなりませんし、首吊り自殺は縄を準備してひっかける場所を探さなくてはなりません。
仕事に忙殺されている社会人なら、じっくりと死に場所を吟味する時間などないのではないでしょうか。
さらに、電車飛び込み自殺について気になる書き込みを見つけたので紹介します。
最初から死のうと思って駅に来る人なんて、ほんのわずかなんだ…。
元鉄道職員さんによるSNSへの書き込みです。
生きなくてならない義務感と、死にたい衝動性の狭間で、もがき苦しんだ自殺者の悲壮感が感じ取れます。
電車飛び込みを見た人は辛いトラウマを抱えてしまう
電車飛び込みについて、様々な角度から調査をした今回のまとめです。
- 電車飛び込みの遺体は、血まみれで肉片が飛び散り、どれも凄惨な状態になってしまう。
- 見てしまった多くの人が、トラウマを抱える可能性がある。
- 食欲不振などの心身不調、ひどくなるとPTSDを発症する。
- 運転士は、トラウマに悩み退職してしまうケースもある。
電車飛び込みの目撃談は、どれも目を背けたくなる内容ばかりでした。
どうしても電車飛び込み自殺に遭遇したくない方には、物理的な回避方法がおすすめです。
- 電車を使わない
- ホームドアが設置された駅を利用する
- 先頭車両側には乗らず、後方車両側に乗車する
なかなか習慣は変えられないという方も、飛び込み自殺が起きやすい時間帯や曜日に注目して避けるようにする方法も効果的です。
電車飛び込み自殺は、ホームドアの普及により年々減少傾向にあるようですが、全線に設置されるまではまだまだ時間がかかります。
せめて少しでも事件・事故が減ることを願ってやみません。