【妊娠中】予定日超過の原因はダウン症で確定!?兆候や真相を調査!

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近年、晩婚化が進み、それに伴い高齢出産するケースが増えています。

日本産科婦人科学会では「35歳以上の初産婦を高齢初産婦と呼ぶ」としています。

高齢妊娠、高齢出産になるほどリスクが高まるとされています。

高齢出産との結びつきが深いのがダウン症です。

ダウン症の兆候、原因、さらには予定日超過とダウン症との関係についても調べてみました。

ダウン症の兆候ってある?原因は?

日本でダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は、生まれた赤ちゃんのうち約700人~1000人に1人の割合といわれており、この数字は10年間変わっていません。

少子化が問題視される今、出生率は下がっているのに対し、ダウン症の割合は変化が無く横ばいということであれば、むしろダウン症の割合は増えているとも考えられます。

ダウン症の兆候は何があるのでしょうか。

また、ダウン症の原因はいったい何なのでしょうか。

ダウン症とは?

ダウン症とは、「ダウン症候群」のことであり、染色体の数が通常より1本多いことでおこります。

そもそも人の染色体は22対(44本)の「常染色体」と、男女の性別を決める1対の「性染色体」で成り立っています。

ダウン症はこのうち21番目の染色体が1本多いためにおこる染色体異常のことで、外見的特徴や発達の遅延などが発生しやすい傾向にあります。

ダウン症の兆候はある?

高齢出産に多いといわれるダウン症ですが、兆候はあるのでしょうか?

いつダウン症と判明し、どのような検査でダウン症の兆候があると確認できるのでしょうか。

ダウン症の可能性は、妊娠11週目以降の超音波検査(エコー検査)で調べることができます

しかし、この超音波検査ではダウン症の確定診断を行えません。

超音波検査でダウン症の疑いがあれば告知され、確定診断できる絨毛検査羊水検査を行います。

  • 絨毛検査・・・妊娠11週~検査が可能
  • 羊水検査・・・妊娠15週~検査が可能

検査によって精度やリスクが異なるため、事前に医師の診察を行い、きちんとした説明を受けて実施するようにしましょう。

ダウン症の原因とは?

私たちの体の中には46本の染色体があり、そのうち1本多い47本の染色体をもって生まれてきたのがダウン症の人です。

通常、21番目の染色体が1本多く3本あるため「21トリソミー」とも呼ばれます。

800~1000人に1人の割合で生まれ、ダウン症は偶然的に起こることがほとんどとされています。

しかし、高齢出産の場合、ダウン症の確率が高くなるという統計があります

母親が20代前半では発症率が約1000人に1人という確率となっていますが、母親が40歳以上になると約100人に1人の確率となり、リスクが高くなるということが示されています。

女性の年齢が上がるにつれてダウン症のリスクが高くなっていることはあきらかですが、一方で、父親の年齢はほとんど関係していないといいます。

陣痛がこない?原因はダウン症?

陣痛がこない原因としてダウン症が疑われることがあります。

分娩が近づいてくると、胎児を子宮の外に押し出そうと陣痛が始まり、子宮口が全開になります。

そして赤ちゃんはゆっくりと旋回しながら産道を下りていきます。

しかし、高齢初産女性の場合、陣痛が弱いなど、陣痛が十分でない場合があります

年齢が高くなると、出産時に胎児が通る子宮頸管から膣、会陰までの産道が固くなっており、分娩時間が長引くことがあります。

高齢初産の場合、ダウン症などの染色体異常が起こる率が高くなることもあきらかにされていることもあり、「陣痛がこない原因はダウン症なのでは!?」といった疑いを持つ人もいるようですが、医学的根拠があるわけではありません。

予定日超過とダウン症の因果関係はなし!

予定日を超過すると、「何か障害があるのかな?」、「お腹の子はダウン症なのかな?」と不安を抱くお母さんたちは多いです。

しかし、予定日はあくまで予定日であり、予定日を過ぎたからといってお腹の赤ちゃんがダウン症というわけではありません

予定日より早くなるのか、遅くなるのか、これは医師でも予測できないものです。

しかし、早産の傾向は健診でわかるため、この場合は医師の指示に従うようにしておきましょう

初産は経産婦より予定日超過しやすい

まず初めて妊娠・出産を経験する女性のことを、初産婦といいます。

そして、経産婦とは、一度でも妊娠・出産の経験がある女性のことをいいます。

初産婦は経産婦よりも予定日を超過しやすいとわれることもありますが、はっきりとした医学的な根拠があるわけではありません

予定日の超過は出産回数よりも個人差が大きいといわれています。

正期産の期間は、妊娠37週0日~41週6日までをいいます。

子宮口の開き具合や柔らかさ、そして胎児の下がり具合などで出産予定日を予想することはできますが、確実というわけではありません。

経産婦でも予定日を超えて陣痛がくることも珍しくはありません。

お腹にいる赤ちゃんのタイミングもあるのでしょう。

予定日超過は他の障害が出るリスクも?

赤ちゃんは予定日通り生まれるというわけではないので、あくまで目安として考えておきます。

しかし、予定日を過ぎると検診が頻繁になることを頭に入れておきましょう。

先ほども述べましたが、妊娠37週0日~41週6日は「正期産」であり、赤ちゃんの準備が整い、そして生まれてくるのに適した時期といわれています。

42週0日からは「過期産」となり、胎盤機能の低下や羊水の減少などが懸念されます。

そうすると赤ちゃんの健康状態に影響が出るリスクが高くなります。

予定日を過ぎると羊水は減っていくのですが、羊水が減ることでへその緒が圧迫されてしまい赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かなくなり、赤ちゃんの生死に関わる事態となることもあります。

また、胎盤機能が低下し、羊水過少によって赤ちゃんが低酸素状態になると、羊水中に便を排せつすることがあり、羊水が混濁します。

混濁した羊水を赤ちゃんが吸引すると、呼吸障害を起こす恐れがあるのです。

他にも、赤ちゃんが長くお腹の中にいると大きく育ち過ぎてしまい、難産が予想されますし、経膣分娩が困難になることもあります。

安全面に配慮しながらも適度な運動を取り入れて、お産につなげましょう。

ダウン症の胎児のエコー写真や特徴

お腹にいる赤ちゃんがダウン症の場合、超音波検査(エコー検査)で予兆が見られます

自分の子がダウン症なのかな!?と不安に感じても、診察後にもらうエコー写真を見ても自分で判断することはできません。

エコー写真のどの部分を見ればダウン症の兆候があると確認できるのか特徴をおさえておくといいのかもしれません。

エコー写真

エコー写真でダウン症を確定することができませんが、可能性を考える上ではエコー写真も有効な1つの手段となります。

エコー写真で成長していく赤ちゃんの様子をみることで、次第に母親としての実感が湧いてくることと思いますが、同時にダウン症の懸念を解消できる手段の一つとして活用させましょう。

ダウン症の胎児の特徴4つ

超音波検査で、お腹にいる赤ちゃんがダウン症かどうか予兆が見られるということですが、いったい胎児にどのような身体的な特徴があればダウン症が疑われるのでしょうか。

以下、4つの身体的特徴がある場合、ダウン症が疑われますので確認しておきましょう。

特徴①首のうしろのむくみ

引用:新潟大学大学院医歯学総合研究所ホームページ

最も特徴的であるのが、首の後ろのむくみです。

妊娠初期は胎児の循環器が未熟であるため、血液やリンパの流れが悪くなり後頭部から首の後ろにかけてむくんでいる場合は多いです。

しかし、妊娠が進んでもむくみが解消されない場合、ダウン症の可能性があります。

上記の画像のようにむくみの部分は画像が黒く抜けます

また、胎児頭殿長(CRL)は45mm~84mmでなければなりません。

首の後ろがむくんでいるからといって必ずしもダウン症の子というわけではありませんが、首の後ろのむくみはダウン症を判定する大きな基準の一つとなっています。

特徴②鼻の形

画像左は一般的な鼻骨です。

真ん中と右の画像は、鼻骨が小さかったり、鼻骨そのものが見えません。

胎児のエコー検査においてダウン症の疑いがあるのは、鼻骨の短さも挙げられます。

エコーで鼻の骨が見られるかどうか、骨化に遅れがみられないかどうかをチェックします。

ダウン症の疑いがある場合は、鼻骨の成長や骨化に遅れがみられ、鼻のつけ根が低く顔が平たんであることが特徴となります。

特徴③頭の形

頭が大きいのもダウン症の胎児の傾向といわれています。

初期にはまだこの傾向は出てきません。

中期になると胎児の頭の大きさを測定しますが、測定には頭蓋骨の横幅を表すBPDと頭蓋骨の縦幅を表すFODの2つの数字を使って測定します。

通常の胎児の頭の大きさと比較し、大きい傾向にあるとダウン症の疑いが高まりますが、ダウン症の子どもでもさまざまな体型があるため、頭の大きさだけでは判断できません

特徴④心臓の逆流

ダウン症のおよそ半分の人が、心臓に合併症があると言われています。

これは先天性の心臓病であるため、エコー検査で胎児の写真を撮影したときでも疾患が見つけ出されることがあります。

心臓内の弁に逆流が見られることが多く、この場合ダウン症の可能性が高いのです。

心臓に逆流が見られるから心臓病というわけではありませんし、健康な胎児でも、妊娠初期は腎臓に逆流がみられることもあります。

心臓の逆流が見られたら、胎児心臓エコー検査でくわしく状態を確認します。

エコー写真じゃわからないこともある

上記4つの身体的特徴がみられるとダウン症が疑われるのですが、エコー検査ではダウン症の特徴を観察することができても、ダウン症であると確定診断することはできません

胎児の体位によっては身体的特徴を確認できない場合もあります。

しかし、ダウン症なのでは!?と不安に感じる兆候がある場合には、新型出生前診断(NIPT検査)を受けて、胎児がダウン症であるのかないのか確認しておくといいでしょう

診断を確定させることで、赤ちゃんの状態をしっかりと把握することができ、これからのことを考えるきっかけにもつながります。

ダウン症の新生児の特徴や見分け方は?

妊娠をするお母さんたちはちょっとした体の変化によっていろいろな不安や心配を抱きます。

高齢だからダウン症の確率が高いのでは!?と心配する声はよく聞きます。

妊娠中にダウン症の告知されていなくても、もしかしたらダウン症の子どもでは!?と不安に感じてしまうお母さんたちも大勢いるでしょう。

超音波検査(エコー検査)でダウン症の可能性を見つけ出すことができても、正確にダウン症であるという判断はできません

出産後にダウン症が判明することも十分に考えられます

次は、ダウン症の新生児の特徴を確認しておきましょう。

ダウン症の新生児の特徴4つ

ダウン症の人は顔つきが似ているといわれています。

顔つきだけでなく、身体的な特徴も似通っているのです。

ダウン症の新生児には、顔や体にどのような特徴が現れるのかを確認しておきます。

特徴①つり目

ダウン症の人の特徴として、つり目がちであることが挙げられます。

これは顔の中心部の骨がゆっくりと発達することに対し、周囲は通常の速度で発達するため、皮膚が外側に引っ張られてしまうからなのです。

特徴②指が短い

ダウン症の人は指が短く、小指の関節が1つ少なく、内側に曲がっていることが多いことが特徴といわれています。

特徴③手のひら

ダウン症の子は、手が小さく、横幅が広いという特徴があります。

他にも、手のひらを横切るような横一本のしわがあるのも特徴といわれています。

特徴④耳の形

ダウン症の子は健常者と比較して耳の位置が違うことも挙げられます。

健常者の耳の位置は、目のラインにそっていった先に耳の中心部があります。

しかし、ダウン症の子の場合、目のラインにそっていくと耳の中心部が大きく下にずれています

そして、耳たぶが小さいといわれています。

ダウン症の兆候・原因とは?予定日超過とダウン症との関係まとめ

ダウン症の兆候・原因、さらには予定日超過とダウン症との関係について調べました。

  • ダウン症の兆候は妊娠11週以降の超音波検査(エコー検査)で調べることができる。
  • エコー検査では首の後ろのむくみ・鼻の形・頭の形・心臓の逆流という兆候が現れる。
  • ダウン症は、偶然的に起こることがほとんどだが、高齢出産の場合、ダウン症のリスクが高くなる。
  • 予定日超過とダウン症との因果関係はないが、胎盤機能の低下や羊水過少といった他の障害が出るリスクがある。
  • 出産後の新生児の特徴には、つり目・指が短い・手のひら・耳の形に特徴がある。

ダウン症は染色体の異常であり、根本的な治療があるというわけではありません

しかし、エコー検査や新型出生前診断を受け、ダウン症であるのかないのかの判断を確定させることができます。

正しい知識を身に着け、ダウン症の診断が出れば、医師からきちんと説明を受けましょう。

そして、ダウン症の子どもやその家族のサポートを行っている団体などと連絡をとり、安心して生活を送れる環境を整えておくことが大事ですね。