過去を振り返って、「あのとき、こうしていたらなぁ…」と思ったことのある人は多いでしょう。
アニメや映画などでは簡単に過去に戻ったりすることもありますが、現実ではいますぐに過去に戻って、やり直しをすることはできません。
しかし、もし過去に戻る方法があるとしたら、あなたはどうしますか？
過去に戻ることは完全に不可能とは言い切れもしません。
では、本当に過去に戻る方法はあるとすれば、それはどのような方法なのでしょうか？
過去に戻る方法はあるのか？
「過去に戻って、後悔している出来事をやり直す」、誰もが憧れる能力でしょう。
現実的には難しいですが、実は完全に不可能と言い切れもしません。
では、過去に戻る方法にはどのような方法があるのでしょうか？
過去に戻る方法は2つ
過去に戻る方法はタイムトラベルとタイムリープの大きく2つがあります。
どちらもアニメや映画などでよく耳にする言葉でしょう。
もし、これらが実現可能であれば、過去に戻ることができるはずです。
タイムトラベルとタイムリープの違い
タイムトラベルとタイムリープは言葉が似ていますが、これらは意味が異なります。
タイムトラベルとは、自分の体のまま時間を超えることです。
そのため、タイムトラベルの場合は過去に戻れば、過去の自分と出会う可能性があります。
これに対して、タイムリープでは意識や魂などが時間を超えて、過去や未来の自分に移動することです。
そのため、タイムリープでは過去の自分や未来の自分になったりなどします。
タイムトラベルは実現可能？
アニメや映画などでのタイムトラベルは、タイムマシンに乗ることが定番の方法です。
そのタイムマシンですが、相対性理論をベースにすれば理論的には可能なようです。
難しい説明を省くと、物体の速度が大きいほど、時間の速度はゆっくりになったり、空間が縮んだりなどするそうです。
もし、光に近い速さが出る乗り物に乗って1年くらい移動し続け、再び同じ場所に戻ってきたとします。
そのとき、乗り物に乗っていた本人にとっての1年は、光速で動いていたことで時間の速度がゆっくりとなったうえでの1年です。
そのため、移動する乗り物の外では時間が通常通りに流れていて、外の世界では先に数年が経過することになります。
乗り物に乗っていた人にとっては、外の方が時間が進んでいるので未来にやってきた感覚になるでしょう。
このものすごく速く移動する乗り物がタイムマシンということになります。
ただし、光速で移動する乗り物を作ることは簡単ではなく、何よりも乗っている人が光速移動で加わる力に耐えられないでしょう。
また、この方法では未来に行った感覚にはなりますが、過去に向かって時間をさかのぼることはできません。
タイムリープは実現可能？
タイムリープは意識や魂が過去や未来の自分に移動することで、時間を超える方法です。
しかし、意識や魂などの正体はまだ謎なので、いまのところタイムリープは完全に不可能でしょう。
ただし、タイムリープに近い経験をする方法はあります。
その方法は夢を見ているときに「これは夢である」と認識する明晰夢を利用することです。
夢は自分の記憶や想像を映像にしたようなものなので、夢であることを認識すれば、夢の内容を自由にコントロールが可能なはずです。
もし、夢を自由にコントロールできれば、過去に戻って、そのときのやり直しもできるでしょう。
ただし、あくまでも夢の中での出来事なので、当然ながら現実に影響は与えられません。
過去に戻れた人はいる？
都市伝説的な話にはなりますが、その時代にはまだないはずの携帯電話を持っている人が写った写真があったり、未来から来たと言ってこれから起こる事件の予言をしたりなど、時間を超えたように思える人はいます。
これらの未来からやってきたであろう人の中で、有名なのはジョン・タイターでしょう。
ジョン・タイターは2000年にネット掲示板に現れた人物で、「2036年から来た」と書き込みをしました。
ジョン・タイターがやってきた目的は未来のコンピュータ問題を解決するために、「IBM 5100」というコンピュータを探しに来たそうです。
本来であれば、「未来から来た」と言っても相手にはされないでしょう。
しかし、「IBM 5100」は開発会社の中でもわずか数人しか知らないものであったことや、真実味のある予言をいろいろとしたことで、ジョン・タイターの話を信用する人が増えたようです。
その後、ジョン・タイターは姿を現してから4カ月に「任務を完了した」と書き残して、ネットから去っていきました。
タイムリープを可能にする明晰夢とは？
タイムマシンは理論上は可能なようですが、いますぐタイムトラベルは実現できそうにありません。
そのため、過去に戻る方法でいますぐ実現可能であり、現実的なものは明晰夢でしょう。
では、明晰夢はどうすれば見ることができるのでしょうか？
明晰夢って意識的に見れるもの？
夢は自分の記憶や想像を映像にしたようなものですが、そのメカニズムはまだ詳しくわかっていません。
そのため、実は明晰夢も可能かどうかも明確な答えはないようです。
しかし、これまでにわかっていることもあり、夢を見る大きなポイントはどうやらレム睡眠と言われています。
ポイントはレム睡眠
明晰夢を見るためには、まず夢を見る必要があります。
夢を見るタイミングは主にレム睡眠のときです。
レム睡眠に入ると、脳は理解や行動に関わる機能が低下する代わりに、感情や記憶に関する機能が活発化します。
しかし、レム睡眠に入った状態で、本来は低下しているはずの理解や行動に関わる脳の機能が活発になると、明晰夢が見られると言われています。
そのため、レム睡眠で理解や行動に関する機能と感情や記憶に関する機能の両方を活発化させると、明晰夢が見られるはずです。
明晰夢を見る方法
明晰夢を見るには、レム睡眠で理解や行動に関する機能と感情や記憶に関する機能の両方を活発化させる必要があります。
この状況を意図的に作る方法は以下の通りです。
- 起床時間よりも2時間早く目覚ましをセットする
- 目覚ましで起きてから30分～60分ほど起きておく
- 起きているときは、脳に刺激を与えないように考えたり・動いたりなどしない
- 再び眠る
この方法で意図的に明晰夢が見られると言われる脳の状態を作ることができます。
ただし、夢自体がまだメカニズムが解明されておらず、明晰夢の存在も確認されたものではありません。
そのため、必ずしもこの方法で明晰夢が見られるとも限りません。
明晰夢以外に過去に戻る方法
現状では実際に過去に戻るのは簡単ではなく、いますぐ実現させることは難しいです。
そのため、現状では明晰夢で過去に戻ったような体験をすることが現時的な方法と言えるでしょう。
また、明晰夢以外にもいくつか過去に戻れる可能性を秘めた方法はあります。
では、それらの方法にはどのようなものがあるのでしょうか？
瞑想
瞑想をすると、脳が明晰夢を見ているときに近い状態になると言われています。
そのため、脳を明晰夢を見ている状態にする訓練になるでしょう。
瞑想で訓練をしておくことで、睡眠時に明晰夢が見やすくなる可能性があります。
また、明晰夢を見る際には、脳からガンマ波が出るとも言われています。
瞑想用の音楽はガンマ波を誘発してくれる効果があるので、訓練の瞑想中や睡眠時などに流しておいても良いでしょう。
幽体離脱
死の淵をさまよった人などが「幽体離脱をした」と言うことがあります。
幽体離脱での経験には、上空から自分を眺めたり、光に包まれて謎の声を聞いたりなど、人によっていろいろなものがあります。
これらの幽体離脱の経験の中には、「過去に戻り、過去の出来事を再体験した」という人もいるようです。
おまじない
過去に戻るおまじないもいろいろとあります。
そのおまじないには、黒神陀の術と呼ばれる黒魔術の1種や、はちみつと牛乳を混ぜて飲んだりなどがあります。
当然ながら、どれも科学的な根拠などはありません。
過去に戻る方法はいまのところはない
過去に戻る方法はいまのところはなく、いますぐに実現することは難しいです。
そのため、現状では明晰夢で過去に戻ったような体験をすることが現実的な方法となります。
しかし、これから科学が発展してタイムマシンが作れたり、時間や魂などの解明が進むなどして、過去に戻る方法が見つかる可能性はゼロではありません。
いつかタイムトラベルやタイムリープができることを期待して待ちましょう。