1997年に連載が開始され、世代を超えて愛される大人気少年漫画「ワンピース」。
翌年の1998年にはアニメの放送が始まり、2023年でアニメ放送25周年を迎えました!
そんなワンピースの主人公であるルフィの母親が判明したとして話題になっています。
すでに作中に登場していたとの噂もありますが、はたして誰なのでしょうか?
ついに発覚!ルフィの家族構成はどうなっている!?
そもそも、ルフィの母親はストーリー上で現在も生きている人物なのでしょうか。
ワンピースの登場人物の中には母親が故人となっているキャラも少なくありません。
例えば、ルフィの義兄のエースは生まれてすぐに母親を亡くしています。
麦わらの一味の中で言えば、ウソップ、サンジ、ロビンは幼少期に母親を亡くしているエピソードが作中で詳しく描かれていました。
ルフィの母親が誰なのかは判明していませんが、既に亡くなっている可能性もありえます。
ルフィの母親の特徴は?
過去に作者の尾田栄一郎先生がルフィの母親の特徴について語っていたことがあります。
それは2008年に発売された北米版週刊少年ジャンプの北米版SBSの中でのことです。
読者から「ルフィの母親はどんな人?」という質問に対し、尾田先生は以下のような特徴を挙げて回答していました。
特徴②綺麗ではない
特徴③屈強で厳格な女性
特徴①パーマをかけている
尾田先生の回答によると「典型的な中年の女性がするようなパーマをかけている」そうです。
この表現で少なくとも若々しいイメージではなくなります。
サンジの母親は可憐でまるで少女のような容姿で描かれていましたが、ルフィの母親はそうではないようです。
特徴②綺麗ではない
尾田先生は「美しい母親になるはずない」とも答えていました。
髪型の特徴も踏まえると、いわゆる「美魔女系」の母親ではないことが明らかです。
それはそうとして、どういった理由で尾田先生は「美しい母親になるはずない」と答えたのか意図が気になるところです。
特徴③屈強で厳格な女性
性格については「すごく屈強で厳格」と回答していました。
確かにルフィのような破天荒な性格の息子がいると、そういった母親像がイメージされるのも納得できます。
ルフィのおふざけを威勢よく叱るナミのような感じでしょうか。
まさにいわゆる「肝っ玉母さん」そのものの性格と言えるでしょう。
ルフィの母親候補9選!一体誰が本物?
ルフィの母親ではないかと考察されている人物は1人ではありません。
可能性が高そうなキャラからダークホース的な大物キャラまで、複数のキャラが母親候補として挙がっています。
それではルフィの母親ではないかと考察されている代表的な9人のキャラを1人ずつ見ていきましょう!
ルフィの母親候補①イム様
イム様は世界政府の最高権力者「五老星」さえも跪かせる謎の大物キャラとして描かれており、容姿の全貌はおろか人間であるかすらも明確に描かれていません。
もちろん年齢や性別も判明していないのですが、以下2つの理由でルフィの母親ではないかと考察されています。
作中で謎の「麦わら帽子」を所持している描写がある
イム様は聖地マリージョアにあるパンゲア城に住んでいるとされていますが、その城内で謎の「麦わら帽子」を所持している様子が描かれています。
麦わら帽子と言えば「麦わらのルフィ」の二つ名のとおり、ルフィの代名詞でもあります。
このため「ルフィと深い関係がある人物=母親では?」という考察がされているようです。
ルフィの手配書を手にしている描写がある
先ほど紹介した麦わら帽子を所持している場面で、イム様がルフィの手配書を手にしているように描かれています。
状況的に、ルフィとの何らかの繋がりを示唆しているようでなりません。
そしてその後、その手配書を切り裂いている描写もあります。
これは何を意味するのか様々な憶測がありますが、もしかすると「ルフィの手配書を切り裂く=イム様の息子であるルフィ、そして過去との決別」を表しているのかもしれません。
ルフィの母親候補②ステューシー
裏社会の大物で「歓楽街の女王」の二つ名を持ち、CP-0の諜報部員でもあるステューシー。
ステューシーもまたルフィの母親候補のひとりです。
若々しい見た目ですがWCI編でプリンの花嫁姿を見て「若い頃の私のよう」と言っているなど、実年齢は中年以上かと推測されます。
その言動から後ほど紹介するボニーのように年齢操作系の能力を持っているのではないかと考察されており、そうだとすれば年齢的にはルフィの母親であってもおかしくはありません。
しかし尾田先生の語っていたルフィの母親の特徴である「綺麗ではない」に当てはまらず、ステューシーがルフィの母親である可能性は低そうです。
ルフィの母親候補③ダダン
尾田先生の語っていたルフィの母親の特徴にもっとも当てはまるのが、ダダンです。
パーマヘアにお世辞にも美人とは言い難い容姿に加え、山賊の頭領らしく屈強で厳格な性格をしています。
ダダンはルフィの祖父であるガープとは旧知の仲でもあります。
そんなガープに幼いルフィの養育を託されたダダンはルフィの育ての親でもあるため「実質の母親」とも言えます。
なお、先ほど紹介したルフィの母親について尾田先生が言及したのは2008年のことです。
2008年当時はダダンはまだ登場しておらず、尾田先生は「実の母親」とは明言していないため、その「母親」は「育ての母親」であるダダンのことではないかとも考察されています。
ルフィの母親候補④オルビア
オルビアは麦わらの一味の一員、ニコ・ロビンの実の母親です。
ルフィの父親は革命軍のリーダーであるドラゴンだと判明していますが、そのドラゴンがロビンに会いたがっている様子が作中で描かれています。
これはルフィの父親として、麦わらの一味の一員であるロビンに会いたいという意味でしょう。
しかし深読みすると、かつて愛した女性の娘であるロビンに会いたいという意図にも取れます。
もしオルビアがルフィの母親だとしたら、ルフィとロビンは姉と弟ということになります。
しかしオルビアはルフィが生まれる前にオハラで亡くなっているため、オルビアがルフィの母親である可能性はありえないと考えられます。
ルフィの母親候補⑤ボニー
ボニーはボニー海賊団の船長で、ルフィ同様「11人の超新星」のひとりです。
「大喰らいのボニー」の二つ名どおりルフィに並ぶ大食いが特徴で、自分や相手の肉体年齢を自在に操作できるチート的とも言える能力を持っています。
この能力のため、年齢を操作してルフィを産むことが可能なのではないかと考察されているのです。
それが本当だとすれば、ルフィの大食いはボニー譲りということになります。
しかし最新の105巻ではバーソロミュー・くまとの親子関係が明らかとなり、今後はそのストーリーが展開していきそうです。
ルフィの母親候補⑥ルージュ
ルフィの義兄であるエースの実の母親、ルージュもルフィの母親ではないかと考察されています。
ゆるいウェーブのかかった髪と命がけでエースを守った屈強さは尾田先生が語ったルフィの母親の特徴に当てはまっています。
しかしルージュはルフィより3歳年上のエースを出産した際に亡くなっているため、ルフィの母親である可能性はありえないでしょう。
ルフィの母親候補⑦クロコダイル
ルフィの母親候補で1番のダークホースはこの人です。
アラバスタ編でルフィの前に敵として立ちはだかったクロコダイルです。
クロコダイルは明らかに男性ですが、ずっと以前から「昔は女性だったのではないのか?」という噂がつきまとっています。
それはインペルダウン編でイワンコフが「クロコダイルの弱みを握っている」と言ったことがカギとなります。
その弱みはイワンコフのホルホルの実の能力でクロコダイルは女性から男性へ性転換したのではないかという理由のためです。
しかしアラバスタ編やインペルダウン編でルフィと因縁はあるものの、血縁関係を示唆するような描写がないため、ルフィの母親である可能性は限りなく低いでしょう。
ルフィの母親候補⑧マキノ
フーシャ村の酒場の店主マキノもルフィの母親候補として名前が挙がるキャラです。
理由は1巻で描写されているように幼いルフィを母親のように優しく見守っていたためだと考えられます。
しかしルフィへの接し方をよく見てみると、母親というよりは近所の優しいお姉さんといった接し方に見えます。
また年齢的にもルフィがフーシャ村を旅立った当時の年齢が29歳とルフィと12歳差であるため、マキノがルフィの母親である可能性は低いと言えます。
ルフィの母親候補⑨シャッキー
シャッキーことシャクヤクはシャボンディ諸島のぼったくりバーの店主で、実はアマゾン・リリーの先々代皇帝でもあることが判明しています。
アマゾン・リリーの先々代皇帝ということは元区九蛇海賊団の船長でもあったということです。
海賊時代にルフィの祖父であるガープと因縁の関係だったようですが、ルフィのことは「モンキーちゃん」と呼ぶなど好意的に接している描写が多々見られます。
しかしシャッキーはレイリーと事実婚のような関係を長く続けており、その間にドラゴンと関係を持ってルフィを産んだことは考えにくいでしょう。
よってシャッキーがルフィの母親である可能性は低いと言えます。
ルフィの母親は結局誰!?海賊だった説もある?
ルフィの母親は海賊だったのではないかとも考察されています。
ルフィは幼い頃からガープやダダンが育てており、母親と暮らしていた描写がありません。
幼いルフィを置いてルフィの母親はどこに行ってしまったのでしょうか。
ルフィが生まれてすぐに亡くなったという説も濃厚ですが、ルフィの母親は海賊で何らかの事情があってルフィを置いて海に出たという説も噂されています。
ルフィに初めて賞金首となった際、ルフィの出身地であるフーシャ村の村長がそれを裏付けるかのようなこんな発言をしています。
「”夢”か”運命”か……」
まるでルフィが海賊になることが運命によって決められていたような口ぶりです。
これが「血は争えない」という意図の発言ならば、ルフィの血縁の誰かが海賊だったということを示しています。
ルフィの血縁は現段階でガープとドラゴンしか明らかになっていません。
しかも2人とも海賊ではないので、その「誰か」がルフィの母親ではないかとも考察できます。
ガープが意味深な発言?
さてここで、ルフィの祖父であるガープの意味深な発言を取り上げたいと思います。
ウォーターセブンでルフィに再会したガープはルフィの父親について言及した際、こんなことを口にしています。
「何じゃい名乗り出やせんかったのか……ローグタウンで見送ったと言うとったぞ!」
まるでドラゴンと何らかの接触があったかのような口ぶりです。
海軍中将のガープと革命軍のリーダーであるドラゴン。
立場の違う2人ですが、その口ぶりや何らかの形で接触している様子から完全に敵対しているわけではなさそうです。
ルフィの母親はガープの娘?
さらにこのガープの発言をもっと深堀りして考察していきます。
ドラゴンがガープの実の息子だとすれば、ガープの性格的にややドライな感じが否めません。
孫のルフィに対しては海賊となったルフィに小言を言いつつも愛情深い言動を見せていますが、ドラゴンに対しては感情的な言動を見せていません。
革命軍は世界政府に喧嘩を売った訳ですからガープの立場と性格上、小言のひとつでも言いそうなものです。
それがないということはガープとドラゴンは舅と婿の関係であるため、若干距離感が存在するのかもしれません。
よって、ドラゴンは入り婿でガープの実子はルフィの母親である可能性も考えられます。
ルフィの母親は作中に登場する大物キャラって本当?
ワンピースファンの間では「ルフィの母親は作中に登場している大物キャラではないか?」という考察がされています。
しかし尾田先生が明確にそう発言した訳ではなく、あくまで噂の域を出ていません。
もしルフィの母親が判明し、その人物が本当に作中に登場している大物キャラだとしたら、かなり話題になりそうです。
すでに亡くなっている?
ルフィの母親が海賊であるにしろ、ガープの実の娘であるにしろ、すでに亡くなっている可能性も高そうです。
ガープはドラゴンやルフィ、さらにエースの動向を知っているような描写が多々見られ、家族とは継続的に何らかの接触を持っていそうですが、ルフィの母親に関する描写は一切出てきません。
ルフィの母親がガープの実の娘だったとすれば、これはやや不自然です。
もしかするとルフィの母親はすでに亡くなっていて、近況の情報はないためなのかもしれません。
ルフィの母親が明らかになったら冒険は終わる?
ここまでいろいろ考察してきましたが、ルフィの母親が明らかになったらルフィの冒険は終わってしまうかもしれません。
なぜなら尾田先生はコミックス78巻のSBSで「なぜ母親が亡くなっていたり詳細が不明なキャラが多いのか?」という読者の質問に「冒険の対義語は母だからです」と答えているためです。
この発言は「ルフィの母親が判明=冒険の終わり」という意図にも読み取れます。
ルフィの母親は今後登場しない?
いっぽうで最後までルフィの母親は明らかにされないのではという考察もされています。
尾田先生はあるインタビューで次のように語ったことが残っています。
「母親から離れることで冒険ができるんです。僕は冒険物語を描きたいので母親は描きません」
尾田先生のポリシーとしてルフィの母親を登場させない可能性も高いと言えます。
母親の登場はなく、「ルフィの冒険は終わることがない」というエピローグも不自然ではありません。
ルフィの母親の正体について真相は明らかにされるのか?
今回はルフィの母親について、尾田先生が挙げた特徴や作中に登場している9人の母親候補、そしてガープの発言を取り上げて考察してきました。
真相は判明しませんでしたが尾田先生のインタビューでの発言を考慮すると、「すでに亡くなっている、または最後まで登場しない」というのが有力説ではないでしょうか。
”ONE PIECE FILM RED”の大ヒットもあり、まだまだ人気が衰えることを知らないワンピース。
ルフィの母親についての真相も含めて今後の展開から目が離せません!