ピアスは長らく愛されてきた身近なファッションですが、最近は、若者を中心にボディピアスとして舌にピアスをする人が増えてきているようです。
『舌ピ』として2024年現在も増加傾向にあるようですが、海外では舌ピで感染症を引き起こし死亡したケースが報告されています。
今回は舌ピは本当に死に至るのか?デメリットや後遺症、舌癌や死亡率についても解説していきます。
これから舌ピを開けようとしている人は、最後までご覧ください。
舌ピで死亡した人も?舌癌になる可能性は?
年々増加傾向にある舌ピですが、海外では舌ピが原因で脳腫瘍になり、死亡したケースがあるようです。
さらに舌ピから舌癌になってしまう可能性も示唆され、最悪舌を切除しなければならない可能性も叫ばれています。
ここからは舌ピが及ぼすデメリットや死亡ケース、舌ピの死亡率などについても確認していきます。
海外で舌ピを開けた人が死亡!原因は感染症?
海外で22歳の男性が脳腫瘍で死亡したというケースが報じられ、神経外科医はこれを受け、舌ピに原因があると警告しています。
死亡患者のイスラエルの担当医師は、舌からの感染症が血流にのって脳に広がっていくということを報告されています。
もともと舌ピは口内感染症の原因になったり、心臓に問題が生じることを専門家も言及していましたが、死亡ケースは稀だったようです。
しかし世界的有名人でも舌ピをしている人は多くいるため、この現状に専門家からは健康について熟考すべきだとしています。
舌ピの死亡率は?確率は低い?
舌ピで死亡したケースの報告があがりましたが、舌ピをした事による死亡率はどのようになっているのでしょうか?
実際に舌ピの死亡率に関する統計データはないため、死亡率に関する正確なデータはありません。
しかし口腔内の専門家歯科医師などからは、様々なデメリットや後遺症が多く、後悔しないよう舌ピはお勧めしないという事を様々な場面で報告されています。
舌ピを開けると舌癌になる可能性が上がる?
口腔癌の約4割を舌癌が占めるとも言われており、アルコールや煙草による科学的な刺激やかみ合わせの悪さからくる物理的な刺激が代表的なようです。
近年では舌ピの刺激により舌癌になってしまう若者層も少なからずいるとのこと。
インドでは舌癌の発症率が高いようで、インド特有の嚙みタバコが原因だと言われているようです。
嚙みタバコとは、キンマ(コショウの仲間)の葉に香辛料を包んでガムのように噛んで味を楽しむモノですが、これが癌の原因になるとも言われています。
このように舌癌の原因は科学的刺激だけではなく、ピアスなどによる物理的刺激でも発症する事があると考えられています。
舌癌になると最悪の場合舌を切除することも
舌癌の治療法については症状によって様々ですが、代表的なのは手術療法、放射線療法、化学療法尾の3種類になります。
ここでは手術療法の3パターンについて説明していきます。
・舌部分切除術:早期の癌で小さい場合、患部を中心に部分切除する手術
・舌半側切除術:比較的大きな癌の場合、癌のある側の舌を半分切除する手術
・舌全摘出術:癌が舌の半分以上広がっている場合、舌を全て切除する手術
舌癌の進行具合によって、外科手術では切除範囲が変わるようです。
そして癌の範囲が舌の半分以上になると全摘出が必要になり、その後舌の機能維持のため再建手術も必要になります。
さらにリンパ節に転移した場合は、そのまま肺などの内臓器官に転移してしまうこともありますのでとにかく注意を必要とします。
舌ピにはデメリットが多い?後悔した人も?
舌ピをした事で死亡したケースや、舌癌になってしまうと舌を全摘出しなければならない可能性も高くなるようです。
デメリットが非常に多く、おしゃれ感覚で軽い感覚でつけてしまった人には後悔している人も多いのではないでしょうか?
ここからは、舌ピによる死亡以外のデメリットや後遺症についてもまとめていきます。
舌ピのデメリット8つ!開けた後に後遺症が?
舌ピで死亡したり舌癌になってしまう以外にも、デメリットはたくさんあるようですがつけてしまってからは後悔しても遅いのかもしれません。
口腔内の事ですから、口臭や食事、味覚や金属アレルギーなど舌ピなしでも不安になるようなデメリットがたくさんあるようです。
ここからはデメリットを8つにまとめてご紹介していきます。
デメリット①口の中が損傷する
舌ピのデメリット1つ目は、口の中の神経を傷つけてしまう可能性があり、感染症のリスクがあるということです。
傷ついた部分から細菌や雑菌が繁殖し、様々な病気のリスクがあるようです。
舌は感染症を引き起こしやすい部位で、内膜炎や心疾患、脳血管や肺炎など死に至るような症状に陥ってしまうリスクがあります。
デメリット②口臭が強くなる
舌ピをあけた人が後悔するデメリット2つ目は、口臭がきつくなるです。
ピアス自体やピアスホールと呼ばれる部分に食べかすがたまってしまい、そこからバクテリアなどが発生し強い口臭の原因になるようです。
舌クリーナーやうがい薬を使用して、口腔内をできるだけ清潔に保つ必要がありそうですね。
デメリット③食事がしにくい
お次の舌ピのデメリットは、単純に食事がしにくくなるようです。
最初からわかっている事のようにも思われますが、慣れるまでは食事がしにくいようで、ピアスを噛んで歯が折れてしまう事も。
さらにピアスが外れてしまい、最悪誤って飲み込んでしまう事も懸念されます。
デメリット④滑舌が悪くなる
舌ピは滑舌にも悪影響を及ぼすようです。
こちらも食事と同様に容易に予想ができ必ずしも全員に起こる事でもないようですが、その可能性はあるとのこと。
また舌ピをあけた直後は、痛みや腫れなどから滑舌に支障が出てしまい喋りにくくなるデメリットはあるようです。
デメリット⑤味覚の変化
舌ピのデメリット5つ目は、味覚が変化するというもの。
突然『味覚障害』になるような事はないようですが、味覚にとって大切な舌に穴をあけるのですから、味覚に変化は起きるような気もします。
「少々味が変わっている」というような感覚はあるようで、味覚の変化が全くないとは言い切れないようです。
デメリット⑥金属アレルギーを起こす
ピアスやネックレスなど金属の接触によって『金属アレルギー』を引き起こすデメリットも考えられます。
口腔内金属アレルギーは口内炎など原因がわかりやすいものや、肩こりや頭痛など口腔内が原因だと気付きづらいものまで症状は多様にあります。
アレルゲンは血流により全身に運ばれてしまい全身に症状が現れる可能性があり、原因がわからず長年苦しんでいる人もいるようです。
口腔内の金属アレルギーは、口腔外の金属アレルギーに比べ発症頻度は少ないようですが、口内には原因菌も多く金属がイオン化しやすい環境でもあります。
デメリット⑦イメージが悪くなる
舌ピのデメリットとして最もよく聞く理由として『イメージが悪くなる』というものがあります。
ピアス自体が年々増加してきているとは言え、高齢世代や会社勤めをしている人からは理解されない場合もあります。
また舌ピをカチカチ鳴らしてしまう癖がある人もいるようで、デメリットと上手く付き合っていく柔軟性も必要になりそうですね。
デメリット⑧舌ピが埋まる
舌ピのデメリットに『舌ピが埋まる』というものがありますが、舌ピが埋まるというのはどういう状況でしょうか?
これはピアスのモチーフやキャッチが、ピアスホールの内部に入り込んでしまう状態で実際になると皮膚の中にピアスがある感覚になるようです。
自分で取り出そうとして激痛が走ったり、大出血を伴ってしまったというケースもあるようで、確実に取り出せる病院へ行く事をおすすめします。
舌ピを開けた人の中には舌が裂けた人も!?
舌ピをした事によって実際に舌が裂けてしまった人もいるようですので、以下にご紹介します。
ようやく舌ピ開けました‼️‼️‼️
準備運動でヘリックス1つ増やしたけどどっちも大量出血しまくって机が血の海になってるのでとりあえず片付けます pic.twitter.com/CLh8ROSZHl— かお (@kao_03_) February 17, 2023
どうして裂けてしまったかは不明ですが、大量に出血してしまうようで、考えただけで恐ろしいですよね。
さらに、自分で舌ピを弄っているうちに裂けてしまったという投稿もありました。
舌は非常に神経が多く通っていて、デリケートな器官であるにも関わらずそれが裂けるとなると大出血や激痛は言うまでもありませんよね。
本当に舌ピを開ける前には、後悔しないように熟考する必要があるといえますよね。
舌ピを実際に開けて後悔した人の声は?
様々なデメリットや死亡リスクも少なからずある舌ピですが、実際に開けている人達はどのような声をあげているのでしょうか?
SNS上での反応は、
舌ピを安全に開ける方法は?病院で開けた時の料金相場も
ここまで舌ピについての死亡リスクやデメリットについてまとめてきましたが、開ける方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
安全に病院で開けるのが普通だと思われますが、セルフで開ける人も中にはいるようです。
ここからは、舌ピを開ける方法や病院へ行った場合の料金や施術方法についても触れて行きます。
舌ピを安全に開けるなら病院へ!料金や施術の流れは?
これはピアス穴を開ける際全ての箇所で言える事かもしれませんが、舌ピの穴を開ける際には病院に行く事をお勧めします。
自力ではリスクが高すぎる上に、もし失敗してしまったら結局病院のお世話になってしまうからです。
病院で舌ピを開ける場合の料金になりますが、自由診療扱い(保険適用外)になり相場は1万5千~3万円ほどだと言われています。
病院によりますが、ピアッサーを使う場合とニードルを使う場合がありますが、ニードルの方が余計な衝撃が少ないと言われています。
また病院だとうがい薬や化膿止めの抗生物質も処方されアフターケアも万全なので、できる限り病院で開けてもらう事が一番安全と言えます。
舌ピをセルフで開けるのは危険!?方法は?
舌ピを開けようと思ってもお金がない場合や、通院の手間からセルフで開ける方法もある事はありますがかなりの確率でリスクを伴います。
まずピアッサーを使い開ける方法ですが、衝撃が強くて腫れやすく舌が短い人だと開けるのが難しいとされています。
次にニードルを使う方法ですが、片手で舌を引き出しながらもう片方で痛みに耐えつつ開けるので、上級者向けの方法のようです。
どちらも安価にできはしますが、化膿や炎症が出たり正確な位置に開けられない事に加え最悪感染症を引き起こしてしまうリスクがあります。
取り返しがつかないトラブルに発展する場合もあるため、セルフで行う手法は決しておすすめできません。
舌ピにトラブル発生!何科を受診するといい?
舌ピを開けた後にも化膿や炎症、さらには感染症など様々なトラブルが多く存在しますが、そんな時病院は何科を受信したらよいのでしょうか?
間違った診療科を選んでしまうと、先生が専門外であったり器具が揃っていない場合がなりきちんと下調べしてから通院する事が大切です。
ピアス関係のトラブルは基本的に「皮膚科」になり、炎症・化膿・痛み・ピアスの埋まりなど色々なトラブルに専門的に対応できます。
ただし「ピアス」を専門としているかは別で、治療を優先する医師やホールを維持しながら治療する医師など様々です。
治療を優先したいのかどうかも含め、自分の希望が通るようにクリニックを吟味する必要もありそうですね。
舌ピから舌癌になる可能性は少なからずありデメリットが多い!
今回は舌ピの死亡率や舌癌になる確率に加え、デメリットや後遺症についても解説してきました。
舌ピは感染症を引き起こしそれが死に至る場合や、舌癌になる確率も少なからずありデメリットや後悔が多く残るものである事がわかりました。
舌ピをするかどうかは確かに自己責任の範疇になるのかもしれませんが、開ける時は病院でくれぐれも後悔がないようにしたいですよね。