アダルトビデオを探せばいくらでも見つけることのできる現代。ものによっては、暴力シーンが目立つものもあります。
元から演出として行われているならまだしも、演技ではなく本当に暴力が振るわれていたとしたら、皆さんはどう思いますか?
それが実際に行われていたのが、AV業界史でも最悪と言われる「バッキー事件」です。
今回は、そんな「バッキー事件」の事件概要や、被害者女優と刑務所に服役中とされる主犯の栗山龍の出所の予定についても調査しました。
バッキ―事件とは?事件の概要とDVD(AV)は見れる?
バッキー事件とは「バッキービジュアルプランニング」(以下バッキー)というアダルトビデオの制作会社が起こした事件のこと。
その内容は悲惨な強姦致傷事件であり、AV女優や素人の女性たちが被害に遭いました。
アダルトビデオでは凌辱やレイプのような過激なジャンルも人気があるのですが、あくまでフィクションであり、出演する女優の承諾をとった上で安全性を考慮して行うのがルールです。
見る側もフィクションだから安心して楽しめるはずです。
しかし、バッキー事件においては出演者の承諾なしに後遺症が残るほどの激しい暴行が行われたといいうのです。
バッキーAV事件の概要
アダルトビデオ制作会社バッキービジュアルプランニング(以下バッキー)が女性を監禁して暴行する様子を撮影したAVを販売しました。
事件が明るみになったのは2004年6月下旬のことでした。
バッキービジュアルプランニング(以下バッキー)の制作スタッフは、東京都豊島区にある居酒屋でとあるAV女優に脱法ドラッグを吸わせて酩酊状態にさせ自由を奪い、西池袋のマンションに連れ込んで集団暴行を加えたのです。
そのまま、集団でわいせつ行為を行った様子をカメラで撮影しました。
わいせつ行為の中で、浣腸器具を無理やり女性の肛門へ挿入し器具が破裂したことで、女性が救急搬送されたことで事件化しました。
女性は肛門裂傷と直腸穿孔を起こし全治4か月の重傷を負い、命は助かったものの、人工肛門で一生を過ごすことになってしまったのです。
被害届が続々と提出されて事件解決?
バッキー事件は過度な暴行により被害者女性が救急搬送されたことで明るみとなりました。
バッキー事件に関わった者は逮捕されますが、証拠不十分で釈放されます。
その後、同じ製作会社からわいせつ行為や暴行を受けたという被害者女性たちが次々に被害届を提出します。
事態の深刻さを重く受け止めた池袋警察署が本腰を入れ捜査を進めました。
バッキ―事件のDVD(AV)は見れる?
バッキー事件のAVは現在も販売されているようです。
バッキーは事件の後、2005年3月に「コレクター」と社名を改めて、経営が続けられました。
会社の住所や電話番号は引き継がれており、変わったのは社名とトップの人間だけでした。
「そんなことが許されるの?」と憤りを感じる人もいるかも知れませんが、現在の法律上、改名した会社を取り締まることはできないそうです。
コレクターは新たなレーベルでアダルトビデオを制作・発売するのみならず、バッキー時代の作品「問答無用子宮破壊」や「水地獄・一丁目」も販売していました。
販売自体は犯罪に問われず現在も販売は続けられていますが、コレクターは2017年に経営破綻し事実上の廃業状態と見られています。
また、現在、駿河屋などの通販サイトでは同作品の中古品が出回っているのが確認されています。
インディーズアダルトDVDとしていくつかの作品がいまだに新品、および中古で販売されているため、見ようと思えば購入して見られる状態です。
株式会社バッキービジュアルプランニングのAV視聴方法とは?
バッキー作品のAVは、「DUGA」という動画配信サイトで見ることができます。
「DUGA」の特徴として、総合アダルトサイトではあるがハードな内容のジャンルも取り扱っており、クレジット決済も可能のようです。
もう1つの特徴として、「DUGA」は無料会員でも動画の質が高画質ということです。
株式会社バッキービジュアルプランニングの実態と他の被害もヤバすぎる?
2002年4月に創業したバッキーヴィジュアルプランニングはSMや陵辱など過激でバイオレンスな作風が特徴でした。
監禁して集団で陵辱したり、水責めや強制飲酒などの拷問が度々行われ、女優が本気で苦しむ様子を収めたビデオの売れ行きは好調だったようです。
作中の暴行にはAV男優だけでなく「監禁友の会」というDVD購入者を対象とした一般人男性のエキストラが参加することもあり、多い時には100人近くの一般人男性が参加することもあったそうです。
バッキーでは「ヌードモデルの撮影」などと言葉巧みに女性を騙し、契約を結んでいました。
女優は何も知らないまま撮影が始まり、いきなり登場した大勢の男達に輪姦されるのです。
そんな人道に反する会社の代表取締役である栗山龍は、アダルト事業で成功を納めており、ブラックカードを持つほどの資産家でした。
お金に物を言わせて、自分の欲望を満たそうとしたのでしょうか。
【手口】素人狙いの募集文句は「ライトなSMです」
バッキー事件ではわいせつ行為が撮影されていただけでなく、被害者女性への暴力行為も撮影されていました。
その暴行内容の内容はこのようなものです。
- 大量の酒を無理矢理飲ませアルコール中毒にする(嘔吐や脱糞する女性を見て愉しむ)
- 首を絞める
- 女性器の中に虫を詰め込み、男性器で潰す
- 水に顔を沈めて息をできなくさせる
- 女性を殴ったり竹刀でたたく
- 陰毛を燃やす
- 高い場所から落とそうとする
- 多くの男性が入ってきて集団でわいせつ行為をされる
- 女性の頭を鏡に打ち付ける
- 女性に「撮影終了」と声をかけて安堵させた後、撮影を続行して絶望させる
- 汚物の入った便器や風呂に女性の顔を強引に突っ込む
- 食糞を強要する
AV動画①「問答無用強制子宮崩壊」出血で瀕死状態に?
AV史上最悪最凶鬼畜強姦シリーズと言われる「問答無用強制子宮破壊」。
シリーズは全14作品あり、回を重ねるごとにその内容は過激度を増しています。
「普通のAV撮影」と女性を騙して契約書にサインをさせ、撮影が始まると数十人の「監禁友の会」のメンバーであるエキストラが乱入してきて輪姦するという内容で、女性たちがどんなに拒否したり抵抗しても問答無用で犯し続けるという鬼畜なものです。
制作側は迫真のレイプ作品に仕上げるために女性には事前の説明を行いませんでした。
とある被害者女性は12時間に及ぶ暴行を受け、最後は浴室で鏡に頭を打ち付けられ、割れた破片で足首のアキレス腱を切ってしまい大量出血で救急搬送される事態になりました。
AV動画②顔面を殴り顔面骨折させる
撮影中、恐怖を感じた女優が撮影スタジオから全裸で逃げ出したこともあったそうです。
あっという間に捕まった女性は、さらなる暴行を受けることになりました。
拳だけでなく、竹刀や鞭を使った集団暴行によって被害者女性は顔面骨折の重傷を負いました。
完全に犯罪行為であり、断じて許してはいけない事だと強く思いますね。
【被害者その後】死亡・自殺者は4人!精神科通いは10人以上?
バッキー事件の被害者は、その後どうしたのでしょうか?
噂では死亡・自殺者は4人、精神科通いは10人以上いると言われています。
美咲天使という名前で活動していた女性は、集団暴行、水責め、アルコールの大量摂取で昏睡状態となり、一部ネットユーザーの間で「撮影直後に亡くなったのでは?」と言う噂が出ました。
他にも、事件が明るみになるきっかけとなった女性は、全治4か月で人工肛門を作りました。
撮影中の暴行により出血や全身の打撲を受け、車いす生活を余儀なくされた人もいます。
水責めの影響で水に対して恐怖を覚えた女性は、その後も水が怖い状態で日常生活に支障が出ています。
わかっているだけでこれだけの被害者がおり、死亡・自殺者が4人で精神科通いが10人以上いるという噂にも信憑性が出てきます。
バッキー事件の被害女優に関する記事として、以下も読んでみてください。
【2024年最新】バッキー事件の犯人「栗山龍」は現在釈放間近?
バッキーは業界内で女優潰しとしてかなり有名でした。
素人女性に関しては街で声をかけ、契約書にサインをさせ制作現場まで誘導し、女性たちに対して契約時には伝えなかったわいせつ行為や暴行を行います。
バッキー事件では主犯を含め8名が逮捕されており、その中でも主犯格といわれたのが栗山龍でした。
カリスマ経営者と言われていた栗山龍は、なぜこのような事件を起こしてしまったのでしょうか?
ここからは、事件に関わった監督や男優達の判決がどうなったのか、ヤバすぎる犯人が出所するタイミングについて紹介していきます。
バッキー事件主犯①栗山龍
バッキー事件の主犯である栗山龍は20代の頃にNTTの情報料金徴収代行サービスを利用したアダルトコンテンツ「ダイヤルQ2」で成功を納めています。
そこで築いた資産を元に経営コンサルタントとして活動したり、AV女優のコンテストなどを開催するなど業界内では目立つ存在でしたが、一方で異常な性癖を持っていました。
加虐趣味を持つ栗山龍は、猫を殺して愉しむSMクラブ「クラリス」を経営していました。
栗山龍は既成のハード系アダルトビデオを見るだけでは飽き足らなくなり、自身で作ることにしました。
バッキー設立のきっかけは、栗山龍の性的欲求を満足させるためだったのです。
バッキー事件の主犯が出所?!現在がヤバい!
公判では演出の度をはるかに越した人権無視の拷問の数々が明らかになりますが、バッキー事件の主犯格である栗山龍はうすら笑いを浮かべてまったく反省の様子がありませんでした。
情状酌量の余地はないとして検察側は懲役20年を求刑し、2007年に懲役18年の判決が決まりました。
2024年現在、彼の刑期は17年目で服役中となっています。
バッキ―事件犯人が長野刑務所を今年に出所予定!?
バッキー事件の主犯となった栗山龍ですが、今年2024年に収監されている長野刑務所を出所する予定ではないかといわれています。
一説によれば、栗山龍は服役している刑務所内でも反省の色を見せることはないそうです。
むしろ、バッキー事件を皮切りとして女性たちにしてきた凄惨な所業をまるで武勇伝を語るかのように自慢しているのだとか。
その他にも、緊縛のテクニックを披露したり、電気カミソリで眉毛を剃るといった規律違反をしているとも伝えられています。
15年以上服役しているにもかかわらず、反省が全く見られないのは恐怖すら感じますね。
バッキー事件犯人②ハリケーン三郎
本名は濱田太平洋で、現場の責任者であり監督をしていました。
バッキー入社前にはプロボクサーとして活動していました。
ハリケーン三郎は切れ者だったと言われており、バッキー事件が明るみに出た際にはいち早く逃亡し4ヶ月近く行方不明となりました。
2005年7月に逮捕されたハリケーン三郎は、懲役15年の判決を受け現在は出所済みです。
バッキー事件犯人③パンティー仮面
本名は中村件巨(かずおみ)で、監督兼男優も行っていました。
ハリケーン三郎の弟子という立場だったと言われています。
自身でアダルトビデオ制作会社も経営していたようです。
バッキー事件の前には、自身の制作の作品に関わった男優を拉致監禁し暴行したことで逮捕されています。
嘘をつくことが得意で、担当弁護士が呆れるほど法廷でも事実と異なった証言をしており、懲役14年の判決を受け現在は出所済みです。
バッキー事件犯人④ジャニーズ幸太郎
本名は矢野光太郎で、パンティー仮面に誘われて入社しました。
イケメンと評判だったことから監督だけでなく男優も行っていました。
元はホストをしていたと言われています。
殴る、蹴るの暴行を行っていたようですが、裁判では素直に罪を認めて被害者女性たちに謝罪しています。
しかし、懲役14年の判決を受け現在は出所済みです。
バッキー事件犯人⑤おしおきシスターズ
バッキー事件に関与していたのは男性だけではありません。
おしおきシスターズの名で、女性たちも虐待に加わっていました。
中原紀恵(きえねぇ)と大村恵美(ようこ)の2人です。
中原紀恵は「黒デブ」、大村恵美は「白デブ」と呼ばれていました。
中原紀恵はバッキーの広報担当でしたが、お金欲しさに撮影に参加したと裁判で証言しています。
一方の大村恵美はAV女優になる前は風俗嬢をしており、恐喝などの容疑で少年院に入っていた過去があります。
作中では、楽しそうに加虐する姿が映し出されていましたが、裁判では「自分は途中までしか参加していない」と釈明し減刑に必死だったようです。
中原紀恵は懲役5年、大村恵美は懲役2年(執行猶予3年)の判決を受け2人とも出所済みです。
バッキー事件犯人⑥サモハンチンポー
本名は神谷聡一で、男優兼現場スタッフでした。
元は関西のヤクザで、強姦や暴行の中心人物と言われています。
肥満体形で腹部に盲腸の手術跡がある上に、指が一本欠損しているので見た目からして恐怖を与える人物でした。
裁判では終始ふてぶてしい態度を見せており、まったく反省の色がないとして懲役11年の判決を受け現在は出所済みです。
バッキー事件犯人⑦猫屋陽平
本名は岩崎悟で、撮影と映像の編集を行っていた人物です。
彼は事件に関与していなかったとみなされ逮捕はされていません。
バッキー事件のあと、芦屋樹というペンネームで「鬼畜AVメーカー バッキーの犯罪」という内部告発の真相記事を雑誌に掲載しています。
さらに井川楊枝というペンネームで「モザイクの向こう側」や「封印されたアダルトビデオ」などの著書も書いています。
バッキー事件犯人⑧C-BA
本名は板場三紀夫で、バッキーの専属カメラマンです。
過去に覚せい剤取締法違反で逮捕されましたが、逮捕後は一貫して容疑を否認しています。
打ち合わせに参加していないことや女優には指一本も触れていないことを主張していましたが、有罪となり懲役3年6ヶ月の判決を受け現在は出所済みです。
バッキーAV事件の黒幕がヤバい!今後のAV業界は消滅?!
栗山龍がバッキーAV事件の主犯であると言われていますが、実は裏にヤバい黒幕がいるという噂があります。
栗山龍は誰かの操り人形だったのか?
今後AV業界は消滅してしまうという噂と併せて、バッキー事件の真の黒幕に迫ってみたいと思います!
バッキーAV事件は裏で中国ギャング「怒羅権」が関与?
「怒羅権」とはいわゆる中国ギャングと呼ばれる不良グループのことです。
日本の首都圏を拠点としており、警察庁から「準暴力団」の指定を受けていることから、不良グループの域を逸脱した危険な存在であることがわかります。
果たして「怒羅権」がどのようにバッキー事件に関わっていたのでしょうか?
現時点では「怒羅権」のバッキー事件への関わりを確認することはできませんでした。
【AVの闇】バッキー事件は栗山龍が起こした事件ではなかった!
バッキー事件自体は栗山龍が主犯として起こしたものでしたが、AV業界というものは飽きさせないために様々な手法で撮影を行っています。
栗山龍に限らず、常に新しい刺激を求める者がAV業界にいたとしても不思議ではありません。
第2の栗山龍が出てこないことを祈らずにはいられません。
今もAV女優への被害が続いている?
バッキー事件ではありませんが、撮影中に怪我を負ったり死亡してしまうケースが未だに起きているようです。
撮影中に死亡した女優の1人に妊婦がおり、妊娠するたびに妊婦AVへ出演し、産後には母乳を使ったAVに出演するという、自分自身の状態を最大限に活用していました。
しかし、そんな彼女が2度目の妊娠7か月のとき悲劇が起きてしまいました。
体調不良があったにも関わらず撮影行為に及び、撮影終了後のインタビュー収録中に意識を失い救急搬送されてしまいます。
彼女は搬送後も心肺停止状態が続き、搬送先の病院で死亡が確認されたそうです。
「バッキー事件」を忘れてはいけない!
バッキー事件は、栗山龍をはじめとした8人の男女によって行われた暴力事件ということがわかりました。
被害者女性たちは殴る蹴るの暴行だけでなく、肛門挿入や水責め、アルコールの大量摂取などを強要され、その結果人工肛門になったり、車いす生活になるなどの後遺症を負っています。
この事件が明るみにならなければ、最悪の場合、死人が出ていた可能性もあります。
深刻な被害が生まれた理由は、バッキーが営利目的の撮影ではなく、加虐嗜好の強い栗山龍の性的欲求を満たすためであったことと、社会通念や安全性が考慮されなかったためです。
何も知らされていない被害者女性を自分のために利用した栗山龍は、吐き気を催すほどの邪悪な存在であると断言できるでしょう。
このような痛ましい事件が二度と起こらないことを願うばかりです。