2007年、エキスポランドのアトラクションで人が亡くなる事故が起こりました。
エキスポランドは関西で人気の高い遊園地だったたことと、非常に悲惨な事故状況だったことで、大きな注目を集めました。
エキスポランドの事故の概要や事故後のエキスポランド様子を合わせてお伝えします。
エキスポランド「風神雷神II」のジェットコースター事故とは?事故の真実がヤバい!?
2007年にエキスポランドのジェットコースターで人が亡くなる事故が起こりました。
その事故は非常に悲惨なもので、世間に大きなショックを与えました。
エキスポランド事故の概要を紹介します。
エキスポランド「風神雷神II」の事故の概要
エキスポランドは大阪府吹田市の万博記念公園に隣接する遊園地で、1970年に開催された大阪万博のアミューズメントゾーンとして作られたものでした。
1972年からは遊園地として営業を開始しています。
2007年5月5日、ゴールデンウィークで賑わうこどもの日に事故は起こりました。
事故を起こしたのはエキスポランドの目玉である立ち乗りジェットコースター「風神雷神II」です。
熊本県のグリーンランドにあるアトラクション「風神雷神」のニューモデルとして1990年にエキスポランドに設置されました。
事故を起こした「風神雷神Ⅱ」は人気アトラクションだったため、事故前の正午頃には順番待ちの行列ができてたようです。
「風神雷神II」は乗客22名(最大定員24名)を乗せ運転していましたが、午後0時48分、走行中に突然左側の車輪が脱輪してしまいました。
脱輪による衝撃で大きく傾いた2両目前方の乗客が、保守点検用通路の手すりに頭を強打し亡くなっています。
ほかに21名もの人が負傷しました。
アトラクションに乗っていた人だけでなく、事故を目撃した精神的なショックから体調不良を起こした15名も負傷者と記録されています。
エキスポランドの事故の原因は!?
事故の原因は、 車輪を支える軸のねじ部が疲労していたことといわれています。
急加速や急減速、上昇下降を繰り返すジェットコースターの部品は絶えず激しい力を受けています。
この力により金属疲労が発生し弱っていた部分に、運行中に負荷がかかったため車軸は引きちぎられるような形で破損しました。
事故後、大阪府警は折れた車軸の写真を公開しています。
驚くべきことに、エキスポランドでは「風神雷神II」の開設以来、15年間車軸を交換したことがなかったといいます。
車輪ユニットが外れた理由は?
本来ならば脱輪しないようにしっかり固定されていたはずの車軸が、ねじ部の破損により外れてしまったことが理由です。
車輪ブロックの車軸は、内側から止めていたナットの根元で折れたことで、ナットごと落下しました。
亡くなった女性の席の下の車軸が折れたまま走行を続けた結果、出発から約680メートルの時点でユニットがレールから脱輪してしまいました。
これによりジェットコースターは安定性を失い、2両目が1両目に乗り上げる形で脱線してしまったのです。
老朽化を見抜けなかった理由は?
部品が破損した理由はナットが金属疲労を起こしていたためですが、事故後の調査では、車軸を固定するためのナットの締め方が不十分だったことも破損に繋がる原因だったと言われています。
ナットの緩みや部品の傷みなどをしっかりと点検をしていれば気がつくことができる物でしょう。
しかし、エキスポランドで行われていたジェットコースターの点検はずさんなもので点検は形骸化され意味をなしていませんでした。
1年に1度、車輪部を深傷試験機と呼ばれる機器で検査する決まりがあったにも関わらず、目視のみの検査で済ませていたことが判明しています。
また、利益を重視するあまり点検頻度を落としていたことも明らかになっています。
もし点検がしっかりとされていれば事故は起こらなかった可能性が高いでしょう。
エキスポランドの被害者は誰?
エキスポランドの事故により亡くなったのは、当時19歳の小河原良乃さんでした。
小河原良乃さんは友人と6人で遊びに来ていたようです。
小河原良乃さんの母が応えたインタビューでは、小河原良乃さんがエキスポランドで遊ぶことをとても楽しみにしていたことが語られています。
それだけに遺族としても無念さが残る事故でした。
被害者は即死だった?
事故を起こしたジェットコースターは、脱輪の衝撃で2両目が大きく斜めに傾いてしまったそうです。
車体が斜めになったことで、被害者の女性は本来は接触することのない保守点検用通路の手すりと車体に頭部を挟まれてしまいました。
「風神雷神Ⅱ」の最高時速は毎時75キロです。
ジェットコースターの勢いと硬い鉄柵と車体に挟まれる衝撃はかなり強いものでしょう。
おそらく即死だったと考えられます。
エキスポランドの事故で頭(首)が飛んだ?
遺体の状態についてはいろいろな情報が飛び交っています。
目撃情報の一部に「事故で頭が飛んだ」という内容のものがありました。
「頭部が切断されて飛んだ」「挟まったことで頭が割れて飛んだ」といった目撃者もいました。
また、頭部だけでなく「上半身の損傷がひどかった」と言う目撃者もいるようです。
遺体の状態に関する情報は公開されていないため、どの情報が真実であるかはわかりませんが、どの情報が真実であったとしても即死するほどの強い衝撃を受けていたことは事実です。
かなり悲惨な状況であったことは間違いないでしょう。
事故のニュースを受け、ネット上では「被害者女性は生首になった」という噂がされるようになりました。
2ちゃんねるの掲示板では事故当時に現場にいた目撃者を名乗りデマを流すもいたようです。
現場では血が降っていた?
かなりの勢いで鉄製の手すりと衝突したことで、勢い良く血が飛び散ったことが予想されます。
また、女性の体の一部が後方の乗客に飛んできたとも言われています。
脱輪し、被害者の女性が鉄柵と衝突した後もジェットコースターは止まるこなく走り続けました。
そのため、被害者の女性の血がジェットコースターやレールから滴り落ちていてもおかしくはないでしょう。
また、「よっちゃんがいない」の声も・・・
被害者の女性は友人と一緒にエキスポランドに遊びに来ていました。
事故直後、友人のひとりが「よっちゃんがいない…」と言って被害者の女性を探していたと言われています。
詳しい状況はわかりませんが、頭が大きく損傷した状態だったのでいなくなったように見えたのでしょうか。
一瞬の静寂の後に、被害者女性が死亡しているのを発見した友人は大きな悲鳴をあげたと言われています。
その後遺体を見た恐怖による悲鳴や救急車を呼ぶ怒号などが飛び交い、事故現場はかなり混乱していたようです。
肥満が死亡原因の一つに?
被害者の女性は少しふくよかな体型をしていたため、「肥満がジェットコースター破損の原因になったのでは?」と心ない声をあげる人もいたようです。
しかし、少しふくよかな人が乗ったくらいでジェットコースターが壊れてしまうようなことはないでしょう。
また、安全に運行できないと判断されれば搭乗時に従業員から止められるはずです。
そのため、被害者女性の体型と事故の関係は薄いと考えていいでしょう。
遺族からは悲しみの声が・・・
当然ながら、遺族からも悲しみの声があがっています。
事件から15年経っても被害者女性の母親は心の傷が癒えず、娘の遺骨を納骨できないままでいるそうです。
被害女性には4人兄弟の末っ子で、上の子たちは結婚しそれぞれ幸せな家庭を築いています。
母親は「生きていたら子供は何人だったか」と被害者女性がもし事故に遭わなければと想像して、悲しみで涙がこぼれることもあるそうです。
事故が起こったのはこどもの日でした。
娘の命日と孫たちの成長を祝うこどもの日が重なっているため、被害女性の母親にとっては複雑な心境になる日です。
友人と共に成人式にも参加
被害者女性は事故当時19歳であり、翌年には成人式を迎えるはずでした。
友人たちは小河原良乃さんの母に「一緒に参加したいので写真を貸してください」と頼み、遺影を持って成人式に臨んだそうです。
その後も友人たちが、遺族となった小河原良乃さんの母を支えてくれていると言います。
現場には慰霊碑が建設
事故後、エキスポランドには亡くなった女性の慰霊碑が建てられました。
ただし、エキスポランドが閉園する際に慰霊碑はエキスポタワー跡地に移設されています。
エキスポランド閉園前は事故現場付近にあり訪れる人も多かったようですが、現在はひっそりと佇んでいます。
心霊写真があるとの噂も?
エキスポランドの事故はニュースでも大きく取り上げられていて、事故現場の映像もテレビでよく流れていました。
そのニュース映像に「男性の背後に不自然な黒い人影が映り込んでいた」など、心霊現象が映っているという噂も出てきました。
ショッキングな事故であり、大きな話題となるようなニュースではこの手の心霊系の噂はよくあがります。
このニュースの心霊映像もその1つでしょう。
エキスポランドの事故の真相がヤバすぎる!?
遊園地のアトラクションは安全に利用できるように徹底管理がされているはずです。
しかし、エキスポランドでは悲惨な死亡事故が起きてしまいました。
ジェットコースター運行中の事故で、乗客が死亡したのは国内初です。
なぜジェットコースターは脱輪してしまったのでしょうか。