結婚をして、子供を作って、家族で過ごすことは幸せの形の1つです。
しかし、幸せの形は人それぞれであり、子供を作らない方が幸せと考える人もいます。
なぜ、子供がいない方が幸せという考えになるのか?
その理由について説明します。
まともな人は子供を作らない?その理由とは
子供を作って、家族で過ごすことが幸せと思っている人にとっては、子供を作らないという選択が信じられないことでしょう。
しかし、実際に子供を作らない選択をする人は増えています。
その理由はおかしなものや、身勝手なものではなく、まともなものです。
そのため、どのような理由があると、子供を作らない選択をすることになるのか知っておきましょう。
子供を欲しがらない夫婦や未婚者の割合は?
以前までは、結婚をして、子供を作って、家族で過ごすことが何よりも幸せなことという考えもあったでしょう。
しかし、今では価値観の多様化が進み、結婚をすることや子供を作ることなどが必ずしも幸せとは限らなくなってきました。
そのため、子供が欲しくないという人は増えてきています。
実際に、平成25年度の「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調査」で39歳以下の未婚男女で結婚したくない理由として「子供が欲しくない」と23.8%の人が答えました。
また、国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」では、結婚持続期間15年~19年の夫婦で子供が0人と答えた割合は6.2%でした。
1977年の数字では3%だったので、約40年の間に子供を持たない夫婦が倍以上に増えたことになります。
賢い人(まともな人)ほど子供を産まない?
結婚をして子供を作ることは幸せなこと、結婚をすれば子供は産まないといけないなどの考えが当然のように思われていたこともありました。
しかし、今では価値観は多様化し、社会の仕組みや様子なども変わってきています。
たしかに、子供を産むと幸せを感じられることも多くありますが、子供がいればいろいろな負担を抱えることにもなるでしょう。
そのため、過去の価値観に従って、無理に子供を産んでしまうと、家族で辛い状況に陥ってしまう危険性があります。
賢い人(まともな人)は過去の価値観に囚われることなく、「自分は子供は産むべきか」「自分は子供を産むべきではないか」しっかりと判断した結果、子供は作らないという決断に至ることもあるようです。
まともな人が子供を作らない4つの理由とは?
まともな人は過去の価値観に囚われることなく、自分は子供を作るべきかどうかの判断をすることができます。
その判断の結果、子供を作らないと判断する人もいるでしょう。
子供を作らないという判断に至る理由はいくつかあり、それらの理由に当てはまってしまう人が増えているため、子供を作らない選択をする人が増えることにもなっています。
その理由にはどのようなものがあるのか知っておきましょう。
まともな人が子供を作らない理由①お金がかかりすぎる
子供を作れば、子供を育てるために非常に多くのお金が必要です。
そのため、収入が夫婦が生活するだけで手一杯となっている場合、子供は諦めるという夫婦もあります。
いろいろな育児制度もありますが、サポートが足りないと感じている夫婦は多いでしょう。
このような場合は、子供を作らないのではなく、子供が作れないと言う方が正しいです。
まともな人が子供を作らない理由②2人の暮らしを楽しみたい
子供ができると子供中心の生活となるので、夫婦でゆっくりと過ごすことが難いです。
そのため、育児でバタバタとした生活をするよりも、2人でゆっくりとした暮らしを楽しみたいと考える夫婦もあります。
このような夫婦は「子供はもっと後でいい」と思うことが多いです。
また、最終的に子供はいらないと判断することもあるでしょう。
まともな人が子供を作らない理由③自分の仕事に支障が出る
価値観は多様化しており、子供を作ることよりも、仕事をすることが重要であり、生きがいと思う人もいるでしょう。
出産や育児は大きなライフイベントで、生活スタイルが大きく変化するため、仕事ができなくなる可能性もあります。
そのため、子供を作る幸せよりも、仕事を続けることを優先して、子供は作らないと選択する人もいます。
まともな人が子供を作らない理由④子供がかわいそう
経済的な不安があったり、育児よりも仕事を優先したいなどの理由がある場合、子供を作ってしまうと大変な思いをすることになるでしょう。
また、貧しい思いをしたり、家族からの愛情をしっかりともらえなかったりなどする子供もかわいそうです。
そのため、まともな人であれば、後先のことを考えずに子供を作ったりはしないでしょう。
子供がいないほうが幸福度が高いという研究結果も!
これまでは「子供を作ると大変だから」などと言うと、悪い印象を持たれることもありました。
しかし、いろいろな価値観が認められるようになったことで、子供を作ることや育児に対する本音が出せるようになってきています。
#子供のいない人生
子供いらないの?とか作らないの?とか聞いてくる人って無神経だと思う
全員が全員子供好きではないし、子供ができない身体かもしれな
いんだから
結婚したら次はその問題
#子供いらない#夫婦#しがらみ— if (@if19832017) January 19, 2018
#ポジティブ日記
◯買い物に行けた
◯フィットネスバイク45分漕げた
◯ご褒美にマスカラ買った子供のいない人生を楽しく生きる
これは私の人生を賭けた最大のチャレンジです。— ひきこもりこ/子なし夫婦2人暮らし (@hikikomorisyufu) January 18, 2021
そのため、子供を作ることに対する調査やアンケートなどでは、「子供がいない方が幸福」と感じると正直な意見が聞けるようにもなり、正しいデータが取れるようになってきているようです。
明治安田総合研究所が実施した「2018年 人生100年時代の結婚に関する意識と実態」で、40歳~64歳の既婚者が結婚生活に「とても満足」と答えた割合は、子供がいる男性は約2~3割・女性は約2割でした。
これに対して、子供がいない男性は約3割~4割・女性は約3割が結婚生活に「とても満足」と答えていて、子供がいる夫婦よりも子供がいない夫婦の方が結婚生活に満足していることが多いという結果になりました。
また、子供がいなくて夫婦共働きの世帯が生活の満足度が最も高いという結果も出ています。
夫婦共働きであれば、夫と妻のどちらか一方だけが働く場合よりも世帯収入は多いです。
慶應義塾大学の「パネルデータによる政策評価分析[4]働き方と幸福感のダイナミズム―家族とライフサイクルの影響」では、収入と幸福感は密接に関係していることが示されています。
さらに、「専業主婦&子どもあり」よりも、「働く妻&子どもなし」と「専業主婦&子どもなし」の女性の方が幸福度の平均値が高いという結果も。
これらの調査や研究の面からも子供がいなくて、共働きの生活をしている夫婦が幸福感が高く、満足できる夫婦生活が送れるという結果に至ります。
ひろゆきも「まともな人が子供を作らない」と発言し話題!
2ちゃんねるの創業者であるひろゆきさんは、辛口コメンテーターとしても有名です。
そのひろゆきさんは自身の配信の中で、「まともな人はお金や子供のことを真剣に考えるため、子供を作らないと決断しやすい」というようなことを話されました。
また、「お金がないと不安を感じる社会であることが問題であり、不安を感じない社会にすることが子供を作りやすい未来になるのではないか?」ということも話されています。
たしかに、子供を作る、作らないの判断は個人の判断ですが、安心して子供が作れるかどうかは社会の問題でしょう。
子供を作らないメリットとデメリットとは?
子供を作るか作らないかの選択は人それぞれです。
しかし、出産や育児は人生で大きなライフイベントなので、慎重な判断をする必要があります。
そのため、判断材料の1つとして、子供を作った際のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
子供を作らないメリット4選
子供を作らないメリットはいろいろとあります。
それらのメリットがあることで、子供を作らなくても幸せな暮らしをすることはできます。
そのため、どのようなメリットが得られるのかを確認しておきましょう。
夫婦の関係が良くなる
育児やお金の問題でギスギスした関係になる夫婦は多いのではないでしょうか?
しかし、子供を作らなければ、子供中心の生活にならず、育児にお金を使う必要もありません。
そのため、時間もお金も夫婦の生活のために使うことができます。
夫婦でゆっくりと出かけたり、お金にゆとりのある暮らしができることで、夫婦関係を良好に保ちやすくなるでしょう。
経済的な余裕ができる
子供を大学まで通わせた場合、必要になる学費は1000万円以上必要になります。
さらに、学費だけでなく食費や医療費、衣類などの養育費も必要です。
出産や育児などの支援制度でもらえるお金もありますが、あくまでも補助的な金額であり、その多くは自分たちで支払っていくことになるでしょう。
しかし、子供を作らなければ、子育てで大きなお金使う必要がなくなるため、夫婦の趣味や生活費、老後の貯蓄などに回すことができます。
子供に対しての不安がなくなる
子供を作れば、「病気や怪我はしないか?」「ちゃんと良い子に育ってくれるか?」「受験で失敗しないか?」「他人を傷つけるようなことをしないか?」など、多くの不安を抱えることになるでしょう。
しかし、子供を作らなければ、子供に対する不安を抱える必要がなくなり、夫婦のことだけを考えて生活をすることができます。
そのため、精神的な負担も減らすことができるでしょう。
キャリアアップができる
出産や育児のタイミングで仕事を辞めたり、休業をする人もいるでしょう。
また、習い事の送り迎えや学校行事への参加などが必要で、子供がある程度大きくなっても、仕事に影響を与えることもあります。
しかし、子供を作らなければ、育児による仕事への影響がなくなります。
そのため、継続的に仕事をすることができたり、休業でブランクを作らなかったりなどすることから、キャリアアップしやすくなるでしょう。