ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールは、2006年にニンテンドーDSで発売されたポケットモンスター ダイヤモンド・パールのリメイク作品です。
Nintendo Switchで2021年11月19日に発売され、多くのポケモンファンによってプレイされれましたが、色々酷いと話題になっており、海外のレビューサイトでは低評価が付けられました。
その結果、価格はみるみるうちに下がっていきポケモンを知らない人たちから価格が安いのはなぜ?とまで言われるようになってしまいました。
今回はダイパリメイクに見られた様々なバグと、低評価が付いた理由を詳しく解説していきます。
ダイパリメイクがひどいと言われて炎上!?
ダイパリメイクは多くのポケモンファンが待ち望んだ作品ですが、2021年2月に初めて公開されたPVが公開された際に大炎上しました。
その後も次々に情報が公開されましたが、冷めることなく炎上し続けました。
なぜそんなに炎上したのか、何が原因だったのか詳しく解説していきます。
ダイパリメイクが炎上した経緯
ダイパリメイクだって発売前の映像から炎上してただろ……好きな人は事前情報から判断することもあんねん……
— いまわのヨタロウ (@shinikakeningen) May 30, 2024
なぜ多くのポケモンファンから発売を望まれていたにも拘らず、発売前から炎上する形になってしまったのでしょうか。
当時の炎上具合はそれこそ大炎上と言ってもいいぐらいのレベルだったようです。
なぜ大きな期待が一気に怒りへと変化してしまったのか、その経緯をTwitterなどの情報をもとにまとめました。
Pokemon Presentsでダイパリメイクが公式発表
ポケットモンスターに関する様々な情報を公開するYouTubeチャンネル「ポケモン公式YouTubeチャンネル」にて、2021年8月18日に配信された生放送番組「Pokemon Presents(ポケモンプレゼンツ)」でプレミア公開されました。
放送時間は約28分間で、その中で「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」についての最新情報などが公開されました。
それと同時にダイパの舞台であるシンオウ地方が、かつてヒスイ地方と呼ばれていた頃を描いたスピンオフ作品である「ポケモンレジェンズ アルセウス」の情報も公開されました。
アルセウスは当時、ポケモンシリーズに今までなかったアクション要素などを組み込んだ意欲的な作品として注目を集めていました。
この時映像の公開が同時だったことで公開された映像が比較される形となり、アルセウスの圧巻のグラフィックがダイパリメイクと雲泥の差があるとして、あまりの落差にファンの中でかなりの衝撃となり炎上の理由になったようです。
ファンからの期待度が高かった
次回のポケモンの新作レジェンズシリーズだし、発売前にアルセウスプレイするか〜↓
アルセウスおもろ!今のシンオウ地方ってどうなってんだろ?ダイパリメイクもプレイするか
↓
ソノオタウンがお花畑😭あの草花が枯れてた園生の開墾地が色とりどりの花に囲まれた町になってる😭— blue.moon.light (@bluemoo11080414) March 17, 2024
原作である「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」といえば、ファンの中で長らくリメイク作が待たれていた名作として知られていました。
ポケモン関連で何か新作の動きがある度に、「ダイパリメイク」というキーワードがTwitterのトレンドワードを賑わせるのが恒例となっているほどでした。
そのため、ファンの中での期待値の高さで言えば歴代のリメイク作品の中でもかなり高かったことでしょう。
メタスコアが歴代ポケモン最低の77点に
海外のゲームレビューサイト「metacritic」で公開されたダイパリメイクのメタスコアは77点と評価されました。
メタスコアで77点は一般的に見れば良ゲーの部類に入ります。
しかし比較的低評価と言われたソードシールドが80点だったことから、歴代のポケモンの中でも最低クラスのスコアと言えます。
メタスコアの点数は「metacritic」が勝手に決めているものではなく、世界中の雑誌やサイトなどのレビューを数値化した上で集めて、加重平均をかけて算出されています。
忠実なリメイクであること、冒険のしやすさが評価された一方で、リメイクの中にプラチナ要素がないことで、プラチナよりもゲーム性が劣った本作に対しての存在価値に疑問の声が上がったようです。
リメイクというのは現在の技術で過去の名作を甦らせることが求められている中、前作のソードシールドよりも大幅に劣るグラフィックやチープなキャラデザインに不満が集まりました。
発売直後から批判の嵐
ダイパリメイクは発売前の時点で賛否両論ありましたが、発売された後も実際にプレイした人達や各ゲームメディアからの酷評や批判が止まりませんでした。
SNS上では他にも、
という厳しい声もありました。
実際にGoogleやTwitterの検索候補の上位に「ダイパリメイク ゴミ」「ダイパリメイク ひどい」というキーワードが出てくるほど厳しい意見が集まっています。
ダイパリメイクがひどいと言われる理由8選
発売前の情報公開時点から、いたるところで賛否両論を集めていたダイパリメイク。
不安の声が多い中発売された本作は、実際にプレイした人達からさらに多くの批判が集まりました。
ここでは具体的にどんなところが酷評を受けたのか、ダイパリメイクが酷いと言われた原因とされる理由を大きく分けて8つ解説していきます。
理由①グラフィックが劣悪
新製品のPVが公開されたときにファンにとって一番印象に残る点は、何と言ってもグラフィックでしょう。
そのグラフィックが期待を大幅に下回っていたことが、今回の炎上の一番の理由と言えます。
この場合のグラフィックの劣化はリメイク元の「ダイヤモンド・パール」ではなく、ダイパリメイクの前に発売された最新作、「ポケットモンスターソード・シールド」と比べて大幅にグラフィックが劣っていたということです。
今までもリメイク作品はいくつも存在しましたが、その場合登場時点の最新作のグラフィックレベルに合わせて制作されていました。
そのため、綺麗になったグラフィックで当時の思い出の作品をプレイするというのが、リメイク作品の醍醐味でもありました。
しかし「ダイヤモンド・パール」の舞台であるシンオウ地方や、懐かしのポケモンを最新作である「ソード・シールド」のような進化したリアルなグラフィックで表現されるのを楽しみにしていたファンにとって、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールは酷いと言わざるを得ないクオリティでした。
理由②二頭身になったキャラ
リアルで進化した綺麗なグラフィックを期待していたファンにとって、原作のドット絵を修正しただけのようなクオリティに加え、主人公達登場人物たちが二頭身で登場した時のコレジャナイ感が凄まじかったようです。
バトル画面では等身が高く表現され二頭身ではなくなっていましたが、これも「ソード・シールド」に比べてしまうと、見劣りする結果となりました。
また探索画面においての二頭身のキャラは、Switchで発売された「ポケットモンスターLet’s Go!ピカチュウ・イーブイ」以下とも言われていました。
その理由として、二頭身キャラに表情の機微が全く無いこと、会話をするシーンで目線が合わないせいで違和感が拭えないことが挙げられています。
原作再現と考えればこのグラフィックでもいいのかもしれませんが、多くのファンが望んでいたのはドット絵から進化し、ソードシールドやアルセウスのように現在の技術でリアルかつ美麗に表現されたシンオウ地方での冒険だったのです。
理由③新要素が少ない
リメイクされたことで修正された消えた要素と新たに追加された要素があります。
まず廃止修正された要素として、ダイパリメイクはランクバトルが廃止されました。
それによって、新しい環境での対人戦を楽しみにしていた多くの人達は絶望し、ダイマックス進化ガチ勢がガラル地方に幽閉されたとして、「#ガラル幽閉」がTwitterでトレンド入りしました。
また、プラチナ要素であるバトルフロンティアもダイパリメイクには引き継がれることはありませんでした。
一方で追加された要素の中でポケモンを連れ歩くことができる点は好評なようです。
他にも「スーパーコンテストショーが前情報に比べてしょぼい」などリメイク作品としてのクオリティを疑問視する声もあるようです。
理由④ストーリーが旧作の焼き直し
リメイク作品が制作されるとき、待ち望んでいたファンからすると好きだった作品をまた遊べるため大変喜ばしい事ですが、製作者側からしても最新のハードで新しく作り直すチャンスです。
原作ではハードの容量や時代的に描けなかったものや、当時の技術では表現しきれなかった世界観の拡充や補足を現在の技術で行うチャンスなのです。
しかし今作はストーリーの拡充や補足はほぼ無く、ただグラフィックを作り直しただけで技術も熱意も感じられませんでした。
いっそリメイクというより、リマスターというほうがしっくりくるのでは?というレベルでした。
新要素もなくストーリーの幅も広がらなかったことで、リメイク=作り直しではなく、リマスター=起こしなおしと言われたのは仕方ないかもしれませんね。
理由⑤操作性が悪い
原作忠実再現として、もちろんポケッチも存在します。
このポケッチが完全に機能不全を起こしていると言われています。
その理由として、元々任天堂DSの二画面を前提として作られたシステムであるため冒険をしながら使うことを前提にあるシステムです。
しかしSwitchでは、R長押しで呼び出し拡大しないと使えないため、操作性が悪くめんどくさいという評価になっています。
これによってダウジングマシンなどは毎回開いたり閉じたりしないと使えないためかなり不便になりました。
他にも自転車が操作しづらい、ポケモンの連れ歩きがむしろ邪魔過ぎるなど操作が不便過ぎてやる気が出ない人もいるようです。
理由⑥ポケモンに魅力がなく集めるモチベが湧かない
今作は本編シリーズ作品と比べ、比較的にポケモンの表情や動きに乏しい印象に感じます。
一部では「ビジュアルはソシャゲ以下、ポケモンがぬいぐるみのような質感でキャラが指人形みたいだ」と言われています。
人によってポケモンに求めるものは違いますが、特に図鑑埋めやお気に入りのポケモンとのふれあいを重視している人からすると、グラフィックの劣化よりもビジュアルの方が気になるようです。
発売前の情報では「あつまれどうぶつの森」を意識しているような印象を受けた人が多かったようですが、実際の映像を見てみるとあつ森よりも表情や動作に乏しいような気がしました。
理由⑦クリア後の要素が少ない
ポケモンシリーズは殿堂入りをするとゲームクリアとなりますが、クリア後に解放される要素があります。
全国のポケモン図鑑の解放、ポケモンの大量発生イベントなどのほか、リメイクによる新要素として、伝説のポケモンに出会えるハマナスパークの解放、色違いポケモンが追加されました。
クリア後に行ける場所が増える、野生のポケモンの種類が増えるなどやりこみ要素としては十分だと言えます。
しかし正直クリアする前にほとんどの要素に触れることができるため、クリアしてからの要素としては少ないように感じるようです。
強いて言えば伝説ポケモンが多く捕まえられるようになることくらいでしょうか。