【閲覧注意】アンチパイラシースクリーンの本物がヤバい?海賊版対策は本当!?

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ネット上で任天堂の怖い都市伝説として「Anti Piracy Screen(アンチパイラシースクリーン)」が話題となっています。

今ではアンチパイラシースクリーンに関する動画や画像が次々とYouTubeにて投稿されており、噂によればゲームをプレイすると突然出てくる恐ろしい演出が施された画面表示のようです。

またこのような表示が出てしまったゲームがプレイ出来なくなったという報告もされており、プレイヤーにとって不都合なものとして認識されています。

今回は突然表示される恐怖の画面「アンチパイラシースクリーン」について内容の解説や有名な動画について画像付きで紹介していきますよ!

今回紹介する動画や画像はものによってはかなりホラー演出が激しい内容もあります。
ホラーが苦手な方は読む際に十分注意してください。

アンチパイラシースクリーン(Anti Piracy Screen)とは?

現在ネット上で話題となっている「アンチパイラシースクリーン」ですが、何故ゲームをプレイしていると突然表示されてしまうのでしょうか?

ご安心ください、アンチパイラシースクリーンは正規のゲームソフトをプレイしていれば絶対に表示されません。

アンチパイラシースクリーンとはゲームの違法コピーを検出した際に映し出される警告メッセージ画面のことで、俗に言う“海賊版ソフト”を遊んでいると表示される画面です。

海賊版ソフトで遊んでいると突然ゲームがフリーズしたり、怖い演出がされた後にアンチパイラシースクリーンが表示されてしまうのです。

ネット上ではこれらの一連の流れを撮影した動画が数多く投稿され、ゲームの海賊版をプレイした際に出てくる怖い画像として有名です。

ここからはアンチパイラシースクリーンについて元ネタやどんなゲームに搭載されているか詳しく見ていきましょう!

元ネタはSFCのコピーガード

海賊版ソフトをプレイする際に表示されるアンチパイラシースクリーンはスーパーファミコン(以下SFC)のコピーガードから発展した模様です。

コピーガードとはゲームのコピーソフトの起動を制限させる機能のことで、SFCのソフトやハード自体に搭載されました。

この機能はエラーを検知すると起動した際に警告メッセージを表示しゲームをフリーズさせることで、違法コピーしたゲームをプレイ出来なくさせるのです。

ただソフトの端子との接触不良や、かなり古く劣化した状態のソフトだと稀に誤作動を起こし、ゲームが起動出来なくなってしまうこともあった様子。

そのため正規のソフトを購入したのにも関わらずコピーソフトと判断されてしまい、プレイ出来なくなってしまったことで当時トラウマとなった子供も多かったようですね。

さらに正規プレイを行う人はなかなか見ることがない画面なので、自身の苦悩をあまり理解されずに泣き寝入りした人も多かったのではないでしょうか。

では何故SFCの時代になってコピーガードが搭載されたのでしょうか?

ゲーム会社が行っている海賊版対策

悲しいことにテレビゲームやデジタルゲームが普及すると共にゲームを違法コピーするユーザーが続出してしまいました。

実は1990年頃はPCゲームにはコピーカードが既に搭載されていたものの、SFCでは対策がされておらずSFCのソフトの違法コピーが多発し問題視されていました。

そこで多くのゲームメーカーが海賊版ソフトの対策としてSFCのソフトにコピーガードを搭載することとなったのです。

昔はハード側にこの機能を搭載するのが技術的にかなり難しく、ソフト側に検知機能と警告メッセージや画面を用意していました。

基本的にコピーガードが搭載されたゲームソフトはエンティング直前でフリーズしたり、特定の場所でループされゲームが進行不能になるなど似たようなものが多かった模様。

また先述した青背景の通常の警告画面が表示されることが一般的でした。

ただ稀にSFCの「スーパードンキーコング3」や「星のカービィきらきらきっず」など通常の警告画面とは違い、独自の警告画面が用意されたソフトも存在するようですね。

海賊版対策されたソフトが無くなりつつある!?

時代が進みDSが普及していた頃ではマジコン問題など海賊版や割れソフトによる被害が拡大していた時期も相まって、ゲームの不正コピーの対策をより強化しハード側にコピーガード機能を搭載しました。

そのため以前のようにソフト側での警告画面の表示が必要なくなり、ゲーム機だけを起動した際にはシンプルな警告画面が表示されるようになりました。

また今では最新のゲームはネットに接続して遊ぶ機能やダウンロードコンテンツなどを取り入れたものが一般的です。

それに加えて法改正もされゲームの違法コピーをすることで逮捕されてしまう可能性が高くなりつつあります。

そのため海賊版ゲームを配布することがかなり困難となった今では各ゲームメーカーもソフトにコピーガードを搭載することはほとんどなくなりました。

ところがYouTube上に投稿されているアンチパイラシースクリーンはDSやWii等のコピーガードが搭載されていないソフトを扱っていますが、一体どういうことなのでしょうか?

アンチパイラシースクリーンはフェイク動画だった?

ここまでで「アンチパイラシースクリーン」とはゲームメーカーが海賊版対策として搭載したコピーガードによって表示される画面だとわかりましたね。

しかし実はこの画面を撮影した動画の多くが全くのフェイクなのです!

実際に検証した人もいるらしく動画が作られた偽物だと指摘していました。

またある時期を境にアンチパイラシースクリーンに関する動画が大量に投稿され、海外ではちょっとした社会現象にもなった模様。

突如発見されたホラー演出を施された数々のアンチパイラシースクリーンですが、一体何故動画を投稿する人が海外を中心に増えたのでしょうか?

ここからはアンチパイラシースクリーンの真相について説明していきます。

アンチパイラシースクリーンは海外発のネットミーム

結論から言うとアンチパイラシースクリーンは海賊版ソフトをプレイしていると出てくる警告画面…に見せかけた偽物の動画で、海外ではこの手の動画を作り投稿することが大流行しました。

このネットミームはある人が投稿した動画を境に始まり、数々の動画投稿者が様々な懐かしめのゲームのアンチパイラシースクリーンを制作するようになりました。

徐々にミームの知名度が広まり制作する人が続出したことで何故かホラー要素が強められてしまい、海外では一種のゲームに関する都市伝説のように扱われています。

ホラー演出はおそらく海賊版をプレイしているユーザーに対して「ゲームの違法コピーをするとこんな怖い目に会うぞ!」というメッセージも込めているのではないでしょうか。

海賊版を制作する人やプレイした人に対する制裁の目的も含んでいるのかもしれませんね。

アンチパイラシースクリーンの本物はある?

海外で大流行したアンチパイラシースクリーンですが、ゲームを遊んでいると表示される本当のものはあるのでしょうか?

残念ながらYouTubeに投稿されたほとんどがフェイク動画の模様。

先述したようにアンチパイラシースクリーンが表示されたいくつかのゲームのソフトを解析し検証した人がいるようで、以下のようにコメントしています。

ゲームのファイルには著作権侵害対策に関連するテキスト文字列などのデータはありません。またBGMもデータ内に存在しません。

このように投稿された動画に映る全ての警告画面が偽物だと実証しました。

ただSFCなどの古いゲームソフトに搭載されたコピーガードによって表示される警告画面は本物です。

ゲームによって警告メッセージの雰囲気を変えたり、説明の仕方を少し変えるなど開発者の工夫が伺えます。

アンチパイラシースクリーンの歴史

突如として発生した謎が多いネットミーム、アンチパイラシースクリーン。

joey Perleoni氏が投稿した動画たちが爆発的な人気を得たことで、海外で一躍話題となり後にゲームの警告画面を創作することが流行りました。

彼は2020年末にアンチパイラシースクリーンとしての最初の作品である「マリオパーティDS」を題材とした動画をYouTubeにてアップしました。

その後動画の内容が本物だと思う人が続出し、味をしめたPerleoni氏は2作品目に別パターンのマリオパーティDSのアンチパイラシースクリーンを投稿します。

両作とも大反響を得た彼はその後もマリオパーティシリーズのアンチパイラシースクリーンを投稿し続けた結果、海外でバスりアンチパイラシー職人としての先駆者になりました。

またPerleoni氏に続いてアンチパイラシースクリーンを発見したと動画を投稿する人が続出し、中には日本人の投稿者も存在します。

さらにはGoogle等で“アンチパイラシースクリーン”と検索するとサジェストに“作り方”というワードが出てきたり、SNSに自分のオリジナルキャラでアンチパイラシースクリーン風の画面を創作する人がいるなど国内でも動きが活発化してきている様子です。

Joey Perleoni氏が制作した動画が流行

それではアンチパイラシースクリーン界の先駆者のなったjoey Perleoni氏の記念すべき第1作目を見ていきましょう。

動画の尺は40秒程度と短めですが、かなりクオリティが高く本物そっくりの出来栄えです。

動画はマリオパーティDSのミニゲームの画面が表示されるところから始まります。

さくらんぼを遠くに飛ばすミニゲームが始まる。

操作していると突然フリーズし、白い背景のウィンドウに警告メッセージが表示される。

画面が暗転した後に上画面に「海賊行為はパーティではない」と赤文字で表示されると共に「ゲームの海賊行為は深刻な犯罪であり、いますぐ電源を切りこの盗まれたソフトについて報告してください」という警告メッセージが表示される。
下画面には檻に入ったプレイヤーを外から心配するマリオシリーズのキャラクターたちが映される。

終始クッパの恐ろしい笑い声と共に不気味なBGMが流れ続ける。

このように海賊版をプレイした人の不安を煽るような内容となっていますね。

特に「海賊行為はパーテイじゃない」というメッセージは動画のリアリティを増し、時折聞こえるクッパの笑い声が不気味さを醸し出しています。

この動画は2020年10月に投稿された後に瞬く間に有名となり、視聴回数は現時点で約127,7万回・高評価数は4.7万件を記録しています。

日本人製作者も続々登場

アンチパイラシースクリーンは主に海外にて流行していますが、中には流れに便乗して制作する日本人ユーザーも多く存在します。

日本でもアンチパイラシースクリーンに関する動画は人気のようで、認知度が一気に増えたためYouTube上では日本人ユーザーが制作した創作動画も増えてきた模様。

日本発祥でお馴染みのゲーム「太鼓の達人」や「星のカービィシリーズ」など数々の名作のアンチパイラシースクリーンが生み出されています。

どれもクオリティが高く海外勢に負けず劣らずといった出来栄えです。

また日本人向けに海外のアンチパイラシースクリーンの動画を解説するYouTuberも登場するなど日本でも人気のネットミームの様子。

本物だと信じている人も多い

アンチパイラシースクリーンの題材となるソフトは様々ですが、主にメーカーが任天堂のゲームが多く任天堂の黒い都市伝説としても扱われしまっています。

その訳は違法コピーの被害が話題となったDS・Wiiなどのソフトを題材にした動画が多く、完成度があまりにも高すぎるためです。

ネットのフェイクニュースなどに慣れていない人たちや普段あまりSNSを利用しない人たちからすると本物だと勘違いしていまうのか、先述した様に動画の内容を偽物だと実証した人がいてもなかなか信じて貰えない様子。

未だにSNSやYouTubeのコメント欄では本物だと信じて疑わない人も一定数いる模様です。

中には特殊な警告画面を見たさに「わざと海賊版をプレイする人も出てきてしまうのでは」と懸念する人もいるようで、本来海賊版対策が目的のはずなのに逆効果だと指摘するユーザーも少なくありません。

ショックでトラウマになる人も