例を見ない残虐性により社会を震撼させた、凶悪少年犯罪として語り継がれるコンクリート事件。
およそ40日間にわたって犯人の自宅に監禁され、さらに暴行・強姦を受けて当時17歳だった被害者の古田順子さんは死亡しました。
その後遺体はコンクリート詰めにされ東京湾埋立地に遺棄された、おぞましい事件です。
そんな昭和史上最悪のコンクリート事件について、加害者と加害者の家族の現在含め紹介していきます。
コンクリート事件の被害者の遺体の状態がやばい?何をされた?
コンクリート事件は事件の概要だけでも恐ろしくなるような内容です。
コンクリート事件の被害者、古田順子さんの遺体は現場慣れしている捜査員でさえ、目も向けられないような酷い状態であったといいます。
そんな悲惨な事件とはどのようなものなのでしょうか?
女子高生コンクリート詰め事件とは?
1988年11月、事件当時17歳の女子高生である古田順子さんが不良グループに拉致されます。
その後、犯人グループの溜まり場となっていたメンバーの自宅で監禁。
約40日間にわたって、非人道的な暴行を受けました。
初めのうちは悲鳴をあげて抵抗をしていたものの、徐々に心身ともに衰弱していき想像もできない苦痛を受けながら亡くなりました。
さらに犯人グループは古田順子さんの遺体をドラム缶にいれ、コンクリートやセメントで固めて遺棄するという、とんでもない結末を迎えます。
↓コンクリート事件についてまとめている記事はこちらからもご覧いただけます。
コンクリート詰めにした理由は?発見を遅らせるため?
酷い暴行を受け続けて亡くなった被害者ですが、犯人はなぜコンクリート詰めにしたのでしょうか?
それは、メンバーの一人が現場に勤めていたため、セメントを用意することが容易だったからといえます。
また、損傷が激しい遺体の状態からも、コンクリート詰めにすることで身元特定の時間稼ぎができると考えたのでしょう。
コンクリート事件の被害者古田順子の遺体の状態は?
発見された遺体は、見るに耐えない状態でした。
- 身長166㎝に対して体重44kg
- 高度の栄養失調に陥り腹部の皮下脂肪はわずか約1cm
- 顔が変形してしまうほど腫れ上っていた
- 性器と肛門は完全に破壊され繋がっていた
- ストレスで脳が通常の2分の1にまで縮小していた
そんな悲惨な状態でコンクリート詰めにされ、遺体は変色して全身が真っ黒の状態でした。
被害者がされたことが凄惨?ゴキブリやドリルも使われた?
被害者が受けた暴行はとても人が行ったとは思えないことばかりです。
- 顔一面を蝋で覆い、両瞼にの上に短くなった火のついた状態の蝋燭を立てる
- 20㎏の鉄アレイを体の上に落とす
- 電動ドリルで膣と肛門を破壊
- ゴキブリを食べさせる
- 乳房に針を刺す
など想像するだけで恐ろしいこと極まりありません。
現場になった部屋は血だらけになっていた?
そんな数々の暴行が繰り広げられた現場は犯人グループのメンバーの自宅です。
このままだと古田さんが死んでしまう可能性があると認識しながら暴行を続け、鼻血や激しい損傷のある部分の血膿が室内に飛び散っている状態であったとのことです。
自力で歩くこともできなくなり、排泄物や血で異常なまでの刺激臭が漂っていたようです。
コンクリート事件の被害者古田順子は妊娠していた?
40日間で400回以上の性的暴行を受けたとの情報もあります。
その経緯もあり古田さんは妊娠していたという記事もありますが、あくまで噂ベースであり確かな情報ではありません。
仮に妊娠していたとしても、暴行による流産の可能性、またはとてもこどもを産める体ではなかったことが予想されます。
被害者はなぜ逃げなかった?加害者家族が買い出しも?
古田さんはこの地獄のような環境から脱出できるタイミングはなかったのでしょうか?
監禁されていた場所は犯人の自宅であり、加害者メンバーの家族も住んでいます。
実際に加害者の母親に帰るよう促されたこと、被害者の生理用品を買い出しに行ったこともあるとの噂があり、古田さんが自宅にいたことは認識していました。
しかし、古田さんが逃げ出したところ再び捕まることとなり、犯人グループは逃げるきっかけを作った母親にも脅しかけ始めました。
このことから監禁状態であることを知っているのにも関わらず、誰も介入しない環境ができてしまったのです。
古田さんも、逃げたら家族に危害が及ぶと言った脅しをかけられたり、しばらくしたら帰れるという内容を示唆されたため、それを信じて最善のタイミングを待ち構えていたのかもしれません。
コンクリート事件の犯人の現在は?出所後に再逮捕や結婚も?
残忍な大事件を起こした犯人グループのメンバーは現在どうなっているのでしょうか?
主要メンバーは以下の4名です。
- 宮野裕史
- 小倉譲
- 湊伸治
- 渡邊恭史
中には結婚し家族を持った者もいるようです。
コンクリート事件の犯人は全員未成年だった?
被人道的な犯行に及んだ犯人グループですが、当時未成年(15歳から18歳)であったこともあり、極刑を受けることもなく現在は全員出所していると言われています。
猥褻、誘拐、略取、監禁、強姦、暴行、殺人、死体遺棄と罪を重ねたのにも関わらず、刑が軽すぎると世間では少年法を疑問視する声も多く挙げられました。
その結果4人中3人が何かしら再犯を犯し、刑務所行きとなっています。
宮野裕史の現在は?詐欺容疑で再逮捕?
主犯格である宮野は裕福な家庭で育ったのですが、両親の夫婦仲はとても良いものではなく、証券マンである父親は外で愛人を作りほとんど家には帰ってこなかったといいます。
女手一つで育ててくれた母親は情熱的すぎるがあまり、しつけの一環として宮野に対して暴力を振るうこともありました。
複雑な家庭環境と、厳しいしつけ、学校でのいじめなどが残忍な宮野の人格を形成してしまったのでしょうか。
事件の後は、懲役20年の判決を受け2009年に出所。
養子縁組を活用し「横山」の姓を名乗っています。
しかし、2013年に振り込め詐欺で再逮捕。
以降もマルチ商法や詐欺などを働いて資金繰りをしていましたが、その後消息は不明となっています。
宮野裕史の両親は仕事を辞めた?母親は宗教に?
自宅を売り払い、被害者遺族に5000万円の慰謝料を支払った宮野の両親は事件の後、仕事を辞めています。
その後父はトラック運転手を、母は宗教に没頭し始めたという情報もありました。
小倉譲の現在は?出所後に結婚?
小倉の家庭も複雑なもので、母は子を養うために水商売で稼ぎ、父は離婚こそしていないものの愛人とその子供2人がいたそうです。
子が何をしようと注意する大人がいない環境で育った小倉は、高校で暴力事件を起こし退学になりました。
コンクリート事件で古田順子さんを連れ去った張本人がこの小倉だと言います。
彼には懲役5年以上10年以下の不定期刑が下されました。
彼もまた刑期を終えたタイミングで名前を小倉から神作の姓に変えて出所しますが、また監禁、暴行のトラブルを起こしています。
その時には、脅し文句としてコンクリート事件の犯人であることをほのめかしていたようです。
一生かけて償うと裁判で言っていたあの言葉は嘘だったというのが耐え難い話です。
小倉譲の家族は慰謝料を払わず贅沢三昧?
1998年に出所しますが、遺族へ支払った慰謝料は50万ほどという金額で、本来支払われるべきであったお金を使って高級車や住宅を購入しているとの情報があります。
さらに悲惨な事件を起こした息子を庇おうとしたのか被害者である古田順子さんのせいで息子の人生が狂ったと逆恨みし、被害者遺族への謝罪どころか墓荒らしをしたとのエピソードが残っています。
結婚をしたものの数年で離婚、最期は生活保護を受給しながら引きこもっていました。
そして2022年7月、自宅トイレの便器とタンクに頭が挟まれた状態だったと言います。
2湊伸治の現在は?ムエタイ選手になった?
主犯の宮野と類似点がありますが、湊の父親は共産党系診療所の事務長をしており、厳格な性格で厳しい教育方針だったと言います。
家庭内ルールを破るとしつけと称して暴力を振るっていましたが、酔っ払った勢いで手を出すこともあったようです。
湊には、懲役5年から9年以下の不定期刑が下されました。
またムエタイでプロデビューしたものの、実力があまり振るわなかったこと、事件のことがバレるなどが重なり、すぐに辞めています。
2018年8月、別の殺人未遂でも逮捕される事件を起こしました。
湊伸治の家族は?父親は事件後に亡くなった?
事件以降、湊の両親は共産党から除名されました。
湊の姉のインタビューによると父親は息子の事件で苦しみながら病気で亡くなったという話があります。
一方、凶暴化する旦那も息子も止めることができなかった母親の現在の様子はわかっていません。
渡邉恭史の現在は?宮野裕史の姉と同棲?
渡邉恭史は主犯4人の中で唯一、再犯歴がないとされている人物です。
目の病気を患った、精神を病んだなどの情報から、生活保護をうけているという話もありました。
コンクリート事件の犯人は他にも?女性もいた?
主犯格は先ほど紹介した4人ですが他にも関わった人間が女性も含め、複数いたと言われています。
- 星寿和
- 都築洋
- 岩井哲夫
- 相田孝
- 石川あかね
元々問題ばかり起こすものや、酒場で事件に関して面白おかしく語っている姿が目撃されるものなどがいたそうです。
事件に関与した人は総勢100人ほどにも上るとのことです。
コンクリート事件には芸能人も関係してる?現場はどうなった?
コンクリート事件の名を聞いてちらほら芸能人の名前もみられることがあります。
特に、不可解な死を遂げた飯島愛さんの名前がよく挙がっています。
事件とどのようなつながりがあるのか見てみましょう。
スマイリーキクチは犯人と決めつけられ殺害予告も?
コンクリート事件のもう一人の被害者だと言えるのが、太田プロ所属のスマイリーキクチさんです。
ネット上ではこの凶悪犯罪の犯人を憎むもの、犯人のその後について興味を持つものから、誰かを犯人に仕立て上げたいものや、自ら犯人を特定したいとするものたちが出てきました。
この時、事件が発生した足立区の出身であること、犯人グループと同世代であること、10代の時にヤンチャをしていたことなどの要素から、犯人として仕立て上げられることになりました。
本人は、コンクリート事件への関与を完全に否定するも、誹謗中傷は後を立たず、TV曲に「殺人犯を起用するな」などの講義が殺到し、キクチさんの芸能活動にも大きく支障が出るなどしました。
飯島愛は犯人の恋人だったと噂に?真相は?
もう一人、コンクリート事件に関与していると名前が挙げられるのがタレントとして一世を風靡した飯島愛さんです。
事件当時に主犯の宮野裕史と付き合っていたと噂されています。
当時、売れっ子タレントだった飯島愛さんですが、突然引退することになりました。
そのタイミングが宮野が刑期を終えて出所してくる2008年に差し掛かるときで、スキャンダルとして取り上げられる前に芸能界から身を引いたのではないかと言われるようになったのです。
学生の頃は飯島愛さんも家出を繰り返すなどの不良少女だったらしく、高校生の頃八潮で同棲していたという情報が、事件の現場付近であることと相まってこのように広がっていきました。
コンクリート事件の現場には幽霊が?心霊スポットに?
事件現場は現在どうなっているのでしょうか?
当時暴行が行われていた犯人の自宅は取り壊され、現在は別の住人が住んでいるそうです。
ただ、犯人たちが暴行を行っていた2階に侵入するのに使われていた電信柱は当時のまま、今も変わらずに残っているとのことでした。
一方、遺体が遺棄されていた東京湾の埋立地は、当時ドラム缶が置いてあっても違和感のないくらい電化製品の不法投棄が多かったのですが、現在はだだっぴろい駐車場ができ殺風景で何もない場所になっており、心霊スポットにはなっていなさそうですね。
コンクリート事件は映画にもなった?
コンクリート事件は2004年に映画にもなっています。
公開をめぐり、残虐性の高い本件をわざわざ映画にする必要はあるのかという意見書が多数届き、制作会社の掲示板い強迫文が書き込まれるほどでした。
結果、1週間の公開を経て上映は中止され、映画のビデオ・DVDレンタルはR-15指定されたものの、大手レンタルチェーン店には取り扱いをしないよう、意見が多数寄せられました。
コンクリート事件は漫画にも?
事件をモチーフにした漫画も複数発行されています。
残虐性が高い話であることもあり漫画によって表現がマイルドになっているもの、詳細まで描かれているものなど様々なので、手に取る際は注意するといいでしょう。
コンクリート事件の犯人は現在もどこかで暮らしている
このコンクリート事件によって、問題視されることは複数あります。
- 少年法による罪の定義と再犯率
- 犯人の残虐性を生み出した家庭環境やその周りの人間関係
- 憶測に過ぎない過度な報道、誹謗中傷
- 被害者(古田順子さん)の身元や親族の情報漏洩
二度とこのような悲惨な事件が起こらないよう、私たちにできることは何か。
少しでも被害者が報われる社会を、未来を作っていきたいですね。