日本で育ってアンパンマンを知らない人は少ないでしょう。
かわいいキャラクターが多く登場するので、子どもアニメの大定番となっています。
しかし、そのアンパンマンの初期設定について、知らない人もいるでしょう。
アンパンマンは最初から現在の設定だったわけではなく、初期には今では考えられないような設定が多くありました。
では、そのアンパンマンの初期設定にはどのようなものがあったのでしょうか?
怖いほど違う?アンパンマンの初期設定とは?
アンパンマンの初期設定には、今では考えられないものもあります。
その中には、子どもがトラウマを抱える可能性のある設定も…。
では、そのアンパンマンの初期設定とはどのようなものなのでしょうか?
アンパンマンの容姿
初期のアンパンマンは、アンパンを持ったおじさんでした。 pic.twitter.com/e33HDbrhQx
— ひこ (@hiko_sales) March 1, 2023
アンパンマンの最大の特徴は顔があんパンということです。
しかし、初期にはその特徴はなく、ただのおじさんでした。
もし、おじさん姿のままであれば、子どもに受け入れられることはなかなか難しったでしょう。
現在のアンパンマンとの共通点
初期のアンパンマンがおじさんだった衝撃 pic.twitter.com/BIKrv427BJ
— that Kinda Pop [ざっとん] (@that_kinda_song) April 29, 2019
初期と現在で大きく容姿が異なるアンパンマンですが、共通点もあります。
まず、胸にマークがあったり、手袋やマントを付けていたりなど、ファッションに関してはあまり変更されていません。
また、初期のアンパンマンはお腹を空かせた人にあんパンを配っていて、空も飛ぶことができます。
ただし、他のキャラクターから「ダサい」「他の食べ物がいい」などとと言われることがあり、切ないヒーローとなっています。
衝撃の最終回
アンパンマンは紛争地帯などの危険な地域にまであんパンを届けに行きます。
しかし、危険地帯を飛んで移動していたことで、戦闘機と間違えて大砲で撃たれて死んでしまいます。
しかも、これが初期の最終回というやばい展開です。
正義の味方は世界を救ってハッピーエンドという定番の流れは微塵もありません。
現在と初期で設定が異なる理由
初期のアンパンマンはおじさんであったり、紛争地帯に行ったり、最終回で撃たれたりなど、やばい設定が多いです。
「これでは子どもに受け入れられなかったのでは?」と思った人もいるでしょう。
しかし、そもそも初期のアンパンマンは子ども向けに描かれたものではありませんでした。
初出は1969年の成年向け雑誌「PHP」で、大人向けの作品として連載されていました。
そのため、シリアスやシビアな設定がされています。
絵本になったアンパンマンの初期設定
初期のアンパンマンはおじさんでしたが、1973年に絵本「あんぱんまん」となったことで、デザインが変更され、現在の形に近くなります。
顔も見慣れたあんパンになりました。
しかし、現在とはまだ少し異なる部分もあります。
では、絵本で顔があんパンになった初期時代と現代では、設定にどのような違いがあったのでしょうか?
スマートな見た目
⑧『あんぱんまん』やなせたかし
顔をかじらせ全てなくなった状態で空を飛ぶ初期のアンパンマン。
「ほんとうの正義はけっしてかっこうのいいものではないし、そのためにかならず自分も深く傷つくものです」戦争を経験した著者が抱いた献身の大切さ。簡単には真似ができませんが、心に刻まれています。 pic.twitter.com/h6R2NI55RP— じぇれ☺︎映画 (@kasa919JI) May 22, 2019
現在のアンパンマンは3頭身のデザインです。
しかし、絵本のあんぱんまんは、背が高くて手足の長いモデル体型をしていました。
また、手の指がしっかりと描かれていることも特徴です。
そのため、少しリアル感のある印象です。
リアル感があるキャラクターが自分の顔をちぎって他のキャラクターに与える様子を、シュールに感じた人もいるでしょう。
マントはボロボロ
現在のアンパンマンは身なりが綺麗で、服が汚れてもジャムおじさんやバタコさんなどが洗ってくれます。
また、マントが破れてもすぐに修復してもらえます。
しかし、あんぱんまんはマントがツギハギだらけになっていたり、裾がボロボロに破れていたりなどします。
そのため、「ヒーローなのに清潔感がない…」と感じた人もいるようです。
ただし、これは「ヒーローも戦えば傷つく」という作者の思いが込められて、あえてボロボロに描かれています。
顔がなくても平気
昭和51年の絵本。ジャムおじさんじゃなくてぱんつくりのおじさんって名前なんだよー!息子5歳はこの本が好きで定期的に借りたいって言うの。絵は初期でもやっぱりアンパンマンなんだね。 pic.twitter.com/kNqsa2v5AL
— 下の口☆春奈 (@Shimonokuchi) October 14, 2020
現在のアンパンマンでは、顔の端をちぎってお腹を空かせたキャラクターに与えることがあります。
あんぱんまんでは顔の端に限らず、半分ほど与えることがありました。
また、場合によっては頭を丸ごとあげることもあります。
頭がなくなってもあんぱんまんは平気で、普通に飛んで帰ります。
さらには、首周辺から声を出すことも可能なようです。
アンパンマンの5つの都市伝説
アンパンマンは1969年に初期のおじさん版から長く続いている人気作品です。
1988年にはアニメも始まり、今では子ども向けの大定番アニメとなりました。
このような人気が長く続く作品には都市伝説が付き物であり、アンパンマンにもいろいろな噂があります。
では、アンパンマンの都市伝説にはどのようなものがあるのでしょうか?
都市伝説①:ラスボスは…
アンパンマンはばいきんまんとの戦いを中心にストーリーが描かれています。
しかし、そのばいきんまんはジャムおじさんがカビパンから作った生き物で、黒幕がジャムおじさんと言われています。
そのため、アンパンマンが最後に戦うのはジャムおじさんという悲しい最終回を迎えるそうです。
しかし、ばいきんまんは赤ちゃんのときにバイキン星からやってきているので、ジャムおじさんが黒幕ではなさそうです。
名探偵コナンの黒幕が阿笠博士と噂されるように、ラスボスが身近な人物というのは都市伝説ではありがちです。
都市伝説②:アンパンマンの最後は…
最終回でアンパンマンは死んでしまうと噂されています。
原因は、ジャムおじさんがやられる、ばいきんまんと相打ちになる、強大な敵が現れてばいきんまんと共闘するもアンパンマンが力尽きるなど、いろいろあります。
サザエさんの最終回は飛行機事故で海に墜落と噂されるように、最後に主人公が死ぬということも都市伝説ではありがちです。
都市伝説③:バタコさんが結婚?
アニメ初期ではバタコさんがおむすびまんに対して好意をほのめかすセリフがありました。
また、おむすびまんもバタコさんに好意を寄せている設定があったようです。
そのため、「2人はいつか結ばれるのでは?」と考えていたファンもいました
しかし、いつの間にかこの設定はなくなってしまったようです。
都市伝説④:チーズはスパイ?
10月3日 #アンパンマンの日
■チーズはアンパンマンの敵だった
アンパンマンは犬が苦手。それを知ったばいきんマンが送り込んだ刺客が「チーズ」でした。しかし、割と簡単にバタコさんに服従しました。今では二足歩行で車も潜水艦も運転できるアンパンマンの相棒犬です。 pic.twitter.com/wGGIidi7fc
— カレー坊主 (@curry_boz) October 2, 2020
チーズは喋らないキャラクターであったり、機械を操作したりなど、独特な存在のキャラクターです。
そのため、「チーズはばいきんまんから送られたスパイ」と噂されることがあります。
これは半分正解で、チーズはばいきんまんの手先役として登場しました。
アンパンマンは犬が苦手という設定があり、ばいきんまんはその弱点を突く方法としてチーズを送り込みます。
しかし、チーズがバタコさんに懐いてしまったことで作戦は失敗。
そのままチーズはパン工場に住み着くことになります。
都市伝説⑤:アンパンマンだけ食べない理由
アンパンマンの世界ではみんなで食事をするシーンになっても、なぜかアンパンマンだけは食事をとりません。
ちなみに、カレーパンマンとしょくぱんには食事シーンがあります。
アンパンマンだけ食事をとらないのは、顔のアンコをエネルギーにして活動しているためです。
噂設定のように思える内容ですが、これは公式設定です。
初期のアンパンマンは怖いほど設定が今とは異なる
初期のアンパンマンは容姿がおじさんであったり、撃たれて死んでしまうなど、やばい設定がいろいろとありました。
しかし、これは大人向けの連載として描かれていたためです。
ただし、初期の設定は現在の設定のベースとなっています。
機会があれば、初期のアンパンマンも読んでみると良いでしょう。
また、アニメやゲームの人気作品には都市伝説が付き物です。
他の作品には都市伝説に興味がある方はこちら。


