Nさんは唐突にOさんから「遺言のビデオメッセージを撮りたいから協力してくれ」と言われました。
その理由は「工事現場の仕事をしていて、趣味もバイクだから、いつ大きな事故に遭って亡くなるかわからない」「万が一に備えてメッセージを残しておきたい」とのこと。
特に深い意味もなく、気まぐれや遊びのようなものと説明を受けて、OさんはNさんの遺言撮影に協力しました。
撮影が始まると、Nさんは冗談を多く言ったり、ふざけた態度を取ることもあったのでOさんは「Nさんの言葉の通りで気まぐれや遊びだった」と感じたそうです。
しかし、その数ヶ月後にNさんはバイクの事故で亡くなってしまいます。
Oさんは遺族に遺言のビデオメッセージがあることを伝え、その動画を一緒に観ることにしました。
しかし、動画を再生すると真っ暗な画面が続き、「録画に失敗していたのか?」とOさんは心配になります。
その後、十数秒ほど経つとNさんの姿が映し出されました。
ただし、その姿は画面がグニャリと歪み、Nさんの顔も大きく歪んだ状態で映っていました。
さらに、Nさんが話し出すと「ヴゥオァァ…」「ムグィゥ…」などと呻き声のようなものをあげ始めます。
その異様なNさんの様子に動画を観た全員が凍りつき、動けなくなりました。
動けないないまま30秒ほど動画を観続けると、急に画面がまた真っ暗な状態になり、残りの再生時間は何も映っていませんでした。
このとき、OさんはNさんが無意識に「遺言を撮影したい」と言った時点で、「何者かに取り憑かれていたのではないか?」と直感したそうです。
短い怖い話⑫引き止める手
Pさんは友人たちと心霊スポットとして有名なトンネルに肝試しに行きました。
トンネルに着くと、Pさんは足が重く感じるようになります。
そのとき、Pさんは「ただ怖く感じて足取りが重いだけ」と思って、あまり気にしませんでした。
しかし、トンネルの散策を一通り終え、帰ろうとした際にさらに足が重くなったことにPさんは気がつきます。
また、トンネルを離れるほど足がどんどん重くなっていく感覚もあったようです。
それでも歩くことはできたので、深く考えないようにしました。
車まで戻り、Pさんがエンジンをかけて車を出そうとしたとき、ついにPさんの足は動かなくなります。
いつまでも車を出さないPさんに友人たちは「どうした?」と声をかけます。
「足が動かなくて」と言ってPさんが自分の足に視線を向けると、青白い手がPさんの両足を掴んでいました。
驚いたPさんは「うわぁ!」と叫んで、視線をそらします。
友人たちがまた「どうした?」と心配して声をかけてくれたことでPさんは何とか冷静さを保つことができました。
恐る恐る自分の足を確認すると、足を掴んでいた手は消えていました。
「気のせいだった」と思って安心したPさんでしたが、帰宅してお風呂に入る際に足首にはしっかりと手で掴まれた跡が残っていることに気がついたそうです。
短い怖い話⑬本当にあった呪いの歌
1933年にハンガリーで発表された「暗い日曜日」という曲は聴くと自殺する歌として噂されています。
このような噂が立ったのは、曲に関連した死亡例がが多数あるためです。
- バーで「暗い日曜日」が演奏されると急に男性2人が拳銃自殺をした
- 「暗い日曜日」のレコードを持って川に入水自殺する子供がいた
- 自殺する前にラジオに「暗いに日曜日」のリクエストをした人がいた
世界中で「暗い日曜日」に関連する自殺事件が起きたことで、「暗い日曜日」を放送することを禁止た国もあるほどです。
「暗い日曜日」が本当に呪いの歌であるかは不明ですが、少し奇妙な事件が多い歌となっています。
短い怖い話⑭3本足の人形
3本足を持つ呪われた女の子の人形の話は有名でしょう。
その人形には、なぜか茶色い足が付いていて足が3本となっています。
この3本足の人形にはいろいろな話があり、男性のよう声で「私、呪われているの」と話しかけてきたり、急に家に現れたり、その人形を手に取ると自殺してしまうなどがあります。
短い怖い話⑮座ってはいけない椅子
イギリスの「サークス博物館」には、誰も座ることができないように天井から吊り下げられた椅子があります。
その椅子はバズビーズチェアと呼ばれる物で、もとは殺人者が愛用していた椅子です。
その殺人者は絞首刑になり、持ち主を失った椅子はパブに引き取られました。
その後、パブに置かれたその椅子に座った人たちが次々と亡くなっていったことで、その椅子は「座ってはいけない」「座ると死ぬ呪いの椅子」などと呼ばれるようになりました。
椅子の呪いによる被害者は60人以上いると言われています。
ちなみに、「サークス博物館」には呪物として有名な「アナベル人形」や「泣く少年」などがあり、オカルト好きには面白い博物館となっています。
短い怖い話⑯天井裏に現れる階段
Qさんは小学生のころ、2歳下の妹とよく家の中でかくれんぼして遊んでいました。
Qさんは絶対に見つからないであろう場所を知っていましたが、不気味すぎて隠れることはできませんでした。
それは2階の寝室の押入れの天井板を開くと現れます。
カビっぽい匂いとホコリの中には、手すりのついた下り階段があったのです。
手すりには、神社でお祓いの際に使う、白いギザギザの紙が先端につけられた棒が結んでありました。
Qさんは親にその正体を聞いてみようと思いましたが、妹にバレたらかくれんぼで負けると思い自分だけの秘密にすることにしました。
Qさんが中学生になると、子供部屋を作ることになりリフォーム工事が行われました。
そのとき確認すると、階段はどこにもありません。
しかしQさんが大学生になったときに確認すると、再び階段が出現していました。
親に話しても相手にされず、悔しくなったQさんは再び天井裏をのぞきますが、今度は階段が消えていました。
いったいどこへ続く階段だったのでしょうか。
そしてなぜ消えたり現れたりしるのでしょうか。
短い怖い話⑰おばあちゃん、なんて言ってる?
Rさんは娘が赤ちゃんだった時、祖母を亡くしています。
通夜・葬儀を通して生後4ヶ月だったRさんの娘はずっとぎゃんぎゃん泣いていました。
帰省の際、幼稚園に上がった娘に 「おばあちゃんにご挨拶しようね」と仏壇の前に座らせたときのこと。
ちっちゃな手を合わせて神妙な様子の娘に、RさんもRさんの母もとても和んだといいます。
しかし次の瞬間、空気が凍りつきました。
「おばあちゃん、なんて言ってる?大きくなったね、って?」という問いに対し、娘は一言。
「出て来られない、って言ってる」
短い怖い話⑱「たのまれたので」
冬山で遭難した登山者が発見されました。
遭難者は死ぬ寸前まで日記をつけてました。
しかしメモ帳に記された文字は飢えと寒さのためか、乱れていてとても読めるようなものではありませんでした。
しかし、最後に書かれた2行だけは、はっきりと読むことができたそうです。
「おとうさん おかあさん もうかえれません ごめんなさい
たのまれたので かきました」
まるで子供が書いたような下手くそな字でで、明らかに遭難者の書いた字体とは違っています。
一体誰が書いたのでしょうか。
短い怖い話⑲綺麗好き
Sさんはとてもキレイ好きな女性でした。
部屋の中はもちろん、体だってキレイに保ちたいので朝と夜に必ずシャワーを浴びます。
友達からは潔癖症と言われますが、そんな自覚はありませんでした。
Sさんは相手にも最低限のキレイを求めてしまい、友達の部屋に遊びに行った際に散らかった部屋を片付けてしまうこともありました。
友達だけではなく、彼氏にはキレイ好きでいてほしいと考えていたSさん。
この人となら結婚を考えてもいい、体を許してもいいと思える相手と出会うことができました。
しかし、彼氏の家に泊まる前日、Sさんは彼氏が他の女性と腕を組んで楽しそうに歩いているのを目撃します。
次の日、彼氏の家に泊まりに行っていい雰囲気になったSさん。
「シャワー浴びる?」と聞かれてSさんはそれを断りました。
そして、行為が終わった後、シャワーを浴びたのでした。
潔癖すぎるSさんは彼氏の浮気が許せず、殺人行為を行ったのです。
短い怖い話⑳火葬場のバイト
火葬場でバイトをしていたTさんのもとに、黒いSUV車で乗り込んできた男性が遺体を焼いてくれ、と現れます。
通常は業者や親族から連絡があり、届出人の保険証や死亡届などの書類を揃えた上で火葬の手続きに入りますが、男性は「斎場長にはもう話が通ってるからすぐ焼いてくれ」と横柄な態度で言います。
斎場長に確認するとひとつ返事で焼いてやれとのこと。
Tさんはしょうがなく、準備をして火葬炉を開けました。
遺体は30歳くらいの男性で、死んだばかりなのか血色感がありました。
外傷などはなく、眠っているようにキレイ状態でした。
Tさんが棺桶を閉めて炉に入れ、焼き始めて20分ほど経ったころ、異変に気が付きます。
火葬炉の中からドカン、ドカンという大きな音が聞こえるのです。
「まだ生きていたのかも」という考えが頭を過りますが、今更開けても助けることは不可能と思い、Tさんは震えながら火葬が終わるのを待ちました。
斎場長とともに炉を開けると、焼肉のような匂いがぷ~んと漂って来ました。
半生に焼けただれた状態の男性を確認すると、Tさんが意識を失ってしまいました。
男性は生きたまま火葬炉に入れられ、あまりの熱さに暴れたのでしょう。
その衝撃で火葬炉が破損し生焼け状態だったのではないでしょうか。
その後、斎場長はTさんに何も言わず1,000万円を渡しました。
マジで盛り上がる怖い話の3つの厳選ポイント
ここまで怖い話を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
怖い話は苦手な人もいますが、娯楽性も強い話題です。
「怖いけど人に話したくなる」「肝試しで話してみよう」という方に向けて、怖い話を選ぶ際に重視してほしい3つのポイントを紹介します
これらのポイントは誰かに怖い話をする際のポイントにもなるので押さえておきましょう。
ポイント①:恐怖レベル
怖い話しは最後のオチで聞いている人にどれだけの恐怖感を与えられるかが最も重要なポイントとなるでしょう。
いくら途中のストーリーが良かったり、話し方が上手であっても、オチが弱ければ怖い話しとして盛り上がることはありません。
そのため、怖い話ではオチの恐怖レベルの高さが面白い怖い話であるかどうかに直結します。
ポイント②:短編
短編の怖い話では、ストーリーが短いので聞き手に伝えられる情報量が少ないです。
その少ない情報量で怖い雰囲気を作ったり、聞き手がストーリーを理解できるようになっていることが短編の怖い話では重要なポイントとなります。
また、プロの噺家ではない人が長々と話をして、他人を怖がらせることは難しいです。
そのため、話の素人がマジで怖い話をしたい場合には、短編の怖い話で勢い任せにオチまで突っ走る方が場は盛り上がるでしょう。
また、短い話のほうが伝聞しやすく、誰かに話したくなる魅力も秘めています。
ポイント③:実話系
怖い話は基本的に心霊体験や他人の恐怖体験などが元ネタとなっていることが多いです。
たとえ創作だとしても、信ぴょう性が高いほうが聞き手がストーリーに入り込みやすく、イメージをふくらませることができます。
そのため、怖い話をする際には、いつ、どこで、誰が、どのような体験をしたのかなど、できるだけ細かい設定がされていることも重要なポイントです。
まるで実話のような印象を与えることができれば、恐怖も倍増すること間違いなしです。
短い怖い話はホラーすぎて怖いが面白い!
【背筋が凍るほどヤバい】短い怖い話を20個紹介しました。
怖い話にはいろいろな種類があり、長いストーリーで怖い雰囲気を存分に楽しめる話もいれば、短いストーリーでサクッと楽しみたいという人もいるでしょう。
短い怖い話は凝縮されたストーリーと怖さの瞬発力があっておすすめです。
短い怖い話は他にもたくさんあるので、お気に入りの怖い話を探して見つけてみましょう。