では何故「生きたメキシコ」のような動画がアップされるのでしょうか?
どうやら敵対する組織の関係者だけではなく、一般市民も巻き込んで処刑されているようですが、なんの為にこのような残酷な行為を繰り返すのでしょうか。
また何故わざわざ生きたまま処刑する様子を動画にアップするのか疑問ですよね。
その理由についてさらに詳しく見ていきましょう。
理由①麻薬カルテルによる見せしめ
何故このような残酷な動画をわざわざ流しているのでしょうか?
その訳は麻薬組織が敵対する組織に自分達の組織の恐ろしさを見せつけるためです。
わざわざ生きたまま処刑することで、組織に逆らう人が出ないようにこの様な行為を繰り返すようです。
理由②相手組織への警告
対立する組織への警告でここまで残酷な行為を繰り返す理由は、相手組織が多い事にも理由があるようです。
メキシコは麻薬密輸が盛んに行われるため、麻薬カルテルの活動が活発です。
麻薬売買や取引は莫大な利益が得られるため、どの組織も積極的に取り入れています。
その為に敵対する組織もかなり多く、更には政治家や警察も買収し従わない者は家族ごと皆殺しにしてしまう場合もあります。
このように自分たちに逆らえないように警告の為に処刑し動画を流しているのでしょう。
理由③仲間の裏切り行為への牽制
残酷な行為は敵組織に対してだけではなく身内に対しても効果があるようです。
複数人の構成員で相手を徹底的に痛めつけ殺害することで、仲間を裏切ろうとするメンバーに対しての牽制とも捉えられます。
他の仲間に対し「裏切ったらこんな痛い目に遭うぞ!」と間接的に脅すことで、仲間の裏切り行為を防いでいるのでしょう。
麻薬カルテルの組織がまとまっているのは目標達成や組織の関係が良好なのではなく、このように恐怖によって構成員を支配しまとめ上げているのです。
生きたメキシコのような残虐な殺害が起こる理由とは?
なぜメキシコではこのような残虐な殺害が起こってしまうのでしょうか?
昔は程度の規模が大きい組織が小さい組織を取り込むと言うようにある程度組織同士まとまっていました。
しかしある出来事を境に麻薬カルテルの抗争が悪化し、関係が崩壊したようです。
さらにメキシコはかなり治安が悪く、実はほとんどの治安局が機能していない状態のため、このような残酷な行為が蔓延っている原因とも言われています。
ここからはメキシコの麻薬カルテルについて深掘りつつ、何故残虐な処刑が頻発しているのか見ていきましょう。
メキシコ麻薬戦争が発端
まずはメキシコ国内で何故ここまで麻薬カルテル同士の関係が悪化したかを見ていきましょう。
麻薬カルテルたちは昔から栽培する土地の奪い合いや縄張り争いによる事件を多く起こし、関係者だけではなく民間人の犠牲者も多く出していきました。
この事態に危機感を覚えた当時のメキシコの大統領は2006年に麻薬カルテル撲滅のために軍隊を出し挑んだ結果、カルテルたちもミサイルや装甲車などの兵器で対抗。
全面戦争へと発展し「麻薬戦争」が始まりました。
戦争の被害は決して小さくはなくこの激しい武力戦争によって5000体近くの遺体が発見されたようです。
ただ戦争の結果麻薬カルテルの組織の規模そのものは収縮し成果を収めましたが、これがかえって逆効果だったようです。
残念なことに大きい組織から分断された小さい規模の麻薬カルテルが続出したことにより、さらに組織同士の抗争が勃発してしまい警察が対処しきれなくなってしまったのです。
このように政府との大きな武力戦争がきっかけで小さい麻薬カルテルが増えたことで、組織同士の争いが増えて関係が劣悪化したと言われています。
残虐すぎる麻薬カルテルロス・セタスとは?
メキシコにはさまざまな麻薬カルテルが存在しますが、その中でも最も凶悪なのは麻薬カルテル「ロス・セタス」でしょう。
ロス・セタスは歴史上最も冷酷な麻薬カルテルとして有名で、アメリカ政府から一番危険視されています。
勢力は当時国内ナンバーワンだったため他の組織との確執も多く、麻薬カルテルの中でも抗争がかなり頻発していました。
ただロス・セタスは規模が軍隊並に大きく、構成員も全員元軍人や特殊部隊出身のメンバーが多かったようです。
そのため武器の扱いに長けている構成員たちが抗争で活躍し、中には兵器までを持ち出して戦うこともありました。
今まで厳しい訓練を受けてきたエリートマフィアばかりを集めた麻薬カルテルだからこそ、抗争では多くの勝利を収め勢力を拡大して行ったのでしょう。
ロス・セタスのリーダーはエリベルト・ラスカーノ
ではそんなメキシコ1凶悪な「ロス・セタス」のリーダーはどんな人物なのでしょうか?
ロス・セタスのリーダーは「エリベルト・ラスカーノ」と言う名前で組織の中で最も残虐性が高い人物として知られています。
彼が最高幹部になった結果メキシコ中の軍人・特殊部隊・警察などを雇い構成員を大幅に増やし、10000人もの大規模な組織に拡大させました。
また別名「処刑人・死刑執行人」とも呼ばれ、アメリカ政府は500万ドル程の莫大な懸賞金をかけていました。
メキシコでは2019年に殺人件数が過去最多を記録
メキシコは麻薬カルテルが原因で警察が機能せず危険地帯はほとんど無法地帯となってしまっています。
本来犯罪を取り締まるはずの治安局が弱体化したので、犯罪件数は麻薬戦争を機に一気に増加しました。
その結果2019年には殺人件数が過去最多の36,690人を記録してしまいました。
また警察官の中には賄賂を渡したら逃したり、あろうことか臓器売買に関与している人もいると言われています。
このように犯罪者たちと警察官が癒着していることで凶悪な犯罪が取り締まられずにいるのかもしれません。
もちろん警察が機能していないために民間人の被害も後をたたないようです。
メキシコの殺人件数は日本の約43倍!?
メキシコの殺人件数が分かっても具体的な数字にピンとこない人もいるかもしれませんので、日本と比較して数字を見ていきましょう。
2021年の日本の殺人認知件数つまり警察が認知している殺人は800件でした。
単純計算するとメキシコは日本の約43倍もの殺人件数となりますが、日本は実はメキシコとほとんど人口の数が同じなのです。
つまり人口が同じくらいの国で殺人件数にかなりの差があると言うことは、それだけ頻繁に殺害が起こっていることが伺えます。
尚且つ治安の悪さが想像を絶するレベルだということを表している数字なのです。
生きたメキシコは検索しない方がいい!
史上最悪の麻薬組織による処刑動画「生きたメキシコ」。
ネタバレありで紹介しましたが、メキシコでは未だにこのような事件が多発していて、中には一般市民も巻き込まれる事件も起きています。
そして世の中には類似の動画が数多く存在します。
興味本位で見ようとする人も多く動画をみようと検索するのを狙って詐欺サイトへ誘導するというのもあるようです。
観るからには精神的な影響や、ウィルスに感染するリスクも踏まえてネタバレしている情報を良く確認してから覚悟して検索して下さい。
気になるから見てみようと安易に考えてる方は必ず後悔しますので、検索しないほうがいいでしょう。
他の記事で検索してはいけない言葉ランキングについて紹介しておりますので、まずは危険度レベルの低いものから試してみるのもいいかもしれません。