数々の問題行動に加えて最終的に21人もの殺人を犯した3人は、被害者達をありとあらゆる方法で痛めつけてから殺害しました。
その中でも最も残虐な方法で殺害されたのはウクライナ21の動画に写っていた老人の男性ではないでしょうか。
動画はドニプロペトロウシク州の森の中で撮影され、まだ明るい内に時間帯に犯行が行われました。
動画は地面に倒れている男性が映し出されている様子から始まり、鈍器で殴打され男性は悲痛な叫び声をあげています。
その後アイスピックで腹や顔を刺され、最終的にハンマーで撲殺されてしまいました。
ウクライナ21の犯人に下された判決は?
主犯格のシュプルンヤクは2009年2月11日に行われた1審で心神喪失や警察による違法捜査で責任能力はないと訴えたました。
しかし一級殺人・武装強盗・動物虐待により裁判での判決は終身刑になりました。
サエンコは父親を弁護士に指名し「シュプルンヤクに恐怖で支配され犯行に及ばせてられていた」と主張しましたが、判決は覆らず殺人・武装強盗・動物虐待で終身刑に至った様子です。
一方ハンザは直接殺人をしてないことから、殺人未遂と武装強盗により懲役9年になりました。
「ハンザ」は何故終身刑じゃない?
ハンザが終身刑ではないその訳は彼は元々血液恐怖症を患っているので直接殺人に関与できないと考えられた事が大きく影響しています。
また裁判の際に罪を素直に認めたところから酌量の余地があるとされ、懲役9年になったようです。
ウクライナ21の被害者の特徴は?
「ウクライナ21」の21人の被害者達は、力の弱い女性や妊婦、身体障害者や酔っ払いの男性など様々です。
この被害者達の共通点は「弱そうな人」であること以外見当たらないため、そこら辺で目に付いた人を無作為に選んで犯行に及んだのでしょう。
ウクライナ21の被害者は誰?
流出した動画の被害者は48歳の「セルゲイ·ヤッツェンコ」という名の男性で、2007年7月12日に殺害されました。
動画では犯人達に比べると老いていたので、抵抗しようにも力でねじ伏せられており、また少々動きが鈍いようです。
やはり犯人達は屈強な男性ではなく、自分達よりも年老いて身体が弱っていく「弱そうな人」をターゲットにしていた様子。
ウクライナ21の真相は謎のまま?
この痛ましい連続殺人事件の犯行動機は、裁判でもメディアでも注目されました。
裁判の結果は「自分達を肯定するための欲求」が主な動機とされていました。
報道などのメディアでも、少年達が被害者の葬式に参列して笑顔で写真を撮っていたことから、快楽目的の犯行だったという話もありましたが、一方で殺人動画を売ることが目的だったのではという話もあります。
ただ実際の動機の真相については「謎」のままのようです。
ウクライナ21の犯人の現在は?
ドニプロペトロウシクの3人の狂人達は、判決でそれぞれ終身刑と懲役6年を言い渡されました。
裁判まで2007〜2009年のなんと約2年の長期に渡り、2009年11月24日に量刑が確定しました。
気になる犯人達の現在ですが、血液恐怖症のため終身刑を逃れたハンザは懲役の満期を迎え出所しています。
主犯格のシュプルンヤクとサエンコは殺人に直接的に関与していたため、終身刑を言い渡されました。
そのため今後も一生を独房の中で過ごし人生を終えるでしょう。
「ウクライナ21」は史上最悪の事件
3人の狂人的な連続殺人事件により21人もの命が無惨に奪われ世界的に話題になった「ウクライナ21」。
犯人の生い立ちでもお話しましたが、内向的な性格をカバーしようと始めた事から道を逸れてしまった3人の少年達。
この事件よりもっと酷い事件も世の中にはありますが、インターネットにより殺人行為の動画が全世界に広まったことで史上最悪の事件といわれているようです。
この動画も、他の殺害動画と同様に削除されては誰かがまた投稿するという「いたちごっこ」により、いまだに誰もが見れる動画となってしまっています。
この事件で無惨にも命を奪われた21人の被害者の方へ心よりご冥福をお祈り致しますことと、今後このような事件が起きないように願っています。