検索してはいけない言葉にはいろいろな種類があり、テラトマ体もその1つです。
見た目は肉の塊にしか見えないテラトマ体ですが、一体どのようなものなのでしょうか?
また、テラトマ体は実在するものなのでしょうか?
テラトマ体とは?グロすぎる画像?
テラトマ体とは類皮嚢胞の1種です。
嚢胞とは病が原因で体内にできた液体などが袋状になった物の総称です。
そのため、テラトマ体の外からの見た目は袋のような形をしています。
また、内臓のような見た目もしているので、少しグロテスクに感じる人もいるでしょう。
しかし、本当にグロテスクなのはその中身です。
テラトマ体の中身は、何らかの原因によって体内で作られた臓器や組織です。
テラトマ体を解剖すると、脳や骨、髪や歯などが入っていて、場合によっては眼球や手足などが出てくることもあります。
体内から脳や手足が出てくるので異常なことと思う人もいますが、テラトマ体は良性腫瘍であり、発症確率も意外と低くないので特別に珍しいことでもないようです。
テラトマ体の原因は?
テラトマ体ができるのは女性です。
その理由は、テラトマ体ができる原因が受精していない卵子が細胞分裂を始めてしまうことであるためです。
ただし、受精していない卵子が細胞分裂を始めてしまう原因は解明されていません。
また、テラトマ体の成長スピードが遅いという特徴があり、大きくなってからお腹に違和感を感じて発見されることが多いです。
見つかったテラトマ体は主に手術によって摘出されることになります。
ブラックジャックのピノコはテラトマ体から誕生
「ブラックジャック」にもテラトマ体は出てきます。
患者からテラトマ体を摘出しようとしたブラックジャックは、そのテラトマ体が放つ念力で手術を妨害されてしまいます。
テラトマ体から意思のようなものを感じたブラックジャックは、テラトマ体に対して「生きて残す」と約束し、無事に摘出手術を成功するのでした。
その後、ブラックジャックは摘出したテラトマ体には人に必要な臓器や手足の部位まで全部揃っていたことから、それらを手術によってテラトマ体から1人の人間を組み立ててしまいます。
そのテラトマ体から1人の人間となったキャラクターがピノコです。
ただし、作中では患者が実は双子で、母親の胎内にいるときにピノコを取り込んでしまったと解説していることから、テラトマ体ではなく、正確には胎児内胎児の可能性もあります。
テラトマ体から人体を組み立てられる?
もし、テラトマ体の中に人にとって必要な臓器や部位が全部揃っていれば、「ブラックジャックのように1人の人間ができてしまうのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、テラトマ体は受精していない卵子が細胞分裂を起こしてできるものなので、手術で組み立てて人のようにしても、命まで宿ることはないでしょう。
そのため、ブラックジャックのピノコはあくまでもアニメや漫画内での表現です。
テラトマ体は「検索してはいけない言葉」
テラトマ体は内臓のような見た目をしているのでグロテスクに思う人もいるでしょうが、他の「検索してはいけない言葉」と比べると、目を背けたくなるようなグロテスクさはありません。
しかし、テラトマ体はその中身こそが「検索してはいけない言葉」の対象です。
テラトマ体を解剖すると、内部からは人の脳や骨、髪や手足などがバラバラになって入っています。
その内部の様子がグロテスクなので、テラトマ体は「検索してはいけない言葉」となっています。
テラトマ体の解剖映像の見方は?
テラトマ体は他の「検索してはいけない言葉」と異なり、暴力的であったり、残酷であったりなどせず、病気や医療などに関する物です。
そのため、Youtubeでも検索をすればテラトマ体に関する動画が見つかることもあるでしょう。
ただし、グロテスクな内容であり、Youtubeの規制も厳しくなっていっていることもあり、動画が削除されることもあるでしょう。
テラトマ体の実際の事例3選!
テラトマ体の発症確率は意外と低くなく、特別珍しい物ではありません。
しかし、中には異常に大きいかったり、変な形をしていたりなどの珍しいテラトマ体はあるようです。
過去にはどのような珍しい事例があったのか確認してみましょう。
事例①:腹部から6kgのテラトマ体
中国に住んでいた当時12歳の少女はシャワーを浴びている際に腹部に膨らみがあることに気がつきましたが、痛みがなかったため家族に相談することなく放置してしまいました。
しかし、2カ月後には妊娠したと思えるほどその膨らみは大きくなり、両親と病院に行くことになりました。
膨らみの正体はテラトマ体で、手術によって摘出されます。
その大きさが6kgもあり、内部には多くの骨が入っていたそうです。
事例②:卵巣のテラトマ体から髪や歯
中国で暮らしていた当時43歳の女性から7.5kgのテラトマ体が摘出されたこともありました。
女性は26歳で出産をした後に避妊手術を受けていたにもかかわらず、40歳頃から徐々に腹部が膨らんでいき、妊娠しているようなお腹になったそうです。
この女性もテラトマ体は手術によって摘出されました。
摘出されたテラトマ体には髪や歯が生えていたそうです。
事例③:テラトマ体から双子の姉を発見
インドでは当時17歳の少女から1人の人間が塊で摘出されたことがありました。
これはブラックジャックと同じパターンで、テラトマ体と言うよりは胎児内胎児で、少女は胎内で双子の姉を取り込んでしまっていたようです。
本来は胎児内胎児を起こした双子は流産することが多く、無事に生まれて成長できるのはレアなケースです。
事例④:目だけがある球体
以前、ネットではテラトマ体から目をのぞかせる画像が出回っていたことがありました。
しかし、その画像は作り物であったとされています。
また、その肉塊も本当にテラトマ体であるかも確認されいません。
ただし、テラトマ体では眼球が作られることも稀にあるそうで、画像は作り物でも実際にテラトマ体から眼球が出てくる可能性はあるようです。
ピーマンの中にもテラトマ体?
ピーマン切ったら中に小さいピーマン入ってた
ピーマンinピーマン pic.twitter.com/Bk1lpKV8QH— 吉田 (@xxxlililxxx) April 22, 2021
ピーマンやパプリカなどを切ると、内部に小さなピーマンやパプリカが出てくることがあります。
この体内にもう1つ別の体がある状態から、「植物版のテラトマ体」とネタ的に言う人もいるようです。
もちろんテラトマ体を持ったピーマンやパプリカに毒はないので、問題なく食べられます。
テラトマ体は実在する
人の体内に、人の体や臓器ができると聞くと、異常なことと思ってしまう人は多いですが、テラトマ体は意外と発症確率が低くなく、特別に珍しいことでもありません。
しかし、その中身はグロテスクなため、映像や画像を見る際には注意しましょう。
また、テラトマ体以外にも「検索してはいけない言葉」はいろいろとあります。
興味を持った人は他の「検索してはいけない言葉」を調べてみても良いでしょう。