【注目アプリへのインタビュー】シェアサイクルアプリ「HELLO CYCLING」の未来について

インタビュー

利便性が高い新しい交通インフラとして、急速に利用者が増えている「シェアサイクル」をご存知でしょうか?

観光地や地域の活性化につながる画期的な仕組みという事で、国土交通省もシェアサイクルの普及に力を注いでいます

当編集部では今回、話題のシェアサイクルサービスであるHELLO CYCLINGを展開するOpenStreet株式会社様に取材依頼をしたところ、快諾していただきました。

「HELLO CYCLING」のサービスを開始した経緯やサービスに対する想いが語られていますので、ぜひご覧ください!

HELLO CYCLINGについて

HELLO CYCLINGとは?

シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」のシステムはとてもシンプルです。

「HELLO CYCLING」のアプリをインストールし、会員登録をするだけで手続きは完了します。

これで、各地に点在するステーションと呼ばれる駐輪場から、24時間いつでも自転車を借りる事ができます。

また、借りた自転車の返却は「HELLO CYCLING」のステーションならどこでも受付できるので、わざわざ元のステーションまで戻らなくても大丈夫です。

気軽にサイクリングを楽しめる「HELLO CYCLING」は、2022年10月時点で全国22都道府県・約200市区町村で5,400カ所以上のステーションを展開、会員数160万人以上を有しています。

運営会社について

引用:Wantedly

「HELLO CYCLING」をサービス展開するOpenStreet株式会社は、ソフトバンク株式会社の社内ベンチャーとして会社設立されました

2020年1月にはENEOSホールディングスとの協業を発表し、太陽光発電や蓄電池を活用したステーションの構築を目指す事を表明。
さらに2021年5月には東日本旅客鉄道との資本業務提携を発表し、駅と地域間の移動機能の拡充を表明しました。

シェアサイクルサービスを通じて、再生エネルギーを活用した地球環境の保全と交通機能の活性化による地域貢献を目指しています。

シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」についての特別インタビュー

今回はOpenStreet株式会社様にインタビューへのご協力をいただき、「HELLO CYCLING」が誕生したきっかけや今後のビジョンについて伺いました!

わたしたち編集部も「HELLO CYCLING」にはお世話になっているので、ワクワクしながらインタビューをさせていただきました!

通信大手のノウハウを活用した地域貢献への閃きがHELLO CYCLING誕生のきっかけ

—–「HELLO CYCLING」はどこでも返却ができ、スマホでも利用が可能な部分が革新的ですよね。どのような経緯でアイデアが浮かんだのでしょうか?

ソフトバンク時代の顧客である駐輪場運営会社のスタッフが「通勤などで駐輪場に朝停めた自転車が夜までただ駐車されており、駐輪場の場所が勿体ないな〜」と言っていたことで「駅前の土地を有効活用する方法は他に無いのか」と考えておりました。

さらに、東京オリンピックを開催することが決まった際に地下鉄が頻拍するニュースを見たことで、「地上で手軽に移動できる手段があれば観光客や住民が便利になるのでは」と思うようになりました。

その後、諸外国でも自転車のシェアが文化になっていることを知って視察した際、各ステーションに自転車を管理するドッグ型の前輪ロックシステムが取り付けてあるのを見て、ソフトバンクの強みである通信と共に駆使すれば、ステーション側をシステムレスで安価で普及しやすいモデルが展開出来ると確信し、社内ベンチャー制度を活用してサービス構築しました。

「HELLO CYCLING」を作った時のアプリ・サービスの開発を行った方々の想いを伺いたいです。このサービスを作成した際の経緯を教えてください!

当時は、時間とコストのバランスを取りながら開発活動をしないといけない時期でしたので、それに応じたベストエフォートプランの計画策定に注力していました。

ただし、「HELLO CYCLING」がインフラサービスとなることを目指していた為、ダウンタイムゼロをもう一つの目標として意識していました。
何故ならば、ユーザがどの時間帯でもサービスを利用する可能性があり、24時間稼働させる必要のあるインフラサービスだからです。

また、プロダクトを作っていく上で、社会にとって良いプロダクトもしくは、ソリューションを作りたいと考えていました

例えば、自治体の課題である放置自転車を増やさないよう、「HELLO CYCLING」のステーション以外の場所では返却できないモデルにしました。

ステーションのキャパを超えると用地をお借りするオーナーの他のスペースを侵食してしまい、トラブルを起こす原因になること、さらには街の美観も損なわれると共に違法駐輪を助長する恐れがあるため、満車設定を行なうシステム設計にしました。

「返却場所に制限がある」という、利便性を一部犠牲した部分はございますが、そこはUXで解決するため、返却予約という機能を追加で開発しました。

こちらも、ベストエフォートプランを意識し検討でした。

「HELLO CYCLING」はユーザーの方にどのように使っていただきたいですか?

シェアサイクルサービスである「HELLO CYCLING」は、レンタルサイクルとは異なり、借りた場所と同じ場所で返却する必要がなく、ワンウェイ利用することができます

通勤・通学、ちょっとした買い物、観光など、幅広くご利用いただけますので、色々な場面でご活用いただけますと幸いです。

現在、「HELLO CYCLING」は全国でも展開されており、非常に注目度の高いサービスになっているかと思います。そんな「HELLO CYCLING」の今後のビジョンを教えてください!

今後、ご利用者様の利便性向上に向け、日本全国にステーションの展開していきます

また、自転車の利用されたルートや回数を集計したビッグデータを活用し、魅力のあるまちづくり等に貢献できればと思います。

「HELLO CYCLING」アプリのダウンロードはこちら

ダウンロード・登録料:無料
App Store  :「HELLO CYCLING – シェアサイクル」をApp Storeで (apple.com)
Google PlayHELLO CYCLING – シェアサイクル – Google Play のアプリ

「HELLO CYCLING」インタビューについて

今回は話題のシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」についてのインタビュー記事をお届けしました。

「HELLO CYCLING」はユーザーの利便性だけではなく、自転車が利用される地域や環境の事も熟慮してスタートし、OpenStreet株式会社様が目指すインフラサービスとしての「HELLO CYCLING」のビジョンがよく理解できました。

また、アプリ1つでユーザーの登録から利用予約まで全て補完できるのは、通信大手であるソフトバンクのノウハウが存分に活かされている点も印象的でした。

いきなりのインタビュー依頼に対しても快諾し、丁寧に対応してくださったOpenStreet株式会社様、大変ありがとうございました。

みなさんも「HELLO CYCLING」アプリで、手軽にサイクリングを楽しんでみてくださいね!