デブリードマンとは?褥瘡が治りにくくなる条件やその後の処置についても解説!

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医療関係者なら知っている方も多いかと思いますがデブリードマンという処置方法をご存じでしょうか。

デブリードマンとは褥瘡(床ずれ)に壊死や感染が見られた場合に「壊死してしまった組織を取り除く処置方法」を指します。

医療関係者の方や、身内の方が褥瘡(床ずれ)の症状が出た際に、ケアの方法などに迷うこともあるかと思います。

その際に迷わないためにも今回はデブリードマンの処置方法や褥瘡(床ずれ)が治りにくくなる条件などについてもご紹介していきます!

デブリードマンとは?種類についても解説!

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デブリードマンとはどのような処置のことを指すのでしょうか。

デブリードマンとは「壊死してしまった組織を取り除く医療行為」のことであり壊死組織や感染がみられたら切除し、浄化する治療行為のことを指します。

またデブリードマンという処置には、様々な処置内容の種類がありますので詳細についてもご紹介していきます。

デブリードマンはどんな処置?

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デブリードマンとは「壊死してしまった組織を取り除く医療行為」ことで刺激に応答しなくなった細胞や、細菌感染が発生した組織を除去して浄化する治療行為を指します。

褥瘡(床ずれ)に感染や炎症がある場合は、ハサミやメスを使用して組織を除去することが推奨されているようです。

また、硬くなってしまった組織の状況で炎症や臭いがある場合は、組織の下に膿がたまっている可能性があるので早急に切除し、取り除く必要があります。

デブリードマンの種類は?

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デブリードマンという医療行為にはどのような種類があるのでしょうか。

デブリードマンには主に下記の5つの方法の処置があるといわれています。

・ 閉鎖性ドレッシングを用いて治りを良くする処置
・ 機械(水治療法、超音波洗浄など)を使った洗浄処置
・ 蛋白分解酵素による処置
・ 外科的な切除を行う処置
・ ウジによる生物学的処置
壊死した組織を除去することで感染を抑えることができるため、適切な処置であるといえます。

メンテナンスデブリードマンとの違いは?

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ここまでデブリードマンという処置方法についてご紹介してきましたが、メンテナンスデブリードマンという処置もあるようですが、違いは何なのでしょうか。

デブリードマンという処置については褥瘡(床ずれ)の規模や程度に幅があり、壊死した組織だけでなくその周りの組織も削除することが多いようです。

しかしながらメンテナンスデブリードマンという処置は壊死した組織のほんの少しのみを切除する処置のことを指します。

そのため、状況に併せて実施されますが、後者の場合は患者さんのリスクを最小限に減らした処置が可能なようです。

褥瘡が治りにくくなる条件がヤバい?正しい処置も解説!

画像ここまで、デブリードマンという処置方法についてご紹介してきましたが、そもそも褥瘡(床ずれ)が起こってしまう原因や、治りにくくなる条件はあるのでしょうか。

褥瘡(床ずれ)には治りづらいといわれている環境や条件があるようです。

ここからは、褥瘡(床ずれ)によくないといわれている環境や正しい処置方法についてご紹介していきます!

褥瘡に良くないと言われる環境は?

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褥瘡(床ずれ)によくないといわれる環境はどのようなものなのでしょうか。

褥瘡(床ずれ)が起こりやすくなるのは寝たきりの高齢者や、寝たきりになったことで多汗や失禁などで湿った状態が続くと褥瘡が起こりやすくなるようです。

そのため、おむつを使用している人や、変形などで皮膚同士が密着した状態の人などには特に注意が必要です。

また、低血糖、糖尿病、ステロイドなどの全身的な要因により合併症が起こり、結果的に褥瘡(床ずれ)に繋がってしまうこともあるようです。

褥瘡(床ずれ)した部分を放置したままにしておくと余計に治りづらくなってしまいひどくなることもあるようです。

褥瘡に治りにくくなる条件はある?

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褥瘡(床ずれ)が治りにくくなる条件はどのようなものがあるのでしょうか。

褥瘡(床ずれ)は先ほども述べた通り、寝たきりになってしまうと起こりやすくなってしまいます。

そのため体位変換などをこまめに行い血流を良くしないと治りづらくなってしまうようです。

また、栄養状態の低下があった場合も、治りづらくなるだけでなく新たな褥瘡(床ずれ)が発生してしまう危険因子の1つともいえるようです。

体重減少も骨とベッドがより近くなることで、褥瘡(床ずれ)発生のリスク増加につながってしまうようなので注意が必要です。

体重減少の注意する目安としては30日以内に5%の減少、または180日以内に10%の減少としています。

褥瘡の正しい処置について解説!

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褥瘡(床ずれ)の正しい処置はどのようなものがあるのでしょうか。

褥瘡(床ずれ)は発生原因や損傷の深さによって治療は様々なものがあり、状況によって適用される治療法が異なります。

褥瘡(床ずれ)が発生した原因をしっかり分析して取り除き、治療を進めることが必要です。

①塗り薬
層部に感染があるときや、治りかけの時に適用されるもの、保湿のために適用されるものなど様々な種類があります。
また、滲出液の出ている状況に併せても使用する塗り薬を変更して使います。
滲出液が多い場合には、滲出液吸収作用のある外用薬の使用が勧められ、滲出液が少ない場合は乳剤性基材の軟膏を用いることが推奨されています。
②ドレッシング
ドレッシングとは、傷を覆う医療用の材料のことであり傷を覆うことで、汚染などを防ぐことが可能です。
③消毒・洗浄
傷やその周りを綺麗にして、ばい菌などを除去し感染などを防ぐ大切な処置になります。
④手術
ここで実施されるのがデブリードマンという褥瘡部分を除去する処置のことです。
また、同じ体位が続くと褥瘡(床ずれ)が起こりやすくなってしまうため、こまめな体位変換や、クッションやパッドなどを活用して、同じ体位が続かないようにも注意します。

デブリードマンの処置とは?褥瘡を治すために必要な措置についてもご紹介!

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今回はデブリードマンという処置方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。

デブリードマンとは、褥瘡(床ずれ)が発生した際に周りの組織を除去する方法になっており、除去することで新たな褥瘡(床ずれ)の発生を防いだり、褥瘡を抑えることが可能なようです。

また、そもそも褥瘡(床ずれ)が発生しやすい条件は寝たきりの状態や、栄養が足りなくなってしまって体重減少が起こってしまった場合が多いようです。

褥瘡(床ずれ)が発生してしまった場合は、デブリードマンの処置も視野にいれつつ、そもそもなぜ発生してしまったのかの原因を調査し、塗り薬など適切な処置を行うことが重要です。